29話 這い寄る闇と駆動する機械　作：名無しのゴーレム

美愛＆強志 LP8000
直人＆虎太朗 LP8000


「それじゃあ僕のターン！ 通常魔法、おろかな埋葬発動！ デッキから黄泉ガエルを墓地に送る。モンスターをセット。これで僕はターンエンド。」


美愛＆強志 LP8000
直人＆虎太朗 LP8000


黄泉ガエル…墓地に有る限り、何度でも「よみがえる」モンスター。と言っても今の俺の手札にはどうにかするカードはない。美愛はどうだ…

「私のターン、ドロー。 私はアンブラル・グールを召喚。グールの効果発動。このモンスターの攻撃力を0にして、手札からアンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプを特殊召喚。ウィスプの効果発動。このモンスターのレベルを場のグールと同じにする。」

アンブラル・グール 攻撃力1800→0
アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ レベル1→4

「通常魔法、タンホイザーゲート発動。グールとウィスプのレベルを２体の合計、すなわちレベル8にする。」

アンブラル・グール レベル4→8
アンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプ レベル4→8

「私はレベル8のアンブラル・グールとアンブラル・ウィル・オ・ザ・ウィスプでオーバーレイ。２体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築。エクシーズ召喚。来て、神竜騎士フェルグラント！」
ランク8…あんなモンスターも持っていたのか。
「バトル。フェルグラントで伏せモンスターを攻撃。」
フェルグラントが相手の伏せモンスターを切り伏せる。あれは…
「僕の伏せモンスターはダンディライオン。ダンディライオンが破壊されたことで、僕の場に綿毛トークンを２体特殊召喚する。」
相手モンスターを破壊したのに、結果としてモンスターが増えてしまった。
「私はこれでターンエンド。」


美愛＆強志 LP8000 神竜騎士フェルグラント
直人＆虎太朗 LP8000 綿毛トークン2体


「…僕のターン、ドロー。スタンバイフェイズ時に、墓地の黄泉ガエルを特殊召喚。黄泉ガエルと2体の綿毛トークンをリリースして、神獣王バルバロスをアドバンス召喚。」
いきなり最上級モンスターのお出ましか。しかも3体リリース。これは…
「3体をリリースしてバルバロスの召喚に成功したとき、相手フィールドのモンスターをすべて破壊する。」
何だと… これが通れば俺たちの場はがら空きになる。
「美愛！」
「フェルグラントの効果発動。オーバーレイユニットを１つ取り除くことで場のカード1枚の効果を無効にしてこのカード以外の効果を受けないようにします。私はフェルグラントを選択します。」
よし。何とか破壊は免れた。
「…バトル。バルバロスでフェルグラントを攻撃。」

美愛＆強志 LP8000→7800

「…カードを1枚セット。僕はこれでターンエンド。」


美愛＆強志 LP7800
直人＆虎太朗 LP8000 神獣王バルバロス 伏せカード1枚


いよいよ俺のターンか…
「俺のターン、ドロー！」
…よし。悪くない手札だ。
「俺はギアギアーセナルを召喚。効果発動！ このモンスターをリリースして、デッキからギアギアーマーを特殊召喚する。さらに、このモンスターは俺の場にギアギアと名のつくモンスターが存在するとき、手札から特殊召喚できる。来い、ギアギアクセル！」
これで俺の場にレベル4のモンスターが2体揃った。
「行くぞ！ 俺はレベル4のギアギアーマーとギアギアクセルでオーバーレイ！ 2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築！ エクシーズ召喚！ 現れろ、ギアギガントX！」
「またエクシーズ召喚…でも、そのモンスターではバルバロスは倒せない。」
「分かってるさ。ギアギガントXの効果発動！ オーバーレイユニットを１つ取り除くことで、デッキからレベル4以下の機械族モンスター1体を手札に加える。俺は機密兵器05 クラッシュを手札に加える。そして、手札の機密兵器01 イグニスと機密兵器05 クラッシュを墓地に送り、手札からマシンナーズ・フォートレスを特殊召喚する！ バトルだ！ マシンナーズ・フォートレスでバルバロスを攻撃！」
「え…？ 」
マシンナーズ・フォートレスの攻撃力は2500。攻撃力3000のバルバロスに攻撃することは、すなわち自爆を意味する。しかし…
「マシンナーズ・フォートレスは戦闘で破壊されたとき、相手フィールドのカード1枚を破壊する。俺はバルバロスを破壊する！」

美愛＆強志 LP7800→7300

「ギアギガントXでダイレクトアタック！」

直人＆虎太朗 LP8000→5700

「ぐうっ…」
「カードを1枚セットして、俺はターンエンドだ。」


美愛＆強志 LP7300 ギアギガントX 伏せカード1枚
直人＆虎太朗 LP5700 伏せカード1枚