遊希たちが1月改訂を語るようです　作：光芒

千夏「もーいーくつねるーとー」
遊希「おーしょーうがー」



エヴァ「違いマス！」



千夏「わっ、びっくりした！」
遊希「……何が違うのよ。ロシアでは新年は祝わないの？」
エヴァ「そんなわけありまセン。ロシアでも年明けは祝いマス」
詩織「では何故？」
エヴァ「詩織サン、考えてみてくだサイ。私たちはデュエリストデスヨ？」
綾香「もしかして……」
エヴァ「そうデス！ デュエリストにとって1月は制限改訂の季節デス！ ということで2017年1月の制限改訂リストを手に入れたので早速チェックデス！」
千夏「毎度思うんだけどどうやってそのリスト手に入れてるの？」
エヴァ「フッフッフ……ロシアにはK〇Bというものがありまシテ……」
遊希「そんなことに国家機関動かすんじゃないの。大統領日本来てるんだから」



【新規禁止カード】

『マジェスペクター・ユニコーン』

綾香「あーらら」
千夏「遂に逝ったかぁ……」
遊希「【マジェスペクター】というよりラクーンと一緒にあちこちのペンデュラムデッキに出張していたのが仇となったようね。まあ効果の発動コストが安すぎるし」
綾香「生きる強制脱出装置……これはねぇ」
詩織「本家デッキより出張先で活躍……デュエルモンスターズにありがちなことですね……」
エヴァ「新規禁止カードはこの1枚だけのようデスネ。次は禁止→制限になったカードデス。今回は盛りだくさんデスヨ！」


【禁止→制限カード】

『ゴヨウ・ガーディアン』
『氷結界の龍 ブリューナク』
『レスキューキャット』
『洗脳-ブレインコントロール』
『未来融合-フューチャー・フュージョン』
『王宮の勅命』

千夏「お、おう……」
綾香「濃い面子ねー、モンスターも魔法・罠も……」
遊希「そのまま釈放、ってことはないわよね？」
エヴァ「もちろんこれらのカードは全てエラッタされてマス」
詩織「ですよね……」


・ゴヨウ・ガーディアン→チューナーが属性無指定から地属性指定に
・氷結界の龍 ブリューナク→効果が1ターンに1度となり、戻せるカードは相手のカードのみに
・レスキューキャット→効果が1ターンに1度となり、特殊召喚したモンスターの効果が無効化される
・洗脳-ブレインコントロール→コントロール奪取可能なモンスターが「通常召喚可能なモンスター」限定に（※融合・儀式・シンクロ・エクシーズは不可）
・未来融合-フューチャー・フュージョン→モンスターを墓地に送るタイミングが発動後1回目の自分スタンバイフェイズに変更
・王宮の勅命→維持コスト700が任意から強制に変更され、互いのスタンバイフェイズごとに


遊希「ゴヨウ・ガーディアンは戻ってきそうだったけどチューナーが「ジュッテ・ナイト」指定とかになると思ってたわ」
綾香「地属性のチューナー……グローアップ・バルブくらいしか思いつかないわ」
千夏「あとは「TG-ストライカー」とか「緊急テレポート」で呼べる地属性サイキック族とかかしらね」
遊希「レベル5のモンスターを出せるデッキならグローアップ・バルブ入れるだけで出せるわね……ん？ サイバー・ドラゴンや銀河戦士なら……うふふ」
エヴァ「遊希サンが悪い笑みを浮かべてマス！」
詩織「どうかやめてください」

綾香「そしてブリューナク……まあ1ターンに1度制限がなかったエラッタ前がおかしかったのよ」
遊希「シンクロ召喚黎明期のカードだからシンクロを流行らせようとしてリミッター解除しちゃったのよね……まあ妥当なところでしょ」
エヴァ「トリシューラにブリューナク……氷結界の龍は自重知らずデス！」
遊希（なんか足りない気がするけど気のせいよね）

詩織「しかし、レベル6シンクロの二大巨頭が帰ってきましたか」
千夏「時代ねー……レスキューキャットはどうなのかしら？」
エヴァ「サモプリサモプリキャットキャットベルンベルンDDBDDBあざっしたー」
綾香「やめてくださいしんでしまいます」
千夏「まあもうそれできないけどね。サモプリも目を付けられてるし、DDBはエラッタされちゃったから」

遊希「未来融合は【征竜】が全禁止とはいえ、さすがに遅すぎるわ。サイクロンやツインツイスターで真っ先に狙われちゃうわね」
綾香「それらのカードを敢えて相手に使わせちゃおうってことなのかしら？ それでも【カオスドラゴン】や【ワーム】使いには嬉しいかもね」

詩織「洗脳-ブレインコントロールは精神操作と住み分けができていますね。ただエンドフェイズに戻ってしまうあたり精神操作でいい感じもしますが……」
エヴァ「攻撃可能な点をどう使うかによりマスネ！」

遊希「で、王宮の勅命だけど……これそんな変わってないような」
綾香「やられる前にやれ、というのが今のデュエルモンスターズだからライフコスト支払うか支払わないかが強制支払いになったとかそんな気にならないし……これで【十二獣】をメタれってことなのかもね」


【新規制限カード】


『SRベイゴマックス』
『氷結界の虎王ドゥローレン』
『餅カエル』
『炎舞-「天キ」』
『ユニオン格納庫』


遊希「やっとベイゴマックスが制限に……正直こんなカードがここまでノータッチだったのは意外ね」
綾香「「竜の渓谷」と一緒。純【SR】デッキ使いが割を食うパターンね。それにしてもあの効果はやりすぎた感あるけど」
千夏「ドゥローレンも忙しいカードよね。何回制限と準制限を行ったり来たりしてるのか……」
詩織「セルフバウンスの強力さは折り紙付きですからね。このまま何回も制限と準制限を繰り返すんでしょうね……」
エヴァ「餅カエル、天キ、ユニオン格納庫……妥当デス！ でも【ABC】が【十二獣】に駆逐されてから制限されても……」
綾香「なんか【十二獣】は早くても4月、遅くても夏には終わりそうね」


【新規準制限カード】


『聖なる魔術師』
『ダンディライオン』


千夏「聖なる魔術師……これ「サウザンドアイズ・サクリファイス」パターンね。きっと4月には無制限よ」
詩織「環境の高速化からリバースモンスターの優位性が失われていますからね……」
綾香「そしてダンディライオンが準制限……時代を感じるわぁ」
遊希「環境次第では制限逆戻りもあるでしょうね」
エヴァ「シンクロ使いとしては嬉しいデスネ！」


【新規無制限カード】


『甲虫装機 ダンセル』
『光天使スローネ』
『マスマティシャン』
『馬頭鬼』
『神の写し身との接触』


遊希「【甲虫装機】【光天使テラナイト】【アンデット族】【シャドール】……古豪が次々と復活するわね」
千夏「シャドールは「エルシャドール・ネフィリム」が帰ってこないとまだまだ、って感じがするけどね」
綾香「本当、時代を感じるわね……」
エヴァ「綾香サンおばあちゃんみたいデス！」
詩織「作者の方は環境の高速化に頭がおいついていないようですし、デュエリストである私たちも混乱してきました……」



【「覇王竜ズァーク」について】


※覇王竜ズァーク
ペンデュラム・融合モンスター
星12/ 闇属性/ ドラゴン族/攻4000/守4000
ドラゴン族の融合・S・X・Pモンスター1体ずつ合計4体
【Pスケール：青1/赤1】
(1)：このカードがPゾーンに存在する限り、相手フィールドの融合・S・Xモンスターは効果を発動できない。
(2)：1ターンに1度、相手がドローフェイズ以外でデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。そのカードを破壊する。
【モンスター効果】
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1)：このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。相手フィールドのカードを全て破壊する。
(2)：このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。
(3)：このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。デッキ・エクストラデッキから「覇王黒竜」モンスター1体を特殊召喚する。
(4)：モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを自分のPゾーンに置く。


遊希「アニメのラスボスカード……にしては普通に強い方かしら？でも召喚条件がいちいち面倒ね」
綾香「なんか既視感あるんだけど。融合・儀式・シンクロ・エクシーズ……どこの創星神よ」
千夏「というか1の効果と3の効果がアンチシナジーなような気がするわ……」
エヴァ「神の宣告とかでも普通に消えますネ」
詩織「ケチをつけ始めたら始まりませんよ。ですがP効果はかなり面倒ですね。いるだけで相手の融合・シンクロ・エクシーズを封殺するわけですから」
遊希「スケールも1だから幅広い範囲で使えるわね。まあ出すまでが大変なんだけど……」


【新テーマ、幻煌龍について】


綾香「さて、幻竜族の新テーマが出たわけだけど……」


※幻煌龍 スパイラル
通常モンスター
星8/水属性/幻竜族/攻2900/守2900
熾烈な戦渦を経た猛き龍。傷ついたその身は古の光に触れ、浸渦を遂げた。やがて、龍はその翼を広げ、天渦を制する煌となる。その新たなる龍は夢か現か幻か。


遊希「「スパイラル・ドラゴン」のリメイクとはまた乙なところを……」
千夏「通常モンスターテーマのようね」
詩織「カードを見る限り多種多様な魔法・罠でこのスパイラルをサポートしていくようですが……」
エヴァ「カードのイラストには【海皇】カードが多いデスネ。関わりがあるのでショウカ？」
綾香「というか「海」として扱うフィールド魔法も久々ね」


【歴代遊戯王作品に深い関係を持つものがカード化したことについて】


※熱き決闘者たち
永続魔法
(1)：自分のモンスターの攻撃宣言時に、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。その攻撃を無効にし、対象のカードを破壊する。
(2)：このカードが魔法＆罠ゾーンに存在する限り、お互いに1ターンに1枚しか魔法・罠カードを手札からセットできず、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターはそのターンには攻撃できない。
(3)：自分ドローフェイズのドロー前に発動できる。このターン通常のドローを行う代わりに、自分の墓地のモンスター1体を選んで手札に加える。


※シューティング・ソニック
速攻魔法
(1）：自分フィールドの「スターダスト」Sモンスター1体を対象として発動できる。このターン、その自分のSモンスターが相手モンスターと戦闘を行う場合、ダメージステップ開始時にその相手モンスターを持ち主のデッキに戻す。
(2)：自分フィールドの「スターダスト」Sモンスターが効果を発動するために自身をリリースする場合、代わりに墓地のこのカードを除外できる。


※ムーンバリア
速攻魔法　
(1)：モンスターの攻撃が無効になった時、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このターンのエンドフェイズになる。
●自分フィールドの「希望皇ホープ」Xモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。
(2)：自分フィールドの「希望皇ホープ」XモンスターがX素材を1つ取り除いて効果を発動する場合、取り除くX素材の代わりに墓地のこのカードを除外できる。


※螺旋のストライク・バースト
通常魔法
(1)：以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドに「オッドアイズ」カードが存在する場合、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
●デッキのモンスター及び自分のエクストラデッキの表側表示のPモンスターの中から、レベル7の「オッドアイズ」モンスター1体を選んで手札に加える。


綾香「これは原作ファンアニメファン垂涎のカードね。正直シューティング・ソニックはもっと早く欲しかったわ……」
遊希「でもそれだと精霊皇戦が鬼畜難度になるからやめて。ムーンバリアはダブル・アップ・チャンスを内蔵してるし」
千夏「熱き決闘者たちの2の効果はバトルシティルールの再現ね。あれだと融合モンスターは融合召喚したターンは攻撃できなかったし」
詩織「螺旋のストライク・バーストは大人しく見えますが、エクストラデッキのオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンを手札に戻してPゾーンにおけばサーチ効果を再利用できますね」







千夏「ところでさ、遊希」
遊希「何？」
千夏「あんた本編でとんでもないことになってたけどこれからどうなるの？」
遊希「……私に聞かないでよ」
詩織「最終盤で遊希さんに謎の力が……まとまるのでしょうか？ 不安です」
綾香「まあそこは私たちが気にするところじゃないでしょ。何はともあれ最後まで頑張って走り抜くわよ！」
エヴァ「レッツゴー、デス！」





エヴァ「ところでこの作者は次回作とかどうするんでショウカ？」
遊希「だから私に聞かないでって」
（次回作のプロットがある程度出来上がっているっていうのは内緒）