１周年記念企画･第２部･自由行動編　作：ター坊

さて第２部、開幕です。


第19話:自分が教わったことは他人にも教えたくなる

ウィーン…ガー、ガー

ユーノヴェルト「えっと…」
遊月「ユーノヴェルト様。これはエスカレーターというものですよ」
ユーノヴェルト「えすかれーたー…？」
遊月「はい。上の階までカラクリの力で運んでくれる動く階段です」ｴｯﾍﾝ
ユーノヴェルト「まぁ！これはそんなに素晴らしいものなのですね！」
ユイ「ふふっ」
ユーノヴェルト「ユイ？いかがなさいましたか？」
ユイ「いや、今の遊月の説明、一番最初に俺が説明したときと同じだなぁと思ってな」
遊月「え！えっと… / / / 」


第20話:部屋分けタイム

夏武斗「ウッヒョー！すっげぇえ！これ全部部屋なのか？」
天音「あはは…。すごいテンション上がってますね。そう言えば部屋分けはどうしましょう」
葵「確か四人部屋が６つだったな」
ユイ「やっぱり各団体毎で良いんじゃないか？」
綾香「ちょっと待って。私達は良いけど男女混合の天音さんやナナリアさんとかの所はどうなるの？」
千夏「男女で分けるべきよ！」
ユイ「(…ﾁｯ)そうだよな。それにせっかく巡り会ったことだし、違う者同士で交流を深めるのも良いな」
強志（今、舌打ちしなかったか…）
ユーノヴェルト「私も色んな人のお話聞いてみたいです！」
山崎「実はそんなこともあろうかとクジがここに！」
翔「さすが、山崎！！」


第21話:結果発表

310号室
ユイ「洋室か」
強志「窓からの山の景色良いな」
英雄「まぁ、楠夏武斗さえいなければ…」
山崎「フフフ…」

311号室
夏武斗「ウッヒョー！ベッド柔けぇ！」ﾎﾞﾌ(ベッドにダイブ)
仁「うるさい！静かにしろ！」
翔「なんでお前がここ引くんだよ！」
にん人「うっせぇ！好きで引いた訳じゃないやい！」

313号室
綾香「良い部屋じゃない」
ユーノヴェルト「これがこの世界の寝室…。見たことないものがたくさんありますね」
ジェニス（私って…浮いてないわよね…。なんなのこのアウェー感…）
ナナリア（２つ隣が翔だったな…）

315号室
天音「とっても広いですね」
千夏「さっすが豪華ホテル！」
遊乃「あとで売店とか見ませんか？」
美羽「じゃあ…私も良い？」
遊乃「もっちろん！」

316号室
詩織（えっと…。なんて話し掛けたら…）
葵（そう言えば売店に…）
凉花（二人とも、物静かですね）

317号室

杏「なぁなぁ！さっきの話聴かせてくれよ！船降ってきたりとかよ！」
遊月「はい！それはですね…」
シャイア（うぅ…。居づらい…）


ここからは部屋に荷物を置いて各自自由行動



第22話:男･楯山英雄の危機感

英雄「あの…天音さん」
天音「楯山さん？」
英雄（さぁ言うんだ！『一緒にお店とか廻りませんか？』と！楯山英雄、ここが愛の正念b）
ユイ「天音さん」
天音「あ、ユイさん」
英雄「なっ！」（なんだこの男！会って僅か2~3時間程度しか経っていないのにマイスィートアンドロメダ天音さんを、もはや下の名前で呼んでいるだと！？）
天音「どうしました？」
ユイ「さっきこれ拾って…」
天音「あ！これ夏武斗くんのお財布…。もう、きっとはしゃいでるうちに落としたんですね」
ユイ「たぶんそうだな。そこで夏武斗なら天音さんを頼るだろうから、天音さんに持ってもらった方が良いかなぁ、と」
天音「そうですね。わざわざありがとうございます」
英雄（ああぁ！マイスィートアンドロメダ天音さん！そんなに親しげに話して…。待てよ。確かユイには彼女が二人いるとか言っていたな…。きっと、このように近付いて…。はっ！まさか…）
~楯山さんの脳内イメージ~
ユイ「天音…」
天音「ユイさん、いけません！」
ユイ「天音が可愛いから…襲いたくなるんだよね」ｹﾞｽ顔
天音「いや…助けて、英雄さん…」
ユイ「さぁて、まずはどこ食べようか、なっ！」
ﾋﾞﾘﾋﾞﾘﾋﾞﾘ(服を破る音)
天音「いやあぁぁ！」
~イメージ終了~
英雄「けしからん！」（マイスィートアンドロメダ天音さんがユイの毒牙の餌食になる前に手を打たねば！）
ユイ･天音「！？」


第23話:天使の助言？悪魔の囁き？

英雄「貴様！会ったばかりの女性に馴れ馴れしいんじゃないか！？」
ユイ「そうか？あまり意識したことがなかったけど…」
天音「楯山さん、私あまり気にしてないので」（あれ？前にもこんなことが）
英雄「さぁ！僕とデュエルしろ！僕が勝ったら礼儀正しく花田さんと呼んでもらうぞ！」
ユイ（待てよ？楯山さんってまさか天音さんのこと…）「分かった。受けよう」
ユイ･英雄「「デュエル」」

数ターン経過

ユイ「スキュルートＥＰの効果でネオパーシアスと『天空の聖域』をデッキに戻す。ダイレクトアタックでトドメだ！」
英雄「ぐはっ！」
ユイ「勝ったから俺にソフトクリーム奢って貰おうかな」
英雄「何！？」
ユイ「だってそっちから賭け勝負しておいて、こっちが勝ってもご褒美無しはあんまりだし」
天音「えっと…まぁ、そう…ですかね」
ユイ「それに楯山さん、ちょっとこっちに」
英雄「む？」
ユイ「ついでに天音さんの分も奢ってあげたらどうだ？」ﾋｿﾋｿ
英雄「何？」ﾋｿﾋｿ
ユイ「変な賭けに巻き込んだお詫びに、とか言えば良い感じになると思うけど」ﾋｿﾋｿ
英雄「う、うむ…」
天音「どうしました？」
ユイ「いや、別に」

フードコートにて

店員「お待たせしました。ソフトクリーム２つです」
英雄「は、はい」
ユイ「それじゃあ俺は向こうで…」ｿｿｸｻ
天音「あはは…。楯山さん、すいません、私の分まで」
英雄「い、いえ。まぁ変な賭けに巻き込んだお詫びと申しましょうか」
天音「ふふっ。ありがとうございます」ﾆｺｯ
英雄「！！？」（うおぉぉ！マイスィートアンドロメダ天音さんの笑顔！眩しすぎる！！ユイ、いや、ユイ君！感謝するぞおぉぉ！！）


第24話:照れ屋なお姉さん

売店にて

葵（む？これは）

『夫婦温泉にゃんこキーホルダー』ﾆｬｰﾝ

葵（見たことが無い。この店限定のものか。…可愛いな）
ｽｯ…ﾌｯ(誰かの手に触れる)
葵「あっ、すまん」
ナナリア「いや、こちらこそ」
葵･ナナリア「…」
ナナリア「そ、そうだな。こんな私がこんなものを買おうだなんておかしな話だよな」
葵「いや、何も言ってないが」
ナナリア「夫婦セットで翔との揃いも悪くないと思ったが、翔は可愛いデザインはきっと持つの恥ずかしがって付けないだろうな。ダメだな私。彼氏の気も知らないで。これがきっと独りよがりというもので…」(超早口)
葵「と、とりあいず落ち着け。な？」
ナナリア「~~~！？」ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞ
葵「行ってしまったか…」


第25話:恋バナ

ナナリア「ふぅ…ダメだな…」
遊月「あ。ナナリア様」
ナナリア「お前は確か遊月か…」（待てよ？確かあのユイという奴と恋人だったな…。私よりも胸が大きいし、何より可愛らしい…）ｼﾞｰ
遊月「あの…如何なさいましたか？」
ナナリア「尋ねたいことがある。私は女として魅力的なのか？」
遊月「…はい？」
ナナリア「いや、私も分かってるんだ。ただ翔のか、彼女ということでやはり女として磨かねばと思うし…」
遊月「…大丈夫だと思いますよ」
ナナリア「え？」
遊月「ナナリア様は充分魅力的です」
ナナリア「そ、そんなお世辞はいい。私自身、分かっているんだ。お前と比べても女としてはイマイチで」
遊月「だって、翔様も好いていらっしゃるですよね？」
ナナリア「ま、まぁ… / / / 」
遊月「ならば翔様はナナリア様自身が気付いていない魅力に惹かれているかもしれませんよ」
ナナリア「私自身…気付いていない魅力…」
遊月「それに好きな人のためにこうして努力する姿は充分可愛らしいです」
ナナリア「遊月…。頼む！面倒かもしれんがもう少し私の話に付き合ってくれるか？」
遊月「はい。…きっとこれがユイ様が仰っていた『恋バナ』というものですね！」


第26話:テレビの使い方講座

313号室にて

ユーノヴェルト「これがテレビというものですか…」
綾香「そう…ね」（本当に見たことないんだ…）
ジェニス（うぅ…。馴染めないで部屋にいるままだ…。これなら『トキメキガロス様』とPSP持ってくるんだった…）
ユーノヴェルト「これはどう使う物なのでしょうか？」
綾香「これはね…。あ、カード式なんだ」
ユーノヴェルト「え？カード？この板と戦うのですか？」
綾香「いや、そうじゃなくて…。ちょっと待ってて」

姫待機中…

綾香「このカードを使うのよ」
ユーノヴェルト「白いカードですね」
綾香「これを差し込むと」
テレビ『本日は全国的に晴れでしょう』
ユーノヴェルト「た、大変です！」
綾香「え？何が？」
ユーノヴェルト「板の中に人が閉じ込められてますよ！」
綾香「あれはお天気キャスターで…」
ユーノヴェルト「待っていて下さい！今、助けますから！」ｶﾞﾀｶﾞﾀ(薄型テレビを揺らす)
綾香「ふふっ…（ダメよ！相手は大真面目なんだから！でも笑いそう…）。あの、ユーノヴェルトさん、だ,ﾌﾟﾌ、大丈夫よ…」

少女説得中

ユーノヴェルト「なるほど…。中に実際に人はいないと…」
綾香「そうそう。ほらこれも」
ユーノヴェルト「これは？」
綾香「リモコンよ。これでテレビに映るものを変えるの」
ユーノヴェルト「なるほど…。この突起を押せばよろしいのですか？」
綾香「そうそう」
ユーノヴェルト「えい」ﾎﾟﾁｯ
テレビ『本日は鶏モモ肉の粒マスタード焼きを作りましょう』
ユーノヴェルト「わー。すごいです。もっと色々見て良いですか？」
綾香「ええ、もちろん」
ユーノヴェルト「えい」ﾎﾟﾁｯ
テレビ『リリカル、マジカル、キルゼムオール！お日様に代わって、お仕置きよ！』
ユーノヴェルト「えい」ﾎﾟﾁｯ
テレビ『犯人は貴女だったんですね。奥さん』
綾香（こういうのって昔のアニメやドラマとかもやってるのよね。それにしても…）
ユーノヴェルト「えい」ﾎﾟﾁｯ
テレビ『この紋所が目に入らぬかぁ！』
綾香（なんか小さい子供にテレビを教えてるみたい。…可愛い）ﾆﾊﾟｧ
ユーノヴェルト「えい」ﾎﾟﾁｯ
テレビ『ひゃう！すごいのぉ！！』ｱｯﾊｰﾝ
綾香「！？」
ユーノヴェルト「ひゃあ！！」

ﾎﾟｰﾝ→ｶﾞﾝ→ｺｯｶﾗﾝ（放り投げたリモコンが天井に当たり、電池とかカバーとかのパーツがバラバラになる）

綾香「は、早く戻しましょ！ジェニスさん、お願い、手伝って！」
ジェニス「は、はい！」
ユーノヴェルト「はわわわ…！」
テレビ『~』ﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝﾊﾟﾝ
ジェニス（ああ！私もいつかガロス様に、こんな風に！！ギシギシパンパンヌッチヌチ！）
綾香「電池１個どこにいったのよー！」


第27話:どこの世界でも安心の扱い

バイキング会場廊下前にて

千夏「わぁ…広そう…。ねぇ詩織！今日ここで夕食、バイキング形式なんだよね！？」
夏武斗「バイキングってあの食い放題のやつか！？すっげぇ！」
詩織「そうですね…」
仁「叫ぶな。ホテルの迷惑だ」
千夏「何よ！少しくらいはしゃいでも良いじゃない！」
仁（コイツが同い年だと？）ｼﾞﾄｰ
千夏「失礼なこと考えてない？」
仁「知らん」
夏武斗「なぁなぁ！もう料理とか出てんのかな？ちょっと覗いて見ようぜ！」
詩織「夏武斗くん。まだ早い気がしますよ？」
仁「落ち着きのない奴だ」
夏武斗「ちょっとだけちょっとだけ」
千夏「…まぁ私も」
詩織（千夏さんも気になるんですね）

ｶﾁｬ(ちょっと開ける)

にん人「ぬおおぉぉ！」
シェフ「待て！食材！！」
にん人「俺はどの世界でも喰われるのかー！？」
夏武斗「え？アイツ食べれるのか？」
千夏「あんまり食べたいと思わないけど…」


第28話:〇〇〇はどうやって舐めますか？

ケース①口に入れたり出したりしながらなめ続ける
遊乃「ふぉいひぃね」ｷｭｯﾎﾟｷｭｯﾎﾟ

ケース②途中のところから先まで舐める
美羽「…んふ、あ。垂れた…」ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ

ケース③先っぽをしゃぶるように舐める
凉花「ふぇっこう…美味しいれふね」ﾁﾛﾁﾛ




シャイア「何故かしら。ただ（棒の）アイスを舐めてるだけなのに…卑猥に見える」
遊乃「あ！シャイアさん！一緒にアイスどうですか？」
シャイア（ああぁ！そんな純粋な眼差しで私を見ないで！私は穢れきった女なのよ！あぁケルビム様に叱られる…！いや、むしろたまには叱られて…ひゃうん！もっと！もっとお仕置きしてください！おっふぉぉぉ！！！らめぇ！お仕置きされながらイッちゃうのー！）ﾋﾞｸﾝﾋﾞｸﾝ

美羽「シャイアさん、どうしたんだろ？」
凉花「旅の疲れが出てるんでしょうか…？」


第29話:超人VS超人(たまに凡人)

スポーツスペースにて

杏「ほぅ。結構やるじゃねぇか」
翔「そっちもな」
杏「おい、強志！気合入れろよ」
強志「姉さん、ちょっと、休ませて…」
杏「あぁ！？情けねぇこと言うな！」
翔「おし！行くぞ山崎！」
山崎「わりぃ。ちょい休む」
翔「お前もかよ！」

離れたベンチで休む強志と山崎

杏「サシで勝負か…」
翔「上等だぜ！」

山崎「アイツら…よくやるなぁ」
強志「でも翔さんもすごいよな…。姉さんと真っ向から勝負出来るなんて」

杏「行くぞ！よっ！」ｶｯ!
翔「ほっ」ｶｯ!

山崎「なんでピンポン玉ぶつかってアザ出来るんだろうな」
強志「こっちもピンポン玉が掠めただけで頬を切ったよ…」

杏「はあぁぁぁ！」ｶｯｶｯｯｶｯｶ
翔「うおおぉぉ！」ｶｶｯｶｯｯｶｯｶ

もはや目で追えないほどのラリー

強志・山崎（俺が知ってる卓球じゃない）



第30話:一見間違ってるけど合ってる

リラックスルームにて

ユーノヴェルト「この整然と並べられたものは一体…？」
凉花「椅子のようですけど…」
ユーノヴェルト「横に箱が付いてますね…。それに『てれび』の『りもこん』のようなものも付いてます…」
凉花「押してみますね」
ヴインヴインヴイン
ユーノヴェルト「ひっ！背もたれの部分が波打ち始めて！」
凉花「不気味な椅子ですね…はっ！まさかこの部屋の椅子全てが！」
ユーノヴェルト「ということはこの部屋は、何か呪われた部屋なのでは？」
凉花「まさか…」
？？？「ハァ…ハァ…ハァ…」
ユーノヴェルト「誰か…いますね」
凉花「あれは…シャイアさんとジェニスさん？」

シャイア（あああぁあ！ケルビム様！そんなに揉みくちゃにされたら頭もお股もゆるゆるになっひゃいましゅうぅ！ああ！イく、マッサージチェアのブルブルでイッちゃうぅぅ！！）
ジェニス（ああ！いいの！マッサージチェアを使っての疑似〇ックシュゥ！ガロス様激しいよぉお！）
※二人ともトリッp…いやお楽しみ中のためユーノヴェルトと凉花に気付いてない。

シャイア･ジェニス「ハァ…ハァ…」ｳｯﾄﾘ

ユーノヴェルト「お二方共、気持ち良さそうな表情をしています…」
凉花「至福の顔…ですね」
ｷｭﾋﾟｰﾝ
ユーノヴェルト「まさか、この椅子は波打つ動作によって快楽を得る道具…なのでしょうか…」
凉花「…座ってみますか？」ｺﾞｸﾘ
ユーノヴェルト「…私が先に行きます！」
凉花「いきなりは！？」
ユーノヴェルト「いいえ！学ぶことは挑戦！恐れてはなりません！」
ｽﾄｯ(マッサージチェアに座る)
ユーノヴェルト「凉花さん！早速『りもこん』を！」
凉花「…はい！ユーノヴェルトさん…ご武運を！」
※マッサージチェアを使おうとしてるだけです。


第31話:ウチの友人や上司

売店にて

天音「楯山さん、急用ってどうしたんでしょう…。あ、そうだ。伊世さんにお土産を買わなくちゃ」

売店菓子コーナー

天音「あれ？綾香さんと葵さん」
葵「ん？ああ。花田か」
天音「いいえ、天音で良いですよ」
綾香「もしかして天音さんも誰かにお土産？」
天音「はい。伊世さんという職場の上司に」
葵「私も似たようなものだな」
綾香「私はクラスメイトの遊希に…かな。そういえばちゃんと薬飲んだかしら？結構ずぼらだし、お昼食べてそのまま寝ちゃったりとかは…」
天音「え？そうなんですか？なんだか遊希さんって綾香さんの友人だからしっかりしてそうなイメージが…」
綾香「まさか。確かに見た目は完璧美少女だけど、女子力は高くないし、デュエル以外のことだと大雑把なのよ」
葵 ｷﾞｸｯ（少し当てはまる節が…）
天音「伊世さんもなんですよ。部屋によくビールの空き缶が転がって散らかっているんです」
葵「私の所の団長の伽藍さんもだな。普段は仕事ができるが、シロがいると途端にダメ人間になる」
天音「なんだか似てますね。…ふふっ」
葵「そうだな…」
綾香「もしかしたら今噂をしたからクシャミとかしてたりして」
天音「そんな、まさか~」




その頃の３人「「「…くしゅん。…？」」」


第32話:リア充爆ぜろ。と思いながら書きましたby作者


ユイ「そっか。それは災難だったな」
強志「ああ…。もう卓球したくなくなるよ」
翔「くっそー。あと一歩で勝ってたのによぉ」

ナナリア「なぁ、翔…」
翔「ん？ナナリアか。どうした？」
ユイ「遊月もいっs」
遊月（しー…）
ユイ（ん？）
ナナリア「その…喫茶のコーナーがあるんだが……一緒に行かないか？」
翔「別に、良いけどよ」
ナナリア「そうか…じゃあ」
遊月「ユイ様。私達も」ﾋｿﾋｿ
ユイ「…あー。そういうことか」ﾋｿﾋｿ

喫茶コーナーにて

店員「お待たせしました、ケーキセットです」
ナナリア「ああ」
翔「で、急にどうしたんだ？」

店員「お待たせしました、ケーキセットです」
ユイ「はいどうも」
遊月「♪」


少し離れた所

英雄（やはり、アイツは…！しかし今後の予習としては参考に…いや、まだ早い気も）
詩織（これってダブルデート…ですよね。覗き見ても良いのでしょうか…。あ、でも気になるし…）
ジェニス（リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ。リア充爆ぜろ）
にん人（隣の威圧が半端ねぇな）


翔「で、どうしたんだ？」
ナナリア「その…。たまには…」
遊月（ナナリア様。もう一押しです）
ユイ（俺達のイチャイチャを見せてナナリアさんの参考になろうってわけか。まぁ、そのくらいの協力はいいか）

ナナリア「彼女らしいことをしてやりたいというかだな」
翔「？なんだ。そんなことか」
ナナリア「そんなことって…」
翔「俺はナナリアといるだけで楽しいぞ、その…彼氏として」
ユイ（へぇ。言うじゃないか）
ナナリア「そ、そうか。それは良かった」
ユイ「じゃあそろそろ何か行動を見せようか」ﾋｿﾋｿ
遊月「そうですね」ﾋｿﾋｿ
ユイ「じゃあ口にクリーム付けながらケーキを食べて」ﾋｿﾋｿ
遊月「はい…。ﾊﾑ」
ナナリア（なんだ、遊月が動いたぞ）
ユイ「あれ？…遊月ったら」
遊月「ユイ様？」
ユイ「ほっぺにクリーム付いてるぞ」

ツー、ﾁｭﾌﾟ（口元についたクリームを指でなぞりながら掬ってそのクリームを食べる）

ナナリア（なるほど確かに。あれはやられてみたい…。私も）
ﾓｸﾞﾓｸﾞ
翔「？ナナリア」
ナナリア「なんだ？」
翔「珍しいな。クリームが口につくほどがっついて。勿体ない」

ツー、パクっ

ナナリア「〇☆♪○▼％＃＠―っ！？ / / /」ﾌﾟｼｭｰ
翔「どうした、急に顔を隠して」
ナナリア「いや、分かってる…。私いま、すごいにやけて、変な顔になってる… / / / 」
ユイ「作戦大成功ってところかな」ﾋｿﾋｿ
遊月「はい」ﾋｿﾋｿ


ジェニス（リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！リア充爆ぜろ！！）ｺﾞｩｺﾞｩ
にん人（嫉妬の炎が燃え上がって…ん？）「熱っ！ホントに嫉妬の炎が引火しやがった！！」
詩織「に、にん人さん！大丈夫ですか！？」


第33話:さてと温泉回だ…って思うじゃん？

310号室にて

ユイ「さてと、そろそろ風呂に行こうか」
強志「だな。あがればちょうど夕食のバイキングだし」
ユイ「あぁ…。久々に店のご飯が食べれる」
強志「そういえば船で自炊してるって言ってたっけ？」
ユイ「そうそう。でもその日の当番によって味がピンキリでな…」

ドンドンドン

ユイ「誰だろう？はーい」

ガチャ

遊乃「ユイさん！大変なの、大変なの！」
ユイ「大変って何がだ？」
遊乃「美羽ちゃんと千夏ちゃんが！」ユイ「え、美羽が！？」


315号室にて

千夏「この！この！」
美羽「うぅ…！」

ﾎﾞﾌﾎﾞﾌ（お互いに枕で叩き合ってる）

天音「二人とも、落ち着いて下さい！」
ユイ「一体何やってるんだ？」
美羽「ユイ…！」
千夏「…！」


第34話:大事な存在

美羽「…」
千夏「…」
お互いに目を合わせない
ユイ「天音さん。一体何が？」
天音「それが全然…。私が部屋に戻ってきた時にはケンカしてて」
ユイ「そうか…。とりあいず二人とも怪我はしてない？」
千夏「え？」
ユイ「ん？」
千夏「いや、普通『俺の彼女に何するんだ！』とかじゃないの？」
ユイ「じゃあ、それ言って素直に話す？」
千夏「うっ…」
ユイ「千夏のことだ。言ったことは何となく想像できる」
遊乃「え？そうなの？」
ユイ「たぶん曲がったことは嫌いだろうから、俺が二人同時に付き合ってるのが不純とか…そんな感じで口論になったんじゃないか？」
千夏「…！」ｷﾞｸｯ
ユイ「図星みたいだな」
千夏「…」
ユイ「確かに不純と見られても仕方ないとは思う。だけどそれは俺にとってはどうでも良いことなんだ」
千夏「えっ？」
ユイ「俺は美羽も遊月も大切だから、そんな二人が幸せでいられるなら、他人からどう言われても良いと思っている。…千夏にも幸せにしたい、守りたいと思うような大事な存在が何人かいるんじゃないのか？」
千夏「それは…」
ユイ「その守りたい存在を『恋人』と呼ぶか『仲間』と呼ぶか、違いはそのくらいしかないと思う」
千夏「…」ｼｮﾝﾎﾞﾘ
ユイ（千夏はこのくらいでいいか）「美羽」
美羽「…はい」
ユイ「ありがとうな」
美羽「えっ？」
ユイ「意外そうな顔してるけど、どうして？」
美羽「だって、人に迷惑掛けたし、幻滅したかなって…」
ユイ「ううん。むしろ嬉しいくらい。一生懸命、庇ってくれたんだろ？でも、それで怪我したりさせたりしたら悲しいから、こういう無茶はもうしちゃダメだぞ」
美羽「…うん」
ユイ「さてと、天音さん、遊乃さん。あとは二人に任せて出ようか」
天音「え！でも」
ユイ「見た目はああでも、二人とも子供じゃない。もう枕での叩き合いなんかしないだろ」

ｶﾞﾁｬ,ﾊﾞﾀﾝ


第35話:仲直り

美羽「…」
千夏「…私さ」
美羽「え？」
千夏「新入生歓迎のセレモニーの時に遊希達を侮辱されて、怒ってそいつに殴り掛かって大騒動になったの」
美羽「そうなんだ…」
千夏「ユイのこと『軽い男』って馬鹿にして、美羽さんが怒ったの無理ないよね。だって私がやったこと、その遊希達を侮辱した人と変わらないもの…。ホントにごめんなさい」
美羽「私も、怒って枕で叩いてごめんなさい…」

美羽「…ふふっ」
千夏「…ははっ」
千夏･美羽「「いいよ！」」ｴﾍｯ




次回予告

山崎「ふはは！全国1000万人の男性デュエリスト諸君。待たせたな！次回はとうとう温泉回だ！俺がこの本編で大した出番がなかったのはそのため。なんと女湯にカメラを仕掛けてきて映像化したものをドドーンと地上波で」
杏「ほう。カメラってこれかい？」バキッ
山崎「へ？」
凉花「許せませんね」ペキッ
ユーノヴェルト「不埒です」パキッ
山崎「皆さん、落ち着いて…」
女性一同「問答無用！！」
山崎「次回、第３部！乞うご期待！生きてたらまた会おう！」