第84話 屑鉄置き場に住む少女 後編　作：ヒラーズ

少女　LP4000
手札5

百騎兵　LP4000
手札5


「先攻はもらうわ、ドロー」
少女
手札5→6

「魔法カード『古代の機械融合』を発動。手札、フィールドから、「アンティーク・ギア」融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地に送り、その融合モンスターをEXデッキから融合召喚するわ」
「・・・（相手は古代の機械デッキか！）」
「わたしは手札から古代の機械の素体と飛竜、箱を墓地に送るわ。融合召喚、古代の機械超巨人」
古代の機械超巨人　ATK3300　☆9

なんかすごくでかい多脚のロボット出てきた・・・。
しかも打点が3300だと？巨人より強いな。
「先攻は攻撃できない、ターンエンドよ」
「ふきゅ・・・（俺のターン、ドロー）」
百騎兵
手札5→6

「・・・（永続魔法『奈落経典-呪いの書-』を発動、ライフを1000払い、デッキから闇属性の悪魔族、天使族モンスター1体を召喚条件無視して特殊召喚する。来い、邪神ドレット・ルート）」
百騎兵　LP4000→3000
邪神ドレット・ルート　ATK4000→4500　☆10

「！3邪神！？しかも攻撃力が上がった・・・！？」
少女は驚き、一瞬手札を落としかけた。
古代の機械超巨人　ATK3300→1650
「きゅ・・・（カードを2枚伏せて、ターン終了）」
「わたしのターン！」
少女
手札3→4

「（手札に警戒したのかしら？）わたしは手札から古代の機械猟犬を召喚」
古代の機械猟犬　ATK1000→500　☆3

来たか・・・融合メインのデッキになってたか・・・。たしかこのカードはバーン効果があったな。
百騎兵　LP3000→2400
「けど、なんで攻撃しないの？そのモンスターはわたしのモンスターの打点を半分にできる邪神、この時点でわたしは詰み。だけどあなたは攻撃してこない、ハンデのつもり？」
そうじゃなくて手札事故だ、気にするな。
「攻撃できない。ターンエンド」
「きゅ・・・（俺のターン、ドロー）」
百騎兵
手札4→5

ワンキルはできんが、このカードならいけるか？
「ふきゅ・・・（バトル！邪神ドレット・ルートで古代の機械超巨人を攻撃）」
少女　LP4000→1150

「くっ・・・なぜ？効果で古代の機械究極巨人を召喚条件無視して特殊召喚」
古代の機械究極巨人　ATK4400→2200　☆10

「うにぇ！（条件達成！ドレット・ルートをＤ素材として、エクストラデッキからＤ召喚！来い！経典憤怒魔神 サタン！）」
経典憤怒魔神 サタン　ATK3000

「ドライヴモンスター！？」
「ヴァイ！（とどめだ！サタンで猟犬を攻撃」
少女　LP1150→0

「・・・っ」


WIN　百騎兵

この勝負は俺の勝利で終わった。やれやれ、人を強盗と間違えないでほしいな。






デュエルが終わり、辺りが静まりかえる・・・。
「本当に・・・強盗じゃないの？」
・・・荒らす気もないし、まぁ勝手に入った俺も悪いから・・・お互いさまだな。
「そう・・・てっきり政府の役員かと思ったわ」
「もきゅ？（政府の役員？）」
「・・・蒼羽」
ん？なんだ？
「遊摺部・・・蒼羽です・・・」
お前さんの名か。
「あなたをてっきり政府の役員か強盗だと思いおそって、すいません・・・」
蒼羽は面倒くさそうに謝るが、悪いのは俺もだ。俺の言葉が通じないなら・・・そうか！
俺は蒼羽に頭を下げた、人語が喋れないなら態度で示せば良い。
「「・・・」」
再び沈黙し、辺りが静かになる・・・。
その時だった。
ｶﾞﾁｬｯ！
扉が開く音が聞こえた。
それと同時にクォーツ達の声も聞こえた。
「！何ですか？」
その声に反応し、蒼羽が言う。
「あなたのお友達？」
まぁな、そろそろ合流なんだが・・・様子がおかしいな・・・。
俺と蒼羽は玄関へ足を進めて行った。



次回　また現れる驚異

※タイトルが変わる可能性があります。