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OtP23 Swords 作:Ales




 Section01:レイジ・アゲインスト・スノー





 「ありがとうございました。良かったら、また相手してくれるかな……っと、おーい?」

 デュエルの後、カードを元に戻し終えた遊大は、勝負を決めて尚放心状態の遊貴に語りかけた。


 (特に異常はないけど……それが逆に違和感ある。あわよくば寝首を掻くとか、そういう場外戦術だったらちょっとまずい。というかそもそも、この人にはこの人の来歴があって……ああもう、いみがわからない。)

 遊貴が遊大の素性を考察している最中、デュエルルームの奥の一角から、厳かな拍手が響いた。

 「素晴らしいデュエルだった。そう思いませんか、ミハエル先生。」

 音源を向くと、そこにはふたりの男性が立っていた。

 「星野校長!?それに、ミハエル教頭も……!」

 遊貴を除いた各人が一斉に向き、頭を下げるのを片手で制した星野校長は、穏やかな微笑とともに遊貴の隣に立った。

 「流石、‘‘雪の妖精’’と呼ばれるだけのことはある。」
 「ええ、そうですね。我が校にはいないタイプのデュエリストですね。」

 ミハエルと呼ばれた男性は遊貴の前に立つと、さてどう対応したものかと頭を悩ませている遊貴に話しかけた。

 「失礼、宮戸遊貴さん、だったね。ちょっとエクストラデッキを……」
 「ちょちょちょ、パパ!教頭先生も!確かにメール送ったけど、何でここに?」

 慌てた様子で駆け寄ってきたのは綾香である。デュエルアカデミア・ジャパン・セントラル校長・星野竜司は彼女にとって父親であり、連絡もさほど気苦労を伴わないため彼女が執り行ったのだが、まさか観戦しているとは露程も思っていなかったのである。

 「綾香、休日とはいえ学校だから一応、校長と呼びなさい。宮戸君は別法人とはいえデュエルを学ぶ学校の生徒だ。生徒を見ればその学校がどのように教育しているかわかるだろう?」

 なるほど、と思わせる一定の説得力を持った返答に、綾香が納得したように頷いた。

 「観戦させて頂いての感想だが……」

 後を継ぐように、ミハエルが言葉を出す。

 「先に聞こうと思ったのだが、エクストラデッキを見せてくれないかな?」
 「どうぞ……」

 と言った後に、エクストラデッキには《炎龍レーヴァテイン》と《海竜リントヴルム》の2枚が入っていることに気付く。この2枚について糾弾されたらさてどう対応したものか、と考えつつそれらを差し出すと、ミハエルはさして気に留めていない様子であった。

 「ふむ、やはりな……高海君、見てみなさい。」
 「はい?」

 ミハエルが見せた遊貴のエクストラデッキ。そこには、あるべきカードがなかった。

 「え……?インフィニティが入ってない?」

 そう、第2ターン目である。遊貴が《太陽風帆船》を出し、《簡易融合》を発動した時、遊大はこれを《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》から制圧力の高い《サイバードラゴン・インフィニティ》に繋げるものとばかり思っていた。だからこそ1ターンに1度魔法・罠カードを無効にできる《ゴッドアイズ・ファントム・ドラゴン》の効果を起動したのだ。

 「しかし、彼女の目的はインフィニティではなかった……宮戸君、良かったら説明してくれるかな?」

 遊貴が周囲を見渡すと、観客に回っていた全員も集まって話に耳を傾けていた。

 「わかりました。まず……と言っても、インフィニティを採用しなかった理由はひとつだけです。そこが行き止まりだから。」

 遊貴の説明に、ほとんど全員が疑問符を浮かべた。

 「もう少し詳しくお願いできるかい?」
 「んー……インフィニティって、このデッキで出そうとするとノヴァを経由して、2枚のカードを必要とするじゃないですか。いくら制圧力の高いモンスターと言えど所詮は1体ですし。」
 「制圧力が高いから、皆採用すると思うのですが。」

 的確な意見を入れたのは舞であった。記者として活動して一年弱、多くのデッキを見たが無理なくレベル5の機械族モンスターを採用できるデッキなら、例外なくノヴァとインフィニティは入っていた。


 「それは相手にターンを渡した場合、の話ですよね?」

 その言葉に、その場にいた全員が凍り付いた。

 「インフィニティが来るぞ、厄介なカードだぞ、っていう幻想を買っておいて、実際はレーヴァテインやリントヴルムに繋いで効果で自己再生。合わせて《ドッペル・ウォリアー》を出せばそこからまたシンクロ召喚して、結果ワンショットキル出来る、と言う訳です。今回みたいに。」

 そう都合良くいくはずがない、というのはその場の誰もが抱いた感想である。

 「えっと……じゃあ、もし先攻だったら?」
 「その時は《神樹の守護獣-牙王》でもいいし、《邪竜星-ガイザー》でもいい。とにかく、展開する時に他に繋げるのと繋げないのでは大違いですから。」

 遊貴がメインデッキに採用しているモンスターの中で説明すれば、《ドッペル・ウォリアー》が最適な例であろう。シンクロ素材として墓地に送られた場合にトークン2体を生成し、それらを利用すれば更に他のモンスターに繋げられる。しかしエクシーズ素材としたのではトークンは得られないし、トークンもまたエクシーズ素材にできない。

 「でも、ドラゴサックはしっかり採用しているんデスネ。」
 「それは……「幻獣機」のレベルが勝手に上がっちゃうので、仕方なく。実質上の効果耐性とそこそこレベルの高いトークン生成効果もありますから、悪いようには働きません。」
 「コンボ継続のためだけにインフィニティを抜いた、という事か。」
 「考えなかったわね……」

 それぞれに思い思いの感想を述べる。そんな面々に、遊貴は軽く首を傾げながら返すのであった。

 「んー、考えつかないという事はないと思いますよ。要は何を求めるか、ですから。」
 「ふむ……」
 「オーバーパワーのカードを並べてビートダウンしたいと考えるプレイヤーもいるし、パーミッションやロックデッキでコントロールしたい人もいる。誰も予想しなかったようなデッキを構築する事も、それで相手の裏を掻く事も楽しみのひとつだと思います……っと、プロの前で言う事ではないかもしれませんけど。」
 「いや、実に興味深い。君は確か……今年受験生だったね?」
 「はい。といっても学校が中高一貫なので受験はしませんけど。」

 唐突に勉強の話題を振られた遊貴であるが、彼女の言の通り、中高一貫校に通う以上受験勉強という作業とは無縁である。

 「良かったら、ここを受験してみないかい?」
 「えぇ……?」

 竜司の口から出た言葉に、遊貴が困惑したように声を上げた。

 「ははは、半分は冗談だよ。でも、もう半分……君のデュエルを間近で見てみたい、というのは紛れもない本音だ。」
 「ありがとうございます……検討します。」
 「前向きに検討してくれる事を願うよ。さて、私たちはこれから仕事があるから、ここで失礼するよ。宮戸さん、芹野さん、ゆっくりしていって下さい。」

 自校の生徒たちには、くれぐれも粗相のないように、と言い置いて、校長と教頭はデュエルルームを後にした。



 「そうだ!せりのさん、と言ったか!そっちのちっさいのとのデュエルはゆずったが、おまえとのデュエルはゆずらん!わたしとしょうぶしろ……ふぎゅ!」

 いち早く我に返った留奈が遊貴のとき同様啖呵を切るが、やはり遊貴の時と同様にして陸に抑えられた。

 「やれやれ……芹野さん、すいません。ちょっと頭が残念な子で……」
 「いえ、元気なのはいいと思いますよ……」

 苦笑気味に呟いた舞は、手提げ鞄からデュエルディスクを取り出した。

 「どうします?遊貴さんのとき同様、くじ引きでもしますか?」
 「それが公平だと思いますよ。あ、俺はさっきしたけど参加してもいい……」
 「高海くんはダメ。座って観戦してなさい。となると、クジは5個ね。」
 「ちょっと待ちなさい!私たちにだって権利があって然るべきでしょ!」
 「そうデスヨ!こちとら身体は闘争を求めてアーマード○アの新作が出そうなんデスヨ!」

 遊貴の道案内をしていた千夏やエヴァまでもが参戦を表明してしまい、遊貴は突如として手持ち無沙汰になる。

 (あれ……?もしかして。)

 そして不意に気付く。思えば天都遊希が自身の素性を何処まで公表しているか知らない。そもそも余計な外野がいたら、遊貴自身も彼女と全力で対戦できないではないか。となればマークの外れた今こそ、屋上へ向かう好機なのではないか。

 (ん……じゃあ、芹野先輩に後はお任せ……)

 完全に被害者であるが、その程度で怒るような人でもない。そう考え、遊貴はこっそりとその場を後にしたのであった。


 なお後の話では詩織には気付かれていたようであるが、露骨に物音を立てずに動いていたので声を掛けるのも忍びないと思った、との事である。





---




 寒風も気にかけず、天都遊希は屋上の柵にもたれ掛かって考えを巡らせていた。

 (あのデュエル……あの猫、どうしてあんな戦術が出来るの……?)

 遊希もプロとして活動していた事がある以上、対戦を経る毎に重圧が掛かる事を知っている。ましてや決勝戦である。そこまで勝ち上がってきたこと、そしてなんとしても勝ちたいと思う欲求が最高潮に達している瞬間である。にも関わらず、相手のデッキのメタまで読んでいたというのに、遊貴が選択したのは【霞の谷】と【アーティファクト】を主軸とした【セルフ・バウンス】だった。

 (わからない。どうしてあんなデッキを結論として出したのか……というかそもそも、私あの子のデッキ知らないじゃない。)

 突如として事実に辿り着く。遊貴とのデュエルでは、遊貴は姉の伝手で入手したという【青眼】を使用していた。

 (って、あの時も。《創星神 Sophia》なんで入れていたわね、あの子。元からデッキのセンスおかしかったわ!)

 意外性がある、奇を衒うと言えばそれまでだが、常軌を逸している事に変わりはない。しかし遊希も卒業後の進路としてプロデュエリストへの復帰を検討している。遊貴のようなデュエリストが何を考えているのかは、非常に気になるのだ。

 (色々混乱してて、つい出て行っちゃったけど……あの子、まだ東京にいるかしら?時間あるか訊いてみるのもいいわね。うん。)

 意を決してポケットからスマートフォンを取り出した瞬間、屋上へ続くドアが不快な音と共に開いた。


 「…………寒い。」

 不機嫌そうな呟きと共に、黒猫が呟いた。

 「宮戸さん……?どうしてここに?」

 幻覚でも見たか、と思い遊希は自分の頬をつねる。果たしてこれは現実であると確認すると、無論疑問となるのは何故彼女がここにいるか、に集約される。


 「デュエル……しに来ました。」

 彼女の腕には、既にデュエルディスクがセットされていた。

 「それだけのためにわざわざ……?」

 条件反射的にそんな言葉を呟くが、遊希としても好都合である。

 「はい。それだけのためにわざわざ来ました。」
 「言うじゃない……」

 言いながら、遊希もデュエルディスクを構える。

 「夏は負けたけれど……今回は負けないわ!」
 「私も……負けない!」


 「「デュエル!」」



1st.Turn
 TP:遊希

遊希 LP:8000 D:35 H:5 G:0 Ex:15 V:0
 F:None

遊貴 LP:8000 D:35 H:5 G:0 Ex:15 V:0
 F:None


 「私のターン、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、《フォトン・スラッシャー》は手札から特殊召喚できる。更に自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」モンスターが存在する場合、《フォトン・バニッシャー》は手札から特殊召喚できる!」

 大剣を構えた戦士に続き、光線銃を携行した「フォトン」の名を冠する戦士が現れた。天都遊希の駆る「ギャラクシー」とは異なるテーマの「フォトン」であるが、《フォトン・スラッシャー》を初めとする展開の容易なカードを多く擁する事、サポートカードを共用できる事もあって彼女はこれらのカードを採用しているのだ。

 「特殊召喚に成功した《フォトン・バニッシャー》の効果、デッキから《銀河眼の光子竜》1体を手札に加える。手札の光子竜を見せて《銀河剣聖》の効果を発動、このカードを特殊召喚する!このカードのレベルは、特殊召喚時に見せたモンスターのレベルと同じになるわ。レベル4の《フォトン・スラッシャー》と《フォトン・バニッシャー》をオーバーレイ、2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!」


 “光子の世界を舞い踊る竜よ。輝く翼の力を以て、光の道を切り拓け!”


 「現れなさい!ランク4、《輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン》!輝光竜の特殊召喚に成功した時、手札の「フォトン」モンスター1体を特殊召喚できる。現れなさい、《銀河眼の光子竜》!」


 天都遊希の小学生の頃、遊貴もその光景をテレビ越しに何度も見た。そのカードを天高く掲げ、形成される光子はやがて、光竜の姿を象る。

 「レベル8の《銀河剣聖》と《銀河眼の光子竜》をオーバーレイ、2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!」


 “渦巻く銀河よ、我が剣、そして盾となれ!その光で勝利へ導け!”


 「エクシーズ召喚、ランク8!《No.90 銀河眼の光子卿》!」

 蒼い鎧に輝く剣、そして盾に「90」の刻印。ただならぬ気を纏う戦士が、フィールドへ降り立った。

 「カードを1枚セットしてターンエンドよ。さあ、見せてくれるわよね?」


2nd.Turn
 TP:遊貴

遊希 LP:8000 D:33 H:2 G:0 Ex:13 V:0
 F:No.90 銀河眼の光子卿(ORU:2) DEF:3000
  輝光竜フォトン・ブラスト・ドラゴン(ORU:2) DEF:2500
  セットカード

遊貴 LP:8000 D:35 H:5 G:0 Ex:15 V:0
 F:None


 「…………」

 自身のターンが回ってくるが、遊貴は目を閉じたまま動かなかった。いや、遊希の先攻、《フォトン・スラッシャー》がフィールドに登場してからこの調子である。

 「どうしたの?まさかサレンダーするなんて……」
 「遊希さん。私は、あなたに勝ちに来ました。」

 目を開いた遊貴は遊希の言葉を遮ってそう言った。

 「負けに来る人なんていないわ。それがどうしたって言うのかしら?」

 少なくとも闘志が潰えた訳ではないようである。それにひとまず安堵しつつ、遊希は次の言葉を待った。

 「あの時……夏に勝ったのは、あなたが全力じゃなかったから。」
 「何を言って……っ!」

 ひと間疑問を抱いた遊希だが、すぐに合点した。デュエルの前、陽川千夏に憑依した霊に連れ去られた星崎美夏を助けるべく、遊希は精霊の力を遊貴の目の前で見せたのだ。

 「あの力を使えと、そう言いたいの?」
 「もう一度言います。私はその為にここに来ました。もしあの時と同じ……全力を出さないのなら。」



 “あの時と同じように、私に負けてください。”



 「今、なんて言ったかしら……?」

 そこまで言われて、プライドが傷付かない訳がない。怒気を多分に孕んだ声で、遊希が聞き返した。

 「もう一度聞きたいですか……?」

 顔を睨むように見ると、遊貴は瞬きひとつせずに見返していた。

 「いいえ、結構よ。そこまで言うなら、デュエルで証明してくれるのでしょう?」
 「…………」

 言葉の代わりに、遊貴は再び目を閉じた。




 直後、空が割れるように崩壊した。





 「え……?」

 何が起こったのかわからない。それまでの怒りはすっかり消え去った声で、遊希が呆然と呟いた。

 「んー……視覚情報はあとで再構成するとして……面倒だからこのままでいいよね?」



 ---System -‘‘Rulemaker’’...

====Quantize Overlay

 ===Rule
Base   04 Passed
Forbidden   00 Passed
Limited   100 Passed
Semi-Limited   100 Passed

 ===Memories
Physical Response   00 Passed
Emotional Response   00 Passed
Distortion Control   00 Forced Pass
Conflict Control   00 Forced Pass

 ===Materials
Decks   ...╲_.deck Forced Pass
Extra Decks   ... ╲_.exd Forced Pass
.
.
.

 ===Chrono Break
Forbidden One 00 False
Tri-Gods 00 False
.
.
.
Meklord Emperor   00 False
Numbers   100 Passed
Rank-UP-Magic   00 False
.
.
.


 ---System -‘‘Rulemaker’’
   Re:Loaded Done.

----Quantize End



 「あなた、何をしたの……?それに、その姿。」

 先までの怒りは消え去り、困惑した様子で遊希が訊いた。眼前の少女-宮戸遊貴は、それまでの姿から大きく変容していた。
 純白のドレスのような服に、二振りの剣。髪は碧玉の如く輝き、眼の紅玉が静かな闘志を湛えて燃え上がっていた。


 「私のターン、ドロー。《手札抹殺》を発動、お互いに手札を全て捨てて、同じ数だけドローする。」
 「……2枚ドローするわ。」
 「自分フィールド上にカードが存在しない場合、《クロキシ》は手札から特殊召喚できる。特殊召喚に成功したクロキシの効果、デッキ・墓地から属性が同じでレベルと種族の異なるモンスターを1体ずつ特殊召喚する。チェーンは……?」
 「っ!光子卿の効果を発動、エクシーズ素材を1つ取り除いて、その効果を無効にする。《銀河剣聖》を取り除いてチェーン、「ギャラクシー」モンスターを取り除いた場合、そのモンスターを破壊するわ!」

 黒鎧の騎士が天高く剣を掲げたのに呼応して、青鎧の騎士が剣から衝撃波を放つ。渦巻く銀河が騎士を撃ち、光の渦に消える。

 「ん……同じ条件で《シロキシ》は特殊召喚できる。シロキシの効果はレベルが同じで属性と種族が異なるモンスター2体の特殊召喚。」
 「なっ……!」
 「チェーンはないみたいですね。デッキから《サンライト・ユニコーン》、墓地から《クロキシ》を特殊召喚。その後ライフを半分にする。“サブリメーション・ライフ”!」

黒鎧の騎士同様、現れた白鎧の騎士も自らの剣を天高く掲げる。光の下に2体のモンスターを顕現させた後、その剣は遊貴の胸元に深々と突き刺さった。


遊貴 LP:8000 → 4000


 「召喚条件は戦士族モンスター2体、《シロキシ》と《クロキシ》をリンクマーカーにセット。リンク召喚、《聖騎士の追想 イゾルデ》。」

 フィールドに強引に生成された新たなエリアに、遊貴がカードを置いた。

 「リンクモンスター……!どうしてあなたがそれを!」

 そのカードには見覚えがあった。つい先日、そのカードを使う男に敗北を喫し、後輩を危険に巻き込んでしまったのだから遊希からすれば恐怖の対象と言って過言ではない。

 「やり方は色々あるけど……今回は消滅間近だった平行世界線から概念だけ持ってきた。同じ時間軸の未来から実装されたものを持ってくる事も出来るけど……あんまり未来に干渉すると色々パラドックスを生みそうだから。って、そんな事は今関係ないか。」

 全く理解の追いつかない独り言を呟いた後、軽く頭を振った遊貴は攻撃を進めた。

 「イゾルデの効果を発動、リンク召喚に成功した時、デッキから戦士族モンスター1体を手札に加える。《ギルフォード・ザ・レジェンド》をサーチ。更にもうひとつの効果、デッキから任意の数の装備魔法を墓地に送る事で、デッキから送った数と同じレベルを持つ戦士族モンスター1体を特殊召喚する。デッキの《最強の盾》、《団結の力》、《アサルト・アーマー》、《流星の弓-シール》の4枚墓地に送って、デッキから《ライトロード・アサシン ライデン》を特殊召喚。ライデンの効果、デッキの上から2枚墓地に送る。モンスターの効果でデッキから墓地に送られた《ライトロード・アーチャー フェリス》の効果、自身を特殊召喚する。《サンライト・ユニコーン》の効果を発動、デッキトップを確認して装備魔法だった場合手札に加える。トップは《最強の盾》、装備魔法なので手札に加える。フィールドのイゾルデとフェリスをリリース、《ギルフォード・ザ・レジェンド》をアドバンス召喚。ギルフォードの効果、墓地の装備魔法を可能な限り自分フィールド上のモンスターに装備する。《最強の盾》、《団結の力》、《アサルト・アーマー》、《流星の弓-シール》全てをギルフォードに装備。」


ギルフォード・ザ・レジェンド ATK:2600 → 3700


 「更に手札の《最強の盾》を装備、更に《アサルト・アーマー》を墓地に送って効果を発動。装備していたモンスターはこのターン2回攻撃できる。」


ギルフォード・ザ・レジェンド ATK:3700 → 5400


 「攻撃力5400の2回攻撃……確かにそれで私のモンスターは一掃できるけれど、リンクモンスターまで使ってその程度では……」
 「バトルフェイズ、《ギルフォード・ザ・レジェンド》でダイレクトアタック!」

 遊希の指摘を無視し、更には相手フィールド上のモンスターをも無視して、遊貴は直接攻撃を宣言した。それに応えるように、隆々たる騎士が弓を構えた。

 「《流星の弓-シール》は攻撃力を1000ダウンさせる代わりに、直接攻撃が可能になる装備魔法。」
 「っ!?そんな……!」

 遊希が驚いたのは何度目であろうか。

 (こんなデッキ……!ありえない。どこかひとつでも防がれたら取り返しが付かないのに!)

 【ベン・ケイ1キル】に代表される装備魔法軸は、デッキに装備魔法を多く採用する以上、安定性に欠ける節がある。また、それを《聖騎士の追想 イゾルデ》と《ギルフォード・ザ・レジェンド》で解決したとしても、いくらでも防ぎようがある。

 「という訳だから。防げなければ私の勝ち。防げないと思うけど。」

 モンスターを多く採用した遊希の【ギャラクシー】デッキは、相手の妨害もモンスターに依存している。また妨害より効果の回避に長けているという事もあって、この直接攻撃を防ぐ手段がデッキ単位でほとんど存在しないのだ。

 「くっ……!」

 豪腕から2度、弓が放たれた。


遊希 LP:8000 → 0

 Win:遊貴





 「それで、本気を出してくれる気になりましたか?」
 「あなたは……あなたは一体、何者なの!?」

 崩壊していく世界然り、リンクモンスター然り、また突如変化した容姿然り。それだけの常識を改変して尚、精霊としての力を全く感じない少女に、遊希は警戒しつつ訊いた。

 「んー……デュエルしてくれないなら、このままデコヒーレンスさせてもいいんだけど……あれ、でもいきなり量子が崩壊したら万有引力で地球が動くから、衝突の衝撃で地球自体が危ない?いやそもそも空間の補正ってされるのかな?空間自体が存在しないものになって……」

 残酷なまでに恐怖を与えたかと思えば、やはり訳のわからない言葉を呟いては空想科学的な話を展開する。

 「わかったわ……あなたがそこまでして悪役を演じたいのなら好きにしなさい。」

 そう言って、遊希は夏の時と同じように、指にはめていた指輪を外した。

 「でも、本気を出させるからには……あなたもこんなデッキで来ないでしょうね?」



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光芒
デュエルには勝利したわけですが、遊貴を以てしても素性を掴みかねる遊大。あれ、こいつこんなにミステリアスな存在だったっけ(殴

>「わかりました。まず……と言っても、インフィニティを採用しなかった理由はひとつだけです。そこが行き止まりだから。」
それに関しては目から鱗でした。確かにインフィニティは強いですが、そこが終着点になってしまう、というのはあると思います。文中で触れられているガイザーなら被破壊時に後続に繋げられますね。他のXにありがちな上に重ねる先というのもあまり存在しないですし。

そして遊大に続いて遊希までにもワンキルを決めてみせる遊貴。精霊同士のデュエルは展開が目まぐるしく動きます。ただ遊希が言うように、一つでも解れが魅せると機能しなくなるデッキを使いこなすのだから精霊・遊貴の強さが伺えますね。
さて、本気の遊希はどうなるか…… (2019-03-25 15:42)
Ales(from PC)
光芒さん
相手が相手だけに空回りしちゃってます。一体どうしてこうなった……(計画通り)

>確かにインフィニティは強いですが、そこが終着点になってしまう、というのはあると思います。文中で触れられているガイザーなら被破壊時に後続に繋げられますね。他のXにありがちな上に重ねる先というのもあまり存在しないですし
勿論多くのデッキに採用されるだけあって強いカードではあるのですが、強いカード1枚と引き換えに自分の初動を抑えるか、という点は考えものではないかと思った結果です。特に【幻獣機】においてはトークンがいる事は重要なので、《ドッペル・ウォリアー》の効果もほとんど無駄なく使えるんですよね(え、幻獣機要素がない?気のせいだと思いますよ、ははは……)。

>そして遊大に続いて遊希までにもワンキルを決めてみせる遊貴
相手の出力を更に上回るパワーでワンキルするのはわかりやすい力関係の構図ですよね。正攻法とは言えない手段ですが、何故これが通ってしまうのやら……

>さて、本気の遊希はどうなるか……
メインイベントですから、気合い入ってます(筆者が) (2019-03-27 08:40)

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86 44 F.A.T.E. part1 1188 2 2016-04-29 -
53 45 F.A.T.E. part2 1136 2 2016-05-01 -
154 46 笑顔の訳 1161 4 2016-05-03 -
85 47 Element of SPADA2 1184 2 2016-05-05 -
62 48 星の扉 part2 1134 2 2016-05-07 -
54 49 Wings of Tomorrow 1207 2 2016-05-09 -
70 閑話休題 ゆきみかりんのパーフェクトry 1272 2 2016-05-11 -
112 50 In the Zone・3 1021 4 2016-05-13 -
75 51 星の扉 part3 1145 4 2016-05-15 -
101 52 星の扉 part4 1253 5 2016-05-17 -
111 53 さよならトリップ part.2 1190 3 2016-05-19 -
84 閑話休題2:座談会 1180 2 2016-05-21 -
114 第2部予告・キャラ紹介 1388 0 2016-05-23 -
112 54 開幕前の旋風 1251 2 2016-05-26 -
113 55 コピーとオリジナルとコピー 前編 1149 2 2016-05-29 -
56 56 コピーとオリジナルとコピー 中編 1076 2 2016-06-01 -
96 57 コピーとオリジナルとコピー 後編 1079 2 2016-06-04 -
72 58 螢火の幽霊娘 1101 2 2016-06-07 -
121 59 Brave Sword 1209 4 2016-06-10 -
116 60 Braver’s Soul 1152 2 2016-06-13 -
116 幕間 久実のだらだラジオ01 1180 0 2016-06-14 -
90 61 紙一重の差で 1233 2 2016-06-16 -
81 62 Beyond the fate 1093 2 2016-06-19 -
109 63 一点突破! 1132 2 2016-06-22 -
95 64 交わされた約束 1006 2 2016-06-25 -
119 65 狂イ咲ケ焔ノ華 1204 2 2016-06-28 -
104 66 光と焔 1166 2 2016-07-01 -
111 67 Rifling fate 1117 2 2016-07-04 -
57 68 Gunslinger in... 1077 2 2016-07-07 -
120 幕間 久実のだらだラジオ02 1082 2 2016-07-10 -
43 69 Extra-Zero 8 1041 2 2016-07-13 -
124 70 軍靴の鳴動 1017 2 2016-07-16 -
138 71 休憩の過ごしかた 1096 2 2016-07-19 -
124 72 激戦の予感 1248 2 2016-07-22 -
102 10000閲覧感謝特番(特番とはry) 1081 2 2016-07-25 -
118 73 幻竜と隼 1095 2 2016-07-28 -
100 74 薄氷 1032 2 2016-08-01 -
126 【告知】一万閲覧感謝祭について【重点】 1236 7 2016-08-02 -
102 74 バード・ストライク 994 2 2016-08-04 -
104 75 革命と終端 1039 2 2016-08-07 -
112 76 Soldier’s Ballad 949 4 2016-08-10 -
111 77 Full Boost! 984 2 2016-08-13 -
116 78 Dead heat 1077 2 2016-08-16 -
117 79 フューチャー・リビジョン 1004 2 2016-08-19 -
103 幕間 久実のだらだラジオ03 1058 2 2016-08-22 -
119 80 それぞれの「加速度」 927 2 2016-08-25 -
46 81 EDEN 999 4 2016-09-01 -
56 82 闇夜の錦 992 2 2016-09-05 -
121 83 月影 1211 2 2016-09-09 -
83 84 宵待桜と日照の龍 995 2 2016-09-13 -
109 85 Sakura Sunrise 1105 2 2016-09-18 -
77 閑話休題:お詫びとおまけ 1057 2 2016-09-22 -
46 86 宵闇に舞え、幽玄の桜 999 4 2016-09-26 -
78 87 ‘‘fascination’’ 972 4 2016-10-05 -
49 88 曙光の歌 848 2 2016-10-13 -
84 89 夜露に濡れた朝陽 1085 2 2016-10-18 -
159 90 9.A.M. 1195 2 2016-10-26 -
124 幕間 久実のだらだラジオ04 1131 2 2016-11-01 -
105 91 Gwin to run 952 2 2016-11-09 -
114 92 ライトニング・マイル 955 4 2016-11-15 -
129 93 双振 1013 2 2016-11-20 -
42 94 鉛と金と 911 2 2016-11-25 -
104 95 剣と牙 1007 2 2016-11-29 -
106 96 剣戟連閃 *ミス有・未修正 1071 4 2016-12-04 -
111 97 Follow Tomorrow 1059 6 2016-12-06 -
64 幕間 久実のだらだラジオ05 971 3 2016-12-07 -
61 番外編1-1 plan 8 to B 990 3 2016-12-11 -
110 番外編1-2 †渚の大魔王† 1014 5 2016-12-15 -
145 番外編1-3 灼熱<(ヮ)> 1048 4 2016-12-18 -
104 番外編2-1 籐篠塾・開講? 938 5 2016-12-21 -
89 番外編2-2 実践?籐篠塾 1069 3 2016-12-23 -
108 そぴあちゃんのくり(ry 1146 3 2016-12-25 -
118 番外編2-3 対面する者たち 1054 3 2016-12-30 -
62 番外編2-4 集結と収束 909 7 2017-01-03 -
97 番外編2-5 勝負の鍵は右端に・1 990 3 2017-01-05 -
125 【番外編の】閑・話・休・題【番外編】 1113 2 2017-01-10 -
89 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 1017 5 2017-01-13 -
131 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 1036 2 2017-01-15 -
104 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 917 4 2017-01-18 -
125 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 1004 4 2017-01-22 -
113 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 1093 9 2017-01-27 -
59 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 1109 8 2017-01-31 -
115 番外編2-12 服と感性と(pt.1) 938 4 2017-02-04 -
108 番外編2 前半終了の幕間 1038 9 2017-02-06 -
127 番外編2-13 服と感性と(pt.2) 897 2 2017-02-10 -
127 幕間 論争、宇宙まで 959 2 2017-02-14 -
116 番外編2-14 服と感性と(pt.3) 956 2 2017-02-16 -
115 【緊急?更新】今後の方策について 1018 2 2017-02-18 -
100 番外編2-15 服と感性と(pt.4) 1003 10 2017-02-21 -
116 番外編2-16 漁火と陣風と(pt.1) 1119 2 2017-02-26 -
131 番外編2-17 漁火と陣風と(pt.2) 986 2 2017-03-03 -
93 番外編2-18 Symphonic…1 1021 2 2017-03-14 -
108 【こいついつも】閑話☆休題【休んでんな】 961 2 2017-03-20 -
110 番外編2-19 Symphonic…2 792 3 2017-03-27 -
82 番外編2-20 新乱気流…pt.1 860 2 2017-04-05 -
135 番外編2-21 新乱気流…pt.2 893 2 2017-04-16 -
112 番外編2-22 新乱気流…pt.3 900 2 2017-04-21 -
91 番外編2-23 Waltzic...p1 887 2 2017-04-26 -
117 番外編2-24 Waltzic...p2 983 2 2017-05-02 -
101 番外編2-25 Waltzic...p3 1033 6 2017-06-03 -
79 番外編2-26 Waltzic...p4 823 3 2017-06-11 -
101 番外編2-26 Waltzic...p5 930 4 2017-06-24 -
145 98 Drawback 1060 2 2017-07-10 -
126 99 Silhouette 908 2 2017-09-22 -
119 Where is my No.100!? 1039 4 2017-11-19 -
86 番外編File-X 静かな夜に? 982 2 2017-12-25 -
98 Over the Period -御品書 896 2 2018-06-14 -
57 OtP0 Boat 779 2 2018-07-07 -
78 OtP02 Serenade 823 0 2018-07-14 -
68 OtP03 Dirge 792 0 2018-09-01 -
75 OtP04 Requiem 793 2 2018-09-17 -
93 OtP05 Period 809 2 2018-09-24 -
49 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ 704 0 2018-09-28 -
119 OtP06 Anthem 828 2 2018-10-14 -
87 OtP07 Perfectly 910 2 2018-10-19 -
55 OtP08 Possession 685 2 2018-11-02 -
47 OtP09 Bloomin’ 812 2 2018-11-22 -
81 OtP10 Danger! 810 2 2018-12-09 -
104 OtP11 Vidofnir 936 2 2018-12-22 -
84 OtP12 Sigmund 756 2 2019-01-01 -
54 OtP13 Quantum 820 2 2019-01-11 -
93 OtP14 Vicious 815 2 2019-01-25 -
86 OtP15 Quantize 778 3 2019-01-29 -
82 OtP16 Fragments 855 2 2019-02-04 -
66 OtP17 Nornir 697 2 2019-02-15 -
77 OtP18 Beyond the End 709 2 2019-02-20 -
65 OtP第三幕 コラボ企画おしながき 662 2 2019-02-24 -
92 OtP19 Deflect 756 2 2019-03-01 -
51 OtP20 Jokulhaups 672 2 2019-03-11 -
55 OtP21 Expedition 744 2 2019-03-15 -
46 OtP22 Lindwurm 751 2 2019-03-19 -
45 OtP23 Swords 669 2 2019-03-24 -
57 【OtP】決戦前特番嘘ですごめんなさい 717 2 2019-04-01 -
114 OtP24 Charge 737 2 2019-04-08 -
110 OtP25 Manque 721 2 2019-04-21 -
63 OtP26 Lightning 642 2 2019-05-03 -
62 OtP27 Blaze 752 2 2019-05-22 -
62 OtP28 Prelude 849 2 2019-09-29 -
79 OtP29 Phantom 708 0 2021-01-02 -
51 OtP30 mare-Nectaris 555 2 2023-01-22 -
23 OtP31 Enclosure 286 1 2023-11-06 -

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