第143話 方界の恐怖と2つ目の勢力　作：ヒラーズ

キュリム　LP8000
手札4
場 方界獣ダーク・ガネックス　ATK1000　☆2
伏せカード2枚

百騎兵　LP8000
手札6


さてさて、どうしたものか・・・方界はクリムゾン・ノヴァを出すとほぼ強いとされているカテゴリ。気まずいも無理もない。
「きゅ・・・（永続魔法『奈落経典-呪いの書-』を発動。LPを1000払って、デッキから闇属性の天使族、悪魔族モンスター1体を出す！出すのは難しすぎて誰も使わん、ＴｈｅｓｕｐｐｒｅｓｓｉｏｎＰＬＵＴＯだ！）」
百騎兵　LP8000→7000
ＴｈｅｓｕｐｐｒｅｓｓｉｏｎＰＬＵＴＯ　ATK2600→3100　☆8

「何だと！？」
「ふきゅ・・・（効果発動！宣言するカードはモンスターカード『暗黒方界神クリムゾン・ノヴァ』だ！！）」
そう宣言し、キュリムは手札を公開した。
『方界呪術』
『流星方界器デューザ』
『方界蛇ヴァスキオ』
『方界合神』

よし、まだ来てない。ならさっと倒してしまおう！
「うにぇ！（外れてしまったが、これで手の内がバレたな！ＰＬＵＴＯで攻撃だ！）」
「ならばその攻撃時にカウンター罠『方界財』を発動！自分は手札が6枚になるようにデッキからカードを引き、その中に方界モンスターがいれば相手モンスターを戦闘破壊扱いで破壊する！」
キュリム
手札4→6

何だよその卑怯極まりないカードは！？
効果適用した挙げ句、ガネックスが墓地に送られ墓地から2体のヴィジャムが特殊召喚される。イカレた罠が待っていたとは・・・。
「・・・（モンスターをセットし、カードを2枚伏せてターン終了だ）」
「我のターン！」
キュリム
手札6→7

「我は手札から流星方界器デューザを召喚し効果で『方界業』を墓地に送る」
「！（嘘だろ！？ここで動き出すか！！）」
流星方界器デューザ　ATK1600　☆4

ひえぇ・・・大変なもんが墓地に行ったぞ・・・。
「多少事故ったが上手く回ったな、魔法カード『方界呪術』を発動！手札の方界カードを1枚捨てて、2枚ドローする。捨てるのは『方界合神』！」
キュリム
手札4→6

方界版のトレード・インもあるのかよ！？
「お前に地獄を見せてやろう！3体の方界モンスターを生け贄に捧げ、手札から方界超獣バスター・ガンダイルを特殊召喚！！」
方界超獣バスター・ガンダイル　ATK0→3000　☆4

「・・・（もう出てきたのかよ、早すぎる！3000の3回アタッカーを2ターン目で出すなどと・・・！！）」
「バトルだ！ガンダイルで攻撃！」
「きゅ・・・（破壊は認めるがダメージは通らせないぞ！罠カード『攻撃の無力化』！バトルフェイズを強制終了させる！！）」
無力化のバリアでバスター・ガンダイルの攻撃が止まり、キュリムはメインフェイズ2へと移行した。
「運のいい奴め、カードを2枚伏せてターンエンドだ」
危ない、これでライフが荒削りされる心配はなくなった。問題は次だ。
「・・・（俺のターン！）」
百騎兵
手札2→3

「ふきゅ・・・（奴の思い通りにはいかんぞ！墓地に経典カードが存在するため、手札から嫉妬経典の人魚を特殊召喚！効果でお前さんの右側にある魔法・罠を破壊し、お前さんの手札、左端のカードをデッキに戻す！）」
「くくくっ・・・その効果を使うのを待っていたぞ！罠カード『邪神の一撃』を発動！相手がバウンス効果を発動時にこのカードを発動できる！このターン、我の手札はデッキに戻らん代わりにお前に2000のダメージを与える！」
罠カードから邪神の拳が現れ、俺を思いきり殴りつけライフを奪った。
百騎兵　LP7000→5000

「むぎゅうううう！！（ぐわあああっ！！畜生！！！）」
「はははっ！！経典はドライヴさえされなければ雑魚当然！そろそろ我の正体も分かってきたか？」
「・・・（ぐ・・・大体は正体を掴めてきているが、信じたくないものだ）」
「無理もない！仕方ないから我から言ってやろう！我はこの世界の人間ではない！お前達が戦っているマナニアハンターズではない！」
どれも違うというのか・・・だとすれば残るは追放世界の人間。
「我の雇い主はリュクス帝国の帝王！」
「ふきゅ・・・（どう言う事だ！！）」
マジかよ・・・まさかの敵国か！！
「くくくっ・・・お前の考えている通り、あの爆弾を仕掛けたのは我だ」
くっ・・・相手は2勢力もいたのか・・・こんな時に！
その言葉を聞いたのか、実況や観客は騒ぎ始める。

『ば・・・爆弾！？はっ・・・早く避難するんだぁ！』
その時だった。

ドォーン！
ドォーン！

二つの銃声が響く。
キュリムが素早く銃を抜き取り、カメラに撃ったのだった。
『ひぃっ！発砲！？』
「デュエルは続行だ、そうしなければ即起爆だ」
キュリムが何やらリモコンに似た装置を取り出し、脅す。
「！（卑劣な奴め！まさか神どころか祖国の敵国まで関わっていたとはな！迂闊だった！！）」
「何とでも言うが良い、まだお前のターンは終わってないんだろう？」
「きゅ・・・（くっ・・・手札から2体目の人魚を召喚し、効果は使うが、通じなさそうだから使わずにオーバーレイ！現れよ、嫉妬経典の闇海竜 レヴィアタン！）」
嫉妬経典の闇海竜 レヴィアタン　ATK2000　ランク1

この出来事でシャル達が気づいていれば良いのだが・・・。




次回、暴食のアクセル
※タイトルが変わる可能性があります。