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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第155話:正しさと過ち

第155話:正しさと過ち 作:光芒




「綾香! エヴァ! スターダスト!!」

 スターダストと共に綾香とエヴァは渓谷を流れる急流へと飲み込まれてしまった。スターダストによってバリアが作られていたとはいえ、綾香とエヴァの身に何が起きているのかはまだわからない。それでも光子竜は自分の目の前で勝ち鬨とも取れる雄叫びをあげるスカーライトを見て、綾香たちの無事を悟った。
 今の光子竜は綾香と共にあり、スカーライトはエヴァと共にある。精霊界生まれの自分ならともかく、人間界に生まれ落ち、人間の身体に宿るスカーライトなら宿主であるエヴァの命に何かがあった場合はスカーライトの身体にも何かしらの異変が生じるはずである。その法則が正しければ、目の前のスカーライトに異変が見受けられないうちは少なくともエヴァは無事であることがわかるのだ。

(私の身体にもまだ異変はない……なら綾香も無事か。綾香が無事ならスターダストも影響ないだろう。だが……)

 光子竜はスターダストの翼がスカーライトの攻撃によって負傷していることに気付いていた。いつものスターダストならともかく翼を傷つけられてしまえば彼女は満足に空を飛ぶことができない。
 空を飛べなければあの流れの激しかった川から脱出するのは容易なことではないだろう。仮に無事だったとしても、一時的な宿主である綾香たちと離れることは人間と共に行動する精霊にとって絶対に避けなければいけないことの1つだった。

―――ウオオオッ!!
「っ!!」

 そんな最中、エヴァというリミッターを失ったスカーライトは改めてネオスたちによって運ばれていくエンタープラズニルに狙いを定めた。エンタープラズニルを撃墜されてしまえばあの中で修理を受けている幻獣機たちはもちろん墜落を防ごうと尽力しているネオスたちの身にも危害が及ぶ。
 光子竜はスカーライトを止めつつ、エンタープラズニルをスカーライトから守らなければいけなかった。そう言った意味でもここで綾香とスターダストと離れ離れになってしまったことは物量的に痛手であった。

(おのれ……距離がありすぎる……このままでは……)

 スカーライトがエンタープラズニルを攻撃しようとした瞬間である。半透明のトークンたちがその間に割って入った。トークンを生成できるのは幻獣機の効果であるが、ギアーカをはじめとした幻獣機部隊は機体修理のために全機エンタープラズニルの中へと帰還していた。それならば誰がこのトークンを生み出したのか。そしてスカーライトの攻撃を受けたのにも関わらずそのトークンたちは未だ健在だった。
 何故自分の攻撃を受けてもトークンは破壊されないのか。その様に怒りを抱いたスカーライトがトークンを破壊せんとばかりに攻撃を繰り返していると、エンタープラズニルが飛んできた方角の空からは航空エンジンの轟音が響き渡ってきた。

「ギアーカさん、ガーカさん! 遅れてすみません!“幻獣機ヤクルスラーン”部隊、ただいま到着しました!!」


※幻獣機ヤクルスラーン
シンクロ・効果モンスター
星9/風属性/機械族/攻2700/守2000
「幻獣機」チューナー+チューナー以外の「幻獣機」モンスター1体以上
(1):このカードがS召喚に成功した時、自分フィールドの「幻獣機トークン」を任意の数だけリリースして発動できる。リリースした数だけ、相手の手札をランダムに選んで捨てる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカード以外の自分フィールドの「幻獣機」モンスターは戦闘・効果で破壊されない。
(3):このカードが相手によって破壊された場合に発動できる。デッキから速攻魔法カード1枚を選んで自分の魔法&罠ゾーンにセットする。


「ギアーカ姉様! シークとズークが……!」
「ええ。ガーカ……やはり来てくれましたね」

 シークとズークは2体の幻獣機ヤクルスラーンの名前であり、ギアーカ・ガーカ同様双子の姉妹であった。ギアーカやガーカにとっては後輩にあたる存在であり、彼女たちの次席として幻獣機の第二部隊を率いている精霊だ。
 本来ならば彼女たちもギアーカやガーカと共にエンタープラズニルの護衛を務める手はずだったのだが、先に入っていた別の任務で機領域を離れていたため同行することができなかった。しかし、エンタープラズニルから発せられていた緊急信号を受信した彼女たちは配下の部隊を引き連れて哨戒を行っていた領域からここまで全速力で駆けつけたのである。

「そのトークンを攻撃しても無駄よ! あたしたちがいる限り幻獣機、すなわちトークンも破壊されないんだから!」
「銀河眼の光子竜様ですね! エンタープラズニルは私たち姉妹が守ります!」
「……助力感謝する」
(綾香、しばしの辛抱だ。それまで無事でいてくれ。さて……)

 光子竜は綾香の無事を願いつつ、破壊できないトークンに攻撃を仕掛け続けるスカーライトの肩を掴んだ。エヴァがいなくなったことでますます制御の効かなくなったスカーライトはまるでスペインの闘牛のように息を荒くして光子竜を睨みつけていた。
 そんな彼女と対峙する光子竜はさながら赤いマントのみで猛牛と対峙するマタドールのようだった。だが、マタドールが牛に対して翻弄するだけの手しか取れないのに対し、光子竜は精霊である。エヴァがいなくなったことで良くも悪くもスカーライトに遠慮をする必要がなくなったのだ。
 スカーライトは光子竜に攻撃対象を変更すると、その手を振り払って距離を取る。2体のドラゴンは数秒ほど睨み合っては互いに出方を伺っていた。
 そんな中、先に動いたのはスカーライトだった。灼熱の炎をその右手に込めて光子竜に殴りかかってきたのである。光子竜は回避行動を取る様子はなかったが、スカーライトの拳が直撃する刹那。瞬時に身体を右へと器用にくねらせてその攻撃を避けたのである。そして至近距離で攻撃を避けられ、バランスを崩したスカーライトの背中を光子竜はその尻尾で思い切り叩きつけた。
 鞭で叩かれたかのような痛みが全身に走り、悲鳴を上げるスカーライト。しかし、光子竜は操られてしまっているとはいえ、敵に回ることになった仲間に容赦をすることなどなかった。

(……なんという身のこなし。光子竜め、精霊界にいた時よりも確実に強くなっておるのう)

 精霊界にいた時の光子竜を古くから知るドラッグルーオンであっても、光子竜のこの立ち回りには息を呑むほどだった。これはギアーカやガーカも感じていたことなのだが、やはり精霊たちにとって未知の存在である人間と共に長い時を過ごしてきたからこそこなせる芸当であると言えた。

「普段の貴様ならともかく、暴れるだけの獣など私の敵ではない!! 頭を冷やせ、馬鹿者!!」

 そんな光子竜に意志もなく掴みかかろうとするスカーライトであったが、一撃も攻撃を当てることできないまま柔道の背負い投げのような形で投げ飛ばされ、近くの岩山へと叩きつけられた。
 スカーライトはなおも立ち上がろうとしたが、岩壁に強く打ち付けられたことが影響したのかそのまま気を失って倒れてしまった。少しやりすぎたかな、と内心でスカーライトに頭を下げると、光子竜はスカーライトを操っていた憎き白龍へと狙いを定める。

「見事じゃ。さすが竜領域の将来を嘱望されただけのことはあるのう」
「お褒めの言葉、痛み入る。ならば将来を嘱望された若者として……非道な老いぼれを地獄に送ってやろう」
「……お主ますます口が悪くなったのう。人間界で一体何をしていたんじゃ?」
「別に、言葉が悪いのはただ気が立っているだけだ。あのような未熟者でも仲間なんでな……仲間をぞんざいに扱われて怒らない奴などいない!!」

 そう言って光子竜はドラッグルーオンに向けて口から強烈な光を放った。破滅のフォトン・ストリーム―――スカーライト相手には使わなかった光子竜の必殺技である。この技を使えばもっと楽にスカーライトを倒すことができたかもしれない。しかし、光子竜はこの技を放つ相手はあくまで“敵”として認識した相手と決めていた。
 その“敵”であるドラッグルーオンも灼熱のエネルギー弾を放っては破滅のフォトン・ストリームと衝突させてはその攻撃を相殺する。彼の必殺技である“火炎神激”も光子竜のそれに匹敵する力を秘めていた。

「……ふん。老いてなお盛ん、という言葉はお前のためにあるのだろうな。いいだろう、相手にとって不足はない」
「ああ、儂もじゃ。と言いたいところじゃが……」

 不敵な笑みを浮かべたドラッグルーオンの周囲には真っ白な霧が立ち込め始める。神影龍という名前を持つだけあって戦うこともそうだが、その姿を霧に隠すことも彼の得意とする力である。

「生憎儂らの目的はお主たちと刃を交えることではないのでな。ここで失礼させてもらおうかのう」
「なっ……逃がすか!!」

 光子竜は霧の中へと消えていくドラッグルーオンをなんとか捉えようとするが、ドラッグルーオンの姿は既に霧と共にその場から消えてしまっていた。

「くそっ……何処だ! 出てこい!! 私と戦え!!」
―――光子竜よ、お主が息災で儂は嬉しいよ。じゃが……お主が追い求めているものを連れ帰ることが決して正しいのか……それを改めて考えるのじゃな。

(私が追い求めているものを連れ帰ること……?)

 光子竜が追い求めているもの、そしてそれを連れ帰るということ。その言葉の意味を光子竜はすぐに理解した。

「遊希を元の世界に連れ帰ることが過ちだと言うのか……? っ、待て。それはどういうことだ!! 答えろっ―――糞爺!!」

 光子竜の慟哭に似た叫びが虚しく天空に響き渡る。ドラッグルーオンが言葉を返すことは二度となかった。

「……どうやらエンタープラズニルは無事着陸できたようだな」

 光子竜は小さく息を吐いては後ろを振り返った。墜落寸前だったエンタープラズニルはネオスやマシンナーズたちの手によって無事森を抜けた平原地帯へと不時着できたようだった。彼は岩壁で気を失っているスカーライトの身体を抱き抱えると、ゆっくりとエンタープラズニルの方へと飛んで行った。離れ離れになった仲間の無事を信じながら。











「う、ううん……」

 パチパチという音が耳に入り、綾香が目を開ける。何の音だろうか、と思い重たい瞼を開けると綾香の目の前では炎が燃えていた。
 彼女の耳に入った音の正体は薪が燃える音であり、眠っていた綾香の身体は柔らかな毛布でくるまれていた。空は既に暗くなっており、上空には無数の星々が煌めいている。少なくともエンタープラズニルの中にいた時からかなりの時間が経っているようだった。

「っ、そうだ。エヴァちゃん! スターダスト!!」

 起き上がった綾香の横では同じように毛布でくるまれたエヴァと負傷した箇所を包帯のようなもので巻かれたスターダストが眠っていた。
 小さいがエヴァもスターダストもすうすうと寝息を立てていたため、彼女たちも命に別状はないようだった。綾香は混乱しながらも今まで何が起きていたのか、をわかる限り整理しようとする。

「そうだった、私は振り落とされたエヴァちゃんを助けようとしたらスカーライトに攻撃されてスターダストと一緒に……あれ、じゃあなんで今私たちはここに……」
「……よかった。意識が戻ったようですね」

 激流に飲まれた自分たちは何故ここにいられるのか、自分たちは誰に助けられたのか。その疑念は答えの方からやってきた。
 鬱蒼と茂る木々をかき分けて歩いてきたのは白と赤と金色が混じった丈の長いドレスを纏い、青い皮膚と背中から生える氷のような翼が特徴的なモンスターであった。言葉遣いはとても丁寧であり、目を覚ました綾香を見つめる眼差しは優しい。しかし、そのたおやかな姿からは精霊としての強い力を感じられた。

「あなたが……私たちを?」
「はい。勅命を受けて竜領域へと向かっていた時に川に流されるあなたたちを見つけ―――」
「綾香……! 離れてっ!!」

 目覚めたスターダストが綾香とその精霊の間に割って入る。綾香にもわかるのだから、同じ精霊であるスターダストにもその精霊が持つ力の強さがわかるのだ。そしてその力が綾香たちに牙を剥くものであることも。

「スターダスト!? 良かった、気が付いたのね……」
「うん……ってそんなこと言ってる場合じゃないよ。こいつ……あの精霊たちと同じ波動を感じる。千夏や詩織たちと対峙した……オーバー・ハンドレッド・ナンバーズと!」
「……オーバー・ハンドレッド・ナンバーズ!?」
「そうですか。やはり私たちのことを知っていたのですね」
「知らないはずがない。あなたたちは……私たちの敵。綾香には手は出させな……うっ」

 カードの能力はともかく、精霊としての力は明らかに自分を上回る相手である。それでも自分がここで立たなければ誰が綾香とエヴァを守るというのか。その想いがスターダストを突き動かすが、負傷した箇所はまだ完治していないため激しい痛みが全身に走った。

「スターダスト!?」
「まだ動いてはいけません。完治するまで大人しくしていてください」

 痛みに耐えきれず蹲ったスターダストに歩み寄った精霊は両手から冷たくも優しい光を放ち、応急処置を施す。彼女の冷気が作用したのか、スターダストは昂る気持ちを文字通りクールダウンさせた。
 オーバー・ハンドレッド・ナンバーズといえばブラック・マジシャンの居城において綾香たちを捕縛しようと派遣されてきたセスタス、ジャイアント・ハンドと同じ集団に属する精霊であり、精霊界においても上位に位置する精霊である。
 しかし、セスタスやジャイアント・ハンドからは強い敵意が感じられたものの、目の前にいるこの精霊からは微塵も感じられないのだ。綾香はそれが不思議でならなかった。

「ねえ、聞いていいかしら?」
「はい」
「あなたは……なんで私たちを助けたの? オーバー・ハンドレッド・ナンバーズなら私たちを捕まえるんじゃないの?」
「……確かに私たちオーバー・ハンドレッド・ナンバーズこと七星将軍の職務は精霊界の平和を守ること。ですが、命の危機にあるものに精霊も人間も関係あるのでしょうか? 私は……七星将軍にありながらその考えを捨て去ることができません。故にお兄様を始め仲間からは甘いと言われてしまいます」

 そう言ってその精霊は苦笑する。その時見せた笑顔はやはり慈愛に満ちたものであった。

「そうなんだ……確かに変かもね。あなたの考え方」
「……人間のあなたにまで言われるとさすがに傷つきます」
「ごめん。でも……その……ありがとね。私たちを助けてくれて。私は星乃 綾香。友達を助けるために人間の世界からこの精霊の世界にやってきたの」

 そう言って綾香は手を差し出した。本来なら敵同士である間柄にあっても、この精霊とならば心を通わせることができると綾香は感じたのである。しかし、握手を求められた精霊は少し戸惑った様子であった。

「……どうしたの?」
「あの……この姿だと体格差がありすぎますよね? 待っていてください」

 綾香に照れ臭そうにそう伝えると、精霊の身体が光に包まれていく。その光が晴れた場所には綾香たちと同年代くらいの美少女が立っていた。
 背中まで伸びた水色と濃い青が混ざったような髪、雪のように白い肌、すらりと伸びた脚が美しい少女は両手を腹部の前で合わせてみせる。その様はまるで高家の令嬢を思わせる立ち振る舞いであり、その美しさに綾香は思わず息を呑んだ。

「ええと、こほん。では……改めまして。私は七星将軍の1体、オーバー・ハンドレッド・ナンバーズの“No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ”と申します」


※No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/水属性/天使族/攻2400/守1200
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側攻撃表示で存在する、元々の攻撃力と異なる攻撃力を持つモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊し、デッキからカードを1枚ドローする。この効果は相手ターンでも発動できる。


「人間に……変わった?」
「私たち七星将軍は特別な存在であり、このように人間の姿に化けることもできるんです。この姿で人間の世界に行き、その世界を調べることもありますわ。ちなみにこの時私は“メラグ”と名乗らせて頂いております」

 メラグ、と名乗った少女はそう言ってスカートの端を摘まんで身を小さく屈める。この姿を見せるということは精霊ではなくあくまで1人の人間として綾香たちと対峙したいというラグナ・ゼロの姿勢が表れていた。











「申し訳ありません。エンタープラズニルおよび私たちの被害が想定以上で……」
「いや、構わない。エンタープラズニルが中破したのはこちらにも原因があるからな。むしろ見ず知らずの我らのためによくここまで動いてくれた、感謝するよ」

 綾香たちがラグナ・ゼロによって介抱されていた頃、応急処置が施されたギアーカは光子竜に深々と頭を下げていた。エンタープラズニルの被害は想像以上であり、修理にはまだまだ時間がかかるという。
 そのため幻獣機たちはこれ以上の同行はできなくなってしまったのだ。幻獣機たちの総司令官であるギアーカは任務を最後まで遂行することができない、と幻獣機を代表して光子竜に謝罪する。

「そんな……短い間でしたが、一緒に戦うことができて良かったです。この経験、必ずや今後に活かしてみせます」
「光子竜。すまないが俺たちもここまでしかついていけない」
「あたしたちはその……壊れたエンタープラズニルの護衛をしなくちゃいけないんだよね……」

 エンタープラズニルは急ピッチで修理を行っているものの、仮に飛行可能となったとしても完全に修理が終わっていないため戦闘機能はおろか飛行機能すら万全ではない。そのため今後さらなる襲撃に備えて護衛するための人手が必要になるのだ。
 その任務をヤクルスラーン旗下の部隊とマシンナーズ部隊、そして歴戦の猛者であるネオス、そして未熟ながらも自身の魔力でエンタープラズニル誘導に一役買ったブラック・マジシャン・ガールも選出されたのだ。

「ネオス、ブラック・マジシャン・ガール。お前たちも遠路はるばるついてきてくれて助かった。ところで……あいつは?」
「彼女は……エンタープラズニル艦内の部屋にいる。もう意識は戻っているはずだけど」
「光子竜、あたしが言えた義理じゃないけどさ……あの子も凄く傷ついてるわ」
「ああ……わかっている」

 エンタープラズニルの艦内に乗り込んだ光子竜はネオスに教えて貰った部屋のドアを開ける。部屋の中ではスカーライトが窓の外をぼーっと眺めていた。洗脳が無事解けたスカーライトであるが、操られている間自分が何をしていたのかを知った彼女は部屋へと閉じこもってしまっていた。

「……ノックくらいしてよ。デリカシーないんだから」
「私にデリカシーを期待する方が悪い。だが、軽口を叩けるのならもう大丈夫なのだろう」
「あのさ」
「?」
「あたしのこと……憎くないの?」
「憎い? 何故?」
「あたしはエヴァだけじゃない、綾香も! スターダストも手にかけた!! 遊希を助けに来たのに操られて仲間にあんなことまでして……!!」
「……そうだな。腹立たしい気持ちはある。だが、悲観するのはまだ早い。スカーライト、仮にエヴァがもうこの世の者ではないとしてみよう。彼女の身体に、精神に宿る精霊のお前は何故今ここにいれる?」
「……? 何を言って……あっ」
「そうだ。エヴァは生きている。そして一時的に綾香を宿主にしている私も生きている。つまり綾香も無事であり、その綾香の精霊であるスターダストも健在ということだ」
「……」
「スカーライト、今はその傷を癒すことに専念しろ。いずれ……エヴァのために全力で戦えるようにな」

 そう言って光子竜は項垂れるスカーライトの頭を無造作に撫でまくった。されるがままのスカーライトは小声で「うん」と呟くと、目からは一筋の涙がこぼれ落ちた。



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ター坊
光子竜先輩の株がグングン上がりやがる。洗脳から救ったり、そのアフターケアも忘れないイケメン竜ですな。
一方綾香達も重要人物に接触。メラグとの会話次第で物語は大きく変わりそうだが? (2016-09-27 06:55)
光芒
>ター坊さん
一応精霊の先輩、としての自覚はかなりあるようですね。記憶こそ失えども自身が精霊界においてどのような立場かを理解しつつある以上、自分が気丈に振る舞うことでスカーライトやスターダストを安心させてあげようという形で。まあ口は前以上に悪くなっているのですが(え

メラグも今後のストーリー展開に関わってきます。彼女についても次話で詳しく触れる予定です。 (2016-09-28 11:12)
tres(トレス)
渓谷に落ちた時はどうなるかと思いましたが、ひとまず綾香たちが無事でほっとしました。まさか介抱したのがあのラグナ・ゼロとは…オーバー・ハンドレッド・ナンバーズも一枚岩というわけではなくそれぞれ事情があるのでしょうね。
精霊界に来てから光子竜の存在感が徐々に高まってますね。やはりこちらでの過去がある、というのは本人以外にとっても大きいようです。 (2019-10-29 20:51)
光芒
tresさん
集団というものは得てして一枚岩ではないものでして。ただ、この作品でのラグナ・ゼロは他のオーバーハンドレッドたちと比べると格下という設定になりますので、まだ七星将軍としての立場に染まり切っていないというのもありますね。

>精霊界に来てから光子竜の存在感が徐々に高まってますね。やはりこちらでの過去がある、というのは本人以外にとっても大きいようです。
まあまだ記憶は失っているんですけどね。
(2019-11-02 12:06)

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101 第74話:邪なる同調 1497 2 2016-02-17 -
45 第75話:精霊の奇跡 1402 4 2016-02-19 -
110 第76話:星天の再会 1398 2 2016-02-22 -
113 第77話:ペンデュラムの脅威! 1445 4 2016-02-24 -
120 第78話:渾身のドロー 1656 2 2016-02-26 -
100 1万アクセス突破記念企画開催! 1849 0 2016-02-26 -
55 第79話:覇王黒竜の目覚め 1413 4 2016-02-28 -
44 第80話:進化する銀河龍 1493 2 2016-03-01 -
132 第81話:変わらぬ友情 1469 7 2016-03-03 -
109 第82話:集う決闘者 1702 6 2016-03-04 -
132 第83話:小さくたって決闘者 1714 7 2016-03-05 -
100 第84話:決意を秘めた決闘者 1443 9 2016-03-07 -
73 第85話:歩み始めた決闘者 1526 13 2016-03-08 -
117 第86話:真意を告げた決闘者 1597 7 2016-03-09 -
105 第87話:ポンコツ揃いな決闘者 1612 7 2016-03-10 -
63 第88話:とにかく可愛い決闘者・1 1516 10 2016-03-11 -
93 第89話:とにかく可愛い決闘者・2 1549 8 2016-03-13 -
90 第90話:五人五色な決闘者 1446 6 2016-03-14 -
126 遊希たちが4月改訂を語るようです 1481 8 2016-03-16 -
74 第91話:夕刻迎えし決闘者 1386 6 2016-03-16 -
88 第92話:解き放たれた決闘者 1628 6 2016-03-18 -
71 第93話:秘密を打ち明けた決闘者 1745 7 2016-03-20 -
66 第94話:一計案じる決闘者 1270 8 2016-03-22 -
75 第95話:絆深める決闘者 1446 10 2016-03-23 -
74 第96話:矛を交える決闘者・1 1400 9 2016-03-25 -
116 第97話:矛を交える決闘者・2 1321 6 2016-03-27 -
111 第98話:矛を交える決闘者・3 1419 7 2016-03-29 -
73 第99話:矛を交える決闘者・4 1404 7 2016-03-31 -
84 第100話:熱戦の決闘者・1 1380 6 2016-04-02 -
121 第101話:熱戦の決闘者・2 1426 10 2016-04-05 -
80 第102話:熱戦の決闘者・3 1439 11 2016-04-07 -
72 第103話:熱戦の決闘者・4 1390 6 2016-04-09 -
104 第104話:熱戦の決闘者・5 1516 6 2016-04-11 -
94 第105話:熱戦の決闘者・6 1452 6 2016-04-13 -
60 第106話:決戦に臨む決闘者・1 1393 6 2016-04-15 -
119 第107話:決戦に臨む決闘者・2 1460 11 2016-04-18 -
76 第108話:別れの時を迎える決闘者 1459 10 2016-04-20 -
69 番外編前編について遊希たちが語るようです 1487 6 2016-04-21 -
100 第109話:2通の手紙 1573 11 2016-04-23 -
92 第110話:青き眼のアトラクション 1487 6 2016-04-25 -
122 第111話:新時代のデュエル 1438 6 2016-04-27 -
83 第112話:ドラグーン 1357 6 2016-05-01 -
104 第113話:アクセラレーション! 1432 7 2016-05-03 -
107 第114話:熱気溢れしサーキット 1247 6 2016-05-06 -
131 第115話:新たなるブラックフェザー 1304 5 2016-05-10 -
128 第116話:疾走の果てに 1508 7 2016-05-12 -
49 第117話:ノンストップ・ガールズ 1531 6 2016-05-14 -
71 第118話:夏の終わり 1465 9 2016-05-16 -
113 第119話:謎の美少女 1510 4 2016-05-19 -
83 第120話:真・究極 1385 8 2016-05-21 -
54 第121話:遊希の動揺、遊望の微笑 1340 4 2016-05-23 -
60 第122話:聖夜の悲劇 1303 6 2016-05-25 -
53 30000アクセス記念企画を少々。 1224 5 2016-05-27 -
76 第123話:姉として 1341 3 2016-05-29 -
68 第124話:対峙する竜と龍 1387 3 2016-06-01 -
55 第125話:顕現せし遊望の精霊 1446 5 2016-06-03 -
58 第126話:No.(ナンバーズ) 1444 4 2016-06-06 -
102 第127話:届かぬ言葉 1421 7 2016-06-08 -
71 30000アクセス記念企画 1632 4 2016-06-10 -
63 第128話:白紙のカード 1362 6 2016-06-14 -
119 第129話:青空の下で 1261 3 2016-06-17 -
128 第130話:白いドラゴンとの邂逅 1522 4 2016-06-20 -
68 第131話:試練のデュエル 1355 4 2016-06-23 -
60 第132話:第四の精霊 1283 5 2016-06-26 -
109 第133話:舞い降りる閃珖竜 1416 4 2016-06-29 -
65 第134話:親友に託された力 1298 3 2016-07-02 -
97 第135話:涙の誓い 1326 4 2016-07-06 -
96 第136話:次元転送装置 1284 3 2016-07-09 -
92 第137話:新たなる竜星 1439 5 2016-07-12 -
56 第138話:綾香の忘れたもの 1312 4 2016-07-15 -
132 第139話:決闘者たちの選択 1236 5 2016-07-19 -
99 第140話:2人の真意 1293 7 2016-07-24 -
64 第141話:精霊界への旅立ち 1328 4 2016-07-28 -
64 第142話:黒き魔術師と弟子 1280 3 2016-08-02 -
117 第143話:七星将軍の襲撃 1333 3 2016-08-05 -
89 精霊界 登場キャラクター(9/14更新) 1356 0 2016-08-07 -
70 第144話:英雄と炎拳・1 1261 5 2016-08-10 -
71 第145話:英雄と炎拳・2 1230 4 2016-08-14 -
64 第146話:騎士王の覚醒 1232 6 2016-08-17 -
81 第147話:竜姫神と岩の合成獣・1 1376 3 2016-08-21 -
72 第148話:竜姫神と岩の合成獣・2 1271 2 2016-08-23 -
47 第149話:過去への鎮魂歌 1315 7 2016-08-26 -
87 50000アクセス記念企画~短編集・1~ 1335 3 2016-08-28 -
83 第150話:機械の身体に宿る心 1146 0 2016-08-31 -
55 第151話:空を超えて 1122 0 2016-09-03 -
117 第152話:竜と機械の大会戦 1208 0 2016-09-08 -
55 第153話:竜領域のナンバーズ 1244 0 2016-09-13 -
80 50000アクセス記念企画~短編集・2~ 1484 7 2016-09-17 -
102 遊希たちが10月改訂を語るようです 1296 4 2016-09-19 -
80 第154話:望まぬ戦い 1185 2 2016-09-23 -
67 第155話:正しさと過ち 1164 4 2016-09-27 -
59 第156話:少女の決意 1279 2 2016-10-01 -
119 第157話:遊希に起きた異変 1379 4 2016-10-05 -
111 第158話:未知なるデッキ 玻星光 1324 3 2016-10-08 -
114 第159話:玻璃の如く純粋に 1304 2 2016-10-12 -
108 第160話:限界を超えて 1267 3 2016-10-15 -
130 第161話:決戦 1276 3 2016-10-18 -
98 第162話:精神の成長 1251 2 2016-10-21 -
47 第163話:聖なる珖放つ神の竜 1282 4 2016-10-24 -
41 第164話:絆が紡いだ道 1383 6 2016-10-27 -
68 第165話:戦いの終わり 1335 4 2016-10-30 -
60 番外編 Trick or Treat 1207 5 2016-10-31 -
111 第166話:終わりの始まり 1414 9 2016-11-04 -
107 第167話:最期のワガママ 1458 4 2016-11-07 -
121 第168話:声なき再会の誓い 1329 4 2016-11-10 -
90 番外編:11月11日 1208 5 2016-11-11 -
70 第169話:七皇激突 1156 3 2016-11-15 -
48 第170話:怒りに生まれし竜 1132 3 2016-11-17 -
130 第171話:紅き新星竜 1446 5 2016-11-19 -
79 第172話:未来を賭けた戦い・1 1332 4 2016-11-22 -
119 第173話:未来を賭けた戦い・2 1243 3 2016-11-24 -
126 第174話:未来を賭けた戦い・3 1231 4 2016-11-28 -
134 第175話:神の目覚め(修正済) 1238 5 2016-11-30 -
149 第176話:ゴッド・ナンバーズ 1609 5 2016-12-02 -
103 第177話:次元を越える想い 1478 4 2016-12-05 -
139 第178話:天地創造の龍 1462 3 2016-12-07 -
108 第179話:希望への道 1372 3 2016-12-09 -
134 第180話:別れの時 1273 4 2016-12-11 -
106 第181話:少女たちの帰還 1225 5 2016-12-13 -
58 遊希たちが1月改訂を語るようです 1172 7 2016-12-15 -
121 第182話:バースデイ 1426 3 2016-12-17 -
95 第183話:星龍皇覚醒・1 1249 3 2016-12-19 -
110 第184話:星龍皇覚醒・2 1247 4 2016-12-21 -
81 第185話:星龍皇覚醒・3 1133 4 2016-12-22 -
99 番外編:一番のプレゼント 1227 5 2016-12-25 -
119 第186話:星龍皇覚醒・4(修正済) 1335 3 2016-12-26 -
99 星龍皇 設定・カード紹介 1336 0 2016-12-29 -
65 第187話:星龍皇覚醒・5 1231 4 2016-12-30 -
99 番外編:新年 1228 4 2017-01-01 -
78 第188話:星龍皇覚醒・6 1102 2 2017-01-04 -
116 第189話:星龍皇覚醒・7 1224 3 2017-01-07 -
58 第190話:神星龍皇と課せられた運命 1409 3 2017-01-09 -
130 エピローグ:未来 1686 10 2017-01-13 -
92 番外編:2月3日 1202 4 2017-02-03 -
91 番外編:愛と友情のチョコレート 1044 4 2017-02-14 -
82 番外編:桃(色)の節句 1115 4 2017-03-04 -
128 感謝とお知らせ 1273 2 2017-05-04 -
84 番外編:Gift 1138 2 2017-12-25 -
142 ゴブリンと青眼(ブルーアイズ) 1103 2 2018-01-14 -
114 アフターストーリー:星乃 綾香編・1 1757 2 2018-05-24 -
84 アフターストーリー:星乃 綾香編・2 1003 2 2018-05-28 -
95 アフターストーリー:星乃 綾香編・3 921 2 2018-05-30 -
123 アフターストーリー:星乃 綾香編・4 1063 2 2018-06-03 -
115 アフターストーリー:星乃 綾香編・5 1089 4 2018-06-06 -
53 アフターストーリー:陽川 千夏編・1 845 2 2018-08-14 -
67 アフターストーリー:陽川 千夏編・2 847 3 2018-08-20 -
105 アフターストーリー:陽川 千夏編・3 879 3 2018-08-23 -
65 アフターストーリー:陽川 千夏編・4 870 2 2018-08-25 -
39 アフターストーリー:陽川 千夏編・5 782 3 2018-08-30 -
63 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・1 914 2 2018-09-01 -
205 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・2 1029 3 2018-09-07 -
95 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・3 752 0 2018-09-09 -
65 『雪と光竜と夢幻世界』コラボ・4 860 3 2018-09-12 -
123 番外編:願う幸福 1449 2 2018-12-25 -

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