第178話 悪神との決戦②　作：ヒラーズ

「バトルだ…猫の武人よ、おまえに逃れる術はない。処刑の剣の攻撃力は我のライフを倍にした数値となる」
処刑の剣　ATK0→16000

「させないにゃ！罠カード発動にゃ！！」
ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞｯ！

発動されるはずだった『聖なるバリア－ミラーフォース』が発動しない。と言うより無効にされる。
「にゃ！？」
「罠カード『トラップ・スタン』、このターン『トラップ・スタン』以外の罠カードの効果を無効にする…」
処刑の剣がルナの頭上に振り下ろされ、体を切り裂かれる。
体事態は切断されてないものの、ライフは消し飛び、戦闘不能に陥った。
ルナ　LP8000→－8000

「にゃあ！？」
ルナは吹き飛ばされ、地面に倒れる。
「こ・・・こんにゃに強いにゃんて・・・」
「くっ・・・ルナがやられたか！」
「カードを1枚伏せてターンエンド」
予感の通り、数攻めしても余裕で相手できるようだ・・・。
どうするかを考えている時だった。
「ひゃ・・・百騎兵さん！」
クォーツが俺に話しかけてくる。
「何だ？」
「ち・・・地上が・・・！」
俺は下を覗く、そして見えたのはここから真下の町の住民が次々と赤い魂のようなものに変えられ、上空に上がり、異界の夢に吸収されているのを見た。
「お前さん！民間人は関係ないだろ！！」
「神のありがたみを知らぬ愚者は排除せねばならん…人類粛正計画はすでに始まっているのだ…」
「百騎兵さん！！このままじゃ世界が！！」
その言葉にレンギアは・・・。
「馬鹿げている・・・こんなの・・・人類がいなくなる星へと傾いてるだけよ・・・！」
「戯れ言を…」
「俺のターン！」
百騎兵（陸也）
手札4→5

「俺は手札から『手札抹殺』を発動！互いに手札を全て捨てて、捨てた枚数分カードをドローする！さらに『天よりの宝札』を発動！！互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードを引く！」
百騎兵（陸也）
手札4→6
レンギア
手札3→6
トウマ
手札5→6
クォーツ
手札3→6
ハル
手札2→6

異界の夢
手札1→6

「墓地に【経典】カードが存在する時、手札から嫉妬経典の人魚を特殊召喚できる！効果で剣を破壊し、ハンデスで右端のカードをバウンス・・・D条件達成！現れよ！美食経典の究極魔王ベルゼブブ！！」
美食経典の究極魔王ベルゼブブ　ATK2600

「よし！これでひとまずダメージは通るぜ！！」
「ベルゼブブの効果により、お前さんのフィールド上のカードを更地にしてやる！」
ベルゼブブの振り下ろした杖の衝撃で、異界の夢のフィールドが消し飛び、更地になる。
「いくぞ！ベルゼブブで攻撃！バトルフェイズ中、打点は4000になる！ベルゼブル・インパクト！」
異界の夢　LP8000→4000

「愚かが…」
「3ターンまで時間は稼ぐ！カードを1枚伏せ、ターンエンド」
「私のターン！」
レンギア
手札6→7

「再び燃料電池メンを特殊召喚し、充電池メンの打点を上げ、攻撃力3000！そして攻撃！」
異界の夢　LP4000→1000

「貴様…！」
「カードを1枚伏せてターンエンドよ！」
「俺のターン！」
トウマ
手札6→7
オシリスの天空竜　ATK6000→7000

「俺は永続魔法『無限の手札』を発動！そして攻撃力6000となったオシリスの天空竜で攻撃！サンダーフォース！」
オシリスの天空竜　ATK7000→6000

「手札の速攻魔法『救済誘導アーマー』の効果発動…！モンスター1体を選択し、相手はそのモンスターと戦闘を行う、選ばれるのは電池メン－単三型だ」
サンダーフォースが方向を変え、打点の低い電池メンに直撃する。
それと同時にレンギアのライフを奪い去る。
レンギア　LP5300→－700

「ごめんなさい・・・油断したわ・・・」
レンギアも吹き飛ばされ、地面に倒れる。
「あるじさま！！」
「裏切り者が逝ったか…愚かなり」
「畜生！俺の不注意でレンギアが・・・！！ターンエンドだ！」
「ぼくの・・・ターン！」
クォーツ
手札6→7

「次のターンであのモンスターが戻ってくる・・・ならこのターンで！アメトリクスでダイレクトアタック！」
「速攻のかかしを手札から墓地に捨て、攻撃を無効にしバトルフェイズを終了する」
「カードを2枚伏せてターンエンド・・・」
「エンドフェイズ時に、フィールドから離れたモンスターを戻す…」
時間を稼いでも無理なのか・・・！？
「まだだ！ぼくのターン！」
ハル
手札6→7

（ここで巻き返さないと・・・百騎兵さん達が危ない・・・ぼくが何とかしなくちゃ・・・！！）
「バルキリオンの合体を解除させ、3体のモンスターを生け贄に！出でよ、オベリスクの巨神兵！！」
オベリスクの巨神兵　ATK4000　☆10

「『冥界の宝札』の効果により、カードを2枚ドロー！」
ハル
手札6→8

「さらに！『マグネット・リバース』を発動！バルキリオンを蘇生！再び分離し、2体のモンスターを生け贄にソウルエナジーMAX！！」
オベリスクの巨神兵　ATK4000→∞

「攻撃力…∞！」
「いけぇ！オベリスクで攻撃！ゴッドハンド・インパクト！！」
オベリスクの攻撃が異界の夢に直撃し、煙が上がる・・・。
これで勝った、ハルはそう思った。


















だが・・・現実は違った。
異界の夢　LP8000

「え――――」
何故か減っておらず、回復していた。




次回、悪神との決戦③