DRAW:１４６ 拮抗勝負　作：人喰い

(146)



竜貴【LP 8000】
(モンスター)
『ドラグニティナイトーヴァジュランダ』[ATK 3800]
『ドラグニティアームズーレヴァテイン』[ATK 2600]@『ドラグニティーブランディストック』
(魔法)
『竜の渓谷』
(罠)
『リビングデッドの呼び声』(レヴァテイン蘇生)
伏せ:0
手札:0


小次郎【LP 8000】
『大将軍 紫炎』[ATK 2500]
『六武衆ーイロウ』[ATK 1700]
『六武衆の師範』[ATK 2100]
『真六武衆ーキザン』[ATK 2100]
『真六武衆ーカゲキ』[DEF 2000]
(魔法)
『六武の門』◉2
伏せ:0
手札:1


◉TURN ０４◉



竜貴「ーーー行けっ！ヴァジュランダッッ！！ 『大将軍 紫炎』を攻撃！！
ーーー貫き滅せよ！！〝滅槍雷牙・ヴァジュ=ランダ〟！！」


『ドラグニティナイトーヴァジュランダ』
[ATK 3800]
ーーーVSーーー
[ATK 2500]
『大将軍 紫炎』


“雷の牙”の異名を持つヴァジュランダの雷槍が紫炎の刀と火花を散らし合う。

小次郎「………！」

徐々に押していき、雷槍が紫炎の首を捉えたかと思ったが、横から影が一つ。

竜貴「！」

割って入った『六武衆ーイロウ』が身代わりとなり、紫炎を護ったのだ。


小次郎「…く…っ！ 大将軍 紫炎が破壊される場合、場の六武衆は身代わりとなる事ができる…！ すまぬ、イロウ殿…！」【LP 8000→6700】


竜貴「…なるほど、な…！ だったらまずは周りから始末する！！ レヴァテイン！！ 六武衆の師範を攻撃！！
ーーー打ち貫け！〝害ヲ成ス焼滅のレーヴァテイン〟！！」


『ドラグニティアームズーレヴァテイン』
[ATK 2600]
ーーーVSーーー
[ATK 2100]
『六武衆の師範』


小次郎「……ぐっ…！」【LP 6700→6200】

小次郎「…場の六武衆の数が減ったことにより、キザン殿の攻撃力は元の数値に戻る…」

『真六武衆ーキザン』[ATK 2100→1800]

竜貴「ーーまだまだァァ！ ブランディストックを装備したレヴァテインは、2回攻撃できる…！！ 今度はキザンを攻撃だ！！」


『ドラグニティアームズーレヴァテイン』
[ATK 2600]
ーーーVSーーー
[ATK 1800]
『真六武衆ーキザン』


小次郎「……っっ…！！！」【LP 6200→5400】


竜貴「…俺はこれでターンエンドだ！！」【手札 0】


ライフは削れたが……全然油断できねぇ…！
まだ奥の手を隠しているような嫌な感じもしやがるぜ……。















◉遊戯王 Ph.X◉
ーーDRAW:１４６ーー
《拮抗勝負》
















◉TURN ０５◉



小次郎「ーーー僕のターン、ドロー……！！」【手札 2】


居合斬りの如くカードは引かれ、コジローは山道を駆けながらもそのカードを横目で確認し、ふと笑みをこぼす。
そしてそのカードを手札に加えると、元々手札にあった１枚に手をかける。


小次郎「…『真六武衆ーシナイ』を召喚！！」[ATK 1500]


《真六武衆
しんろくぶしゅう
－シナイ/Legendary Six Samurai - Shinai》 †
効果モンスター
星３/水属性/戦士族/攻1500/守1500
自分フィールド上に「真六武衆－ミズホ」が表側表示で存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
フィールド上に存在するこのカードがリリースされた場合、
自分の墓地に存在する「真六武衆－シナイ」以外の
「六武衆」と名のついたモンスター１体を選択して手札に加える。



小次郎「六武衆が召喚されたことにより、『六武の門』に武士道カウンターが２つ乗るーー」

『六武の門』◉2→4

竜貴「…これでまた４つか…！」

小次郎「『六武の門』のカウンターを４つ取り除き効果発動！！ デッキから『真六武衆ーキザン』を手札に！」【手札 2】

『六武の門』◉4→0

小次郎「…そして、キザン殿は場に六武衆がいる事で手札から特殊召喚！」[ATK 1800]

小次郎「…再び六武の門にカウンターが２つ乗り、自身以外の六武衆が２体いるため、キザン殿の攻撃力は３００上昇！」

『六武の門』◉0→2

『真六武衆ーキザン』[ATK 1800→2100]


竜貴「…六武の門の効果を繰り返し使うことで、何度だって展開されちまうのか…！」

けど、レヴァテインに攻撃力で勝るモンスターはいない…！ どうやって突破するつもりだ…！？


小次郎「ーーー『六武の門』の効果は、１つだけじゃないーーー」

竜貴「……何……っ…！」


小次郎「ーーー武士道カウンターを２つ取り除き、効果発動！
『六武衆』又は効果モンスターの『紫炎』１体の攻撃力をエンドフェイズ時まで５００上昇させる！
『大将軍 紫炎』の攻撃力を上昇！」


『大将軍 紫炎』[ATK 2500→3000]


竜貴「…レヴァテインの攻撃力を上回った……！？」


小次郎「ーーー守備表示のカゲキ殿を攻撃表示に変更し、バトル！
キザン殿！ ヴァジュランダを攻撃！」


『真六武衆ーキザン』
[ATK 2100]
ーーーVSーーー
[ATK 1900]
『ドラグニティナイトーヴァジュランダ』


竜貴「ーーーくっ…！！」【LP 8000→7800】

油断するな…！ 次が来る…！！

小次郎「ーーー紫炎殿！ レヴァテインを攻撃！
〝天上天下・魔炎斬月〟！！」


刀は妖炎を纏い、薙ぎ払われる。


レヴァテイン『ーーーッッ…！！ グォォォオオォォ…ッッ！！』

竜貴「……がぁぁっっ！！」【LP 7800→7400】


小次郎「…続けてーーシナイ殿！ カゲキ殿！
竜貴殿にダイレクトアタック！！」


『六武衆ーシナイ』[ATK 1500]

竜貴「…がっっ…！！
…ふっぁ！！」【LP 7400→6100】

『真六武衆ーカゲキ』[ATK 1700]

竜貴「……ぅぐぁ…！！」【LP 6100→4400】


小次郎「…僕はカードを１枚伏せ、ターンエンド」

静かで優しい声の中にも、しっかりと芯が通ってて、力強い意思を感じる。『負けられない』って思いが直に伝わってくる…！！
すげえ奴だ……ッ…。


竜貴「…コジロー、お前、漢の中の漢だなっ！」


小次郎「！！」

コジローは一瞬、肩をビクッと揺らし動揺した様に見えたが、すぐに元の落ち着いた表情で、

小次郎「…ありがとうございます。竜貴殿」

と、会釈と共にお礼の一言。

竜貴「……？ お、おう」

小次郎「…さ、さぁ！ 決闘の途中ですよ竜貴殿！」

竜貴「…勿論、忘れてないぜ…！」

俺の場には竜の渓谷のみ……。そして手札は０。
このターンが勝負……！！


◉TURN ０５◉


竜貴「ーーー俺のターン…！！ ドローッッ！」【手札 1】


小次郎「……っ…（ここで竜貴殿が何を引いたとしても、恐らくそのカードをコストにドゥクスをサーチし、前のターン同様に動いて来るはず…！
問題は、その後の展開の選択肢を増やすカードを引けるかどうか……っ…！）」


竜貴「ーーー手札の『BFー精鋭のゼピュロス』をコストに、竜の渓谷の効果発動！」


小次郎「…っ…！」

竜貴「俺はデッキから『ドラグニティードゥクス』を手札に加える！」

竜貴「墓地のゼピュロスのモンスター効果！ 俺の場の『竜の渓谷』を手札に戻し、このカードを墓地から特殊召喚！」[ATK 1600]

竜貴「…だが、その後俺は４００のダメージを受ける…！」【LP 4400→4000】

竜貴「続いて手札に戻した『竜の渓谷』を発動ーーー」


竜貴「そしてここでドゥクスを召喚！！」[ATK 1500→1700]

竜貴「ドゥクスの効果発動！！ 墓地のファランクスを装備！」

『ドラグニティードゥクス』[ATK 1700→1900]

竜貴「ーーー更に！ ドラグニティを装備したドゥクスを除外する事で、墓地のレヴァテインを復活させる！！」[ATK 2600]


竜は再びフィールドに舞い降り、突風を巻き起こす。

レヴァテイン『…ガァァアアァアアッッ！！』

小次郎「…！！ ここでレヴァテイン……っ…！？
（またブランディストックを装備しての２回攻撃を狙うつもりなのか…？）」


ーーー市瀬火群や倉川明日人に偉そうな事言ったからには、もっともっと強くなんなきゃいけねぇ。

その為にはーーー

竜貴「…レヴァテインの効果発動！！ 俺がレヴァテインに装備するのはーーー『ドラグニティーファランクス』！」

小次郎「…！」

竜貴「ーーーこんなところで負けてられっかよッッ！！！」



ーーー今、拳に魂が宿る。







To Be Continued…






《次回予告》




「次回、『遊戯王Ph.X』
DRAW:１４７ 真剣勝負の行方






＊タイトルは予告なく変更になる場合があります。ご了承ください(廿V廿,,)乙