第131話 永久の因縁　作：ヒラーズ

陸也　LP3200
手札2
永続　『ショット・ガン・シャッフル』
フィールド魔法　『デデデ城』
伏せカード1枚

ネクロ　LP6600
手札1
場
紫眼の混沌屍竜　ATK4500　☆11
紫眼の屍竜　ATK3000　☆8
伏せカード2枚


3ターン目からの超打撃を受けた俺は次のドローに賭ける事にした。
と言うよりそうするしかない。
「俺のターン！」
陸也
手札2→3

「・・・」
引いたのはドローソースのカード、デッキトップを弄ってから使うか、そのまま使うか・・・悩む・・・。だが、考えている暇はない、暇を与えればネクロにこけにされるだけだ。
「先ずは『デデデ城』のカウンターを１つ置き、『ショット・ガン・シャッフル』の効果により、300LP払って、デッキトップを弄る！」
陸也　LP3200→2900

「魔法カード『天使の施し』を発動、3枚加えて2枚捨てる」
陸也
手札2→3

「おやぁ？もう手札事故かい？情けないねぇ」
実はそうとも言わない、むしろ良いカードを捨てさせて貰った。
見とけよ・・・。
「お前さんのモンスター2体を生け贄に、溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムをお前さんの場にアドバンス召喚！」
ネクロのモンスターが2体とも生け贄にされ、その代わりにラヴァ・ゴーレムが召喚された。
溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム　ATK3000　☆8

「無駄だ！混沌屍竜はエンドフェイズ時に戻ってくる！」
「そうだと思って良いカード用意してきてやったよ！魔法カード『穴掘りグール』！相手の墓地のカードを2枚選択し、そのカードを除外する。尚、この効果で除外されたカードはこのデュエル中、使用できない！！」
そう、フィールドに離しても復活するなら使用禁止の封殺をかければいい！！
「俺は混沌屍竜と墓地に仕込まれたゾンビキャリアを除外する！」
「くっ・・・バレていたのか！！」
「まだだ！手札から『天よりの宝札』を発動！」
陸也
手札0→6

ネクロ
手札1→6

「さらにいくぞ！俺の運気は今、戻って来た！！墓地にモンスターが5体以上存在し、そのモンスターの名が全て異なっていた場合、手札からこのカードを特殊召喚する！！出でよ！影星軌道兵器ハイドランダー！！」
影星軌道兵器ハイドランダー　ATK3000　☆8

「来たか！！陸也君の柱モンスター・・・！」
「効果発動！！デッキの1番上からカードを3枚墓地に送り、相手フィールド上のカード1枚を破壊する！シャドウスター・ブレイク！！」
俺はラヴァ・ゴーレムを破壊し、流れるかのようにバトルフェイズに突入した。
「バトルだネクロ！ハイドランダーで攻撃！シャドウスター・ビーム・シャワー！！」
ネクロ　LP6600→3600

「痛くも痒くもない！！」
「カードを3枚伏せてターン終了！！」
「私もなめられてしまったか、けど・・・そう来なくては面白くない！！」
それは俺も同じ事だ、丁度お前を殴り飛ばしたかったからな・・・。
「悪いけど、ここから本気を出させて貰うよ！！」
さっさと本気出してくれよ、まぁ俺も人のこと言えないけど・・・。
「なら俺も本気を出させて貰うぞ！！」
「私のターン！！」
ネクロ
手札6→7

「手札から魔法カード『マジック・サンクチュアリ』！お互いのプレイヤーは相手ターン中に魔法カードを発動できる！効果発動後、互いにデッキから魔法カードを1枚、手札に加える！私は『次元融合』を！」
「俺は『ブラックホール』を加える！」
「『死者蘇生』発動！蘇れ、紫眼の屍竜！」
「ならば俺は魔法カード『黄泉天輪』を発動！」
お互いのフィールドのモンスターが全て破壊され、互いのデッキのモンスターが全て除外される。
「君のエースモンスターをフィールドに引きずり出してあげるよ！魔法カード『サイクロン』発動！永続魔法の『ショット・ガン・シャッフル』を破壊！」
互いにぶつかり合う闘志、俺にとっては久しぶりの熱いデュエル。
本来、俺は軍人でなければ決闘者になって、旅をしたかったものだ・・・だが、非情なる世界の掟とネクロが俺を追放者にした。
普通は許せないが、俺はもう普通じゃないかも知れない・・・。
何故ならば俺は・・・追放されても、何一つ後悔がないからだ。
それどころか、逆にさらなる戦い、殺戮を求め始めている。
良心は保っているものの、時折、無性に人を殺めたがる。
そして俺は思い出した・・・そう、俺の一番嫌われるところ。
それは・・・生まれてしまった自身の病気、転生体でも残っている。
その病名は











【無差別型殺戮症候群】







「・・・」
「？どうしたんだい？・・・！？」
俺はネクロ見つめ、カードを使うがその前にネクロがカードを使う。
「くっ・・・、ついに発症したか陸也君！『次元融合』を発動！LPを2000払って互いに除外されているモンスターを可能な限り特殊召喚する！」
陸也の場
『復讐王マスクドデデデ』
『星の戦士カービィ』
『混沌球体』
『番兵ゴーレム』
『邪神アバター』

ネクロ　LP3600→1600
ネクロの場
『紫眼の屍竜』
『紫眼の屍竜』
『地獄の門番イルブラッド』
『屍界のバンシー』
『星壊屍鬼－ヴェータラ』

互いにモンスターを並べるが、俺が発動した魔法カードで互いのモンスターが墓地に吹き飛んだ。
「『ブラックホール』を発動！残念ながら場はやり直しを欲しているようなんでな」
「まっ・・・まさか！！」
そのまさかだよ、覚悟を決めろネクロ。
「『黄泉天輪』の効果により、俺が選ぶカードは・・・復讐王 マスクドデデデ！」
復讐王 マスクドデデデ　ATK3700　☆10

「私は紫眼の屍竜だ！」
紫眼の屍竜　ATK3000　☆8

断じて攻撃力の高いモンスターを壁にしたが、相手はどんな策をもってくるか・・・。
「いいだろう！最後の勝負だ！！罠カード『ショック・ウェーブ』！」
「なん・・・だと！？」
アニメで登場するあの罠を最後の賭けに使うとは危ない奴だな・・・。
「自分フィールド上のモンスター1体を破壊し、互いのプレイヤーは破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを受ける！」
ネクロのドラゴンが大爆発を引き起こし、互いにダメージを受ける。
これを受ければネクロは賭に勝つ、そして引き分けになる





















はずだった。













爆発後の煙が消え、互いのライフが表示される。
陸也　LP2900→5900
ネクロ　LP1600→600

俺のライフは、異常な位にまで回復していた。



次回、やるべき事
※タイトルが変わる可能性があります。