１周年記念企画･第６部･物語編　作：ター坊

超カオスな第６部、始まり始まり~。
注意をいくつか。
①たぶん今までの記念企画で一番キャラ崩壊が激しいと思います。
②グダグダ展開です。
③口に物を含みながら見ないで下さい。

それでもよろしい方はどうぞ。










第93話:初っぱなからこのレベル

　むかーし、むかーし。あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
天音「あの…おばあさんという歳ではないのですが…」
英雄（ああぁ！マイスィートアンドロメダ天音さんと同棲なんて！）
　うっさい。『１６歳で熟女、１８でババア』とか言う奴もいるんだから流せ。…さて、そんなおじいさんとおばあさん。これから仕事です。おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯しに行きました。
天音「洗濯機がない時代は大変ですね」
　そんなことを言っていると川上から

ドンブラコ~ドンブラコ~




と、にん人が流れてきました。
にん人「馬鹿野郎！呑気に解説しないで助けやがれ！」


第94話:たぶんヤンデレではなく天然

　ところ変わっておじいさん。芝刈りをしていると、光る竹が１本あります。
英雄「ちょっと待て！話が違うだろ！」
　おじいさんがそんなこんなでアタフタしてるうちに竹が割れ、小さい小さい可愛らしい女の子が出てきました。
千夏「だから小さいは余計よ！２回も言うな！」ｹﾞｼ,ｹﾞｼ
英雄「僕に当たるな！」
　おじいさんは小さ…ゲフンゲフン可愛らしい女の子と共に家に帰りました。…なんとなく犯罪臭がします。
英雄「変なこと言うな。…天音さん、ただいま戻りました」
にん人「ぎゃああ！助けt」
　
ザクッ…

　なんということでしょう。拾ってきたにん人はモザイクが必要なほど木っ端微塵に切断されていました。
天音「あはは…。中に誰もいませんでしたね」
千夏「そんな細い体に赤ちゃんがいるわけないでしょ」


第95話:まだまだときめかない

　一方とある屋敷。そこにはせっせと働くシンデレラという女の子がいました。
杏「おら、シンデレラ！飯はまだか？」
ナナリア「まだここが汚れているぞ」
葵「服は乾いたのか」
美羽「ひー！昔のトラウマがぁ…」
　継母と義姉は人使いが滅茶苦茶荒く、シンデレラはいじめられっ子の頃の苦い記憶を抉られながら働いておりました。
　そんなある日、お城から舞踏会の招待状がきました。
杏「武闘会か。そりゃあ腕が鳴るぜ」
美羽「漢字が違うと…」
杏「うっせぇ！お前は留守番してろ！」
　半ば八つ当たりでシンデレラは留守番を命じられました。
美羽「お城の舞踏会か…」


第96話:不安しかない

　シンデレラには牛乳に浸して乾かしたような悪臭がし、犬のウ〇コのような色に汚れ、擦りきれたぼろ雑巾のようにみっともなく
美羽「やめて！そんなに汚くないから！文字しかないから誤解しちゃうでしょ！」
　贅沢だなぁ。…まぁなんやかんやで汚い服しかないためシンデレラは舞踏会には行けません。
美羽「一気に説明雑っ！…まぁ変なナレーションに突っ込んでも仕方ないから働くかぁ」
　意味不明な罵詈雑言を吐きながらシンデレラが仕事していると、明らかに違う世界の人が来ました。
遊月「ここは何処でしょうか…早くおばあ様の所に行かないと…」
　真っ赤な頭巾を被り、困った顔の少女は赤ずきんちゃんです。
遊月「美羽様！そんな汚いお召し物、どうしたんですか？」
美羽「そういう役なんだから仕方ないのよ…」
　赤ずきんちゃんとシンデレラがそんな話をしていると何処からともなく魔法使いが現れました。
ユーノヴェルト「私はー魔法使いー♪素敵なー、魔法使いー♪」
美羽「…私、舞踏会に行けるかな…」


第97話:ここで主人公の出番

　またまた場面は変わってとある浜辺。亀がやや大きい子供にいじめられています。
ジェニス「キィー！『ガロスワロスw』とかスレ立てた奴許せない！」
シャイア「キィー！食用のケルビム様パンツが切れた！」
凉花「そんな変なことで八つ当たりしないで下さい！」
　そこに浦島太郎という少年が止めに入ります。
ユイ「こらこら、なにやってるんだ。これをやるからとっとと帰りなさい」
　そう言って渡したのはガロスとケルビムのカードです。
ジェニス「カードなら３６枚持っているわよ」
ユイ「解ってないな。眺めるだけで満足か？」
シャイア「どういうこと？」
ユイ「例えば下着の間に入れてみろ。常にガン見されてると思えるだろ？」
ジェニス「常に見られてる…」
シャイア「ケルビム様に…ゼロ距離からサクランボやアワビを24時間見られちゃう…いいわ！帰らせていただきます」
　この浦島太郎、本編で爆乳姫とロリJK相手に色々やらかしている、ある意味最低のゲス野郎である。
ユイ「俺は同意の上でヤってるからな！まぁいいや。それより凉花…、亀の着ぐるみ楽しいか？」
凉花「はい、ちゃんと役になりきらないといけませんし、それに可愛いですよ」
ユイ「そ、そうか」


第98話:安定のＮｏ.

凉花「えーっと、助けていただだ、じゃない、助けていただいたので竜宮城にお連れします」
ユイ「台本堂々読んで噛むかな…。で、どう連れてく気だ？」
　本来、浦島太郎は亀に乗りますが亀は女の子。女の子の上に男が乗っかるって字面でもヤバイのは明白です。
ユイ「なんだ、このナレーション」
凉花「大丈夫です。頼みましたよ！『Ｎｏ.６２銀河眼の光子竜皇』！！」
ユイ「それでいkうわああぁぁぁ！！」


第99話:誕生？にん人太郎？

　またまた場面は変わっておじいさんとおばあさんの家。おじいさんが刈ってきた芝に紛れていたバルブでにん人はなんとか蘇生しました。
にん人「なんてことしやがるんだ！」
天音「いや、だって…ドンブラコ流れてきたら切りませんか？」
英雄「そうだぞ、貴様！セオリーという言葉を知らんのか！」
にん人「そんな猟奇的なセオリーがあってたまるか！俺はここを出る！」
　なんということでしょう。復活してまだ１分も経ってないにん人、勇ましくも鬼退治のために家を出るというのです。
にん人「はぁ！？」
天音「まぁ楯山さんが拾ってきた女の子と同時に育てることはできませんからね」
千夏「いってらっしゃーい！」
にん人「あーあー！こんなところ出ていってやる！」
　にん人の旅が始まりました。


第100話:ロストワールド

　にん人が旅に出て数分後、おなかを空かせた動物に出会いました。
遊乃「おなか空いたよぉぉ！」ｴｰﾝ
　可愛い犬と
夏武斗「腹減ったなぁ…」
　うるさそうなサルと
仁「…」（無言の睨み付け）
　恐そうなキジです。
遊乃「はっ！にん人さん、にん人さん。あなたは美味しいですか？」
にん人「ちょっと待て！なんで食える前提なんだよ！」
夏武斗「どれどれ…あーむっ」ｶﾞﾌﾞﾘ
にん人「ぎゃああ！腕が！腕が！」
夏武斗「うっひょぉぉ！甘くて美味いぞ！」
遊乃「ホント！？じゃあ私も」ｶﾌﾟｯ
にん人「脚が！」
仁「…」ﾂﾝﾂﾝ
にん人「頭を啄むな！」
　なんということでしょう。顔があんパンで出来たヒーローの如く自分の体を食べさせるなんて、優しいぞにん人。
にん人「そんな平和じゃないからな！！」


第101話:サービスシーンはお見せできません

　さて、にん人が旅だった頃、シンデレラと赤ずきんちゃんは魔法使いに相談していました。
美羽「えーっと、ホントに舞踏会に行けるの？」
ユーノヴェルト「ええ。私の魔法にお任せ下さい。あ、そちらの方もご一緒に」
遊月「でも、おばあ様が…」
ユーノヴェルト「お城に行けば綺麗なお花もあると思いますよ」
遊月「うーん…そういうことでしたら」
　さすが赤ずきんちゃんは世間知らず。話がホイホイ進みます。
ユーノヴェルト「では、参ります。リリカル、マジカル、キルゼムオール！お日様に変わってお仕置きよ！シャイニー、フラーッシュ☆」
　不思議な呪文を唱えると…
遊月「…えっ！？ど、どうして！」
　なんということでしょう。服は弾けて二人とも裸になりました。裸になりました。大事なことなので2回言いました。絵はないので読者の皆様は妄想をフル回転して脳内補完してください。
ユーノヴェルト「だって、魔法で変身するときは皆さん全裸になってましたよ？」
美羽「それアニメだから！キューティー〇ニーとかリリカルな〇はとかだけだから！」
ユーノヴェルト「そうなのですか？それではもう一度、えい」
　ふわっと光が二人を包むとシンデレラには白いドレスが、赤ずきんには赤いドレスが現れ、身に纏いました。
美羽「わぁ、すごい」
遊月「素敵です」
ユーノヴェルト「カボチャの馬車とかも用意しましたわ」
美羽「そこは省略なんだ…」
　さぁこれで舞踏会に行く用意は出来ました。


第102話:狂い出す歴史

　シンデレラと赤ずきんがドレスに感動してた頃、浦島太郎は竜宮城に到着して、乙姫様の歓迎を受けていました。
綾香「見て見て！あのヒラメちゃん可愛いでしょ！！それに鯛ちゃんの振り付けもね…」
ユイ「…」
綾香「？どうしたのよ」
ユイ「いや。犬猫とかならまだしも魚が可愛いってなんとなーく寂しいってイメージがあって」
綾香「そんなの偏見よ！！…私だって乙姫役で言ってるけど可愛いとは思っていないわよ」
　凍りつく空気。その乙姫の迂闊な一言が竜宮城の歴史に幕を閉じることになる。乙姫に反感を持つ魚介類連合は反旗を翻し、クーデターが勃発。事実上、竜宮城政権は崩壊したも同然である。
綾香「こんなの知ってる浦島太郎じゃないわよ！」ﾀｯﾀｯﾀ
ユイ「俺だってそう思う！凉花！早く脱出手段のギャラクシーを！」ﾀｯﾀｯﾀ
凉花「はい！」ﾎﾟｴﾎﾟﾃ
　緊迫したシーンですがイマイチ亀の着ぐるみが和んでしまいます。
凉花「あ、カード落としちゃいました！手がヒレだからうまく拾えません」
綾香「ああ可愛い…じゃなかった！今拾ってあげるわ！」


第103話:集いつつある役者

　かなり忘れられた感があるおじいさんとおばあさんの家です。
英雄「忘れるな！」
天音「まあ…あんまり目立ってませんもんね…。あら？これは？」
　おばあさんは紙切れを見つけました。それはなんとお城の舞踏会への招待状です。
天音「さっきまでゴタゴタしてたから全然気付きませんでした…」
千夏「ねぇねぇ行こうよ！私、かぐや姫だし」
　どうせかぐや姫は躍りよりもパーティのごちそうが目当てだと思いますが、とってもはしゃいでます。
千夏「うるさい！」

　一方、馬車に乗るシンデレラと赤ずきんはというと
遊月「馬車、速くないですか！？」
美羽「ひぃー！こんなのお城着く前に事故起きちゃう！」
　楽しみ過ぎて大きい歓声を挙げてます。
美羽「これは歓声じゃなくて悲鳴だからー！」
　馬車の前方。そこにはなんとオオカミです。
山崎「さっきの赤ずきん、胸がでかかったな。是非とも襲って…ん？グアアァ！」
美羽「いま、なんか轢いたって！」
　オオカミさんはスケベ心をさらけ出しただけでその役目を終えてしまいました。
山崎「ウソッ！俺の出番これで終わり！？」

　一方、にん人。だいぶスリムになりました。
にん人「いや！喰われただけだからな！」
　あのあと、おなかをいっぱいにしてくれたお礼に犬･サル･キジはお供になりました。サルの案内で山を歩き、何故か舞踏会のお城に着きました。
にん人「最初から行く気は無かったが普通鬼ヶ島じゃないのかよ！」
夏武斗「おっかしいなぁ」
仁「この方向音痴め」
遊乃「でも舞踏会って楽しそうだよね！せっかくだから行こうよ！」

　一方お城では舞踏会の準備の総仕上げです。
強志「今日の舞踏会は俺の未来の妃を決めるものでもあるからな。…それよか王子なんて大丈夫かな…」


第104話:混沌の舞台の幕が上がる

　さぁついに舞踏会の始まりです。
強志「さて、俺の妃に迎えても良さそうな女性は…」
杏「あっはっはっは！」
葵「む。ダンスは難しいな…」
ナナリア「…そもそも柄じゃないな」
　継親と義姉達は論外の結果が出たようです。
強志「そもそも一人は実姉だしな」

千夏「さぁ、かぐや姫の到着よ！王子様、私とtきゃあ！誰よ、着物の裾踏んだの！」
　場違いなかぐや姫は小さいが故に人に埋もれてしまいます。
強志「なんか今、聞こえたような…」

天音「あはは…。やっぱり場違いですかね」
英雄「いいえ！天音さん。その…ぼ、僕と踊りませんか！」
　しかしおじいさんの言葉は会場の騒音で届きませんでした。
遊乃「楽しそうだね！あ、葵ちゃんもいる！」
夏武斗「おお！天姉！」
葵「遊乃いたのか…って、なんだその犬耳と尻尾は！」
遊乃「ニヘヘ~。ワンワン♪」
天音「夏武斗くんは…おサルさんですかね」
夏武斗「おう！」
天音「仁くんは…孔雀？」
仁「…キジだ」
強志「うーん。良い人は…」
にん人「やめろ！怪しい者じゃ！やめろ、厨房に運ぶな！」


第105話:真打ち推参

　舞踏会が始まってしばらく、王子の顔は憂鬱です。
強志「俺の妃、現れないなぁ」
　そうぼんやりしていると会場は騒然とします。
美羽「私、浮いてないかな」
遊月「大丈夫ですよ」
　二人の可憐な姿に会場は釘つけです。
強志「おお！あ、でもユイの彼女だよな…。まぁ、ちょっと話すくらいなら」
　王子は二人の可愛らしい女性の元に駆け寄ります。
強志「あの、是非踊っていただけませんか？」
美羽「え？でも、私にはユイが」
　その時です。
ユイ「コラァ！人の彼女に手を出すな！」
　亀のワープ機能で浦島太郎がやって来て王子にタックルしました。


第106話:戦争の歴史は繰り返す

ユイ「美羽、遊月！だいじょうb…綺麗…」
美羽「そ、そうかな… / / / 」
遊月「こういうの着たことないので分かりませんが、ユイ様が似合うと仰るのでしたら / / / 」
　さすが浦島太郎。いきなりイチャつき始める。
ユイ「それよりも強志！見損なったぞ！」
凉花「私もです！王子になった権利を利用して美羽を奪おうなんて！」
強志「ち、違う！」
　さぁここでにん人達の鬼退治が始まります。
にん人「はぁ！？何言ってやがる！」
遊乃「鬼って何処に？」
　そう、鬼は鬼ヶ島に住んでいるのではなく、他人の彼女を妃に迎えようとした王子の心の中に潜んでいたのです。
強志「え？」
夏武斗「そうだったのか！！」
綾香「最低！」
千夏「女の敵！」
杏「お前って奴は！」
　乙姫やかぐや姫、継母などから大ブーイングです。その時、


シャン、シャン。ピョロロ~。

詩織「千夏さ~ん。迎えに来ましたよ」
　なんともＫＹなタイミングでかぐや姫迎えの月の使者がやって来ました。
千夏「やだー！せっかくって時に！」
翔「うるせぇ！出番が最後しかないこっちの身にもなれ！」
　かぐや姫は駄々を捏ねて月に帰ろうとしませんでした。これが再び歴史を狂わすことになるとは。

　時は流れ、銀河世紀００７９。月の使者達は地球の衛星からの独立を宣言。月面公国を名乗り地球圏に対して宣戦布告を行う。これが後に言う一年戦争の始まりである。



第107話:この物語はフィクションです。

ユイ「…ん。今何時だろう…、なんだまだ早いな。それにしてもすごい変な夢を見てたような気が…」




次回予告

ユイ「それにしても今日が宿泊最終日か」
遊月「早いものですね」
美羽「みんなとお別れ、寂しいよ…」
ユイ「まぁそうだな。けどみんなにはそれぞれ進む道がある。それにいつの日か、また会う日もあるだろう。それじゃあ、次回d」
綾香「待って！」
遊乃「私達もやるよ！」
翔「俺もやろうか」
強志「最後かも知れないからな」
ユーノヴェルト「みんな揃って、良いですね」
にん人「ま、楽しかったしな」
ジェニス「記念にね」
夏武斗「行くぜ！」
ユイ「よし。じゃあ改めて…せーの！」

全員『次回第７部！！お楽しみに~！！！』