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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第108話:別れの時を迎える決闘者

第108話:別れの時を迎える決闘者 作:光芒




第108話(番外編第27話・番外編前編最終話):別れの時を迎える決闘者



☆TURN09

「私のターン、ドロー!!」

 結衣がデッキからカードをドローする。そのドローしたカードを見た結衣の眼つきが変わった。それを見た遊希は結衣がこの局面を覆すカードを引いたことを察する。

「私は手札から魔法カード、サルベージを発動します!」

 結衣がドローしたカードは通常魔法・サルベージ。まさにこの場面にうってつけのカードといえた。墓地の攻撃力1500以下の水属性モンスター2体を手札に戻す効果で、 結衣が戻すのは深海のディーヴァと海皇の狙撃兵の2体。しかし、それを見過ごす遊希ではない。

「……発動させない。サルベージの発動にチェーンしてサイバー・ドラゴン・インフィニティの効果を発動、オーバーレイユニットを1つ取り除いてサルベージの発動を無効にして破壊するわ!」

 発動したサルベージのカードを撃ち抜かんとサイバー・ドラゴン・インフィニティの眼から光線が発射される。しかし、その光線はサルベージのカードに届くことはなかった。

「墓地のブレイクスルー・スキルの効果を発動! 自分メインフェイズにこのカードを墓地から除外することで相手モンスター1体の効果を無効にします! 無効にするのはもちろんサイバー・ドラゴン・インフィニティ!!」
(見落としていなかったようね……さすがよ)

サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2500→2100

 ブレイクスルー・スキルにより、サイバー・ドラゴン・インフィニティの無効効果が無効化されると共に攻撃力も元の2100に戻る。そして無事発動したサルベージで今宣言した2体の水属性モンスターが結衣の手札に戻った。
 そして結衣は今加えた深海のディーヴァを召喚し、その効果を発動する。深海のディーヴァが周囲にその美声からなる深海の歌を響かせると、その歌に導かれて現れたのは2体目のネプトアビスだった。

「ネプトアビスの効果を発動します! デッキから海皇モンスター1体を墓地に送り、海皇カード1枚を手札に加えます! 私は2体目の海皇の竜騎隊を墓地に送り、デッキから海皇の重装兵を手札に加えます! そして水属性モンスターの効果を発動するために墓地に送られた海皇の竜騎隊の効果によって、デッキから海竜族モンスターである水精鱗-メガロアビスを手札に加えます!!」

 結衣の手札にはサルベージで戻された海皇の狙撃兵とネプトアビスの効果でサーチした海皇の重装兵が存在する。そして竜騎隊の効果で手札に加えたメガロアビスの効果は手札の水属性モンスター2体を墓地に送ることで特殊召喚ができる。

―――遊希。
(……ええ、わかっているわ)
「私は手札の水精鱗-メガロアビスの効果を発動します! 手札の海皇の重装兵と海皇の狙撃兵の2体を墓地に送り、このカードを手札から特殊召喚します! 蒼き海の底より現れよ、水精鱗-メガロアビス!!」

 巨大な得物と鋭い牙を閃かせながらメガロアビスがフィールドに現れた。メガロアビスの特殊召喚に際して、3つの効果が同時に発動する。

「まずは海皇の重装兵の効果を発動、フィールドに表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊します! 破壊するのは当然サイバー・ドラゴン・インフィニティです! そしてそれにチェーンして海皇の狙撃兵の効果を発動し、私から見て左側にあるセットカードを破壊します! 最後にメガロアビスの効果でデッキからアビスと名のついた魔法・罠カード、アビスケイル-ミヅチを手札に加えます!」

 海皇水精鱗十八番のチェーンが続くが、それに動じる遊希ではない。

「だったらそのメガロアビスの効果にチェーンして海皇の狙撃兵の対象になったカードを発動するわ! リバースカードオープン。永続罠、リビングデッドの呼び声。墓地のサイバー・ドラゴン・インフィニティを特殊召喚する。表側表示になったことでこのカードは狙撃兵の効果では破壊されないわ」

チェーン4:リビングデッドの呼び声
チェーン3:水精鱗-メガロアビス
チェーン2:海皇の狙撃兵
チェーン1:海皇の重装兵

 この順番でチェーンが組まれて発動する。ブレイクスルー・スキルで効果が無効化され、かつ自身の効果もすでに発動してしまったサイバー・ドラゴン・インフィニティに自身を守る術などあるはずなく、海皇の重装兵の捨て身の突撃によってその身体を貫かれ、爆発、四散していくのであった。
 しかし、遊希のフィールドは決してがら空きにはならず、リビングデッドの呼び声で蘇生された1体目のサイバー・ドラゴン・インフィニティが存在する。もっとも相手のターン内でオーバーレイユニットを持たないサイバー・ドラゴン・インフィニティなど水精鱗たちの敵ではないのだが、結衣はこのターンではデュエルが終わらないことを知っていた。

「私はメガロアビスにアビスケイル-ミヅチを装備します! これでメガロアビスの攻撃力は800ポイントアップします!」

水精鱗-メガロアビス ATK2400→3200

「そしてメガロアビスのさらなる効果! 自分フィールドに表側攻撃表示で存在する自身以外の水属性モンスター1体を墓地に送ることで、このターンメガロアビスに2回攻撃を可能にします。墓地に送るのはネプトアビスです! そして水属性モンスターの効果を発動するために墓地に送られたネプトアビスの効果により、墓地の海皇の竜騎隊を特殊召喚します!」

 結衣のフィールドには自身の効果で2回攻撃が可能になった攻撃力3200のメガロアビス、そして海皇の竜騎隊と深海のディーヴァの計3体のモンスターが存在する。一方で遊希のフィールドにはリビングデッドの呼び声で蘇生されたサイバー・ドラゴン・インフィニティが1体。
 自分のターンなら相手モンスター1体をオーバーレイユニットにする効果が使えるものの、今は相手のターンであるため、このターンにおいては攻撃力2100のバニラモンスターにすぎなかった。

「……バトルフェイズ! 私はメガロアビスでサイバー・ドラゴン・インフィニティを攻撃します! “シャーク・アビス・スラッシュ”!」

水精鱗-メガロアビス ATK3200 VS サイバー・ドラゴン・インフィニティ ATK2100

「私は墓地の超電磁タートルの効果を発動! このカードを除外してバトルフェイズを終了させる」


※超電磁タートル
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻0/守1800
「超電磁タートル」の効果はデュエル中に1度しか使用できない。
(1):相手バトルフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。そのバトルフェイズを終了する。


「……決められませんでしたか。ですが、サイバー・ドラゴン・インフィニティは残させません。メインフェイズ2に移ります。私はレベル4の海皇の竜騎隊にレベル2の深海のディーヴァをチューニング! “神の名を持つ灼熱の獣よ、神器を錬成し戦いに臨め!” シンクロ召喚! “獣神ヴァルカン”!!」


※獣神ヴァルカン
シンクロ・効果モンスター
星6/炎属性/獣戦士族/攻2000/守1600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「獣神ヴァルカン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがS召喚に成功した場合、自分及び相手フィールドの表側表示のカードを1枚ずつ対象として発動する。その自分及び相手の表側表示のカードを手札に戻す。
このターン、自分はこの効果で手札に戻したカード及びそれらの同名カードの効果を発動できない。


「獣神ヴァルカンがシンクロ召喚に成功した時にその効果を発動します! 自分および相手フィールドの表側表示のカード1枚ずつを対象として発動! 対象のカードを持ち主の手札に戻します! 私が手札に戻すのはアビスケイル-ミヅチ、遊希さんが手札に戻すのはサイバー・ドラゴン・インフィニティです!!」
「……エクシーズモンスターであるサイバー・ドラゴン・インフィニティは手札ではなくエクストラデッキに戻るわ」
「そして手札に戻したアビスケイル-ミヅチをもう1度メガロアビスに装備します! これで私はターンエンドです」


結衣 LP2500 手札2枚
デッキ:22 モンスター:2(水精鱗-メガロアビス→アビスケイル-ミヅチ、獣神ヴァルカン)魔法・罠:1(アビスケイル-ミヅチ)墓地:18 除外:1
遊希 LP1200 手札1枚
デッキ:28 モンスター:0 魔法・罠:2(リビングデッドの呼び声)墓地:14 除外:4


(このターンはなんとか凌げました。ですが遊希さんはこれで終わらない。きっと立て直してくる……)

 優位にありながらも警戒を怠らない結衣。彼女は天都 遊希がこのまま負けてくれるデュエリストだとは思っていなかった。


☆TURN10


「私のターン、ドローよ」

 追い込まれる形となった遊希はデッキからカードをドローすると微かに笑みを浮かべる。その様子は前のターンでサルベージを引き当てた結衣のものとどこか似通っていた。

(間違いない……あれはこの局面を打破するカード! いったいどんなカードが……)
「そう……じゃあね」

 ドローしたカードを遊希が手札に加えるのを見た結衣は遊希の反転攻勢に備えて身構える。しかし次の瞬間、耳を疑うような発言が遊希の口から飛び出したのである。

「―――私は何もせず、ターンエンド」


結衣 LP2500 手札2枚
デッキ:22 モンスター:2(水精鱗-メガロアビス→アビスケイル-ミヅチ、獣神ヴァルカン)魔法・罠:1(アビスケイル-ミヅチ)墓地:18 除外:1
遊希 LP1200 手札2枚
デッキ:27 モンスター:0 魔法・罠:2(リビングデッドの呼び声)墓地:14 除外:4


☆TURN11


「えっ……?」

 遊希はターンエンドを宣言した。これにより、結衣にターンが回ってくる。しかし、彼女はドローフェイズに入りながらもドローどころではなかった。

「なんで……なんで何もしないんですか?」
「だって、このカードでは何もできないもの」

 そう言って遊希が見せたのは死者蘇生。前のターンでドローしたカードである。このカードでサイバー・ドラゴン・インフィニティを蘇生すればメガロアビスをオーバーレイユニットにして状況をひっくり返せるはず。
 結衣はそう思ったが、それと同時に自分のフィールドに表側表示で存在するアビスケイル-ミヅチのカードの存在を思い出した。ミヅチは1度だけではあるが、あらゆる魔法カードの発動を無効にする。そのため遊希が死者蘇生を発動したくても、ミヅチが存在する限り、決してその効果を通すことができないのだ。

「だからターンを終えた。それだけのことよ? 何かおかしいことでもあったかしら?」
「……そんな、そんな、こんなのって、ダメです。私にとって遊希さんは憧れの人で、強くて綺麗で……そんな人に私なんかが土をつけるなんて……!!」

 デュエルの最中なのに涙混じりになる結衣に遊希は小さくため息をつく。プレイングやデュエルスタイルが似るならともかくこんなところまで似てしまってはどうしようもないではないか、と痛む心を抑えつけて結衣を睨みつける。

「結衣。あんたは何者なの?」
「なに……もの?」
「あんたはデュエリストでしょう? あんたが本当のデュエリストだって言うんだったら……デュエリストとデュエリストの真剣勝負に私情を挟むな!」

 今まで見たこと無いようなすごい剣幕で怒鳴る遊希の姿を見て結衣の身体に震えが走る。しかし遊希がそこまで怒りを露わにするのも無理はない、と結衣は気づいた。
 何故なら今自分が持ち掛けたのは下手すれば故意の敗退行為に抵触しかねないもの。真剣勝負、という名目で今デュエルをしているのにそれを覚悟していた結衣は自分自身にすらも嘘をついてしまうことになる。

「……はぁ、ったく。まだまだ精神的には未熟ねあんたは、でも……」

 小さくため息をついた遊希の顔からは怒りが消え、キリッとした眦は下がり、口元が緩む。笑顔が下手くそな遊希の精一杯の微笑み。

「……そんな私もまだまだ未熟者なんだけどね、それでもあんたの想いは十分に受け止めてあげることはできる。だから……来なさい! 私の可愛い、お弟子さん」

 遊希は例え負ける時であっても、最後の最後までデュエリストとして堂々とありたいと願う。そしてその願いは目の前で対峙する弟子に届いた。

「ゆう……きさん……!! 私のターン、ドロー!!……私は、水精鱗-メガロアビスで遊希さんにダイレクトアタック!! シャーク・アビス・ブレード!!」

水精鱗-メガロアビス ATK3200

―――まさかお前が敗れるとはな。
(……やるだけやったんだもの。それに……)

遊希 LP1200→0

(……あの子に勝ってもらった方が何故だか嬉しいのよね。なんでかしら)











「勝った……私が……遊希さんに……?」

 10度苦杯を舐めた後の勝利。実感がいまいちわかず、その場にへたり込んでしまった結衣の元に美夏たちが駆け寄ってくる。

「やったじゃん、結衣。あんた勝ったんだよ、あの天都 遊希に」
「美夏おねえちゃん、すごくかっこよかったよ!」
「ボク見たのは途中だったけど、すっかり見入っちゃったよ!」
「うん、すごかった。見てる私も、いや僕も熱くなっちゃった」
「……おめでとうございます、結衣さん」

 美夏たちにこの勝利を褒め称えられる結衣であったが、これは現実なのだろうか。実は夢なんじゃないだろうか、と思って呆然としていた結衣はふと自分の頬を思い切りつねった。痛い、これは夢ではない。現実なのだ。

「結衣」

 そんな彼女の元に歩み寄ってきた遊希がそっと手を差し伸べる。敗れた遊希であるが、その顔はとても爽やかだった。

「……さっきはきついことを言ってごめんなさい。でも、これだけは言わせて。そのデッキに使われる白幡 結衣はもういない。今のあなたは、そのデッキを完璧に自分のものにした。だから、おめでとう。結衣」
「遊希さん……ゆうきさぁぁん!!」

 遊希の胸に飛びつき、子供のように泣きじゃくる結衣。今まで張りつめていた緊張の糸が切れたのだろう。その涙は一点の澱みもない美しいものであった。

(ったく……勝者がこんなんでどうするのよ)
―――人のふりみて我がふり直せ。お前もいい加減泣き虫は治せ。
(……うっさい。ばーか)











「さあ、点火するわよー」
「ちょっ、千夏さん。もっと離れたところで火をつけてくださいよ!」
「離れたところっ……ってうわっ! 何よこの花火、追っかけて来るんだけど!!」

 遊希たちを探す際についでにロッジから持ってきた花火で遊ぶ一同。千夏と美夏とエヴァはねずみ花火から逃げ回り、凛と心は2人で仲良く棒花火に火をつけ合い、詩織は結衣・歩美・ベアトリスの3人としゃがんで線香花火をじっと眺めていた。そんな彼女たちを遠くから見ていた遊希の横には火のついていない線香花火を2本持った綾香が腰掛ける。

「あんたは混じらないの?」
「気分じゃない」

 そう言って上を見上げる遊希。他の誰でもない、夜空を彩る満天の星空だけが彼女の今の顔を見ることができた。

「……何やってんのさっきから」
「私が生まれるずっと前、昔の歌にあったのよ。上を向いていれば……バレないって」

 そんな歌あったっけ、と思った綾香であったが遊希の言葉の真意にすぐに気付いた。彼女は花火を横に置くと、両手を小さく広げた。

「いつまでも上向いてると首痛めちゃうじゃない。これならみんなにバレないわ。だから、ね?」

 遊希は何も言わず綾香の胸に顔をうずめた。綾香は優しく彼女の頭を抱きしめる。

「悔しかった?」
「……うん」
「でもそれだけじゃないでしょ?」
「……うん」
「嬉しかった?」
「うん」
「そっか」

 綾香はそう言うとしばらく無言で遊希の頭を撫で続けていた。











 翌日、開会式が行われた場所で閉会式が執り行われていた。竜司やベアトリスの両親、そして参加者として飛び入り参加したベアトリスの答辞が述べられ、滞りなくイベントは終わりの時を迎えた。
 2泊3日のイベントであったため、急激な成長こそ見られない。それでも参加した誰もの顔が以前と比べてより精悍と、より凛々しくなっていたのは言うまでもない。団体の参加者はそのグループがチャーターしたバスで、家族が送迎を担当した参加者は家族が、個人で参加した者は自分の足で帰ることになっている。
 学校のクラス単位で参加した結衣と凛、家族が送迎をした歩美と心、個人で参加した美夏、元々来賓だったベアトリス。皆が皆それぞれの故郷へと帰っていく。遊希たちは寮から電車で来たため各自現地解散となり、お土産を買ったあとに特急列車で帰るため、ここで皆とは別れなければならなかった。

「忘れ物ないー?」
「大丈夫よ」

 閉会式の後、皆でロッジを掃除した遊希たちは忘れ物の有無を確認した後、鍵をかけて管理人にそれを返す。それは指導者である遊希たちの仕事であり、参加者たちはもう各自帰途についてもいいのだが、結衣たちは誰もまだ帰ろうとはしなかった。
 個人参加の美夏はともかく、他者の都合がある他の5人はいつまでもそこにいてはいけないのだが、と思っていると6人を代表して美夏が一歩歩み出る。

「えーと、こういうのってあたし的には柄じゃないんだけど……3日間? 2日間かな? 短い間だったけど、あたしたちを指導してくれてありがとうございます。最後なんで……お礼の言葉を言わせてください」

 突然改まる美夏に千夏が戸惑いの表情を浮かべる。

「……えっ、どうしたのよ急に」
「えーと、千夏さん。最初会った時は、何このちびっ子とか思ってたし、背の割にやたら態度デカいな、なんて思ってたんだけど……今となっては正直めっちゃ感謝してます」

 頭の後ろを掻きながら何処か恥ずかしそうに伝える美夏を見て千夏がポケットからハンカチを取り出す。

「……美夏……やめてよ、泣いちゃうじゃない」
「あたしは戦績こそそんな良くなかったけど、すっごく楽しめたし成長できたと思ってる。だからもし……またデュエルできる機会があったらリベンジマッチさせてください。結衣と遊希さんのデュエルを見て、燃えてきちゃったんで」
「……わかったわ! いつでも受けてあげる! だから、それまでせいぜい頑張りなさいよ!!」

 千夏と美夏はぎゅっと握手をした。背こそ小さいが快活な2人のコンビは中々好相性だったのではないだろうか。

「あ、もし京都来る時あったら連絡ください。あたし案内しますよ。あっ、その時にはあたし背でっかくなってるんで驚かないで下さいよ?」
「その言葉、そっくりそのまま返してあげるわ」

 握手をする両者の手により力が入ったのは言うまでもない。次に前に出たのは凛と心の2人だった。

「詩織さん、思えばボクたちは初日から詩織さんに迷惑ばっかりかけちゃってました」
「でもそんな僕たちを嫌な顔せず受け入れてくれて、あまつさえアカデミアの校長先生にまで頭を下げてまで頼み込んでくれた詩織さんには感謝の言葉しかありません」

 恥ずかしいことを思い出させないで、とばかりに詩織は頬を染める。

「僕たちの知らないカードのこともたくさん教えてくれて、デッキやデュエルのプレイングもいっぱい教えてくれた。だからこそ今の僕があるんだと思います」
「ボク、今日学んだことを今後も忘れません! 詩織さんに教わったことを活かしてボクならではのデュエルをしていきたいと思っています!」
「凛さん……心さん……私こそ、まだまだデュエリストとしては半人前なのに、そんな私を頼ってくれてとても嬉しかったです。ありがとうございますぅ……」

 ニッコリ笑顔の凛と心に対して、何故か感謝される側の詩織が涙ぐむ。「しょうがないなぁ」と言いながら凛はハンカチを取り出して詩織の涙を拭ってあげた。
 元々アカデミアの学生およびデュエリストにしては珍しく積極性が欠けていたところのある詩織であったが、凛と心、2人の指導をやり遂げたことで、彼女も人として成長できた。そんな3日間であった。

「あの、凛さん心さん。いつまでも……仲良しでいてくださいね?」
「……はい!」

 笑顔を浮かべる3人はキラキラと輝いていた。次に歩み出たのはベアトリスであった。彼女は初日に纏っていたツナギではなくまさしく資産家の娘に相応しいドレスを纏っており、その様はまるで童話に出て来るお姫様のごとく鮮やかなものであった。

「ベアトリスサン、綺麗デスネ……」

 エヴァは率直な感想を伝えると、ベアトリスはにっこりと微笑み返した。

「ありがとうございます。ですが、私はこのドレスよりも美しいものを知っています」

 ベアトリスの挙げたドレスより美しいもの、それはこの地の豊かな自然であり、皆で学んだこの3日間であり、そしてエヴァさんと深い絆を結べたこと、と少し照れ臭そうに言った。エヴァもエヴァで、異国の地で自分と同じ外国人の少女と共に過ごせた3日間が楽しかった。

「世界中で名の知れたエヴァさんのような方が教えてくれて、そして夜に同世代の方々とガールズトークができて、ワクワクが収まりませんでした。私はまだロシア語はわからないですが、勉強してお手紙を書きます」
「待ってマス。私もフランス語を勉強してお返事書くデス!」

 そう言ってハグとソフトなキスを交わすエヴァとベアトリス。白人のうら若き美少女たちのその光景はまさにそこだけが童話やファンタジーの世界を彷彿とさせていた。

「歩美ちゃん……私、歩美ちゃんと離れるの嫌だよぉ……」
「ふぇっ!?」

 歩美が何かを言おうとする前に既に綾香が歩美に抱き着こうとした。間一髪で遊希と千夏が制したが。

「あ、あのね。綾香おねえちゃん。わたしはまだデュエルのことをかんぺきにりかいしたわけじゃないけど……でも綾香おねえちゃんたちのおかげでわたしいっぱいおべんきょうできたよ。だからね、わたしこのイベントでおべんきょうしたことをわすれない! それで、もっとつよくなって、綾香おねえちゃんたちをおどろかせてあげる!」
「歩美ちゃん……わかったわ! もし歩美ちゃんが私と同じくらい強くなったら、まだデュエルしましょう!」
「うんっ!」

 最後に少し照れながら結衣が遊希の前に立った。少しもじもじしていた彼女であったが、意を決して口を開いた。

「あの、昨日は勝てましたけど……それでもまだ11戦のうちの1勝です。10個も負け越してます」
「でも1勝は1勝よ。胸を張っていいんじゃない?」

 遊希がそう言うと、結衣はでも、と言って顔を上げる。彼女の眼からは変わらず強い意志が感じられた。

「……それもそうですが、正直もっとたくさん一緒にいたいです。いっぱい学びたいです」
「教えてあげることはできるけど、いつまでも私に頼ってはダメよ。自分でも学ばないと成長できないわ」
「……遊希さんならそう言うと思ってました。だから、私デュエリストとしてもっと強くなります。それで……遊希さんがどうするかはわからないですけど、私はプロデュエリストになります。プロの舞台で強くなった私を見せたいです」

 遊希は結衣のその言葉に小首を傾げながらも、応えた。

「……その願い、叶うといいわね」
「はいっ!」















「飲み物買ってきたよー、って……」
「しーっ」

 帰りの電車で飲み物を買ってきた美夏が見たのは肩を寄せ合って眠る千夏・詩織・エヴァの3人だった。プレッシャーから解放されて緊張の糸が切れたのか、ぐっすりと眠り込んでいるようだった。

「まあ疲れてるもんね、しょうがないか」

 遊希はそうね、と相槌を打つと、小さく欠伸をする。綾香は肩でも貸そうか、と隣に座って遊希の座席よりに身を傾ける。すると遊希は隣に座った綾香の腕に深くもたれかかったのだ。頭のみではなく身体までも預け、腕まで絡めてくる。

「ちょっ、こんな公衆の面前で」
「空いてるから大丈夫よ。私がこうしたいんだから……こうさせて、ずっとお預け食らったんだし」
「やっぱあんた歩美ちゃんに嫉妬してたんでしょ」

 そんなことないじゃない、と言って遊希は電車の揺れに身を任せゆっくりと眠りに落ちていった。綾香はそんな遊希に上着をかけてあげると、窓の外から流れていく景色を見続けるのであった。















 白幡 結衣はこのイベントが終わった後、クラスメートたちに頭を下げた。今まで見下すような言動を取ってしまって申し訳ないと。そして改めて伝えた。一緒にデュエルを通じて互いに高め合おう、と。

 諏訪部 歩美は引っ込み思案な自分を卒業した。クラスで浮いていた彼女も同級生たちとデュエルを通じて友達になったという。最も噛み癖は治らず、本人の意図しないところで人気が出てしまったのだが。

 星崎 美夏は京都に帰ると、ライバルでもあり仲間でもある親友と今日も今日とてチームを組んでデュエルおよび青春に明け暮れている。

 早川 凛は変わらずクラスの中心で皆を引っ張り続けていた。しかし、イベントに参加する前よりもより可愛らしくなった、と周囲からは称されている。変わらずデュエルのスタイルは何処かえげつないのだが。

 一 心は母に「大事な人ができた」と伝えた。母はそんな息子の告白を喜んだ。まだ慣れないが、少しずつ男性の格好をして自分に磨きをかけているという。離れたところに住んでいる恋人に恥ずかしくないように。

 ベアトリス・オルレアンはフランスに帰国後、フランスの少年少女デュエリストを集めて今回のイベントのようなものをやりたい、と思っている。自然とデュエルに触れ、健全な少年少女の育成に携わりたいという。もちろん、自身のデュエルの腕を磨くのも忘れずに。










『銀河竜を駆る少女』  番外編(前編) 完


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光芒
第108話(番外編第27話・番外編前編最終話):別れの時を迎える決闘者

を投稿させていただきました。
遊戯王雑談掲示板の方に書いていましたが、投稿できない理由は自己解決したので大丈夫です。


ということで皆様からキャラクターを募集して行った番外編前編はこれで最終話となります。
今となってはここまで話数が膨らむ、そしてここまで多くの方に支援して頂けるとは思っていませんでした。それだけ小説を書くには多くの人に支えられてやっているんだな、と思いました。

正直に言ってしまうと皆様から応募して頂いたキャラはとても魅力的であり、その魅力を十分に出せたかというと出せていなかったと思います。これは反省点です。ですが、これを活かして今後も小説を書き続けていければ、と思います。

改めまして、キャラを応募して頂いた皆様、および読んでくださった皆様本当にありがとうございました!


あ、明日にはこの間の制限改訂回のような台本形式かつネタ満載の小ネタ集を投稿するのでそちらも温かい目でみてやってください。
(2016-04-20 16:42)
クトゥルフ大好きな人
いい最終回だった(´;ω;`)(ただしまだ前編)
前編だけでもかなり濃い内容でしたね(´・ω・`)これだけでも満足しそうな勢いな自分(え
光芒様に許可を頂けたので今日から早速「One of Heart」を書こうかと思います。
感想とは関係無い事で本当に本当に申し訳ないのですが、今回番外編にご自身のキャラクターを応募された方で私のキャラを登場させても構わないよという方がいらっしゃいましたら、後ほど雑談ページを作成および詳細を載せますのでコメントを頂けると嬉しいです。長々と失礼しました (2016-04-20 17:57)
から揚げ
番外編の執筆、お疲れ様でした!どのキャラも魅力的て、互いに高め合って成長していく過程がとても良かった!最後に結衣が遊希に喝を入れられて、勝利へと一歩踏み出す展開が特に最高でした!小ネタ集楽しみにしています!ところで、以前光芒さんが投稿されていた開闢暗黒界デッキに、僭越ながらアドバイスを書かせていただきました!良かったら、見ていただいてコメントを書いていただけると、幸いです! (2016-04-20 18:17)
ター坊
長きに渡る番外編前編、大団円で無事完結!
最後は涙ながらに遊希相手に白星を挙げた結衣に拍手喝采です。なんだかDMの相棒VS王様の最終決戦を彷彿とさせました。
そして最後で軽くイチャつく遊希×綾香を見てホッとする俺がいる。
それと遅くなりましたが銀河眼の光波竜(ギャラクシーアイズ・サイファー・ドラゴン)出ましたな!デッキはサイファーだけどやったな遊希!
(2016-04-20 18:53)
ドクダミ2号
終わってしまったか……楽しい時は何で早いんでしょうね………長いようで短かった………ありがとうございました!!( ; _ ; )/~~~(ただしまだ前p(ry (2016-04-20 19:57)
名無しのゴーレム
番外編前編完結、お疲れ様でした。みなさんからキャラを募集するという新発想、そして見事と言う他ないほど完璧以上に全員が活躍していて……以前から見習いたいとは思っていましたがこれほどのレベルの物は絶対に書けないというある種の絶望すら覚えてしまいます。ううっ、もっとすらすらと文章が書けるようになりたい……
ついに、ついに遊希に勝利した結衣。憧れ故の葛藤も見せましたが、それを乗り越えて見せた彼女はこれからも強くなり続けることでしょう……これ以上強くなったら一体どうなってしまうんだとは思いますが(笑)。おめでとう結衣!! (2016-04-20 20:42)
Ales(from SP)
お疲れ様でした!
結衣ちゃん、よくがんばった。フィナーレに相応しい、あついデュエルでした。
さてと、この知将星崎美夏どうしよう……
あ、うちの方で美香が知将になるのって時系列的に2期の後だから、それまでに失踪すればいいのか(錯乱)
縁がありましたら是非また、参加させて下さい。 (2016-04-20 21:41)
光芒
朝起きたらこんなにコメントが……!

>クトゥルフ大好きな人さん
早速小説連載を始められるのですね、まだ目を通していないので、これからじっくりと読ませていただきます。自分の小説に応募されたキャラが別企画でコラボするという胸熱な物語がどう繰り広げられていくのか楽しみです。

>から揚げさん
そうですね、遊希の喝によって結衣が一歩踏み出す、という展開を書きたかったのでその意図が伝わっていたようで何よりです。開闢暗黒界デッキですが、あのデッキはもう何年も前に投稿したデッキなので触れるのはやめておこうと思いましたが、こうしてコメントを頂いたとあれば少し今風にいじってみようと思います。

>ター坊さん
そうですね、無事大団円を迎えられて良かったです本当に……確かに涙ながらに死闘に勝利する、というのは闘いの儀を彷彿とさせますね。そこは狙って書いたわけじゃないのですが……
メインは遊希VS結衣のデュエルですが、重圧から解放された遊希が綾香にだけ本音を吐露して甘える姿というのもまた描きたかったワンシーンだったりします。
銀河眼の光波竜については次に投稿する小ネタ集で遊希が触れる予定です。

>ドクダミ2号さん
そうですね、楽しい時は実に早いもので。でも最初の話投稿からなんだかんだ言ってひと月もやってるんだからある意味恐ろしい……そうなんですよね、ただ前編なんですよね。まあ後編は前編に比べると数話で終わるのですが;

>名無しのゴーレムさん
キャラ募集というのは実を言うと結構使い古された手段なんですよね……自分が小説を書き始めた当初別の2次創作掲示板では頻繁に行われていました。
いい文章を書きたい、と思うのであればまずなんでもいいので小説を読んでみることをおススメします。あ、ラノベとかよりはガチの小説ですね。それこそハリーポッターとかなんでもいいので。台本形式から脱却して文頭を1つ空けるとか地の文を増やして情景描写が書けるようになればだいぶ様になると思います。

ちなみに、結衣のこの1勝を演出するために、10敗もしてもらいました。最後の最後に憧れであり高い壁を越えるという王道的展開です。彼女がもっと強くなったら……また遊希とデュエルをする機会があるかもしれませんね。

>Alesさん
なんか美夏を知将にしてしまい申し訳ありません。一応こちらではゲストキャラということなので本編の方ではAlesさんの思い描く美夏にしてくれていいと思いますorz
というか2期決定済みなんですかヤッター!
この小説ではキャラ募集をやる予定はもうないのですが、もし何かしらの縁が合って協力させていただける時がありましたらその時は宜しくお願い致します。 (2016-04-21 11:01)
tres(トレス)
番外編前編読み終わりました。それぞれのキャラクターを存分に活かし、ここまでのストーリーを広げることが出来る光芒さんの手腕に尊敬の念を抱きます。
最終局面、結衣が最後の最後に遊希から勝利を掴みとるまでの一連の流れには痺れました。
色々ありましたがやっぱり綾香は遊希にとってかけがえのない親友、ということが伝わってきました。
後編も楽しみに読ませていただきます。 (2018-11-15 23:36)
光芒
tresさん
番外編前編を読んで頂きありがとうございました。この話はを書いたのはもう2年以上前になりますが、送って頂いたキャラクターをどう料理するか、どう書けば皆さんに喜んで頂けるかを試行錯誤しながら書いた記憶があります。

>最終局面、結衣が最後の最後に遊希から勝利を掴みとるまでの一連の流れには痺れました。
>色々ありましたがやっぱり綾香は遊希にとってかけがえのない親友、ということが伝わってきました。
登場人物が皆10代ということもあって(歩美ちゃんはまだ7歳ですが)、青春スポ根要素を多めにしてみました。遊希と綾香の友情や各師弟の間に芽生えた絆を感じて頂ければ幸いです。

>後編も楽しみに読ませていただきます。
ちなみに後編は色々とカオスなことになっています(ギャグ5割お色気3割真面目2割といった塩梅です)。
(2018-11-16 01:10)

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103 第146話:騎士王の覚醒 1377 6 2016-08-17 -
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157 第152話:竜と機械の大会戦 1346 0 2016-09-08 -
92 第153話:竜領域のナンバーズ 1440 0 2016-09-13 -
122 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1655 7 2016-09-17 -
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170 第171話:紅き新星竜 1628 5 2016-11-19 -
118 第172話:未来を賭けた戦い・1 1498 4 2016-11-22 -
163 第173話:未来を賭けた戦い・2 1424 3 2016-11-24 -
162 第174話:未来を賭けた戦い・3 1362 4 2016-11-28 -
172 第175話:神の目覚め(修正済) 1387 5 2016-11-30 -
186 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1842 5 2016-12-02 -
139 第177話:次元を越える想い 1665 4 2016-12-05 -
179 第178話:天地創造の龍 1639 3 2016-12-07 -
149 第179話:希望への道 1504 3 2016-12-09 -
167 第180話:別れの時 1400 4 2016-12-11 -
141 第181話:少女たちの帰還 1355 5 2016-12-13 -
89 遊希たちが1月改訂を語るようです 1318 7 2016-12-15 -
157 第182話:バースデイ 1577 3 2016-12-17 -
130 第183話:星龍皇覚醒・1 1391 3 2016-12-19 -
155 第184話:星龍皇覚醒・2 1424 4 2016-12-21 -
121 第185話:星龍皇覚醒・3 1342 4 2016-12-22 -
140 番外編:一番のプレゼント 1357 5 2016-12-25 -
163 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1495 3 2016-12-26 -
138 星龍皇 設定・カード紹介 1515 0 2016-12-29 -
99 第187話:星龍皇覚醒・5 1429 4 2016-12-30 -
136 番外編:新年 1362 4 2017-01-01 -
112 第188話:星龍皇覚醒・6 1234 2 2017-01-04 -
153 第189話:星龍皇覚醒・7 1413 3 2017-01-07 -
95 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1556 3 2017-01-09 -
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