第99話 攻防戦　作：ヒラーズ

「ラーの攻撃力は生け贄に捧げたモンスターの攻撃力を合計した数値となります」
ラーの翼神竜　ATK?→4600

マジかよ、効果がアニメ仕様か！
「ラーの翼神竜でニトクリスを攻撃！ゴッドブレイズキャノン！」
ラーの口から放出された火炎がニトクリスを焼き尽くし、破壊する。
その衝撃でクォーツがダメージを受ける。
クォーツ＆百騎兵　LP8000→6400

「うわああぁっ！」
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド！」
「（・・・なんだろう、この体が引き裂かれるような衝撃・・・。これが神と戦う事なんでしょうか？）」
「ふきゅ・・・（ニトクリスが戦闘で破壊された時、墓地から「クリストロン」モンスター1体を特殊召喚する）」
「ぼくは・・・水晶機巧－サルファフナーを特殊召喚！」
「うにぇ！（俺のターン！）」
百騎兵
手札5→6

「さて・・・神を相手にどう戦うのか、見させて貰おうかのぅ」
「・・・（手札から魔法カード『ワン・フォー・ワン』を発動！手札からネクロ・ディフェンダーを墓地に送って、デッキよりチューニング・サポーターを特殊召喚）」
チューニング・サポーター　ATK100　☆1

「きゅ・・・（俺は手札からアタック・ゲイナーを召喚！）」
アタック・ゲイナー　ATK0　☆1

「ヴァイ！（レベル1のアタック・ゲイナーにレベル2のチューニング・サポーターとレベル5の水晶機巧－サルファフナーをチューニング！集いし願いが、新たに輝く星となる！光指す道となれ！シンクロ召喚！スターダスト・ドラゴン！）」
スターダストドラゴン　ATK2500　☆8

ゲイナーは使えんが、サポーターは使えるからな！
「きゅ・・・（Ｓ召喚に使用されたチューニング・サポーターの効果により、カードを1枚ドローする）」
百騎兵
手札3→4

「ふきゅ・・・（さらに墓地のネクロ・ディフェンダーを除外して効果を発動！次の相手のエンドフェイズまで、自分に発生する戦闘ダメージを0にし、選択したモンスターは戦闘では破壊されない）」
スターダスト・ドラゴンしかいないが、このターンは耐えるか・・・。
「・・・（カードを3枚伏せて、ターン終了）」
「ふん、無駄な足掻きじゃのぅ」
「・・・」
ニョグタは沈黙を守り、ターンを待っている。
「儂のターン！ドロー！」
ハスター
手札5→6

ドローしたカードを見たハスターはにこりと笑う。
「ふふん、これでおぬしらは終わりじゃ！魔法カード『死者蘇生』！蘇生させるのは姉上のバルキリオンを特殊召喚じゃ！」
磁石の戦士マグネット・バルキリオン　ATK3500　☆8

「効果で分離し、3体の磁石の戦士をリリース！アドバンス召喚！今こそ目覚めるのじゃ！オベリスクの巨神兵！」
オベリスクの巨神兵　ATK4000　☆10

「！？（2体目の神だと！？）」
正直に言おう・・・磁石の戦士、万能過ぎ・・・。
「勝負は次のターンじゃ！カードを1枚伏せて、ターンエンド」
それを見ていたリュウカは言う。
「神が2体召喚された今、勝利は確定したも当然・・・大丈夫かなぁ」
確かにこりゃあすごい、だが俺達は負ける気はない。
「ぼくのターン、ドロー」
クォーツ
手札3→4

「・・・え？えーと・・・すみません、あるじさまに任せます。スターダスト・ドラゴンを守備表示に変更、カードを1枚伏せて、ターン終了です・・・」
ああ・・・手札が事故ったのね・・・、わかるぞクォーツ。
スターダスト・ドラゴン　DEF2000

そういえば、タッグフォースルールって、お互いのLPと場を共有するルールなんだな。もう伏せカードがおけないのだが・・・。
「私のターン」
ニョグタ
手札0→1

「手札から『天よりの宝札』を発動！互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにカードを引く」
クォーツ
手札3→6
百騎兵
手札1→6

ニョグタ
手札0→6
ハスター
手札3→6

コイツもアニメ仕様か・・・チートだな。
「・・・そろそろ全力を出さないと負けますよ？」
この後に及んで挑発か？余裕だな・・・。
「私は私の全力を出します！ついて来れますか？百騎兵、クォーツ＝ヴァレス！」
「うにぇ！（その言葉、そっくりそのままお前さんに返す！俺達をなめるなよ！！）」
「ぼくはあるじさまとの約束があります！だからぼくはここで倒れる訳にはいかないよ！」
そうだよな、お前さんの作り主を見つける約束がある。
「そうですか・・・。魔法カード『早すぎた埋葬』を発動！800LP払い、墓地から特殊召喚するのはマグネット・バルキリオン！」
ニョグタ＆ハスター　LP8000→7200

またかよ！！どんだけ出すんだ磁石の戦士！！！
「マグネット・バルキリオンの合体を解除！3体のモンスターを生け贄に、アドバンス召喚！オシリスの天空竜よ、降臨せよ！」
オシリスの天空竜　ATK?　☆10

おいおい・・・マジか、三幻神が揃ったよ・・・やべぇ、ホルアクティが来たらおしまいだ。
「オシリスの攻撃力は自分の手札の枚数×1000ポイントの数値となります。私の手札は4枚、よって攻撃力は4000！」
オシリスの天空竜　ATK?→4000

高ぇ！ガチなのは分かったけど、やり過ぎだろ！
「（坊達の場にスターダスト・ドラゴンが1体、伏せカードが5枚・・・）」
「ですが神に罠は効きません！オシリスの天空竜で攻撃！サンダーフォース！」
その時、俺は伏せカードを発動し、自分のモンスターを破壊から守る。
「ふきゅ・・・（速攻魔法『ハーフ・シャウト』発動！モンスター1体を選択し、選択したモンスターの攻撃力を半分にする。そしてそのモンスターはこのターン、戦闘では破壊されない！）」
「カードを1枚伏せて、ターンエンド」
オシリスの天空竜　ATK4000→3000

「きゅ・・・（俺のターン、ドロー）」
百騎兵
手札6→7

「あるじさま！ここからが勝負です！」
俺は首を縦に振り、行動する。
「ふきゅ」
「これで俺達は神を倒すカードを揃えたって言ってます」
その言葉に二人は・・・。
「！」
「なんじゃと！？」
驚いていた。
「きゅ・・・（スターダスト・ドラゴンを攻撃表示に変更！）」
「・・・いくよ！永続罠『ディメンジョン・スイッチ』発動！このカードのON、OFFによってモンスターを除外、または特殊召喚する！」
「・・・（俺はスターダストを除外）」
「スイッチ・・・ON！」
クォーツが宣言すると、スターダスト・ドラゴンは異次元へと姿を消した。
「（何をするつもりじゃ？）」
「ぱーう！（さらに罠カード『ゼロ・フォース』！自分のモンスターが除外された時、そのモンスターの攻撃力以上の全てのモンスターの攻撃力を0にする！）」
オシリスの天空竜　ATK3000→0
ラーの翼神竜　ATK4600→0
オベリスクの巨神兵　ATK4000→0

「（やはり効いたか、アニメ仕様のカードなら当たり前か！）」
神のカードが紙になった瞬間である。
「フィールドに発動する罠・・・！？」
「神の攻撃力が・・・0！？」
その中で観戦していたリュウカは頭の中で思う。
「（神のカードに対して、罠及び特殊効果は1ターンにしかもたない。どうする・・・百騎兵）」

「ふん、次のターンに神の力は戻る。だが、おぬしらの場にモンスターはいない」
その中・・・クォーツが少し笑う。
「・・・それは違いますよ」
「？」
魔女二人の頭に？が出る。
「今度はディメンジョン・スイッチをOFFにして、除外したモンスターをフィールドに戻します」
スイッチをOFFにしたとたん、スターダスト・ドラゴンがフィールド上に戻る。
その代わりディメンジョン・スイッチが墓地に送られた。
「・・・オシリスの効果を発動、特殊召喚された相手モンスターの攻撃力を2000ポイント下げます」
オシリスの電撃弾がスターダストに当たるが、攻撃力を500残して耐えた。
スターダスト・ドラゴン　ATK2500→500

「きゅ・・・（いけ！スターダスト・ドラゴン！シューティング・ソニック！）」
ニョグタ＆ハスター　LP7200→6700

「くっ・・・」
「まだ終わらないよ！罠カード『魔水晶再構築』を発動！自分フィールド上のシンクロモンスターをリリースし、墓地から「クリストロン」Ｓモンスター1体を特殊召喚する！再起動せよ！魔水晶機巧－ニトクリス」
魔水晶機巧－ニトクリス　ATK3000　☆6

「ヴァイ！（バトル！魔水晶機巧－ニトクリスでオベリスクの巨神兵を攻撃！マジックインパクト！）」
ニトクリスの放った水晶の拳がオベリスクの巨神兵を砕いた。
ニョグタ＆ハスター　LP6700→3700

「くっ・・・儂のオベリスクが・・・」
「うにぇ！（まだだ！罠カード『星屑の残光』を発動！スターダスト・ドラゴンを蘇生！）」
スターダスト・ドラゴン　ATK2500　☆8

オシリスがいないから、もう攻撃力は下がらない！一気に攻める！
「むきゅ！（食らえ！スターダスト・ドラゴンでラーを攻撃！シューティング・ソニック！）」
スターダスト・ドラゴンの攻撃が決まり、辺りが煙に包まれる。


だが・・・。
「「！？」」
ニョグタ＆ハスター　LP5200

「何で・・・回復してるんですか！？」
魔女二人のライフは・・・減っていなかった。


次回、攻防戦 その２