第81話　強敵！新旧最凶タッグ　作：ター坊

「な！テメェは！？」
「どうして？」
どうやら凌牙と小鳥の知り合いのようだ。
「凌牙。行方不明と思ったらこんなとこにいたのかよ」
「小鳥もいたんだ。無事そうで何よりだよ」
「Ⅳ…お前こそなんでここに？」
「僕達も色々と調べている内にここに行き着いたんだ」
「まぁ…詳しい話は後だ。行くぞⅢ」
「はい。Ⅳ兄様」
こうして颯爽と登場したⅢ、Ⅳという二人の少年は話し終わったあとデュエルディスクを構えた。
「デュエル！」



ターン順はⅢ→遊矢→Ⅳ→遊戯


「兄様。僕から行きます。僕は『先史遺産ネブラ･ディスク』を召喚。これによりデッキから『先史遺産ゴールデン･シャトル』を手札に加える。さらに永続魔法『先史遺産-ピラミッド･アイ･タブレット』を発動！先史遺産モンスターの攻撃力を800アップさせる。カードを1枚伏せてターンエンド」
「俺のターン、ドロー！俺はスケール1の『星読みの魔術師』とスケール8の『時読みの魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！これでレベル2~7のモンスターを同時に召喚可能！揺れろ！魂のペンデュラム、天空に描け！光のアーク！ペンデュラム召喚！現れろ！俺のモンスター達！」
「ペンデュラム召喚…？」
「『EMガンバッター』『EMセカンドンキー』！セカンドンキーの効果でデッキからEMを1体墓地に送るが、俺のPゾーンにカードが2枚存在する場合、手札に加えることができる。俺は『EMドクロバット･ジョーカー』を加え、召喚！これでデッキから『オッドアイズ･ペンデュラム･ドラゴン』を手札に加える！俺はガンバッターとセカンドンキーでオーバーレイ！」
「レベル4のモンスターが揃った…！来るのか」
「2体のモンスターでオーバーレイ･ネットワークを構築！漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙！今、降臨せよ！エクシーズ召喚！現れろ！ランク４！『ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン』！」
「なんだ…あのエクシーズモンスター…」
「俺達も見たことねぇぜ…」
「『ダーク･リベリオン･エクシーズ･ドラゴン』の効果発動！オーバーレイユニットを2つ使い、ネブラ･ディスクの攻撃力の半分を吸収する！トリーズン･ディスチャージ！」
「くっ！」
「バトル！行け！反逆のライトニング･ディスオベイ！！」

ダーク･リベリオン･エクシーズ･ドラゴン ATK 3800 VS 先史遺産ネブラ･ディスク ATK 1300

「うわぁあぁ！」
「さらにダイレクト･アタック！」

EMドクロバット･ジョーカー ATK 1800 　直接攻撃

「俺はカードを1枚セットしてターンエンド！」

Ⅲ･Ⅳ:LP 3700
遊矢･遊戯:LP 8000

「俺のターン、ドロー！俺は『ギミック･パペット-死の木馬』を召喚！死の木馬の効果で自身を破壊する！」
「何！？自分のモンスターを破壊するだと！？」
「これにより俺は手札から『ギミック･パペット-シャドーフィーラー』と『ギミック･パペット-ナイトメア』を特殊召喚！俺はこの2体でオーバーレイ！レベル8のモンスター2体でオーバーレイ･ネットワークを構築！エクシーズ召喚！現れろ、No.15！運命の糸を操る地獄からの使者、漆黒の闇の中より舞台の幕を開けろ！ギミック・パペット−ジャイアントキラー！」
「なんだ！この巨大なモンスターは！」
「ジャイアントキラーの効果発動！オーバーレイユニットを1つ使い、相手フィールド上の特殊召喚されたモンスターを破壊する！」
ジャイアントキラーの指から無数の糸が伸び、『ダーク･リベリオン･エクシーズ･ドラゴン』を絡めとる。グイグイと引き込まれ、胸部のローラーに巻き込まれていく。そう…ジャイアントキラーの効果は…。
「くっ！俺のドラゴンが…！」
「さらに！破壊したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、その元々の攻撃力分のダメージを与える！受け取れ！俺のファンサービス！！デストラクション･キャノン！」
「ぐぁあ！！」
「おおっと。俺のファンサービスはまだ続くぜ？Ⅲ！」
「はい、兄様。使ってください！」
「俺はリバースカードオープン！『RUM-アージェント･カオス･フォース』！これでジャイアントキラーをランクアップさせる！現れろ、CNo.15！人類の英知の結晶が、運命の糸を断ち切る使者を呼ぶ！ギミック・パペット−シリアルキラー！」
「モンスターが変化した！？」
「シリアルキラーの効果発動！オーバーレイユニットを1つ使ってドクロバット･ジョーカーを破壊し、その攻撃力分のダメージを与える！喰らえ！エクスターミネーション･スラッシャー！」
「くっ！けどまだだ！罠発動！『EMリバイバル』発動！これで墓地からガンバッターを復活！」
「ダイレクト･アタックは出来ねぇが蹴散らしてやるぜ！ジェノサイド･ガトリング･バースト！」

CNo.15ギミック･パペット-シリアルキラー ATK 2500 VS EMガンバッター DEF 1000

「気に入ってくれたかな？俺のファンサービス。カードを1枚セットし、ターンエンドだ」

Ⅲ･Ⅳ:LP 3700
遊矢･遊戯:LP 3700

「俺のターン。遊矢君、借りるぜ！」
「はい！遊戯さん！」
「ペンデュラム召喚！これによって『疾風の暗黒騎士ガイア』『バフォメット』『EMドクロバット･ジョーカー』を特殊召喚！」
「一気に3体のモンスター…」
「だがレベルはバラバラ…」
「俺は3体のモンスターを生け贄に神を召喚する！」
突如、外が暗雲に包まれ、雷が鳴り始める。

「遊戯の奴、まさか…」
「なんだこりゃあ…。ソリッドビジョンじゃなくて本当に雷が起こってやがる」
「一体何が起こってるの？」
「まさか…。資料でしか見たことのない伝説の…」

「いでよ！『オシリスの天空竜』！！」
「なんだ……このカードはよぉ…！」
「ARビジョンのハズなのに…。この威圧感……まるで生きてるみたいだ…」
「『オシリスの天空竜』の攻撃力･守備力は手札の合計×1000アップする。バトル！神の一撃を受けろ！サンダー･フォース！！」

オシリスの天空竜 ATK 3000 VS CNo.15ギミック･パペット-シリアルキラー ATK 2500

「うぐああぁぁ！」
「ああぁぁ！！」
攻撃の余波で吹っ飛ばされるⅢとⅣ。

「Ⅲ！大丈夫！？」
「Ⅳ！何やってやがる！」

「へっ！うるせぇよ凌牙…」
「大丈夫だよ…。小鳥…」
「俺はカードをカードを1枚伏せてターン終了だ。これでオシリスの攻撃力は2000に下がる」

Ⅲ･Ⅳ:LP 3200
遊矢･遊戯:LP 3700

「こんなモンスター…。初めてだ……」
「Ⅲ…。まさか怖じ気ついたわけじゃねぇよなぁ…」ｾﾞｪ、ｾﾞｪ
(遊馬…。君ならこんな局面でも笑顔でデュエルしてるだろうね…。なら…僕も！)「…まさか。Ⅳ兄様。やってみせます！僕も……かっとビングだあぁぁ！ドロー！僕は『先史遺産ゴールデン･シャトル』を召喚！」
「この瞬間！『オシリスの天空竜』の効果発動！召雷弾！」
「うわっ！…ゴールデン･シャトルの攻撃力が…！」
「オシリスは攻撃表示でモンスターを召喚･特殊召喚した場合、攻撃力を2000ダウンさせ、0になった場合、破壊するのさ」
「ちっ。つまり攻撃力2000以下のモンスターは瞬殺って訳か…。Ⅲのゴールデン･シャトルはピラミッド･アイ･タブレットの効果で2100まで上がってたからなんとかなったか」
「墓地に存在するネブラ･ディスクの効果発動！自分のフィールド上に先史遺産モンスターしかいない場合、守備表示で特殊召喚する！さらにゴールデン･シャトルの効果で全ての先史遺産モンスターのレベルを1上げる。僕はレベル5になったネブラ･ディスクとゴールデン･シャトルでオーバーレイ！2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！エクシーズ召喚！『No.33先史遺産-超兵器マシュ=マック』！そしてⅣ兄様！」
「決めろ！Ⅲ！」
「はい！兄様の罠発動！『エクシーズエフェクト』！これにより、遊戯のセットカードを破壊！」
「俺の『六芒星の呪縛』が…！だが、オシリスの召雷弾が発動するぜ！」

「だがマシュ=マックの攻撃力は1200で凌げる！」
「Ⅲー！頑張ってー！」

「マシュ=マックの効果発動！オーバーレイユニットを１つ使い、攻撃力が変化してるモンスターの変動値分のダメージを与え、その分、このカードの攻撃力をアップする！インフィニティ･キャノン！」
「うわあぁぁ！！……だが、攻撃されたところで俺達のライフはまだ残るぜ！」
「いや無駄だ！僕が今引いたカードは2枚目のピラミッド･アイ･タブレットだ！これを発動！」
「何！？」
「これでトドメだ！マシュマックの攻撃！ヴリルの火！！」

No.33 先史遺産-超兵器マシュ=マック ATK 4000 VS オシリスの天空竜 ATK 2000

「グアアァァｧｧ！！」