DRAW:１４５ 実力伯仲　作：人喰い

(145)




小次郎【LP 8000】
(モンスター)
『大将軍ー紫炎』[ATK 2500]
『六武衆ーイロウ』[ATK 1700]
『六武衆の師範』[ATK 2100]
『真六武衆ーキザン』[ATK 2100]
『真六武衆ーカゲキ』[ATK 1700]
(魔法)
『六武の門』◉2
伏せ:0
手札:2


竜貴【LP 8000】
伏せ:0
手札:5



◉TURN:０１◉


紫炎『………ッ』

竜貴「…なんてプレッシャーだ…ッ…！！」

油断したら確実に斬られる…ッ…！


小次郎「…僕はカードを２枚伏せてターンエンド。
さぁ竜貴殿、君のターンです」


◉TURN０２◉


竜貴「…！」

涼しい顔してるけど…、コジローの目は完全に人斬りの目だ…ッ！ それだけ決闘にかける思いも強えって訳だな…！

竜貴「俺のターン！！」

『試す』なんて言ってたが、あいつとの決闘は斬るか斬られるか…文字通りの真剣勝負…！！

負けて…、たまるかよ…ッ…！

竜貴「…ドロー！！」【手札 6】


竜貴「ーーーいくらモンスターを並べたって、こいつで一掃してやる…ッ！ 魔法発動！『ライトニング・ボルテックス』！！」


《ライトニング・ボルテックス/Lightning Vortex》 †
通常魔法
(1)：手札を１枚捨てて発動できる。
相手フィールドの表側表示モンスターを全て破壊する。



竜貴「…俺は手札の『ドラグニティーブランディストック』をコストに…、お前の場のモンスターを全て破壊するぜ！！」


無数の雷がコジローの場に降り注ぐが、コジローは表情一つ変えない。

竜貴「……っ…？」

小次郎「ーーー浅いぞ、竜貴殿っ！！
伏せカードオープン！ カウンター罠『六尺瓊勾玉』！！」


《六尺瓊勾玉
むさかにのまがたま
/Musakani Magatama》 †
カウンター罠
自分フィールド上に「六武衆」と名のついたモンスターが
表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。
相手が発動した、
カードを破壊する効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。


小次郎「…この効果により、ライトニングボルテックスの効果を無効にする！！」

竜貴「…何…！？」

突如現れた勾玉によって、雷は全て吸い込まれてしまう。

小次郎「…更にそれだけではない。『大将軍ー紫炎』が場にいる限り、竜貴殿が１ターンのうちに発動できる魔法・罠カードは１枚までーーー」

竜貴「…このターンはこれ以上魔法カードを使えないって訳か…！」

全く隙が無い…！ どうすりゃいいんだ…！？

竜貴「…考えてても仕方ねぇ…！やるだけやるしかねぇか…っ！
『ドラグニティードゥクス』を召喚！！」[ATK 1500]


《ドラグニティ－ドゥクス/Dragunity Dux》 †
効果モンスター
星４/風属性/鳥獣族/攻1500/守1000
このカードの攻撃力は、自分フィールド上の
「ドラグニティ」と名のついたカードの数×２００ポイントアップする。
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル３以下の
「ドラグニティ」と名のついたドラゴン族モンスター１体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備できる。


竜貴「…ドゥクスの効果発動…！ 墓地のブランディストックをドゥクスに装備！
更にドゥクスは、場のドラグニティ１枚につき、攻撃力が２００ポイントアップする！」

『ドラグニティードゥクス』[ATK 1500→1900]

竜貴「ーーー更に…！ このカードは、場のドラグニティを装備したモンスター１体を除外する事で、特殊召喚できる！！」

小次郎「……！（感じる……っ！ 精霊の鼓動を…！）」


竜貴「…場のドゥクスを除外しーーー手札から現れろッ！
ーー疾風纏いし竜騎士！ 今ここに舞い降り全ての敵を薙ぎ払えッ！！
『ドラグニティアームズーレヴァテイン』！！」[ATK 2600]


《ドラグニティアームズ－レヴァテイン/Dragunity Arma Leyvaten》 †
効果モンスター
星８/風属性/ドラゴン族/攻2600/守1200
このカードは自分フィールド上に表側表示で存在する
「ドラグニティ」と名のついたカードを装備したモンスター１体をゲームから除外し、
手札または墓地から特殊召喚する事ができる。
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、
「ドラグニティアームズ－レヴァテイン」以外の
自分の墓地に存在するドラゴン族モンスター１体を選択し、
装備カード扱いとしてこのカードに装備する事ができる。
このカードが相手のカードの効果によって墓地へ送られた時、
装備カード扱いとしてこのカードに装備されたモンスター１体を特殊召喚する事ができる。


レヴァテイン『ヴァアアァァアアァアァァァアアアッッ！！』

小次郎「……っ！（凄まじい迫力だ…！ これが竜貴殿の持つ精霊…！ だがーーー）」


竜貴「…特殊召喚成功時、レヴァテインの効果発動！！ 俺の墓地のブランディストックをレヴァテインに装備ーーー」


ーーーしかしその時、その瞬間を１人の“侍”は逃さなかった。

レヴァテイン『ッッ！！！』

ブランディストックがレヴァテインに装備される瞬間、レヴァテインの胴体が斬り裂かれたのだ。

竜貴「！？」

見ると、コジローの伏せカードがオープンしている。
それだけでは無い、コジローの場の『六武衆ーイロウ』の長光が抜かれているーーー！



小次郎「ーーー秘剣・『ツバメ返し』ーーー」
















◉遊戯王 Ph.X◉
ーーDRAW:１４５ーー
《実力伯仲》















レヴァテイン『ーーーガ…ハァ…ッ…！！（なんだ今の一撃は……ッ！？ この俺がまるで捉えることができなかっただと…！？）」


竜貴「『ツバメ返し』…！？」


《ツバメ返
がえ
し/Swallow Flip》 †
カウンター罠
特殊召喚成功時に発動される効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。


小次郎「ーーー斬り捨て、申し訳ない」


レヴァテイン『グォォォオオォォ……ッッ！！』

レヴァテインの身体は胴を境に二分され、爆散する。

竜貴「…クソ…ッ…！！ すまねぇ…レヴァテイン…！
カードを１枚伏せてターンエンドだ！」【手札 1】


◉TURN ０３◉


小次郎「ーーー僕のターン…！ ドロー！」【手札 1】

小次郎「…このままいかせてもらいます！ イロウ殿！ プレイヤーにダイレクトアタック！！」


『六武衆ーイロウ』
[ATK 1700]


竜貴「ーーーまだ俺たちは戦える！！ 伏せカードオープン！ 永続罠『リビングデッドの呼び声』、発動！！」


《リビングデッドの呼
よ
び声
ごえ
/Call of the Haunted》 †
永続罠
(1)：自分の墓地のモンスター１体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。


小次郎「…粘りますね…！」

竜貴「あったりめーだ…！ じゃなきゃここに来た意味がねぇからな…！
墓地より甦れ！ 『ドラグニティアームズーレヴァテイン』！！」[ATK 2600]

小次郎「…！！」

竜貴「レヴァテインの効果…！ 今度はきっちり装備させて貰うぜ！ ブランディストックをレヴァテインに装備！！
ーーー竜装一体！！」

小次郎「…（先に六武の門の効果で紫炎の攻撃力を上げておくべきだったか……っ）」


小次郎「…カゲキ殿を守備表示に変更し、ターンエンド」【手札 1】

『真六武衆ーカゲキ』[DEF 2000]


◉TURN ０４◉


竜貴「…俺のターン…！！ ドロー！」【手札 2】

ドローカードは『ドラグニティーファランクス』。最高の引きだ…！

竜貴「ーーー俺は手札から、『竜の渓谷』を発動！」


《竜
りゅう
の渓谷
けいこく
/Dragon Ravine》 †
フィールド魔法
(1)：１ターンに１度、自分メインフェイズに手札を１枚捨て、
以下の効果から１つを選択して発動できる。
●デッキからレベル４以下の「ドラグニティ」モンスター１体を手札に加える。
●デッキからドラゴン族モンスター１体を墓地へ送る。


竜貴「竜の渓谷の効果発動！ 手札の『ドラグニティーファランクス』を捨て、デッキから『ドラグニティードゥクス』を手札に加える！」【手札 1】

竜貴「そしてドゥクスを召喚！！」[ATK 1500→2100]

竜貴「ドゥクスの効果で、墓地の『ドラグニティーファランクス』をドゥクスに装備！」

『ドラグニティードゥクス』[ATK 2100→2300]

竜貴「……更に！ 装備カードとなったファランクスの効果発動！！」


《ドラグニティ－ファランクス/Dragunity Phalanx》 †
チューナー・効果モンスター
星２/風属性/ドラゴン族/攻 500/守1100
(1)：１ターンに１度、このカードが装備カード扱いとして
装備されている場合に発動できる。
装備されているこのカードを特殊召喚する。


竜貴「…ファランクスを守備表示で特殊召喚！」[DEF 1100]

小次郎「…あのモンスターは……チューナーモンスター…！！」


竜貴「……行くぜ…！ 俺たちの全力を見せてやる…！
ーーー竜騎一体！！！
レベル４『ドラグニティードゥクス』に、レベル２『ドラグニティーファランクス』をチューニング！！」

小次郎「……っ！！」


竜貴「ーーー同調せし竜騎士よ、フィールドに舞い降り、仇なす者に裁きを！ シンクロ召喚！！
誇り高き雷の牙！『ドラグニティナイトーヴァジュランダ』！！」[ATK 1900]


《ドラグニティナイト－ヴァジュランダ/Dragunity Knight - Vajrayana》 †
シンクロ・効果モンスター
星６/風属性/ドラゴン族/攻1900/守1200
ドラゴン族チューナー＋チューナー以外の鳥獣族モンスター１体以上
(1)：このカードがＳ召喚に成功した時、
自分の墓地のレベル３以下のドラゴン族の
「ドラグニティ」モンスター１体を対象として発動できる。
そのドラゴン族モンスターを装備カード扱いとしてこのカードに装備する。
(2)：１ターンに１度、このカードに装備された
装備カード１枚を墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで倍になる。


小次郎「…シンクロ召喚…！！（この時代には存在しないはずの召喚法を……なぜ竜貴殿が…！？）」

竜貴「…ヴァジュランダの効果発動！！
墓地のファランクスをヴァジュランダに装備！！」

竜貴「ーーーヴァジュランダのもう一つの効果！ このカードに装備されたファランクスを墓地へ送り、ターン終了時まで、攻撃力を倍にする！！」


『ドラグニティナイトーヴァジュランダ』[ATK 1900→3800]


周囲を激しい雷が迸る。
そして橙の鱗を煌めかせし竜は力強く咆哮し、竜に跨る騎士は槍を固く握り将軍と対峙する。


小次郎「……やりますね…！ 竜貴殿…！！」


竜貴「…こっからが本番だぜ…！！ コジロー！！」





To Be Continued…






《次回予告》




「次回、『遊戯王Ph.X』
DRAW:１４６《拮抗勝負》






＊タイトルは予告なく変更になる場合があります。ご了承ください(廿V廿,,)乙