番外編　Trick or Treat　作：光芒

※駄文注意
※時事ネタです
※台本形式です
※本編とは分けてお楽しみください





エヴァ・ジムリア（ブラック・マジシャン・ガールコスプレ）「Trick or Treat！！ お菓子を下サイ！ くれないと……ブラック・バーニングしちゃいマス！！」





星乃 綾香「」
天都 遊希「……エヴァ？」
陽川 千夏「なになに！ 何の騒ぎ？」
月宮 詩織「ああ……そういえば」


カレンダー　10月31日（月）　ハロウィーン


詩織「今日は10月31日でしたね」
千夏「そっか、ハロウィーンね。飴くらいしかないけどそれでいいかしら？」
エヴァ「OKデス！ お菓子いっぱい欲しいデス！」
詩織「どうしましょう……あっ、キ○トカ○ト1袋ですがそれでもいいですか？」
遊希「そうね……あっ、じゃあこれあげるわ。はい、カリカリ梅よ」
千夏「何なのよそのチョイス。ムード台無しよ」
遊希「お菓子には変わりないでしょ？……綾香？ どうしたのさっきから黙ってて」
綾香「エヴァちゃん」
エヴァ「ハイ？」
綾香「生憎私あげられるお菓子持ってないのよね……だからさ、イタズラしていい？」
エヴァ「大歓迎デ……えっ？」
綾香「BMG（ブラック・マジシャン・ガール）コスのエヴァちゃんかわいいかわいいかわいい」
エヴァ「綾香サン！？ 目が怖いデス！！」
綾香「エヴァちゃん！ 私と一緒にブラック・マジックしよう！ 一緒にブラック・バーニング・マジックしよっ！」
エヴァ「意味が分かんないデス！！ 遊希サン、千夏サン、詩織サン！ 助けてくだサイ！！」

遊希「エヴァ、そんな露出度多い恰好をしたあんたが悪いのよ」
千夏「これからはみだりに肌を露出しないことね」
詩織「エヴァさん……ごめんなさい」

エヴァ「」





＊





エヴァ「ウウ……酷い目にあったデス」ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ
綾香「ふぅ……色々と堪能したわ。そう言えばハロウィーンってこんなコスプレイベントだったっけ？」たんこぶ
遊希「急に真面目な表情して語るんじゃないの」
詩織「元々は外国のお祭りですね」



※ハロウィン、あるいは、ハロウィーン（英: Halloween または Hallowe’en）とは、毎年10月31日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。
もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。
カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある。



千夏「本来は秋の収穫を祝う祭りで悪霊を追い出す意味合いがあるのね」
綾香「でも時代が進むにつれて子供たちが仮装してお菓子を貰いに行くイベントになったのよね」
遊希「それが今の日本では……」


テレビ「渋谷はハロウィーンで大盛り上がりです！」
テレビ「ハッピーハロウィーン！！」


遊希「どうしてこうなった」
エヴァ「今では若い人や外国人の方々がコスプレをして街中で騒いでいマス！ 楽しそうデスネ！」
詩織「しかし、一方でイベントの次の日は街にポイ捨てされたゴミが溢れ返り社会問題となりつつあります」
遊希「イベントに参加しなかった地元の子供たちがゴミを片付ける姿は不可解だったわね」
綾香「本来子供のためのイベントなのに大人がはしゃいで子供がゴミを片付ける……逆だと思うわ」
千夏「まあそれが問題視されて少しずつだけど取り組む人の意識も変わって来てくれるのを期待するしかないわね。楽しむことは悪いことじゃないし！」
詩織「私たちは……まあ本来の意味で過ごしましょう」
エヴァ「そうデスネ！ ということで皆でコスプレしまショウ！」
遊希「なんでそうなるのよ……」





＊





～家庭科部～


花沢 薫「ということで私のところに来たのね」
綾香「どうでもいいけど花沢先輩番外編出演頻度高くないですか？」
薫「衣装関連なら任せて頂戴。あとメタな話はダ～メ」
千夏「どうせやるならハロウィーンっぽいものを着たいわね！」
薫「ここの生徒たちにはこの衣装が人気よ」


つ【ゴーストリック】


詩織「ゴーストリック……ですか？」
遊希「確かにお化け関連のテーマではあるわね」
薫「そうよ。男子にはゴーストリック・アルカードとかゴーストリック・フランケンの格好が人気で、女子にはゴーストリックの女性型モンスターの格好が好評なのよ」
エヴァ「私たちには何が似合いマスか！」
薫「エヴァちゃんは……銀髪が綺麗だからやはりゴーストリックの雪女かゴーストリック・マリーが合うかしら」


※ゴーストリックの雪女
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻1000/守800
自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。また、このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時に発動できる。
このカードを破壊したモンスターは裏側守備表示になり、表示形式を変更できない。

モチーフ：雪女


※ゴーストリック・マリー
効果モンスター
星1/闇属性/悪魔族/攻100/守1600
自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
また、戦闘またはカードの効果によって自分がダメージを受けた時、このカードを手札から捨てて発動できる。
デッキから「ゴーストリック」と名のついたモンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
「ゴーストリック・マリー」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。

モチーフ：ブラッディ・マリー


千夏「雪女はまだわかるけど、ゴーストリック・マリーの元ネタって何なのかしら？」
薫「マリーとはアメリカの伝承にある「ブラッディ・マリー」がモチーフね。鏡の中に現れる血まみれの女性でその場にいる人に危害を為すとされているわね。我が子を殺めた若い寡婦、子どもを失った若い母親、若くして命を落とした女子学生がなるそうよ」
エヴァ「ウー……血とか殺しとか怖いデス……」
遊希「なんでハロウィーン楽しもうと思ったのよ」
薫「そうね、じゃあエヴァちゃんは雪女の衣装にしておくわ。ゴーストリック以外では幽鬼うさぎとか合うかもね。さて次は……千夏ちゃんね」
千夏「私？ 私は当然ゴーストリック・サ……」
薫「猫娘ね。ちっちゃくて可愛いし」


※ゴーストリックの猫娘
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻400/守900
自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
また、フィールド上にこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する限り、レベル4以上のモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、そのモンスターを裏側守備表示にする。

モチーフ：猫娘


千夏「やっぱりね！ わかってたわよ！！」
綾香「やけに素直ね」
千夏「議論しても無駄にゃ！ だったら猫になりきってやるにゃ！」
遊希「かわいい」
綾香「かわいい」
詩織「かわいいです」
エヴァ「かわいいデス！」
千夏「頭をなでなでしないでにゃ！」
薫「次は……詩織ちゃんどう？」
詩織「私ですか……？ できればそんなに露出に多くないものが……ゴーストリックなら魔女とか」
薫「詩織ちゃんは、ずばりゴーストリック・サキュバスね」
詩織「サササ……サキュバス！？」


※ゴーストリック・サキュバス
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/闇属性/魔法使い族/攻1400/守1200
レベル2モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上の「ゴーストリック」と名のついたモンスターの攻撃力の合計以下の攻撃力を持つ、フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターを破壊し、自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する限り、そのモンスターカードゾーンは使用できない。
また、自分フィールド上にこのカード以外の「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合、相手はこのカードを攻撃対象にできない。

モチーフ：サキュバス


千夏「えーっ！ 千夏ずるいにゃー！！」
遊希（徹底するのね）
綾香「確かサキュバスって」
エヴァ「夢魔デスネ！」
遊希「サキュバスの詳細は……ここでは書きづらいから各自で検索してね」
綾香「おおメタいメタい」
詩織「ど、どうして私の衣装がサキュバスなんですか！？」
薫「あら、自分をわかっていないわね詩織ちゃん。あなたのような普段露出しない子がたまに露出するから魅力的なのよ」
綾香「そうよ。みんな知ってるんだからね、あんた着やせするタイプって」
詩織「それは……まあそうですけど///」
遊希「自分でわかってるんじゃないの」
綾香「」
千夏「」
エヴァ「アッ」（察し
綾香「花沢先輩！！「ドスケベ礼装」ってありますか！！」
千夏「ア○リでもマ○ュでもどっちでもいいにゃ！」
薫「えーと、その大○翔平君レベルの剛速球なネーミングは何かしら」
綾香「これです！」つ スマホ
薫「どれどれ……」


※気になる人は「ハロウィン・プリンセス」か「デンジャラス・ビースト」で検索してみよう！


薫「……あらあらこれは」
詩織「ど、どんなもので……」（顔面蒼白
エヴァ「うわわわ」
遊希「これはひどい」
詩織「こ、こんなの着れません！！ 裸より恥ずかしいじゃないですかぁ！！」
綾香「じゃあ裸で歩き回る？」
詩織「えっ……」
千夏「どうするのかにゃ」
詩織「サキュバスでお願いします……」
遊希（負けた）
薫「了解。さて次は綾香ちゃんね」
綾香「詩織に派手な格好させようとしたんだから私も派手な格好をしてもいいのよ！」
エヴァ「男前デス！」
薫「綾香ちゃんはゴーストリックの魔女ね」


※ゴーストリックの魔女
効果モンスター
星2/闇属性/魔法使い族/攻1200/守200
自分フィールド上に「ゴーストリック」と名のついたモンスターが存在する場合のみ、このカードは表側表示で召喚できる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
また、1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを裏側守備表示にする。

モチーフ：魔女


綾香「……意外と普通。可愛いけど」
千夏「ゴーストリック縛りだとそうなるにゃ」
薫「まあ綾香ちゃんにそういう需要はないから」
綾香「」
詩織「さりげなく酷いですね……」
薫「最後は遊希ちゃんね。遊希ちゃんは……ゴーストリックの駄天使とかどうかしら？」


※ゴーストリックの駄天使
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/天使族/攻2000/守2500
レベル4モンスター×2
このカードは「ゴーストリックの駄天使」以外の自分フィールドの「ゴーストリック」Xモンスターの上にこのカードを重ねてX召喚する事もできる。また、このカードが持っているX素材の数が10になった時、自分はデュエルに勝利する。
(1)：1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから「ゴーストリック」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
(2)：1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札の「ゴーストリック」カード1枚をこのカードの下に重ねてX素材にする。

モチーフ：堕天使


遊希「駄天使ですか……」
薫「このモンスターはゴーストリックの中でも比較的すらっとしているじゃない？ 身長の高い遊希ちゃんにはお似合いだと思うけど」
遊希「ですが……」
千夏「何か気がかりなところがあるのかにゃ？」
遊希「こんな小悪魔的な……笑い方ってどうすればいいのかしら？」
詩織「笑い方ですか……難しいですね」
綾香「何よ、悩む必要なんてないじゃない」
遊希「えっ？」
綾香「遊希は遊希らしくやればいいのよ。自然体自然体。楽しまないとね！」
遊希「綾香……」
薫「そうね。女の子はありのままが美しいのよ」
遊希「先輩……ありがとうございます」





＊





～デュエルアカデミア・ジャパン校長室～


星乃 竜司「そう言えば、今日はハロウィーンですね。生徒たちもコスプレをするのでしょうか」
ミハエル・クリストフ「ハロウィーンは本来そういう催しではないのですけどね。日本人はなんでも自己流に改造してしまう」
竜司「まあ若いうちだからできることですし、好きにやらせてあげましょう」


コンコン


ミハエル「なんだろうかこんな時間に……」ガチャ



遊希・綾香・千夏・詩織・エヴァ「トリック・オア・トリート！！ お菓子をくれなきゃイタズラするぞー！！」



ミハエル「」
竜司「」

千夏「あっ」
詩織「教頭先生……」
エヴァ「これは……」
遊希（まずいタイミングで来てしまったわね）
綾香「パパー……お仕事お疲れ様ー……」

ミハエル「全員そこに正座しなさい」
遊希（やっぱり）
竜司「教頭先生」
ミハエル「？」
竜司「お菓子は持っていますか？」（迫真
ミハエル「校長……あなたも正座しましょうか」
竜司「……はい」





何ごとも節度を守って。