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01 導入その1 作:Ales
序章:公正は最良の政策 -ミゲル・デ・セルバンデス
他人というのは、大抵いつも勝手だ。私はそれをこの「街」で学んだ。
こちらの都合などお構いなく、都合の悪いことをさも当然のようにやってのけては、無責任にもそのまま去っていく。こちらは振り回される一方だ。出る杭は打たれるというのは真実だ。他人より目立つから、他人より優れているからと言っては自分たちの都合を押しつけて、杭を打ちにかかる。いや、彼らに杭を打っている意識はない。ただ私が、打たれていると感じているだけである。
それを迷惑という権利はない。彼らは至極正当に、合法的に、私にそう感じさせているのだ。あちらからすれば、私の癇癪の方がよほど身勝手に思えるだろう。それなら、こんなところに顔を出さずに、目と耳を閉じて静かに暮らせばいい。しかし私はまた、彼らの元に来てしまった。
理由は当然、フラストレーション以上に得るものがあるからだ。
彼らの元に、という表現には語弊がある。正確には、この場所にやって来た、であり、私が彼らとの交流を求めているわけではない。交流は副産物であり、彼らもまた、私と同じ目的でここにやって来ているのだから。周囲の雑音を精神力ではね除け、耐えられなくなったらふらっと消えればいい。いつもの事だ。
今日もここは賑やかだ。
「ドロー、スタンバイフェイズにガルドニクスの効果……」
「《彼岸の旅人 ダンテ》で……」
「リバースカード……」
「……」
多くの言葉が流れ、そして消えてゆく。私は100人あまりのデュエリスト達の言葉の渦の中で、暫し佇んでいた。
「やあ、そっちはどう?」
ややあって、明らかに私に向けられた音声を拾った。振り向いた先には、私の唯一の家族である姉の存在がある。
「進展なし……そっちは?」
自分でも予想していなかった程に眠たげな声が出た。
「ハイレートで幾つか拾ったかな。というかあんた、そりゃこのクラスじゃ進展も何もないでしょ。もっと高いとこに行きなよ。」
「んー……今は、気分じゃない。」
目の前の女性が、大仰に溜息をついた。
「はぁ…まあ、何となく分かるわよ。ここの景色、嫌いじゃないわ。」
「景色は、ね…」
姉から目を離し、周囲に目を向ける。緑の間に見える十色の花が美しい。
「景色以外は……あー、こりゃ不満にもなるか。」
私とは逆方向、デュエリスト達の様子を眺めていた姉が、また溜息をついた。それもその筈、周囲は私たちを遠巻きに眺めつつ小声で話し始めている。
「なあ、おい、あの二人…」
「あれって、『ラプラス』と『スノー』か?」
「え?有名人?」
「なんでこんな所に……」
「あの二人、そんなに有名なんですか?」
「二人揃って来る部屋間違えたの?」
これが出る杭を打つハンマーで、フラストレーションの原因だ。景色は良いし、取り巻く空気も明るいのに、言葉と視線だけは如何ともし難い。ちょっとした有名人は辛い。
他の部屋に行こうか、と声をかけようとした時、青年のものと思しき声が空間を裂いた。
「まじかよ!2800越えてるぞ!!」
その言葉に、周囲が更に騒々しくなる。
「2800って…何勝したらそんなにいくんだよ。」
「それもう本人確定じゃん…」
「おいマジだ!マジで2800だ!!」
「おいお前、最近調子良いし対戦申し込めよ。」
「無理無理、2800なんてレジェンド級だろ!?」
「『スノー』も充分すごいよな。2700って。」
「ってかマジでなんでここにいるんだ?相手いないだろ。」
空気までもが悪くなってしまった。むぅ。
「帰りましょうか。今日のご飯は何がいい?」
努めて明るく、全く気にしていない風を装って、傍らの女性は声をかけてきた。
「……魚で。」
「了解、出来たら呼ぶからそれまで適当にしてて。」
そう残すと、目の前から姉が『消えた』。
「…………」
最後に周囲を見回す。興味の対象が一人去っても、まだざわめきは止んでいない。
「関係ない、か。」
今から『落ちる』自分には、ギャラリーの熱狂は一切関係ない。そう呟いてからややあって、私もまた『消えた』。
「うわぁ。」
緑の地から部屋に戻って1分弱。私はPCのモニタに向かって、そんな言葉を発していた。ディスプレイに映るブラウザには、BBSのある記事が表示されている。
『最速!『La+Tawi』、遂にレート2800越え』
ご丁寧に、今日のデュエルシーンのスクリーンショットまである。記事には、デッキの紹介やら、対戦者のコメントなどが書かれていた。締めには、「史上初の快挙となったが、当然次負ければ2700台に逆戻り。転落しないよう維持して欲しいものである。」とあった。
『La+Tawi』というのは私の姉、宮戸琉枝(みやとるえ)のことである。由来は「琉(瑠)」を現す『Lapis』を変形したものと、スワヒリ語で「枝」を現す『Tawi』を合わせたものらしい。もっとも、だれもまともに呼ばない。本人ですら「ラプラス」としか名乗っていない。
かくいう私-宮戸遊貴(みやとゆき)こと『Snowispell』も、雪『Snow』と囁き『Wisper』と魔法『Spell』を適当にくっつけただけだ。そして彼女同様、誰もその長いネームを呼ばず、「スノー」と呼ばれるし、自分でも付けたはいいが長ったらしいので同じように名乗っている。
レートというのは強さを示す指標で、今まで2800はおろか、2700を越える人もそういない。
時は20XX年。
海馬コーポレーションがその総力を結集して開発・公開したオンラインサービス、「ヴァーチャル・デュエルシティ(VDC)」は、半年前にオープンβ版として公開された。現在、日本サーバだけで利用者800万人、海外を含めた全サーバ総計では6000万を超えている、インターネット史上稀に見る一大コンテンツの誕生である。
β版とあって利用できない機能が多いものの、メインコンテンツに関しては既に改良の余地がない程完璧に作り込まれている。デュエルをするための空間なので、それは当然デュエルだ。元々市販カードを投影するソリッドビジョン搭載のデュエルディスクを制作していたメーカーだけあって、その手腕はオンラインでも遺憾なく発揮されていた。
賛否両論あれど、その運営スタンスも概ね好評である。まず驚くことに、この巨大コンテンツは無料で利用できる。サーバ上に課金要素は「一切」ない。プレイヤーは、カードを現実で入手し、それをオンラインに接続した専用のデュエルディスクに投影することで、専用のHMDに投影される。このソフトウェアは、言わば電子空間上に用意されたデュエルスペースなのだ。
不正対策にも余念がなく、偽造カードは勿論、不正データやハッキングがあればセキュリティがすぐに飛んでくるし、デュエル中に登録外のカードを使用しようとすると強制敗北となる。
競争要素として1000から3000までのレートが設定されているが、これはあくまで見ず知らずのデュエリストの強さを判断するための指標に過ぎず、これによって得るものは、先ほどのような賞賛とも付かぬ反応と視線のみである。レート変動のないフリーデュエルも用意されており、そちらの方が気軽に対戦できることも、レートがあまり重要な意味を持っていないことを示している。また運営側も、レートによる報奨を用意するつもりは一切ない、と公言している。定期的にレートの変動するトーナメントやスイスドローの大会を設営しているが、それにも一切の賞品や賞金はなく、プロのほとんどは現実での大会用のデッキ調整にこれらを用いている。
日本サーバの頂点に立つ琉枝だが、何も廃人級のやり込みでレートを上げた訳ではない。ただ普通に生活中の娯楽の時間を、このVDCに変換しただけであろう。今日のように休日なら気ままにアクセスできるが、平日働いている時間にアクセスした形跡はない。そもそもゲーム中、自分の姿が3Dで投影されるため、迂闊な時間にアクセスすると社会的にきわめて不味い立場に追い込まれる。レートが高いのは、単に彼女が少し強くて運がよいだけだ。
かくいう私のレートは、2700を少し超えている。トップランカーの一翼を担っているはずなのだが、上の存在が身近で、また大きく見えてしまいどうも自分が小さく見えてしまうのだ。私にしても、学業に影響する程やり込んでいない以上、運が良かっただけと言える。
不意に、傍らの携帯電話が鳴った。目を向けると、メールを受信していた。差出人はクラスメイトだった。PCの電源を落とし、中身を確認する。
件名:乙
本文:BBS見た。お姉さんすごすぎww
「……」
サインのご用命はお早めに、とだけ返してリビングに向かうことにした。
「よう、おはよう。有名人の妹。」
翌朝、投稿中にメールの差出人と遭遇した。
「……おはよう。一般人。」
「おう、そうきたか。相変わらず変なセンスしてやがるぜ。」
「自分が変であるという自覚を持っている人は少ないって知ってる?」
「真顔でそんな事言う時点でお前は変だ。」
自分が変わっているという自覚はあるが、人に指摘されると些か不快になるのも悲しき人の性。
「レディに対して…失礼……」
と、頬を軽くふくらませて返す。
「いや、まだレディって歳じゃないだろ。」
「お嬢様に対して言うことじゃない……」
と更にむくれる演技をする。
「はいはい、失礼しました、お嬢様。んで、お姉さんのサインはくれるのか?」
「あげない…琉枝はレアだから。」
渾身のドヤ顔で回答すると、大爆笑で返された。頭にきたので歩を進めたら、笑いながら後をついてきた。向かうところは同じなので仕方ないが、うるさい。
このクラスメイトの名前は新田征(あらたせい)。席が隣同士ということと、家が近いらしく登下校の際にこのように一緒になることが多いこと、何よりボケを毎度丁寧に拾ってくれる為、割と話をすることが多い。今日も右向きのアンテナが印象的だ。
笑いが収まって暫くして、彼から声がかかった。
「あ、そうだ。聞いてくれよ。」
「……?」
首から上だけそちらに向ける。
「今回の試験の成績次第で、VDCに入る許可がもらえるんだよ。」
「そうなんだ……良い点とれてるといいね。」
「おう、サンキュ。そういうお前はどうなんだよ。お姉さん、厳しいんだろ?」
「ううん、そっちほど厳しくはない…ただ、学費のことを考えると勉強しないと、って。」
「あー、ゴメン。その話になるとは思わなくってさ…」
バツが悪そうに頭を掻く同級生に、気にしていない、とだけ返す。その後、努めて明るく試験問題の話をしているうち、学校へと着いた。
彼が謝罪した理由は、私と琉枝の両親が既に亡くなっており、琉枝が一人で家計を支えている実情を知っているからだ。確か、学費減免プログラムの資料をもらった時にその話をした気がする。減免されなくても問題ない程度には稼いでいる、と琉枝は言っているが、彼女の学生時代の苦労を知っている身としては、少しでも余裕を持たせたいと思ってしまうのだ。
他方、征の家は文武両道をモットーとする厳しい家庭と聞いている。彼自身の熱い説得もあってデュエルアカデミアへの入学は許可されたものの、継続して好成績を残さねば自由が制限されるそうである。
デュエルアカデミアジャパン・ウエスト校。その中等部が、私たちの学舎である。西があるのだから当然東もあり、学校間の交流は盛んだ。年に2回、6月と12月に大規模な交流会がある。6月が西、12月が東で開催されることから、教員の間では宝塚と有馬と呼ばれてるとか。賭けの対象にはなっていないと信じたい。ちなみに今日は5月20日。私たち1年生にとっては初めての交流会が、翌月に迫っている。今朝の話題の試験は、どうもこの交流会の代表選定も兼ねているらしい。
さてその試験結果が張り出される掲示板前には、結構な数の学生が集まっていた。輪に紛れるようにして、二人ものその中身を検める。
「……」
「……」
二人同時に、笑顔になった。教室に入り、席についてお互いの健闘を称え合う。
「おめでとう!」
「おめでとう…」
同点1位だった。その後のホームルームで返却された試験用紙によると、征が文系で上回り、私は理数系の得点が高かった。どちらからともなく弱点補間小同盟結成を決議し、その日の休み時間は活動内容の議題に花を咲かせた。とはいえ、文字通り弱点を補間する以外の提案など出るはずもないのだが。
彼がVDCに姿を見せたのは、それから3日後だった。
「……そうねぇ。後は、ここの設定かしら。こっちは完全に好みの問題ね。あ、音の感度設定はショートカットに設定しておくといいわ。『Snow』みたいに声の小さい子に当たってもすぐに対応できるから。」
「なるほど、ありがとうございます。」
今目の前-といっても、HMD越しではあるが-では、『La+』による快適なデュエルのための設定講座が行われている。講義の相手は我がクラスメイト、『NSaver』こと新田征だ。つい3日前に話していた最強デュエリストの前に、彼は先ほどから同じ言葉しか発していない。
設定を終えたのか、二人が数歩離れて立っていた私の元へやって来た。
「お待たせ。じゃあ私は行くから。分かってるとは思うけど晩ご飯までには帰ってきてね。」
「ありがとうございました。」
「ん……」
背中に向けて放った言葉を、『La+』は右手を軽く上げて受け、そのまま去っていった。
「んーと、じゃあ、どうする…?」
完全に姿が見えなくなってからややあって、『Snow』が問いかける。
「まあ、ここに来たからにはさ、やっぱデュエルしたいかな。ってわけで、どうやって始めるんだ?」
「んーと、まずデュエルしていない人の前で、ディスクを突き出す動作をする……」
「ん、こうか?」
『NSaver』の頭上のマーカーの色が、緑から黄色へと変わった。
「そしたら、対戦者もデュエルディスクを出す…って、私でいいのかな?」
「おう、頼む…じゃないな、『Snow』、俺とデュエルしてくれ。」
「ふふ……いいよ。」
遊貴がデュエルディスクを構えると、『Snow』のマーカーもまた、黄色に輝く。その後すぐ、マーカーが赤くなると同時にデュエルフィールドが展開された。
「うっひょー、ホントにリアルで対戦してるみたいだな!」
『NSaver』が感嘆の声を上げた。
「それで、デュエルディスクのボタンで『フリーデュエル』か『レート戦』かを選んで、次に『シングル』か『マッチ』を選ぶ。レート戦とマッチは、両者が合意したらそっちになる…」
「『Snow』はどれがいい?」
「…とりあえず、フリーのシングルで。レート戦に挑むのは慣れたらでいいと思う。」
「オッケー、よしじゃあ…」
両者がデュエル形式の決定をする。どこからともなく、一陣の風が舞い上がったように思えるのは、デュエル前の緊張のせいだろうか。
「「デュエル!!」」
他人というのは、大抵いつも勝手だ。私はそれをこの「街」で学んだ。
こちらの都合などお構いなく、都合の悪いことをさも当然のようにやってのけては、無責任にもそのまま去っていく。こちらは振り回される一方だ。出る杭は打たれるというのは真実だ。他人より目立つから、他人より優れているからと言っては自分たちの都合を押しつけて、杭を打ちにかかる。いや、彼らに杭を打っている意識はない。ただ私が、打たれていると感じているだけである。
それを迷惑という権利はない。彼らは至極正当に、合法的に、私にそう感じさせているのだ。あちらからすれば、私の癇癪の方がよほど身勝手に思えるだろう。それなら、こんなところに顔を出さずに、目と耳を閉じて静かに暮らせばいい。しかし私はまた、彼らの元に来てしまった。
理由は当然、フラストレーション以上に得るものがあるからだ。
彼らの元に、という表現には語弊がある。正確には、この場所にやって来た、であり、私が彼らとの交流を求めているわけではない。交流は副産物であり、彼らもまた、私と同じ目的でここにやって来ているのだから。周囲の雑音を精神力ではね除け、耐えられなくなったらふらっと消えればいい。いつもの事だ。
今日もここは賑やかだ。
「ドロー、スタンバイフェイズにガルドニクスの効果……」
「《彼岸の旅人 ダンテ》で……」
「リバースカード……」
「……」
多くの言葉が流れ、そして消えてゆく。私は100人あまりのデュエリスト達の言葉の渦の中で、暫し佇んでいた。
「やあ、そっちはどう?」
ややあって、明らかに私に向けられた音声を拾った。振り向いた先には、私の唯一の家族である姉の存在がある。
「進展なし……そっちは?」
自分でも予想していなかった程に眠たげな声が出た。
「ハイレートで幾つか拾ったかな。というかあんた、そりゃこのクラスじゃ進展も何もないでしょ。もっと高いとこに行きなよ。」
「んー……今は、気分じゃない。」
目の前の女性が、大仰に溜息をついた。
「はぁ…まあ、何となく分かるわよ。ここの景色、嫌いじゃないわ。」
「景色は、ね…」
姉から目を離し、周囲に目を向ける。緑の間に見える十色の花が美しい。
「景色以外は……あー、こりゃ不満にもなるか。」
私とは逆方向、デュエリスト達の様子を眺めていた姉が、また溜息をついた。それもその筈、周囲は私たちを遠巻きに眺めつつ小声で話し始めている。
「なあ、おい、あの二人…」
「あれって、『ラプラス』と『スノー』か?」
「え?有名人?」
「なんでこんな所に……」
「あの二人、そんなに有名なんですか?」
「二人揃って来る部屋間違えたの?」
これが出る杭を打つハンマーで、フラストレーションの原因だ。景色は良いし、取り巻く空気も明るいのに、言葉と視線だけは如何ともし難い。ちょっとした有名人は辛い。
他の部屋に行こうか、と声をかけようとした時、青年のものと思しき声が空間を裂いた。
「まじかよ!2800越えてるぞ!!」
その言葉に、周囲が更に騒々しくなる。
「2800って…何勝したらそんなにいくんだよ。」
「それもう本人確定じゃん…」
「おいマジだ!マジで2800だ!!」
「おいお前、最近調子良いし対戦申し込めよ。」
「無理無理、2800なんてレジェンド級だろ!?」
「『スノー』も充分すごいよな。2700って。」
「ってかマジでなんでここにいるんだ?相手いないだろ。」
空気までもが悪くなってしまった。むぅ。
「帰りましょうか。今日のご飯は何がいい?」
努めて明るく、全く気にしていない風を装って、傍らの女性は声をかけてきた。
「……魚で。」
「了解、出来たら呼ぶからそれまで適当にしてて。」
そう残すと、目の前から姉が『消えた』。
「…………」
最後に周囲を見回す。興味の対象が一人去っても、まだざわめきは止んでいない。
「関係ない、か。」
今から『落ちる』自分には、ギャラリーの熱狂は一切関係ない。そう呟いてからややあって、私もまた『消えた』。
「うわぁ。」
緑の地から部屋に戻って1分弱。私はPCのモニタに向かって、そんな言葉を発していた。ディスプレイに映るブラウザには、BBSのある記事が表示されている。
『最速!『La+Tawi』、遂にレート2800越え』
ご丁寧に、今日のデュエルシーンのスクリーンショットまである。記事には、デッキの紹介やら、対戦者のコメントなどが書かれていた。締めには、「史上初の快挙となったが、当然次負ければ2700台に逆戻り。転落しないよう維持して欲しいものである。」とあった。
『La+Tawi』というのは私の姉、宮戸琉枝(みやとるえ)のことである。由来は「琉(瑠)」を現す『Lapis』を変形したものと、スワヒリ語で「枝」を現す『Tawi』を合わせたものらしい。もっとも、だれもまともに呼ばない。本人ですら「ラプラス」としか名乗っていない。
かくいう私-宮戸遊貴(みやとゆき)こと『Snowispell』も、雪『Snow』と囁き『Wisper』と魔法『Spell』を適当にくっつけただけだ。そして彼女同様、誰もその長いネームを呼ばず、「スノー」と呼ばれるし、自分でも付けたはいいが長ったらしいので同じように名乗っている。
レートというのは強さを示す指標で、今まで2800はおろか、2700を越える人もそういない。
時は20XX年。
海馬コーポレーションがその総力を結集して開発・公開したオンラインサービス、「ヴァーチャル・デュエルシティ(VDC)」は、半年前にオープンβ版として公開された。現在、日本サーバだけで利用者800万人、海外を含めた全サーバ総計では6000万を超えている、インターネット史上稀に見る一大コンテンツの誕生である。
β版とあって利用できない機能が多いものの、メインコンテンツに関しては既に改良の余地がない程完璧に作り込まれている。デュエルをするための空間なので、それは当然デュエルだ。元々市販カードを投影するソリッドビジョン搭載のデュエルディスクを制作していたメーカーだけあって、その手腕はオンラインでも遺憾なく発揮されていた。
賛否両論あれど、その運営スタンスも概ね好評である。まず驚くことに、この巨大コンテンツは無料で利用できる。サーバ上に課金要素は「一切」ない。プレイヤーは、カードを現実で入手し、それをオンラインに接続した専用のデュエルディスクに投影することで、専用のHMDに投影される。このソフトウェアは、言わば電子空間上に用意されたデュエルスペースなのだ。
不正対策にも余念がなく、偽造カードは勿論、不正データやハッキングがあればセキュリティがすぐに飛んでくるし、デュエル中に登録外のカードを使用しようとすると強制敗北となる。
競争要素として1000から3000までのレートが設定されているが、これはあくまで見ず知らずのデュエリストの強さを判断するための指標に過ぎず、これによって得るものは、先ほどのような賞賛とも付かぬ反応と視線のみである。レート変動のないフリーデュエルも用意されており、そちらの方が気軽に対戦できることも、レートがあまり重要な意味を持っていないことを示している。また運営側も、レートによる報奨を用意するつもりは一切ない、と公言している。定期的にレートの変動するトーナメントやスイスドローの大会を設営しているが、それにも一切の賞品や賞金はなく、プロのほとんどは現実での大会用のデッキ調整にこれらを用いている。
日本サーバの頂点に立つ琉枝だが、何も廃人級のやり込みでレートを上げた訳ではない。ただ普通に生活中の娯楽の時間を、このVDCに変換しただけであろう。今日のように休日なら気ままにアクセスできるが、平日働いている時間にアクセスした形跡はない。そもそもゲーム中、自分の姿が3Dで投影されるため、迂闊な時間にアクセスすると社会的にきわめて不味い立場に追い込まれる。レートが高いのは、単に彼女が少し強くて運がよいだけだ。
かくいう私のレートは、2700を少し超えている。トップランカーの一翼を担っているはずなのだが、上の存在が身近で、また大きく見えてしまいどうも自分が小さく見えてしまうのだ。私にしても、学業に影響する程やり込んでいない以上、運が良かっただけと言える。
不意に、傍らの携帯電話が鳴った。目を向けると、メールを受信していた。差出人はクラスメイトだった。PCの電源を落とし、中身を確認する。
件名:乙
本文:BBS見た。お姉さんすごすぎww
「……」
サインのご用命はお早めに、とだけ返してリビングに向かうことにした。
「よう、おはよう。有名人の妹。」
翌朝、投稿中にメールの差出人と遭遇した。
「……おはよう。一般人。」
「おう、そうきたか。相変わらず変なセンスしてやがるぜ。」
「自分が変であるという自覚を持っている人は少ないって知ってる?」
「真顔でそんな事言う時点でお前は変だ。」
自分が変わっているという自覚はあるが、人に指摘されると些か不快になるのも悲しき人の性。
「レディに対して…失礼……」
と、頬を軽くふくらませて返す。
「いや、まだレディって歳じゃないだろ。」
「お嬢様に対して言うことじゃない……」
と更にむくれる演技をする。
「はいはい、失礼しました、お嬢様。んで、お姉さんのサインはくれるのか?」
「あげない…琉枝はレアだから。」
渾身のドヤ顔で回答すると、大爆笑で返された。頭にきたので歩を進めたら、笑いながら後をついてきた。向かうところは同じなので仕方ないが、うるさい。
このクラスメイトの名前は新田征(あらたせい)。席が隣同士ということと、家が近いらしく登下校の際にこのように一緒になることが多いこと、何よりボケを毎度丁寧に拾ってくれる為、割と話をすることが多い。今日も右向きのアンテナが印象的だ。
笑いが収まって暫くして、彼から声がかかった。
「あ、そうだ。聞いてくれよ。」
「……?」
首から上だけそちらに向ける。
「今回の試験の成績次第で、VDCに入る許可がもらえるんだよ。」
「そうなんだ……良い点とれてるといいね。」
「おう、サンキュ。そういうお前はどうなんだよ。お姉さん、厳しいんだろ?」
「ううん、そっちほど厳しくはない…ただ、学費のことを考えると勉強しないと、って。」
「あー、ゴメン。その話になるとは思わなくってさ…」
バツが悪そうに頭を掻く同級生に、気にしていない、とだけ返す。その後、努めて明るく試験問題の話をしているうち、学校へと着いた。
彼が謝罪した理由は、私と琉枝の両親が既に亡くなっており、琉枝が一人で家計を支えている実情を知っているからだ。確か、学費減免プログラムの資料をもらった時にその話をした気がする。減免されなくても問題ない程度には稼いでいる、と琉枝は言っているが、彼女の学生時代の苦労を知っている身としては、少しでも余裕を持たせたいと思ってしまうのだ。
他方、征の家は文武両道をモットーとする厳しい家庭と聞いている。彼自身の熱い説得もあってデュエルアカデミアへの入学は許可されたものの、継続して好成績を残さねば自由が制限されるそうである。
デュエルアカデミアジャパン・ウエスト校。その中等部が、私たちの学舎である。西があるのだから当然東もあり、学校間の交流は盛んだ。年に2回、6月と12月に大規模な交流会がある。6月が西、12月が東で開催されることから、教員の間では宝塚と有馬と呼ばれてるとか。賭けの対象にはなっていないと信じたい。ちなみに今日は5月20日。私たち1年生にとっては初めての交流会が、翌月に迫っている。今朝の話題の試験は、どうもこの交流会の代表選定も兼ねているらしい。
さてその試験結果が張り出される掲示板前には、結構な数の学生が集まっていた。輪に紛れるようにして、二人ものその中身を検める。
「……」
「……」
二人同時に、笑顔になった。教室に入り、席についてお互いの健闘を称え合う。
「おめでとう!」
「おめでとう…」
同点1位だった。その後のホームルームで返却された試験用紙によると、征が文系で上回り、私は理数系の得点が高かった。どちらからともなく弱点補間小同盟結成を決議し、その日の休み時間は活動内容の議題に花を咲かせた。とはいえ、文字通り弱点を補間する以外の提案など出るはずもないのだが。
彼がVDCに姿を見せたのは、それから3日後だった。
「……そうねぇ。後は、ここの設定かしら。こっちは完全に好みの問題ね。あ、音の感度設定はショートカットに設定しておくといいわ。『Snow』みたいに声の小さい子に当たってもすぐに対応できるから。」
「なるほど、ありがとうございます。」
今目の前-といっても、HMD越しではあるが-では、『La+』による快適なデュエルのための設定講座が行われている。講義の相手は我がクラスメイト、『NSaver』こと新田征だ。つい3日前に話していた最強デュエリストの前に、彼は先ほどから同じ言葉しか発していない。
設定を終えたのか、二人が数歩離れて立っていた私の元へやって来た。
「お待たせ。じゃあ私は行くから。分かってるとは思うけど晩ご飯までには帰ってきてね。」
「ありがとうございました。」
「ん……」
背中に向けて放った言葉を、『La+』は右手を軽く上げて受け、そのまま去っていった。
「んーと、じゃあ、どうする…?」
完全に姿が見えなくなってからややあって、『Snow』が問いかける。
「まあ、ここに来たからにはさ、やっぱデュエルしたいかな。ってわけで、どうやって始めるんだ?」
「んーと、まずデュエルしていない人の前で、ディスクを突き出す動作をする……」
「ん、こうか?」
『NSaver』の頭上のマーカーの色が、緑から黄色へと変わった。
「そしたら、対戦者もデュエルディスクを出す…って、私でいいのかな?」
「おう、頼む…じゃないな、『Snow』、俺とデュエルしてくれ。」
「ふふ……いいよ。」
遊貴がデュエルディスクを構えると、『Snow』のマーカーもまた、黄色に輝く。その後すぐ、マーカーが赤くなると同時にデュエルフィールドが展開された。
「うっひょー、ホントにリアルで対戦してるみたいだな!」
『NSaver』が感嘆の声を上げた。
「それで、デュエルディスクのボタンで『フリーデュエル』か『レート戦』かを選んで、次に『シングル』か『マッチ』を選ぶ。レート戦とマッチは、両者が合意したらそっちになる…」
「『Snow』はどれがいい?」
「…とりあえず、フリーのシングルで。レート戦に挑むのは慣れたらでいいと思う。」
「オッケー、よしじゃあ…」
両者がデュエル形式の決定をする。どこからともなく、一陣の風が舞い上がったように思えるのは、デュエル前の緊張のせいだろうか。
「「デュエル!!」」
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136 | デッキ詳説:宮戸遊貴/【メタフィジカ】 | 1722 | 0 | 2016-02-07 | - | |
107 | 07 夢路より帰りて | 1453 | 4 | 2016-02-08 | - | |
151 | 08 空に掲げた腕は… | 1343 | 0 | 2016-02-10 | - | |
93 | 09 エネミー・ウィズイン | 1311 | 2 | 2016-02-12 | - | |
120 | 10 勇者の地、戦士の郷里 | 1315 | 2 | 2016-02-14 | - | |
157 | 11 口笛合わせて | 1354 | 0 | 2016-02-16 | - | |
80 | 12 光の外へと | 1242 | 2 | 2016-02-18 | - | |
119 | 13 追いかけた星は | 1285 | 0 | 2016-02-20 | - | |
93 | 14 夜昼なれ、花の舞 | 1336 | 2 | 2016-02-22 | - | |
110 | 15 Flee at once. | 1426 | 2 | 2016-02-24 | - | |
90 | 16 ’’Ιλιον’’を護る楯 | 1497 | 2 | 2016-02-26 | - | |
105 | デッキ詳説:LV *5.19追記 | 1233 | 0 | 2016-02-27 | - | |
136 | 17 Black and White | 1319 | 2 | 2016-02-28 | - | |
164 | 18 錆びついた旋律 | 1303 | 2 | 2016-03-01 | - | |
84 | EX 01:魔法のたまご | 1288 | 2 | 2016-03-02 | - | |
96 | EX 02:画竜点睛 | 1317 | 4 | 2016-03-03 | - | |
125 | EX 03:Got more raves | 1261 | 4 | 2016-03-05 | - | |
97 | EX 04:エンジェルドリーム | 1266 | 5 | 2016-03-06 | - | |
160 | EX 05:JET | 1267 | 7 | 2016-03-08 | - | |
167 | EX 06:凛として咲く花の如く | 1179 | 4 | 2016-03-09 | - | |
148 | 19 奏で続ける旋律 | 1246 | 4 | 2016-03-10 | - | |
84 | 20 中身は豚さ♪ | 1448 | 2 | 2016-03-12 | - | |
100 | 21 馬鹿め嘘だ、馬鹿め嘘だ | 1379 | 4 | 2016-03-14 | - | |
132 | 22 I got ’pig iron’♪ | 1239 | 2 | 2016-03-16 | - | |
133 | 23 Get your ticket | 1277 | 2 | 2016-03-18 | - | |
104 | 24 She once was a… | 1229 | 2 | 2016-03-20 | - | |
158 | 25 if you really try | 1345 | 2 | 2016-03-22 | - | |
156 | 26 虹の橋を越えて | 1284 | 2 | 2016-03-24 | - | |
146 | 27 gray sand | 1345 | 2 | 2016-03-26 | - | |
129 | 28 lonely words | 1169 | 2 | 2016-03-28 | - | |
148 | 29 Build a fortress | 1228 | 2 | 2016-03-30 | - | |
122 | 30 自由に歩いて | 1214 | 2 | 2016-04-01 | - | |
134 | 31 気持ち隠して | 1270 | 2 | 2016-04-03 | - | |
150 | 32 シャボン玉ひとつ | 1234 | 0 | 2016-04-05 | - | |
90 | 33 その日まで | 1109 | 2 | 2016-04-07 | - | |
112 | 34 少しずつ埋めるように | 1209 | 2 | 2016-04-09 | - | |
146 | 35 碧の道に沿うように | 1274 | 2 | 2016-04-11 | - | |
97 | 36 信じた夢を目指して | 1223 | 2 | 2016-04-13 | - | |
190 | 37 Revive → | 1358 | 2 | 2016-04-15 | - | |
155 | 38 道標を探すのなら… | 1230 | 2 | 2016-04-17 | - | |
114 | 39 Element of SPADA1 | 1257 | 2 | 2016-04-19 | - | |
149 | 40 さよならトリップ・1 | 1138 | 2 | 2016-04-21 | - | |
136 | 41 In the Zone・1 | 1263 | 2 | 2016-04-23 | - | |
97 | 42 In the Zone・2 | 1144 | 2 | 2016-04-25 | - | |
74 | デッキ詳説:XD (最終稿?) | 1183 | 0 | 2016-04-26 | - | |
143 | 43 星の扉・1 | 1134 | 2 | 2016-04-27 | - | |
109 | 44 F.A.T.E. part1 | 1306 | 2 | 2016-04-29 | - | |
87 | 45 F.A.T.E. part2 | 1260 | 2 | 2016-05-01 | - | |
181 | 46 笑顔の訳 | 1274 | 4 | 2016-05-03 | - | |
113 | 47 Element of SPADA2 | 1288 | 2 | 2016-05-05 | - | |
87 | 48 星の扉 part2 | 1267 | 2 | 2016-05-07 | - | |
82 | 49 Wings of Tomorrow | 1326 | 2 | 2016-05-09 | - | |
107 | 閑話休題 ゆきみかりんのパーフェクトry | 1423 | 2 | 2016-05-11 | - | |
145 | 50 In the Zone・3 | 1161 | 4 | 2016-05-13 | - | |
100 | 51 星の扉 part3 | 1284 | 4 | 2016-05-15 | - | |
133 | 52 星の扉 part4 | 1388 | 5 | 2016-05-17 | - | |
138 | 53 さよならトリップ part.2 | 1305 | 3 | 2016-05-19 | - | |
111 | 閑話休題2:座談会 | 1289 | 2 | 2016-05-21 | - | |
139 | 第2部予告・キャラ紹介 | 1492 | 0 | 2016-05-23 | - | |
137 | 54 開幕前の旋風 | 1372 | 2 | 2016-05-26 | - | |
142 | 55 コピーとオリジナルとコピー 前編 | 1350 | 2 | 2016-05-29 | - | |
87 | 56 コピーとオリジナルとコピー 中編 | 1192 | 2 | 2016-06-01 | - | |
119 | 57 コピーとオリジナルとコピー 後編 | 1242 | 2 | 2016-06-04 | - | |
102 | 58 螢火の幽霊娘 | 1361 | 2 | 2016-06-07 | - | |
149 | 59 Brave Sword | 1323 | 4 | 2016-06-10 | - | |
140 | 60 Braver’s Soul | 1272 | 2 | 2016-06-13 | - | |
147 | 幕間 久実のだらだラジオ01 | 1301 | 0 | 2016-06-14 | - | |
118 | 61 紙一重の差で | 1344 | 2 | 2016-06-16 | - | |
113 | 62 Beyond the fate | 1222 | 2 | 2016-06-19 | - | |
138 | 63 一点突破! | 1259 | 2 | 2016-06-22 | - | |
118 | 64 交わされた約束 | 1138 | 2 | 2016-06-25 | - | |
147 | 65 狂イ咲ケ焔ノ華 | 1326 | 2 | 2016-06-28 | - | |
134 | 66 光と焔 | 1287 | 2 | 2016-07-01 | - | |
139 | 67 Rifling fate | 1231 | 2 | 2016-07-04 | - | |
86 | 68 Gunslinger in... | 1203 | 2 | 2016-07-07 | - | |
143 | 幕間 久実のだらだラジオ02 | 1172 | 2 | 2016-07-10 | - | |
68 | 69 Extra-Zero 8 | 1172 | 2 | 2016-07-13 | - | |
153 | 70 軍靴の鳴動 | 1125 | 2 | 2016-07-16 | - | |
159 | 71 休憩の過ごしかた | 1220 | 2 | 2016-07-19 | - | |
153 | 72 激戦の予感 | 1413 | 2 | 2016-07-22 | - | |
128 | 10000閲覧感謝特番(特番とはry) | 1264 | 2 | 2016-07-25 | - | |
145 | 73 幻竜と隼 | 1215 | 2 | 2016-07-28 | - | |
131 | 74 薄氷 | 1172 | 2 | 2016-08-01 | - | |
155 | 【告知】一万閲覧感謝祭について【重点】 | 1350 | 7 | 2016-08-02 | - | |
136 | 74 バード・ストライク | 1148 | 2 | 2016-08-04 | - | |
137 | 75 革命と終端 | 1167 | 2 | 2016-08-07 | - | |
143 | 76 Soldier’s Ballad | 1097 | 4 | 2016-08-10 | - | |
134 | 77 Full Boost! | 1109 | 2 | 2016-08-13 | - | |
150 | 78 Dead heat | 1219 | 2 | 2016-08-16 | - | |
147 | 79 フューチャー・リビジョン | 1151 | 2 | 2016-08-19 | - | |
138 | 幕間 久実のだらだラジオ03 | 1185 | 2 | 2016-08-22 | - | |
149 | 80 それぞれの「加速度」 | 1053 | 2 | 2016-08-25 | - | |
76 | 81 EDEN | 1133 | 4 | 2016-09-01 | - | |
84 | 82 闇夜の錦 | 1147 | 2 | 2016-09-05 | - | |
143 | 83 月影 | 1322 | 2 | 2016-09-09 | - | |
110 | 84 宵待桜と日照の龍 | 1167 | 2 | 2016-09-13 | - | |
135 | 85 Sakura Sunrise | 1362 | 2 | 2016-09-18 | - | |
106 | 閑話休題:お詫びとおまけ | 1157 | 2 | 2016-09-22 | - | |
71 | 86 宵闇に舞え、幽玄の桜 | 1131 | 4 | 2016-09-26 | - | |
104 | 87 ‘‘fascination’’ | 1102 | 4 | 2016-10-05 | - | |
70 | 88 曙光の歌 | 957 | 2 | 2016-10-13 | - | |
109 | 89 夜露に濡れた朝陽 | 1225 | 2 | 2016-10-18 | - | |
186 | 90 9.A.M. | 1316 | 2 | 2016-10-26 | - | |
151 | 幕間 久実のだらだラジオ04 | 1240 | 2 | 2016-11-01 | - | |
131 | 91 Gwin to run | 1079 | 2 | 2016-11-09 | - | |
140 | 92 ライトニング・マイル | 1099 | 4 | 2016-11-15 | - | |
160 | 93 双振 | 1122 | 2 | 2016-11-20 | - | |
72 | 94 鉛と金と | 1040 | 2 | 2016-11-25 | - | |
122 | 95 剣と牙 | 1113 | 2 | 2016-11-29 | - | |
131 | 96 剣戟連閃 *ミス有・未修正 | 1202 | 4 | 2016-12-04 | - | |
138 | 97 Follow Tomorrow | 1168 | 6 | 2016-12-06 | - | |
93 | 幕間 久実のだらだラジオ05 | 1091 | 3 | 2016-12-07 | - | |
86 | 番外編1-1 plan 8 to B | 1096 | 3 | 2016-12-11 | - | |
136 | 番外編1-2 †渚の大魔王† | 1131 | 5 | 2016-12-15 | - | |
173 | 番外編1-3 灼熱<(ヮ)> | 1182 | 4 | 2016-12-18 | - | |
135 | 番外編2-1 籐篠塾・開講? | 1046 | 5 | 2016-12-21 | - | |
116 | 番外編2-2 実践?籐篠塾 | 1177 | 3 | 2016-12-23 | - | |
137 | そぴあちゃんのくり(ry | 1301 | 3 | 2016-12-25 | - | |
148 | 番外編2-3 対面する者たち | 1166 | 3 | 2016-12-30 | - | |
97 | 番外編2-4 集結と収束 | 1032 | 7 | 2017-01-03 | - | |
122 | 番外編2-5 勝負の鍵は右端に・1 | 1101 | 3 | 2017-01-05 | - | |
155 | 【番外編の】閑・話・休・題【番外編】 | 1230 | 2 | 2017-01-10 | - | |
118 | 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 | 1151 | 5 | 2017-01-13 | - | |
159 | 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 | 1158 | 2 | 2017-01-15 | - | |
139 | 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 | 1061 | 4 | 2017-01-18 | - | |
153 | 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 | 1122 | 4 | 2017-01-22 | - | |
143 | 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 | 1261 | 9 | 2017-01-27 | - | |
85 | 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 | 1203 | 8 | 2017-01-31 | - | |
144 | 番外編2-12 服と感性と(pt.1) | 1051 | 4 | 2017-02-04 | - | |
137 | 番外編2 前半終了の幕間 | 1154 | 9 | 2017-02-06 | - | |
155 | 番外編2-13 服と感性と(pt.2) | 1044 | 2 | 2017-02-10 | - | |
159 | 幕間 論争、宇宙まで | 1075 | 2 | 2017-02-14 | - | |
145 | 番外編2-14 服と感性と(pt.3) | 1072 | 2 | 2017-02-16 | - | |
141 | 【緊急?更新】今後の方策について | 1129 | 2 | 2017-02-18 | - | |
132 | 番外編2-15 服と感性と(pt.4) | 1127 | 10 | 2017-02-21 | - | |
141 | 番外編2-16 漁火と陣風と(pt.1) | 1240 | 2 | 2017-02-26 | - | |
157 | 番外編2-17 漁火と陣風と(pt.2) | 1087 | 2 | 2017-03-03 | - | |
125 | 番外編2-18 Symphonic…1 | 1333 | 2 | 2017-03-14 | - | |
132 | 【こいついつも】閑話☆休題【休んでんな】 | 1079 | 2 | 2017-03-20 | - | |
138 | 番外編2-19 Symphonic…2 | 886 | 3 | 2017-03-27 | - | |
113 | 番外編2-20 新乱気流…pt.1 | 978 | 2 | 2017-04-05 | - | |
167 | 番外編2-21 新乱気流…pt.2 | 1030 | 2 | 2017-04-16 | - | |
161 | 番外編2-22 新乱気流…pt.3 | 1067 | 2 | 2017-04-21 | - | |
120 | 番外編2-23 Waltzic...p1 | 1023 | 2 | 2017-04-26 | - | |
145 | 番外編2-24 Waltzic...p2 | 1089 | 2 | 2017-05-02 | - | |
131 | 番外編2-25 Waltzic...p3 | 1179 | 6 | 2017-06-03 | - | |
108 | 番外編2-26 Waltzic...p4 | 932 | 3 | 2017-06-11 | - | |
136 | 番外編2-26 Waltzic...p5 | 1048 | 4 | 2017-06-24 | - | |
175 | 98 Drawback | 1178 | 2 | 2017-07-10 | - | |
162 | 99 Silhouette | 1022 | 2 | 2017-09-22 | - | |
149 | Where is my No.100!? | 1157 | 4 | 2017-11-19 | - | |
116 | 番外編File-X 静かな夜に? | 1107 | 2 | 2017-12-25 | - | |
130 | Over the Period -御品書 | 1024 | 2 | 2018-06-14 | - | |
87 | OtP0 Boat | 902 | 2 | 2018-07-07 | - | |
103 | OtP02 Serenade | 920 | 0 | 2018-07-14 | - | |
95 | OtP03 Dirge | 916 | 0 | 2018-09-01 | - | |
102 | OtP04 Requiem | 896 | 2 | 2018-09-17 | - | |
119 | OtP05 Period | 922 | 2 | 2018-09-24 | - | |
78 | 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ | 834 | 0 | 2018-09-28 | - | |
144 | OtP06 Anthem | 937 | 2 | 2018-10-14 | - | |
138 | OtP07 Perfectly | 1063 | 2 | 2018-10-19 | - | |
79 | OtP08 Possession | 797 | 2 | 2018-11-02 | - | |
72 | OtP09 Bloomin’ | 949 | 2 | 2018-11-22 | - | |
116 | OtP10 Danger! | 936 | 2 | 2018-12-09 | - | |
129 | OtP11 Vidofnir | 1037 | 2 | 2018-12-22 | - | |
107 | OtP12 Sigmund | 864 | 2 | 2019-01-01 | - | |
79 | OtP13 Quantum | 934 | 2 | 2019-01-11 | - | |
123 | OtP14 Vicious | 941 | 2 | 2019-01-25 | - | |
120 | OtP15 Quantize | 896 | 3 | 2019-01-29 | - | |
104 | OtP16 Fragments | 1047 | 2 | 2019-02-04 | - | |
97 | OtP17 Nornir | 809 | 2 | 2019-02-15 | - | |
102 | OtP18 Beyond the End | 825 | 2 | 2019-02-20 | - | |
93 | OtP第三幕 コラボ企画おしながき | 782 | 2 | 2019-02-24 | - | |
128 | OtP19 Deflect | 877 | 2 | 2019-03-01 | - | |
78 | OtP20 Jokulhaups | 787 | 2 | 2019-03-11 | - | |
83 | OtP21 Expedition | 868 | 2 | 2019-03-15 | - | |
79 | OtP22 Lindwurm | 873 | 2 | 2019-03-19 | - | |
75 | OtP23 Swords | 798 | 2 | 2019-03-24 | - | |
91 | 【OtP】決戦前特番嘘ですごめんなさい | 889 | 2 | 2019-04-01 | - | |
146 | OtP24 Charge | 863 | 2 | 2019-04-08 | - | |
143 | OtP25 Manque | 845 | 2 | 2019-04-21 | - | |
89 | OtP26 Lightning | 750 | 2 | 2019-05-03 | - | |
96 | OtP27 Blaze | 876 | 2 | 2019-05-22 | - | |
84 | OtP28 Prelude | 979 | 2 | 2019-09-29 | - | |
109 | OtP29 Phantom | 827 | 0 | 2021-01-02 | - | |
82 | OtP30 mare-Nectaris | 697 | 2 | 2023-01-22 | - | |
71 | OtP31 Enclosure | 560 | 1 | 2023-11-06 | - |
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- 2025/08/30 新商品 LIMITED PACK WORLD CHAMPIONSHIP 2025 カードリスト追加。
- 09/10 17:38 評価 10点 《ユニコールの影霊衣》「影霊衣の制圧担当。 フィールド上のEX…
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まだ目を通したのは導入その1のみですが、地の文やキャラ同士の掛け合い、情景描写などが同じ小説作者として見習いたくなるほど素晴らしいです。
デュエルモンスターズについても仮想空間でデュエルができるというありそうでなかった新しい切り口で見ていて先が気になる展開であると思いました。
今後の更新も一読者として楽しみしています! (2016-02-01 22:16)
私には勿体ないコメント、ありがとうございます。
素敵な物語、いつも楽しんで拝見しております。
不慣れゆえに怪しい点もあるかと思いますが、この物語と遊貴ちゃんを(生暖かく)見守って下されば幸いです。 (2016-02-02 08:16)
一から読ませて貰ってます。 (2019-01-30 20:22)
閲覧頂きありがとうございます。お楽しみ頂ければ幸いです。 (2019-02-02 20:21)