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38 道標を探すのなら… 作:Ales
『もしもし、籐篠です。』
遊貴がまず電話をかけたのは、籐篠朱理だった。彼女は学生寮に住んでいるとのことなので、頼めば部室を開けてもらえるかもしれない。以前使用した【U.A.】は部室に安置しているので、それがあれば明日以降、急場は何とかなる。
「もしもし、宮戸です。先輩、今時間大丈夫ですか?」
『あまり大丈夫とは言えないわね。もうすぐ飛行機出るから。』
「え……?飛行機?」
『ええ、実家に帰るって言っていたでしょう?私の実家、北海道だから。何かあったの?』
北海道といえば、日本の北端にある大地だ。遠い事この上ないが、一時の用で飛行機を利用する辺り、朱理先輩は良家の子女だったのだろうか、などと至極どうでもいい事を考えてしまう。
「いえ、部室に忘れ物をしてしまいまして……」
『あら。困ったわね。私、帰りは明日の学校に間に合うかどうかといったところだから、早急に部室を開けられる状況ではないのよ。』
「そうでしたか。なんとか解決してみます……」
『ええ、ごめんなさいね。』
そういえば早く帰る事ができた理由も、部長の朱理が部室の鍵を閉めねばならない事からだった。
「むぅ……」
こうなれば、デッキの入手手段は「買う」という事になる。時間が時間なので、急がねばならない。もうひとり、電話をかける。
『もしもし。どしたん?』
電話口から、軽やかで調子のいい声が聞こえた。
「あ……あの……」
『ん?』
「お願いが……あるんだけど。」
『いいよ、わかった。そっち行った方がいい?』
「ううん……駅前のカードショップ……詳細はメールするから、急いで行ってほしい……」
『おげ、わかった。』
全く物わかりの良い親友である。何も訊かずに、何の疑問も持たずに応えてくれる。
ひとつ問題があるとすれば、17時30分を回ろうかという時間なのだが。
「ごめん……」
その場には居ない相手に向かってひとこと謝罪を口にすると、遊貴はメーラーとデッキビルダーを起動した。
(…………必要なのは今日ログインするだけじゃなくて、明日も戦えるデッキ。結局使い慣れているのは【カラクリ幻獣機】だけど、それで勝てるかな……)
ふと、予選1日目に戦った浜辺花鈴を思い出す。
(あれで【影霊衣】相手は無理……となると、何らかの手を加える必要がある……)
以前から使用していたデッキだけあって、弱点は心得ている。それを補間しないことには、勝利は覚束ない。だからこそ先攻での《幻獣機ドラゴサック》や《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に拘っていたのだ。
「今日中に、ある程度戦えるデッキにカスタマイズする……」
ぶっつけ本番になるだろうが、何もしないよりはマシであろう。そう考えた遊貴は、以前のものとはちょっとだけ違うデッキレシピを美夏に送信したのだった。
「よし、後は……」
美夏にメールを送ったのは、美夏の家の方がカードショップに近いからだ。それに、足の速さでは美夏には到底及ばない遊貴のこと、目的を果たす前に条例で摘み出されては困る。そんな訳で、親愛なる親友に助けを求めたのだった。
「お母さん、あたしちょっと急用あるから出るね。」
星崎美夏は、夕食の準備をしていた母親に対し、何でもないように言うと玄関へ向かおうとした。
「美夏、待ちなさい。もうこんな時間よ。ちゃんと帰ってこられるんでしょうね?」
美夏の母が言う「ちゃんと」とは、条例により決められている時間であり、すなわち18時のことである。
「ん……わかんない。でも、行かなきゃいけないの。」
素直に応える美夏に対し、母は眉間に皺を寄せる。
「じゃあ明日にしなさい。」
当然この反応は予想している。それがわかっているから、美夏も語気を強めて応じた。
「明日じゃ間に合わないから、今行くんだって。用事終わったらすぐ帰ってくるし、駅前行くだけだから。」
母が溜息を付き、説得のひとことを出そうとしたその時、玄関の扉が開いた。入って来たのは父である。
「ただいま。ん?ふたりとも、どうした?」
美夏がさてどう説明したものかと考えた一瞬に、母が口を挟んだ。
「お帰りなさい、あなた。それが、美夏が用事があるから出るって言い出したものだから……」
「この時間からか?美夏、それほど重要な用事なのか?」
さてどう説明したものか、と言う考えを捨て、美夏は真剣な表情を作って父に向き合った。
「重要だよ。少なくとも、条例とか決まり事とかよりもずっと大事なことだと思う。約束しちゃったことだし、それに……」
「…………美夏、1分だけでいい、話をしよう。居間に来なさい。」
そう言って彼は靴を脱ぐと、戸を開けて居間へと消えていった。父の言葉に一瞬苛立ってしまった美夏だが、この父が1分と言ったらそれ以上時間が取られることは過去になかったのだから、今回もそうだろう、と思って素直に従った。
父の後を追って居間に入ると、美夏は畳の上に正座した。例えどれだけ急いでいたとしても、京町に居を構える家の娘として、姿勢を崩す訳にはいかない。背筋もピンと伸ばして、真正面に父親を見据えた。父もまた、真剣な表情である。
「…………わかった、行きなさい。重要な用事なのだろう?」
2秒ほど美夏の目を見ていた父だが、さて何を言い出すかと思ったらあっさりと許可を出した。
「え……?何で?ホントにいいの?」
虚を突かれたように、美夏が相好を崩した。父はその様子を見て尚、表情を崩さない。
「眼を見ればわかる。それにお前のことだ、自分のためにやることじゃないのだろう?」
「え?うん、まあ友人のために行かなきゃいけないんだけど……」
「なら一層、早く行かないとな。ああ、行く前にその友人の名前を教えてくれないか?一応、先方に何かあっては困るからね。」
「ん?ああ。宮戸遊貴っていう、小学校の頃からの親友だけど……」
その名前を聞いた父が、険しい表情を崩して宙を向いた。
「宮戸……か。美夏、百年かけてもいい。目的を完遂して帰ってきなさい。」
大袈裟な言葉に、美夏は暫し意図を計りかねたが、とにかく許可は出た。
「うん、行ってくる。」
居間の扉を閉めるまではゆっくりと。その後は駆け足で廊下を進み、靴を引っかけるようにして玄関を出ると、そのままダッシュしていった。
廊下を走る音から、美夏が出て行ったのがわかった母は、居間で瞑想でもするかのように目を閉じている父に声をかけた。
「あなた、本当に良かったの?この時間から出て行ったら帰ってこられるかどうかわからないわよ。」
彼は目を開いて立ち上がると、スーツの膝付近を払いながら答えた。
「いい。あれでいい。美夏は真剣だったからな。それに……」
宮戸には、恩返しせにゃならん。そう言って再び中空を見つめる彼の姿は、彼の伴侶にとって、どこか昔を懐かしんでいるように思えるのだった。
夕方、西日に照らされながら京町を走る。道中でメールの着信を告げる音楽が鳴ったが、それを見る前にカードショップへの道を急ぐ。目的の店の前でメールを確認すると、そこにはカード名がずらりと並んでいた。
「さっすが親友、仕事が早いねぇ。さて、お仕事開始っと。」
店に入ると、手早くカゴを取ってストレージに向かう。目的のストレージから適当な量を手に取ると、一気にカードを捲る。こういう時に音ゲーで培った動体視力が役に立つのだから、人生何が起こるのかわからないものである。
「《幻獣機オライオン》……これか。」
カード名のみを見て一気に捲っては抜き出し、また捲っては抜き出す。いずれ遊貴もここへ来るであろうことを考えると、ストレージに入っていて調査に時間のかかるノーマルや字レアを先に集めた方がいいだろう。そう思い、物凄い勢いでカード名を見る。
「んを?」
ふと見ると、明らかにジャンル分けをミスしているカードが目に付いた。レアリティとしては字レアであり、確かにストレージに入っていて問題のないカードである。だが風属性のモンスターに混じって存在するそれは、炎属性である。
---
《陽炎獣(ヘイズビースト) ペリュトン》(Hazy Flame Peryton)
効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻1600/守1900
このカードは「陽炎獣」と名のついたモンスターの効果以外では特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手はこのカードをカードの効果の対象にできない。
また、手札の炎属性モンスター1体を墓地に送り、このカードをリリースして発動する。
デッキから「陽炎獣」と名のついたモンスター2体を特殊召喚する。
「陽炎獣 ペリュトン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
---
「……は?これヤバくね?」
一枚で展開とデッキ圧縮をこなす効果を持ったモンスターが弱い訳がない。このカードが埋もれているということは、このカードのテーマがよほど弱いのだろう。しかしそういうテーマにこそ、情熱を注ぎたくなるのが星崎美夏という人間であった。
「よし、どんどんいくよー。」
手にした《陽炎獣 ペリュトン》をさりげなくテーブルに置き、気合いを入れ直した美夏はまた、勢いと動体視力のままにサーチを再開するのだった。
美夏にメールを送った後の遊貴もまた、懸命に走っていた。とはいえ小学生並みの体躯に筋肉などどこにあるのかというぐらいに細い身体の持ち主、全力で走っている体でもあまり速くない。中国人に言わせればまさに「走」だろうが、残念ながら彼女の限界はその程度なのである。
「むぅ……自転車、買おう……」
琉枝は例のロータリーエンジンを買って以来移動はほとんど車であり、たまに気分転換と言って乗り回しているのは母の形見の大型二輪である。超高速の猛禽類の名を冠するそれはとにかくでかくてうるさいのだが、琉枝曰くそれがいいとのこと。外見といい趣味といい父親譲りな琉枝だが、剛胆な性格は母に似ている。尚父は職業柄もあってか慎重な性格で、そこを引き継いだのは遊貴である。
ただ、琉枝は170cmを超える長身なのだからいいとして、生前の母は小柄だった。果たして彼女は、どうやってこのモンスターに搭乗していたのだろうか。遊貴の読書対象の提供源である父の書斎には、生前の家族の写真が飾ってあるが、その中にあって美しいと言うよりは可愛いという表現の似合う母が、バイクにしては驚異の190馬力・最高速300km/hを超えると言うマシンを駆っていたのだから人間はさっぱりわからない。
そんな疑問はさておき、遊貴の移動手段は専ら徒歩なのである。特に遠出したいという願望もなく、そもそも駅前で大抵のものが揃う上、歩いて十数分なのだから必要とも思わなかった。
「むぅ……」
人生何が起こるかわからない。こうやって走る羽目になっているのも、意味がわからないことの連続が引き起こした。店の前で何度か深呼吸すると、幾分か落ち着いた呼吸で店内に入った。
遊貴に電話した後、新田征は改めて3人の奇妙な仲間と向き合っていた。4人でのタッグデュエルは、「データエラーが発生したため、デュエルを終了します」というメッセージと共に中止させられており、またそれぞれにカードを1枚失っている。言うまでもなく《スタークエイク・ドラゴン》、《スチーム・ストリーム・ドラゴン》、《ボルトストーム・ドラゴン》、《ウォークラフト・ドラゴン》の4枚であり、それらはSnowが『ロロナ』と呼んだ少女と共に消えていった。
「んで、どうすっかね。」
誰に訊くでもなく呟いた言葉は、彼らの前で暫し留まった。
「どうするも何も……ねぇ。」
沈黙に耐えかね、言葉を発したのはMira。彼女もまた、「どうするか」という疑問を頭の中で巡らせていた。
「Snowは……無事なのだな。我々の中で一番情報を持っているのは、恐らくSnowだろう。彼女に色々訊いてみてはどうだろうか。」
「そうですね。あの精霊……ロロナ、でしたっけ?彼女についての情報だけでも、あれば……」
人間、不測の事態に陥った時に求めるのは何よりもまず情報だ。避難訓練で冷静でいられるのは事前にサイレンが鳴るという情報を得ているためであり、突如鳴った場合には少なからず動揺するものである。
「じゃあ、あいつにこっち来るようにメール送っとくわ。っと、待て、それより詳しそうな人が来た。」
顔を上げたNSaverの視線が捉えたのは、この空間で最強の称号を持つもの、すなわちLa+であった。
「琉枝さん、お久しぶりです……早速ですけど、質問、いいですか?」
宮戸琉枝が帰宅する数分前、彼女の妹は家を出ていた。入れ違いになった訳だが、琉枝はさほど気にしていなかった。そもそもこの時間は部活動のはずなので、中止になって一時帰宅していたことすら知らないのだから当然といえば当然なのだが。
「ただいま……っと、そりゃ誰もいないか。」
高速を降りた後の不機嫌そうなエンジンの話題を振ろうとしたらロロナは消えている。車を停めてデッキを確認したところ、エクストラデッキから《星眼の魔術師》とその他幾つかのカードも、やはり消えている。もっとも、消えたカードを思い出すと全て《星眼の魔術師》に関するカードであり、何らかの事情でロロナはカードの状態から戻らざるを得なかったのだろうが。
「全く、持ち主に黙って行っちゃうんだから……とりあえず、事情訊くしかないじゃない。」
そう言って玄関から上がると、さっさと自室に入ってPCを起動する。TDP220W、動作周波数は最大で5.0GHzを誇るCPUを組み込んだそれは、そのハイスペックの代償として膨大な消費電力と頑強なCPUクーラーを要求する。水冷式のクーラーに極限まで考慮したケース内のエアフロー、そして医療機器用にも納品しているメーカの、信頼性の高い電源。その他、選び抜いたパーツを組み合わせて作られた最強のコンピュータは、今唸りを上げて起動している。
このPCケースもサイドパネルはアクリルで自作しており、そこに描かれているのはグレート・バリア・リーフである。アクリルの彫りの深さを調整して白い波を出し、青と白のLEDファンの配置を工夫することで澄んだ海の色を表現しているそれは、芸術品としても見事な出来映えとなっている。もっとも、このケースを自作した当人はこれを「若気の至り」と言って、その話題にはあまり触れようとしないのだが。
わずか数秒で起動が完了すると、VDCβのオフラインソフトウェアも一瞬で起動する。オンラインになってからは回線速度に依存するため個体差はほとんど出ないものの、それまでの作業は追随を許さぬ快適さである。
「デッキ……おっと、カードが足りないんだった。」
サイドデッキ用に用意していたカードの中から幾つか抜き出して、デッキに挿入した琉枝は、新たなデッキを用意して仮想空間へと潜っていった。
彼女を待っていたのは、妹のクラスメイトの言葉であった。
「ん、久しぶりね。何かしら?」
努めて明るい声色で尋ねた。
「その……『ロロナ』についてなんですけど。」
「はぁ。あれ、何かやらかしたの?十数分前から私のところにいないのだけど、もしかして消息を知っているのかしら。」
「はい、それについては他の皆も一緒に……」
そう言ってNSaverが振り返ると、3人中2人はフリーズしていた。
「La+さん、お久しぶりですね。」
フリーズしていない1人-Ka.Ta.は以前、La+とまとまった会話をしているだけあって、挨拶も気さくなものである。
「な、ななな……何であんたが!?」
「え、えっと……こんにちは……」
残りのふたりは完全にパニック状態である。見ようによっては四竜消失事件の時より動揺して見える。
「おや、こんにちは。それぞれ自己紹介とかしたいかもしれないけれど、ふたりとも私のことは知っているみたいだから割愛するわね。まず、何が起こったのか聞かせて頂戴。」
NSaverの様子から何らかの事件を予知したLa+は、年長者らしくその場を取り仕切るのだった。
「美夏……」
美夏がショーケースも含めて目標のカードをカゴに入れ終えた頃、遊貴は彼女を見付けて声をかけた。
「ん?遊貴。今丁度カード集まったとこだけど……」
「ありがと……」
有無を言わせず、といった体で美夏からカゴを奪うようにして受け取ると、ショーケースを空けていた店員の驚く顔を尻目に遊貴はカウンターまで小走りに向かっていった。
「あの、良かったのですか?」
展開の読めない店員が、購入前のものとはいえ簒奪の被害者となった美夏に声をかけた。
「ん?ああ、いいんですよ。元々あいつが買う予定だったものを、あたしが先に来て選んでいただけですから……っと、そのカード、見せてもらっていいですか?」
美夏が指差した先のカードは、遊貴のためにとカゴに入れたカードのテーマと同じものであった。
「…………これ、1枚下さい。」
「はい。」
特に関わらないことを決めたのか、店員はあっさりと次の仕事、すなわち美夏のカード選びのためにショーケースを開閉する作業にかかった。
「美夏……ありがと。」
お互いに買うものを買い終えて店を出た遊貴は、そう言って家への道を急いだ。
「ちょ、ちょい待ち、あたしも行く。」
「え……?でも、時間……」
既に18時を過ぎている。条例にうるさい美夏が、この時間まで付き合ってくれてたことは感謝だが、これ以上煩わせる訳にもいかない。
「大丈夫だよ。親父から許可貰ったから。今日は、あんたが目的を達するまで一緒にいたいんだ。ダメ、かな?」
美夏の言葉に、遊貴は悩んだ。手を煩わせたくない気持ちと、親友として一緒にいてくれると心強いという気持ち。
「……遊貴、真剣なんだね。あんたがどっか遠くに行っちゃわないように、あたしもついて行きたいんだ。」
覗き込むようにして遊貴の眼を見た美夏が、言葉を紡いだ。
「…………?」
「あれ?気付いてなかったの?あんた昔からそうだけどさ、本気出すといっつも目が真っ赤になってんのよ。」
「そう……だったんだ……」
普段からぼんやりとしている遊貴は、真剣になる機会というものがなかなかない。その数少ない機会のひとつが、音ゲーなのだ。アミューズメント施設に多く連れ添っていた美夏は、本気を出した彼女を一番多く見ている。それもあって、遊貴の変化には目敏いのだった。
そして今も、普段茶色がかった朱色の瞳は、真紅に色を変えている。
「で、ダメ……かな?」
「今から家に帰ってオンラインゲームするだけだけど……」
「じゃあ、それが終わるまで見てる。そのためにデッキが必要だから、あたしに頼んだんでしょ?」
「ん、そうだけど……わかった、じゃあ、一緒に……」
ここで問答する時間も惜しい、遊貴は家に向かって走り出した。すぐ後ろで美夏の足音も聞こえる。いつもは不純な目的で追いかけられ、その足音には怯えていたのだが、今日はそれが頼もしく思える。
---
《?次回予告?》
琉枝 「これはちょっと……辛いわね……」
次回、「Element of SPADA -Another view:宮戸琉枝」
剣を手に、護るべき者のために。
遊貴がまず電話をかけたのは、籐篠朱理だった。彼女は学生寮に住んでいるとのことなので、頼めば部室を開けてもらえるかもしれない。以前使用した【U.A.】は部室に安置しているので、それがあれば明日以降、急場は何とかなる。
「もしもし、宮戸です。先輩、今時間大丈夫ですか?」
『あまり大丈夫とは言えないわね。もうすぐ飛行機出るから。』
「え……?飛行機?」
『ええ、実家に帰るって言っていたでしょう?私の実家、北海道だから。何かあったの?』
北海道といえば、日本の北端にある大地だ。遠い事この上ないが、一時の用で飛行機を利用する辺り、朱理先輩は良家の子女だったのだろうか、などと至極どうでもいい事を考えてしまう。
「いえ、部室に忘れ物をしてしまいまして……」
『あら。困ったわね。私、帰りは明日の学校に間に合うかどうかといったところだから、早急に部室を開けられる状況ではないのよ。』
「そうでしたか。なんとか解決してみます……」
『ええ、ごめんなさいね。』
そういえば早く帰る事ができた理由も、部長の朱理が部室の鍵を閉めねばならない事からだった。
「むぅ……」
こうなれば、デッキの入手手段は「買う」という事になる。時間が時間なので、急がねばならない。もうひとり、電話をかける。
『もしもし。どしたん?』
電話口から、軽やかで調子のいい声が聞こえた。
「あ……あの……」
『ん?』
「お願いが……あるんだけど。」
『いいよ、わかった。そっち行った方がいい?』
「ううん……駅前のカードショップ……詳細はメールするから、急いで行ってほしい……」
『おげ、わかった。』
全く物わかりの良い親友である。何も訊かずに、何の疑問も持たずに応えてくれる。
ひとつ問題があるとすれば、17時30分を回ろうかという時間なのだが。
「ごめん……」
その場には居ない相手に向かってひとこと謝罪を口にすると、遊貴はメーラーとデッキビルダーを起動した。
(…………必要なのは今日ログインするだけじゃなくて、明日も戦えるデッキ。結局使い慣れているのは【カラクリ幻獣機】だけど、それで勝てるかな……)
ふと、予選1日目に戦った浜辺花鈴を思い出す。
(あれで【影霊衣】相手は無理……となると、何らかの手を加える必要がある……)
以前から使用していたデッキだけあって、弱点は心得ている。それを補間しないことには、勝利は覚束ない。だからこそ先攻での《幻獣機ドラゴサック》や《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》に拘っていたのだ。
「今日中に、ある程度戦えるデッキにカスタマイズする……」
ぶっつけ本番になるだろうが、何もしないよりはマシであろう。そう考えた遊貴は、以前のものとはちょっとだけ違うデッキレシピを美夏に送信したのだった。
「よし、後は……」
美夏にメールを送ったのは、美夏の家の方がカードショップに近いからだ。それに、足の速さでは美夏には到底及ばない遊貴のこと、目的を果たす前に条例で摘み出されては困る。そんな訳で、親愛なる親友に助けを求めたのだった。
「お母さん、あたしちょっと急用あるから出るね。」
星崎美夏は、夕食の準備をしていた母親に対し、何でもないように言うと玄関へ向かおうとした。
「美夏、待ちなさい。もうこんな時間よ。ちゃんと帰ってこられるんでしょうね?」
美夏の母が言う「ちゃんと」とは、条例により決められている時間であり、すなわち18時のことである。
「ん……わかんない。でも、行かなきゃいけないの。」
素直に応える美夏に対し、母は眉間に皺を寄せる。
「じゃあ明日にしなさい。」
当然この反応は予想している。それがわかっているから、美夏も語気を強めて応じた。
「明日じゃ間に合わないから、今行くんだって。用事終わったらすぐ帰ってくるし、駅前行くだけだから。」
母が溜息を付き、説得のひとことを出そうとしたその時、玄関の扉が開いた。入って来たのは父である。
「ただいま。ん?ふたりとも、どうした?」
美夏がさてどう説明したものかと考えた一瞬に、母が口を挟んだ。
「お帰りなさい、あなた。それが、美夏が用事があるから出るって言い出したものだから……」
「この時間からか?美夏、それほど重要な用事なのか?」
さてどう説明したものか、と言う考えを捨て、美夏は真剣な表情を作って父に向き合った。
「重要だよ。少なくとも、条例とか決まり事とかよりもずっと大事なことだと思う。約束しちゃったことだし、それに……」
「…………美夏、1分だけでいい、話をしよう。居間に来なさい。」
そう言って彼は靴を脱ぐと、戸を開けて居間へと消えていった。父の言葉に一瞬苛立ってしまった美夏だが、この父が1分と言ったらそれ以上時間が取られることは過去になかったのだから、今回もそうだろう、と思って素直に従った。
父の後を追って居間に入ると、美夏は畳の上に正座した。例えどれだけ急いでいたとしても、京町に居を構える家の娘として、姿勢を崩す訳にはいかない。背筋もピンと伸ばして、真正面に父親を見据えた。父もまた、真剣な表情である。
「…………わかった、行きなさい。重要な用事なのだろう?」
2秒ほど美夏の目を見ていた父だが、さて何を言い出すかと思ったらあっさりと許可を出した。
「え……?何で?ホントにいいの?」
虚を突かれたように、美夏が相好を崩した。父はその様子を見て尚、表情を崩さない。
「眼を見ればわかる。それにお前のことだ、自分のためにやることじゃないのだろう?」
「え?うん、まあ友人のために行かなきゃいけないんだけど……」
「なら一層、早く行かないとな。ああ、行く前にその友人の名前を教えてくれないか?一応、先方に何かあっては困るからね。」
「ん?ああ。宮戸遊貴っていう、小学校の頃からの親友だけど……」
その名前を聞いた父が、険しい表情を崩して宙を向いた。
「宮戸……か。美夏、百年かけてもいい。目的を完遂して帰ってきなさい。」
大袈裟な言葉に、美夏は暫し意図を計りかねたが、とにかく許可は出た。
「うん、行ってくる。」
居間の扉を閉めるまではゆっくりと。その後は駆け足で廊下を進み、靴を引っかけるようにして玄関を出ると、そのままダッシュしていった。
廊下を走る音から、美夏が出て行ったのがわかった母は、居間で瞑想でもするかのように目を閉じている父に声をかけた。
「あなた、本当に良かったの?この時間から出て行ったら帰ってこられるかどうかわからないわよ。」
彼は目を開いて立ち上がると、スーツの膝付近を払いながら答えた。
「いい。あれでいい。美夏は真剣だったからな。それに……」
宮戸には、恩返しせにゃならん。そう言って再び中空を見つめる彼の姿は、彼の伴侶にとって、どこか昔を懐かしんでいるように思えるのだった。
夕方、西日に照らされながら京町を走る。道中でメールの着信を告げる音楽が鳴ったが、それを見る前にカードショップへの道を急ぐ。目的の店の前でメールを確認すると、そこにはカード名がずらりと並んでいた。
「さっすが親友、仕事が早いねぇ。さて、お仕事開始っと。」
店に入ると、手早くカゴを取ってストレージに向かう。目的のストレージから適当な量を手に取ると、一気にカードを捲る。こういう時に音ゲーで培った動体視力が役に立つのだから、人生何が起こるのかわからないものである。
「《幻獣機オライオン》……これか。」
カード名のみを見て一気に捲っては抜き出し、また捲っては抜き出す。いずれ遊貴もここへ来るであろうことを考えると、ストレージに入っていて調査に時間のかかるノーマルや字レアを先に集めた方がいいだろう。そう思い、物凄い勢いでカード名を見る。
「んを?」
ふと見ると、明らかにジャンル分けをミスしているカードが目に付いた。レアリティとしては字レアであり、確かにストレージに入っていて問題のないカードである。だが風属性のモンスターに混じって存在するそれは、炎属性である。
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《陽炎獣(ヘイズビースト) ペリュトン》(Hazy Flame Peryton)
効果モンスター
星6/炎属性/炎族/攻1600/守1900
このカードは「陽炎獣」と名のついたモンスターの効果以外では特殊召喚できない。
このカードがフィールド上に存在する限り、相手はこのカードをカードの効果の対象にできない。
また、手札の炎属性モンスター1体を墓地に送り、このカードをリリースして発動する。
デッキから「陽炎獣」と名のついたモンスター2体を特殊召喚する。
「陽炎獣 ペリュトン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
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「……は?これヤバくね?」
一枚で展開とデッキ圧縮をこなす効果を持ったモンスターが弱い訳がない。このカードが埋もれているということは、このカードのテーマがよほど弱いのだろう。しかしそういうテーマにこそ、情熱を注ぎたくなるのが星崎美夏という人間であった。
「よし、どんどんいくよー。」
手にした《陽炎獣 ペリュトン》をさりげなくテーブルに置き、気合いを入れ直した美夏はまた、勢いと動体視力のままにサーチを再開するのだった。
美夏にメールを送った後の遊貴もまた、懸命に走っていた。とはいえ小学生並みの体躯に筋肉などどこにあるのかというぐらいに細い身体の持ち主、全力で走っている体でもあまり速くない。中国人に言わせればまさに「走」だろうが、残念ながら彼女の限界はその程度なのである。
「むぅ……自転車、買おう……」
琉枝は例のロータリーエンジンを買って以来移動はほとんど車であり、たまに気分転換と言って乗り回しているのは母の形見の大型二輪である。超高速の猛禽類の名を冠するそれはとにかくでかくてうるさいのだが、琉枝曰くそれがいいとのこと。外見といい趣味といい父親譲りな琉枝だが、剛胆な性格は母に似ている。尚父は職業柄もあってか慎重な性格で、そこを引き継いだのは遊貴である。
ただ、琉枝は170cmを超える長身なのだからいいとして、生前の母は小柄だった。果たして彼女は、どうやってこのモンスターに搭乗していたのだろうか。遊貴の読書対象の提供源である父の書斎には、生前の家族の写真が飾ってあるが、その中にあって美しいと言うよりは可愛いという表現の似合う母が、バイクにしては驚異の190馬力・最高速300km/hを超えると言うマシンを駆っていたのだから人間はさっぱりわからない。
そんな疑問はさておき、遊貴の移動手段は専ら徒歩なのである。特に遠出したいという願望もなく、そもそも駅前で大抵のものが揃う上、歩いて十数分なのだから必要とも思わなかった。
「むぅ……」
人生何が起こるかわからない。こうやって走る羽目になっているのも、意味がわからないことの連続が引き起こした。店の前で何度か深呼吸すると、幾分か落ち着いた呼吸で店内に入った。
遊貴に電話した後、新田征は改めて3人の奇妙な仲間と向き合っていた。4人でのタッグデュエルは、「データエラーが発生したため、デュエルを終了します」というメッセージと共に中止させられており、またそれぞれにカードを1枚失っている。言うまでもなく《スタークエイク・ドラゴン》、《スチーム・ストリーム・ドラゴン》、《ボルトストーム・ドラゴン》、《ウォークラフト・ドラゴン》の4枚であり、それらはSnowが『ロロナ』と呼んだ少女と共に消えていった。
「んで、どうすっかね。」
誰に訊くでもなく呟いた言葉は、彼らの前で暫し留まった。
「どうするも何も……ねぇ。」
沈黙に耐えかね、言葉を発したのはMira。彼女もまた、「どうするか」という疑問を頭の中で巡らせていた。
「Snowは……無事なのだな。我々の中で一番情報を持っているのは、恐らくSnowだろう。彼女に色々訊いてみてはどうだろうか。」
「そうですね。あの精霊……ロロナ、でしたっけ?彼女についての情報だけでも、あれば……」
人間、不測の事態に陥った時に求めるのは何よりもまず情報だ。避難訓練で冷静でいられるのは事前にサイレンが鳴るという情報を得ているためであり、突如鳴った場合には少なからず動揺するものである。
「じゃあ、あいつにこっち来るようにメール送っとくわ。っと、待て、それより詳しそうな人が来た。」
顔を上げたNSaverの視線が捉えたのは、この空間で最強の称号を持つもの、すなわちLa+であった。
「琉枝さん、お久しぶりです……早速ですけど、質問、いいですか?」
宮戸琉枝が帰宅する数分前、彼女の妹は家を出ていた。入れ違いになった訳だが、琉枝はさほど気にしていなかった。そもそもこの時間は部活動のはずなので、中止になって一時帰宅していたことすら知らないのだから当然といえば当然なのだが。
「ただいま……っと、そりゃ誰もいないか。」
高速を降りた後の不機嫌そうなエンジンの話題を振ろうとしたらロロナは消えている。車を停めてデッキを確認したところ、エクストラデッキから《星眼の魔術師》とその他幾つかのカードも、やはり消えている。もっとも、消えたカードを思い出すと全て《星眼の魔術師》に関するカードであり、何らかの事情でロロナはカードの状態から戻らざるを得なかったのだろうが。
「全く、持ち主に黙って行っちゃうんだから……とりあえず、事情訊くしかないじゃない。」
そう言って玄関から上がると、さっさと自室に入ってPCを起動する。TDP220W、動作周波数は最大で5.0GHzを誇るCPUを組み込んだそれは、そのハイスペックの代償として膨大な消費電力と頑強なCPUクーラーを要求する。水冷式のクーラーに極限まで考慮したケース内のエアフロー、そして医療機器用にも納品しているメーカの、信頼性の高い電源。その他、選び抜いたパーツを組み合わせて作られた最強のコンピュータは、今唸りを上げて起動している。
このPCケースもサイドパネルはアクリルで自作しており、そこに描かれているのはグレート・バリア・リーフである。アクリルの彫りの深さを調整して白い波を出し、青と白のLEDファンの配置を工夫することで澄んだ海の色を表現しているそれは、芸術品としても見事な出来映えとなっている。もっとも、このケースを自作した当人はこれを「若気の至り」と言って、その話題にはあまり触れようとしないのだが。
わずか数秒で起動が完了すると、VDCβのオフラインソフトウェアも一瞬で起動する。オンラインになってからは回線速度に依存するため個体差はほとんど出ないものの、それまでの作業は追随を許さぬ快適さである。
「デッキ……おっと、カードが足りないんだった。」
サイドデッキ用に用意していたカードの中から幾つか抜き出して、デッキに挿入した琉枝は、新たなデッキを用意して仮想空間へと潜っていった。
彼女を待っていたのは、妹のクラスメイトの言葉であった。
「ん、久しぶりね。何かしら?」
努めて明るい声色で尋ねた。
「その……『ロロナ』についてなんですけど。」
「はぁ。あれ、何かやらかしたの?十数分前から私のところにいないのだけど、もしかして消息を知っているのかしら。」
「はい、それについては他の皆も一緒に……」
そう言ってNSaverが振り返ると、3人中2人はフリーズしていた。
「La+さん、お久しぶりですね。」
フリーズしていない1人-Ka.Ta.は以前、La+とまとまった会話をしているだけあって、挨拶も気さくなものである。
「な、ななな……何であんたが!?」
「え、えっと……こんにちは……」
残りのふたりは完全にパニック状態である。見ようによっては四竜消失事件の時より動揺して見える。
「おや、こんにちは。それぞれ自己紹介とかしたいかもしれないけれど、ふたりとも私のことは知っているみたいだから割愛するわね。まず、何が起こったのか聞かせて頂戴。」
NSaverの様子から何らかの事件を予知したLa+は、年長者らしくその場を取り仕切るのだった。
「美夏……」
美夏がショーケースも含めて目標のカードをカゴに入れ終えた頃、遊貴は彼女を見付けて声をかけた。
「ん?遊貴。今丁度カード集まったとこだけど……」
「ありがと……」
有無を言わせず、といった体で美夏からカゴを奪うようにして受け取ると、ショーケースを空けていた店員の驚く顔を尻目に遊貴はカウンターまで小走りに向かっていった。
「あの、良かったのですか?」
展開の読めない店員が、購入前のものとはいえ簒奪の被害者となった美夏に声をかけた。
「ん?ああ、いいんですよ。元々あいつが買う予定だったものを、あたしが先に来て選んでいただけですから……っと、そのカード、見せてもらっていいですか?」
美夏が指差した先のカードは、遊貴のためにとカゴに入れたカードのテーマと同じものであった。
「…………これ、1枚下さい。」
「はい。」
特に関わらないことを決めたのか、店員はあっさりと次の仕事、すなわち美夏のカード選びのためにショーケースを開閉する作業にかかった。
「美夏……ありがと。」
お互いに買うものを買い終えて店を出た遊貴は、そう言って家への道を急いだ。
「ちょ、ちょい待ち、あたしも行く。」
「え……?でも、時間……」
既に18時を過ぎている。条例にうるさい美夏が、この時間まで付き合ってくれてたことは感謝だが、これ以上煩わせる訳にもいかない。
「大丈夫だよ。親父から許可貰ったから。今日は、あんたが目的を達するまで一緒にいたいんだ。ダメ、かな?」
美夏の言葉に、遊貴は悩んだ。手を煩わせたくない気持ちと、親友として一緒にいてくれると心強いという気持ち。
「……遊貴、真剣なんだね。あんたがどっか遠くに行っちゃわないように、あたしもついて行きたいんだ。」
覗き込むようにして遊貴の眼を見た美夏が、言葉を紡いだ。
「…………?」
「あれ?気付いてなかったの?あんた昔からそうだけどさ、本気出すといっつも目が真っ赤になってんのよ。」
「そう……だったんだ……」
普段からぼんやりとしている遊貴は、真剣になる機会というものがなかなかない。その数少ない機会のひとつが、音ゲーなのだ。アミューズメント施設に多く連れ添っていた美夏は、本気を出した彼女を一番多く見ている。それもあって、遊貴の変化には目敏いのだった。
そして今も、普段茶色がかった朱色の瞳は、真紅に色を変えている。
「で、ダメ……かな?」
「今から家に帰ってオンラインゲームするだけだけど……」
「じゃあ、それが終わるまで見てる。そのためにデッキが必要だから、あたしに頼んだんでしょ?」
「ん、そうだけど……わかった、じゃあ、一緒に……」
ここで問答する時間も惜しい、遊貴は家に向かって走り出した。すぐ後ろで美夏の足音も聞こえる。いつもは不純な目的で追いかけられ、その足音には怯えていたのだが、今日はそれが頼もしく思える。
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《?次回予告?》
琉枝 「これはちょっと……辛いわね……」
次回、「Element of SPADA -Another view:宮戸琉枝」
剣を手に、護るべき者のために。
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156 | 01 導入その1 | 2142 | 4 | 2016-02-01 | - | |
133 | 02 導入その2 | 1502 | 2 | 2016-02-01 | - | |
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159 | 11 口笛合わせて | 1358 | 0 | 2016-02-16 | - | |
80 | 12 光の外へと | 1242 | 2 | 2016-02-18 | - | |
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94 | 14 夜昼なれ、花の舞 | 1339 | 2 | 2016-02-22 | - | |
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106 | デッキ詳説:LV *5.19追記 | 1235 | 0 | 2016-02-27 | - | |
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165 | 18 錆びついた旋律 | 1305 | 2 | 2016-03-01 | - | |
84 | EX 01:魔法のたまご | 1289 | 2 | 2016-03-02 | - | |
98 | EX 02:画竜点睛 | 1321 | 4 | 2016-03-03 | - | |
125 | EX 03:Got more raves | 1261 | 4 | 2016-03-05 | - | |
98 | EX 04:エンジェルドリーム | 1268 | 5 | 2016-03-06 | - | |
162 | EX 05:JET | 1271 | 7 | 2016-03-08 | - | |
168 | EX 06:凛として咲く花の如く | 1181 | 4 | 2016-03-09 | - | |
148 | 19 奏で続ける旋律 | 1246 | 4 | 2016-03-10 | - | |
85 | 20 中身は豚さ♪ | 1450 | 2 | 2016-03-12 | - | |
100 | 21 馬鹿め嘘だ、馬鹿め嘘だ | 1379 | 4 | 2016-03-14 | - | |
132 | 22 I got ’pig iron’♪ | 1239 | 2 | 2016-03-16 | - | |
133 | 23 Get your ticket | 1277 | 2 | 2016-03-18 | - | |
106 | 24 She once was a… | 1233 | 2 | 2016-03-20 | - | |
159 | 25 if you really try | 1348 | 2 | 2016-03-22 | - | |
157 | 26 虹の橋を越えて | 1287 | 2 | 2016-03-24 | - | |
146 | 27 gray sand | 1345 | 2 | 2016-03-26 | - | |
129 | 28 lonely words | 1171 | 2 | 2016-03-28 | - | |
148 | 29 Build a fortress | 1229 | 2 | 2016-03-30 | - | |
122 | 30 自由に歩いて | 1214 | 2 | 2016-04-01 | - | |
135 | 31 気持ち隠して | 1272 | 2 | 2016-04-03 | - | |
151 | 32 シャボン玉ひとつ | 1236 | 0 | 2016-04-05 | - | |
90 | 33 その日まで | 1110 | 2 | 2016-04-07 | - | |
113 | 34 少しずつ埋めるように | 1212 | 2 | 2016-04-09 | - | |
146 | 35 碧の道に沿うように | 1275 | 2 | 2016-04-11 | - | |
97 | 36 信じた夢を目指して | 1223 | 2 | 2016-04-13 | - | |
190 | 37 Revive → | 1358 | 2 | 2016-04-15 | - | |
156 | 38 道標を探すのなら… | 1231 | 2 | 2016-04-17 | - | |
115 | 39 Element of SPADA1 | 1259 | 2 | 2016-04-19 | - | |
150 | 40 さよならトリップ・1 | 1140 | 2 | 2016-04-21 | - | |
136 | 41 In the Zone・1 | 1264 | 2 | 2016-04-23 | - | |
98 | 42 In the Zone・2 | 1146 | 2 | 2016-04-25 | - | |
74 | デッキ詳説:XD (最終稿?) | 1183 | 0 | 2016-04-26 | - | |
143 | 43 星の扉・1 | 1134 | 2 | 2016-04-27 | - | |
110 | 44 F.A.T.E. part1 | 1308 | 2 | 2016-04-29 | - | |
89 | 45 F.A.T.E. part2 | 1264 | 2 | 2016-05-01 | - | |
181 | 46 笑顔の訳 | 1275 | 4 | 2016-05-03 | - | |
113 | 47 Element of SPADA2 | 1289 | 2 | 2016-05-05 | - | |
87 | 48 星の扉 part2 | 1267 | 2 | 2016-05-07 | - | |
83 | 49 Wings of Tomorrow | 1329 | 2 | 2016-05-09 | - | |
107 | 閑話休題 ゆきみかりんのパーフェクトry | 1423 | 2 | 2016-05-11 | - | |
145 | 50 In the Zone・3 | 1161 | 4 | 2016-05-13 | - | |
101 | 51 星の扉 part3 | 1286 | 4 | 2016-05-15 | - | |
134 | 52 星の扉 part4 | 1390 | 5 | 2016-05-17 | - | |
138 | 53 さよならトリップ part.2 | 1305 | 3 | 2016-05-19 | - | |
111 | 閑話休題2:座談会 | 1290 | 2 | 2016-05-21 | - | |
139 | 第2部予告・キャラ紹介 | 1492 | 0 | 2016-05-23 | - | |
138 | 54 開幕前の旋風 | 1374 | 2 | 2016-05-26 | - | |
143 | 55 コピーとオリジナルとコピー 前編 | 1352 | 2 | 2016-05-29 | - | |
87 | 56 コピーとオリジナルとコピー 中編 | 1192 | 2 | 2016-06-01 | - | |
121 | 57 コピーとオリジナルとコピー 後編 | 1246 | 2 | 2016-06-04 | - | |
103 | 58 螢火の幽霊娘 | 1364 | 2 | 2016-06-07 | - | |
149 | 59 Brave Sword | 1323 | 4 | 2016-06-10 | - | |
141 | 60 Braver’s Soul | 1274 | 2 | 2016-06-13 | - | |
147 | 幕間 久実のだらだラジオ01 | 1302 | 0 | 2016-06-14 | - | |
119 | 61 紙一重の差で | 1346 | 2 | 2016-06-16 | - | |
113 | 62 Beyond the fate | 1222 | 2 | 2016-06-19 | - | |
138 | 63 一点突破! | 1259 | 2 | 2016-06-22 | - | |
118 | 64 交わされた約束 | 1140 | 2 | 2016-06-25 | - | |
147 | 65 狂イ咲ケ焔ノ華 | 1327 | 2 | 2016-06-28 | - | |
134 | 66 光と焔 | 1288 | 2 | 2016-07-01 | - | |
139 | 67 Rifling fate | 1231 | 2 | 2016-07-04 | - | |
86 | 68 Gunslinger in... | 1203 | 2 | 2016-07-07 | - | |
144 | 幕間 久実のだらだラジオ02 | 1175 | 2 | 2016-07-10 | - | |
69 | 69 Extra-Zero 8 | 1175 | 2 | 2016-07-13 | - | |
154 | 70 軍靴の鳴動 | 1127 | 2 | 2016-07-16 | - | |
161 | 71 休憩の過ごしかた | 1224 | 2 | 2016-07-19 | - | |
153 | 72 激戦の予感 | 1413 | 2 | 2016-07-22 | - | |
129 | 10000閲覧感謝特番(特番とはry) | 1266 | 2 | 2016-07-25 | - | |
147 | 73 幻竜と隼 | 1219 | 2 | 2016-07-28 | - | |
131 | 74 薄氷 | 1172 | 2 | 2016-08-01 | - | |
155 | 【告知】一万閲覧感謝祭について【重点】 | 1350 | 7 | 2016-08-02 | - | |
136 | 74 バード・ストライク | 1148 | 2 | 2016-08-04 | - | |
138 | 75 革命と終端 | 1170 | 2 | 2016-08-07 | - | |
144 | 76 Soldier’s Ballad | 1099 | 4 | 2016-08-10 | - | |
134 | 77 Full Boost! | 1109 | 2 | 2016-08-13 | - | |
152 | 78 Dead heat | 1223 | 2 | 2016-08-16 | - | |
147 | 79 フューチャー・リビジョン | 1151 | 2 | 2016-08-19 | - | |
139 | 幕間 久実のだらだラジオ03 | 1187 | 2 | 2016-08-22 | - | |
149 | 80 それぞれの「加速度」 | 1053 | 2 | 2016-08-25 | - | |
77 | 81 EDEN | 1135 | 4 | 2016-09-01 | - | |
85 | 82 闇夜の錦 | 1149 | 2 | 2016-09-05 | - | |
143 | 83 月影 | 1323 | 2 | 2016-09-09 | - | |
110 | 84 宵待桜と日照の龍 | 1167 | 2 | 2016-09-13 | - | |
137 | 85 Sakura Sunrise | 1366 | 2 | 2016-09-18 | - | |
107 | 閑話休題:お詫びとおまけ | 1159 | 2 | 2016-09-22 | - | |
71 | 86 宵闇に舞え、幽玄の桜 | 1132 | 4 | 2016-09-26 | - | |
104 | 87 ‘‘fascination’’ | 1102 | 4 | 2016-10-05 | - | |
70 | 88 曙光の歌 | 958 | 2 | 2016-10-13 | - | |
110 | 89 夜露に濡れた朝陽 | 1227 | 2 | 2016-10-18 | - | |
186 | 90 9.A.M. | 1316 | 2 | 2016-10-26 | - | |
151 | 幕間 久実のだらだラジオ04 | 1240 | 2 | 2016-11-01 | - | |
131 | 91 Gwin to run | 1080 | 2 | 2016-11-09 | - | |
141 | 92 ライトニング・マイル | 1101 | 4 | 2016-11-15 | - | |
162 | 93 双振 | 1126 | 2 | 2016-11-20 | - | |
73 | 94 鉛と金と | 1042 | 2 | 2016-11-25 | - | |
122 | 95 剣と牙 | 1113 | 2 | 2016-11-29 | - | |
132 | 96 剣戟連閃 *ミス有・未修正 | 1204 | 4 | 2016-12-04 | - | |
138 | 97 Follow Tomorrow | 1168 | 6 | 2016-12-06 | - | |
93 | 幕間 久実のだらだラジオ05 | 1092 | 3 | 2016-12-07 | - | |
86 | 番外編1-1 plan 8 to B | 1096 | 3 | 2016-12-11 | - | |
137 | 番外編1-2 †渚の大魔王† | 1133 | 5 | 2016-12-15 | - | |
174 | 番外編1-3 灼熱<(ヮ)> | 1184 | 4 | 2016-12-18 | - | |
137 | 番外編2-1 籐篠塾・開講? | 1050 | 5 | 2016-12-21 | - | |
116 | 番外編2-2 実践?籐篠塾 | 1178 | 3 | 2016-12-23 | - | |
138 | そぴあちゃんのくり(ry | 1303 | 3 | 2016-12-25 | - | |
148 | 番外編2-3 対面する者たち | 1167 | 3 | 2016-12-30 | - | |
98 | 番外編2-4 集結と収束 | 1034 | 7 | 2017-01-03 | - | |
122 | 番外編2-5 勝負の鍵は右端に・1 | 1101 | 3 | 2017-01-05 | - | |
157 | 【番外編の】閑・話・休・題【番外編】 | 1234 | 2 | 2017-01-10 | - | |
118 | 番外編2-6 勝利の鍵は右端に・2 | 1151 | 5 | 2017-01-13 | - | |
160 | 番外編2-7 因縁と銃弾と一瞬の隙・1 | 1160 | 2 | 2017-01-15 | - | |
139 | 番外編2-8 因縁と銃弾と一瞬の隙・2 | 1062 | 4 | 2017-01-18 | - | |
153 | 番外編2-9 因縁と銃弾と一瞬の隙・3 | 1122 | 4 | 2017-01-22 | - | |
143 | 番外編 2-10 山場と御山と一撃必中1 | 1261 | 9 | 2017-01-27 | - | |
86 | 番外編 2-11 山場と御山と一撃必中2 | 1207 | 8 | 2017-01-31 | - | |
144 | 番外編2-12 服と感性と(pt.1) | 1052 | 4 | 2017-02-04 | - | |
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155 | 番外編2-13 服と感性と(pt.2) | 1045 | 2 | 2017-02-10 | - | |
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146 | 番外編2-14 服と感性と(pt.3) | 1074 | 2 | 2017-02-16 | - | |
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175 | 98 Drawback | 1178 | 2 | 2017-07-10 | - | |
164 | 99 Silhouette | 1026 | 2 | 2017-09-22 | - | |
149 | Where is my No.100!? | 1157 | 4 | 2017-11-19 | - | |
116 | 番外編File-X 静かな夜に? | 1108 | 2 | 2017-12-25 | - | |
131 | Over the Period -御品書 | 1026 | 2 | 2018-06-14 | - | |
87 | OtP0 Boat | 903 | 2 | 2018-07-07 | - | |
103 | OtP02 Serenade | 920 | 0 | 2018-07-14 | - | |
96 | OtP03 Dirge | 918 | 0 | 2018-09-01 | - | |
103 | OtP04 Requiem | 899 | 2 | 2018-09-17 | - | |
120 | OtP05 Period | 925 | 2 | 2018-09-24 | - | |
80 | 幕間りたーんず01 新・メタフィジカ | 838 | 0 | 2018-09-28 | - | |
145 | OtP06 Anthem | 939 | 2 | 2018-10-14 | - | |
138 | OtP07 Perfectly | 1064 | 2 | 2018-10-19 | - | |
79 | OtP08 Possession | 797 | 2 | 2018-11-02 | - | |
73 | OtP09 Bloomin’ | 951 | 2 | 2018-11-22 | - | |
117 | OtP10 Danger! | 939 | 2 | 2018-12-09 | - | |
129 | OtP11 Vidofnir | 1038 | 2 | 2018-12-22 | - | |
107 | OtP12 Sigmund | 864 | 2 | 2019-01-01 | - | |
80 | OtP13 Quantum | 936 | 2 | 2019-01-11 | - | |
124 | OtP14 Vicious | 943 | 2 | 2019-01-25 | - | |
120 | OtP15 Quantize | 896 | 3 | 2019-01-29 | - | |
105 | OtP16 Fragments | 1049 | 2 | 2019-02-04 | - | |
97 | OtP17 Nornir | 809 | 2 | 2019-02-15 | - | |
102 | OtP18 Beyond the End | 826 | 2 | 2019-02-20 | - | |
95 | OtP第三幕 コラボ企画おしながき | 786 | 2 | 2019-02-24 | - | |
129 | OtP19 Deflect | 879 | 2 | 2019-03-01 | - | |
78 | OtP20 Jokulhaups | 787 | 2 | 2019-03-11 | - | |
84 | OtP21 Expedition | 870 | 2 | 2019-03-15 | - | |
79 | OtP22 Lindwurm | 873 | 2 | 2019-03-19 | - | |
75 | OtP23 Swords | 798 | 2 | 2019-03-24 | - | |
91 | 【OtP】決戦前特番嘘ですごめんなさい | 889 | 2 | 2019-04-01 | - | |
146 | OtP24 Charge | 863 | 2 | 2019-04-08 | - | |
143 | OtP25 Manque | 845 | 2 | 2019-04-21 | - | |
90 | OtP26 Lightning | 752 | 2 | 2019-05-03 | - | |
97 | OtP27 Blaze | 878 | 2 | 2019-05-22 | - | |
85 | OtP28 Prelude | 981 | 2 | 2019-09-29 | - | |
109 | OtP29 Phantom | 827 | 0 | 2021-01-02 | - | |
82 | OtP30 mare-Nectaris | 697 | 2 | 2023-01-22 | - | |
72 | OtP31 Enclosure | 562 | 1 | 2023-11-06 | - |
更新情報 - NEW -
- 2025/08/30 新商品 LIMITED PACK WORLD CHAMPIONSHIP 2025 カードリスト追加。
- 09/10 23:00 デッキ ヘカトンケイル
- 09/10 21:14 コンボ 召喚権を使わずにキュリオスを出す(おまけにEXデッキのカードを一枚墓…
- 09/10 19:31 掲示板 知ってるSSあるあるやオリカの作り方を語って
- 09/10 17:38 評価 10点 《ユニコールの影霊衣》「影霊衣の制圧担当。 フィールド上のEX…
- 09/10 15:52 評価 9点 《クラウソラスの影霊衣》「影霊衣の儀式魔法サーチ担当。 レベル…
- 09/10 15:47 評価 10点 《リンク・デコーダー》「お手軽リンク値増やしと《灰流うらら》…
- 09/10 14:59 評価 5点 《シンクロン・エクスプローラー》「召喚時に《シンクロン》を吊り…
- 09/10 13:22 評価 9点 《魔轟神獣ベヒルモス》「ずんぐりで愛らしい連中の揃っていた魔轟…
- 09/10 12:11 コンボ 拡散する魔瞳ワンキル。瞳の魔女モルガナの新コンボ。《瞳の魔女モルガ…
- 09/10 11:55 SS 第50話:影を焼き尽くす暁光
- 09/10 11:54 評価 8点 《未界域のモスマン》「他のカードの「コストとして」モスマンを捨…
- 09/10 11:30 評価 8点 《ライディング・デュエル!アクセラレーション!》「原作5Ds独特…
- 09/10 11:20 掲示板 知ってるSSあるあるやオリカの作り方を語って
- 09/10 11:12 評価 8点 《サイバース・シンクロン》「《サイバース》と《シンクロン》の名…
- 09/10 10:45 SS 前日譚フウラ・ジンキ編2
- 09/10 09:10 評価 10点 《魔轟神ガミュジン》「魔轟神待望のEXに入るレベル4チューナー。…
- 09/10 07:01 ボケ R-ACEエアホイスターの新規ボケ。無駄にかっこよくなったスーパー…
- 09/10 01:42 評価 10点 《リンク・デコーダー》「「《ファイアウォール・ドラゴン・ダー…
- 09/09 23:34 評価 6点 《創星神 tierra》「【焔聖騎士】デッキにデモンスミス、ス…
- 09/09 22:27 評価 10点 《シンクロ・フェローズ》「利便性高くていいですね。 遊星のフ…
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しかし遊貴の家に美夏の家はどんな恩義があるのやら。あと陽炎獣との出会いを挟んでくれてありがとうございます(え
そして次回は久々?に琉枝お姉さん活躍の予感。征たちの話を聞いて彼女はどう動くのか、楽しみです。 (2016-04-17 15:55)
元々星崎美夏という人物は、デッキ調達のサポート(といくつかの伏線回収)の為に作ったキャラクターだったんですよ。唐突に出す訳にも行かぬので、初期から登場させましたが。方々で活躍しているのは、書いていたら意外と楽しくなったからです(笑)。ただセ○ハラするだけのおにゃのこじゃないんです!むしろそっちはおまけです!
宮戸家と星崎家についてはさほど重要な伏線でもないのですが、まあざっくり言ってしまえば遊貴の両親が美夏の父の名誉(とついでに命)を救った、といったところでしょうか。これについてはいずれ美夏の口から語られる予定です。
次回は予告で固有名詞出してますからね。流石にドラ○ンボール発動はしません。琉枝さんの本気が見られる……かも。 (2016-04-17 17:06)