第152話 逆転の策　作：ヒラーズ

「ふきゅ・・・（俺のターン！）」
百騎兵
手札1→2

その時、ベルフェゴールの罠が発動した。
「罠カード『強欲な贈り物』！百騎兵に2枚カードをドローさせます！」
百騎兵
手札2→4

躊躇なくデッキを削りにも来たか、見事な戦略だが・・・逆転できるカードを引いた！！
「うにぇ！（フィールド魔法『岩投げエリア』を発動し、墓地のパワー・ジャイアントとブロックドラゴンを除外する事で手札から地球巨人ガイア・プレートを攻撃表示で特殊召喚する）」
地球巨人ガイア・プレート　ATK2800　☆8

「ガイア・プレート！？」
「・・・（さらにカードを1枚伏せて、『天よりの宝札』を発動し、互いに手札が6枚になるようにデッキからカードを引く！）」
サタン
手札1→6
ベルフェゴール
手札0→6

百騎兵
手札0→6
マモン
手札3→6

「何をする気ッスか？」
「・・・（こうする、リバースカード発動『手札抹殺』、互いに手札を全て捨て去り、捨てた枚数分、デッキからカードを補充する）」
「ふん・・・」
「きゅ・・・（さらに魔法カード『二重召喚』！伏せモンスターを生け贄にして、そのモンスターをセットし、反転召喚！守護者スフィンクス！！）」
守護者スフィンクス　ATK1700　☆5

「守護者スフィンクス・・・守護者スフィンクス！？」
今更気づいたか、阿呆め。
伏せた時点で気づけよ・・・。
「きゅ（スフィンクスの効果により、相手フィールド上のモンスターを全て手札に戻す！お前さんら二人のモンスター全てバウンスだ！！）」
そう、俺はオルフェゴール・オーケストリオンの効果をよく読んでいた。
戦闘及び効果による破壊耐性があるのにバウンスに耐性がない。ならコイツで何とか出来ると賭を行った。
その結果、見事二人のモンスターを全て除去した後は・・・だ。
「ヴァイ！（魔法カード『ハーピィの羽箒』を発動！相手フィールド上の魔法・罠を全て破壊する！！）」
「『魔法の筒』と『強靱！無敵！最強！』が・・・っ！」
なんつーひどいカード伏せてやがったんだ。
まぁ、これで実質上・・・相手の場がガラ空きになったわけだ！
「ヴァイ！（スフィンクスとガイア・プレートでサタンにダイレクトアタック！）」
2体の岩石族モンスターの攻撃で、サタンのライフが一気に削り取られる・・・そして・・・。
サタン　LP3500→0

「ば・・・馬鹿な！？」
「きゅ・・・（ターン終了だ、先に墓地の岩石族モンスター1体、除外しとく、番兵ゴーレムを除外！マモン、とどめを刺せよ！）」
「了解ッス！ドロー！」
マモン
手札6→7

「じゃあやるッスね！手札からウィンド・コントローラーをリリースなしで召喚ッス！このカードは墓地にサイバースがいればリリースなしで出せるッス」
ウィンド・コントローラー　ATK2000　☆7

「ウィンドの効果発動ッス！召喚、特殊召喚に成功した時、墓地から【コントローラー】モンスター1体を特殊召喚するッス！アクアンを特殊召喚し、強欲を導くサーキットッス！3体の【コントローラー】モンスターをリンクマーカーにセット！サーキットコンバインッス！！リンク召喚！！サブエース、デブリ・コントローラー！！」
デブリ・コントローラー　ATK3000　LINK-4　マーカー：上／左下／下／右下

やっとまともな数値のリンクが出てきた。
「デブリの効果発動ッス！手札のサイバース族モンスター1体を墓地に捨てる事でこのターン、お互いサイバース族モンスター以外、攻撃できず、効果を発動できないッス」
「・・・え？」
八方ふさがりの状態となったベルフェゴールの手札、恐らく速攻のかかしでも入っていたんだろうか？
「トドメッス！デブリでダイレクトアタック！メテオ・オブ・レイン！！」
ベルフェゴール　LP2000→0

「きゃあっ！！！」
ベルフェゴールは風圧で勢いよく吹き飛ばされ、魔方陣からはじき出される。

You WIN！
百騎兵
マモン

You Lose…
サタン
ベルフェゴール












「きゅ・・・（さて、残ったのはお前さん2人だ）」
「・・・」
ベルゼブブは冷たい表情で俺を見つめ、デッキをディスクに入れシャッフルする。
「いいでしょう、ここまでやるならお相手いたします。レヴィアタン」
「いいわ、そちらも組むの？」
いや、手の内をばらされてるからデッキメイク及び、単機で挑む。
「・・・（いや、俺1人で挑む。マモンは休憩だ）」
そう言って俺はデッキを変え、作り始める。
それから12分、構築が完了し、構える。
「きゅ・・・（見せて貰おうか！万魔殿の主と嫉妬を司る悪魔の強さとやらを！）」
「油断はしません、お覚悟を」
「手加減無しよ！」
それは俺も同じ事、お前さんらを倒して早く目覚めないと。


「「デュエル！」」

百騎兵　LP8000
手札5

ベルゼブブ　LP8000
手札5
レヴィアタン　LP8000
手札5

「きゅ・・・（先攻は貰う、ドロー！）」
百騎兵
手札5→6

「・・・（モンスターをセット！カードを3枚伏せてターン終了！）」
「私のターン、ドロー」
ベルゼブブ
手札5→6

「手札から空牙団の剣士 ビートを召喚」
空牙団の剣士 ビート　ATK1200　☆3

【空牙団】カテゴリか、割と強いカードを使っているな。
「ビートの効果でドンパを特殊召喚し、ドンパの効果でブラーヴォを特殊召喚！ブラーヴォの効果でラファールを特殊召喚！」
空牙団の撃手 ドンパ　DEF1000　☆2
空牙団の闘志 ブラーヴォ　ATK1900　☆4
空牙団の英雄 ラファール　ATK2800　☆8

「カードを1枚伏せて、ターンエンド」
「私のターン！」
レヴィアタン
手札5→6

「手札から『KYOUTOUウォーターフロント』を発動！そしてモンスターをセット、カードを2枚伏せて、ターンエンド」
あっけなく俺のターンが来たが・・・、レヴィアタンが怪しいな。








次回、魔王眷竜
※タイトルが変わる可能性と修正する可能性があります。