第158話 奪還戦！後半　作：ヒラーズ

爆発音が響くと同時にトウマには何やら巨大な戦艦のような影が夜にも構わず見えた。
全長は普通の戦艦の数倍も大きく、近未来的な戦艦であり、甲板の両サイドに3連式の主砲が全ての甲板に装備されている。そう、これが時空を渡る船「クロノス・ノア」である。
「で・・・でけぇ・・・っ！これが百騎兵の船かよ・・・」
トウマは地上に降り、呆然と立ち尽くしていた。

（こんなでけぇ船、初めてみたぜ・・・アニメやマンガ以上の迫力を感じるのはおかしいのか？）
そう思っている矢先だった。
「いたぞ！あの天使を倒せ！」
「Dホイールに乗っているぞ！対抗するぞ！！」
残存部隊がトウマに襲いかかるも、咄嗟の判断で急発進し、距離をとる。
「やべぇ・・・早く逃げねぇと！」
その時、再びトウマのDホイールにアラートが鳴る。
『敵にロックオンされました。オートパイロットシステム強制起動、これよりライディングデュエルを開始します』

（嘘だろぉ！？敵は何人だ！？）
トウマは後ろを向くと2台の緑色のDホイールが追いかけてきていた。
「相手は二人か・・・丁度良い、作戦前に俺と百騎兵で考えて作った【真テテュスターボ型オシリス】の実験台になって貰うぜ！」
「逃がすな！追撃しろ！」
トウマは街に逃げ込み、市街戦に持ち込んだのであった。
「いくぜ！ここなら十分に力を出せるぜ！」
「追い詰めたぞ！」
「叩き潰してやる！」





「「「デュエル！！」」」

トウマ　LP8000
手札5

敵兵A　LP8000
手札5
敵兵B　LP8000
手札5

「先攻はいただくぜ！ドロー！」
トウマ
手札5→6

「俺はデッキから光神テテュスを墓地に送り、ラーの大司教を手札から特殊召喚するぜ！」

ラーの大司教／Original Card
☆5　光属性　天使族／効果　ATK2000／DEF1500
このカード名は「ラーの使徒」としても扱う。このカードは通常召喚できず、デッキから光属性の天使族モンスター1体を墓地に送る事で手札から特殊召喚することができる。
①：このカードが特殊召喚に成功した時、自分はデッキから「オシリスの天空竜」「ラーの翼神竜」「オベリスクの巨神兵」のどちらか1枚を手札に加える。
②：このカードが神属性モンスターをアドバンス召喚するための素材にされた時、このカードは3体分として扱う事ができる。
③：このカードが墓地に送られた時のみ発動できる。デッキから「神縛りの塚」を手札に加える。

「オシリスを手札に加え、生け贄にするぜ！効果で3体分として扱い、出でよ！オシリスの天空竜！！大司教の効果で『神縛りの塚』を手札に加えるぜ！」
さっきから手札が全く減っていない。上手く回っている証拠でもある。
オシリスの天空竜　ATK？→6000　☆10

「さらに『神縛りの塚』と『崩壊の宝札』を発動して、ターンエンドだ！」

崩壊の宝札／Original Card
永続魔法
①：自分フィールド上のモンスターが戦闘、効果で相手モンスターを破壊する度、自分はデッキからカードを1枚ドローする。
②：フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、フィールド上に存在するモンスターを全て破壊する。

オシリスの天空竜　ATK6000→4000

「俺のターン！」
敵兵A
手札5→6

「俺はモンスターを裏側にセットし、カードを1枚伏せてターンエンドだ！」
「俺のターン」
敵兵B
手札5→6

「くそっ！モンスターをセットして、ターンエンドだ！」
序盤オシリスはかなりぶっ刺さる、無理もない。
「いくぜ！ドロー！」
トウマ
手札4→5

「俺は手札から『死者蘇生』を発動！蘇れ、光神テテュス！」
光神テテュス　ATK2400　☆5

「さらに『トレード・イン』を発動！手札より堕天使スペルピアを捨てて、2枚引くぜ！そしてカードを公開！」
『大天使クリスティア』
『無限の手札』

「何！？」
「さらに2枚ドロー！」
トウマ
手札4→6

「ドローしたカードを公開！」
『堕天使イシュタム』
『神の恵み』

「何だと！？」
「さらに2枚引くぜ！」
トウマ
手札6→8

「再び公開だ！」
『光神テテュス』
『貪欲な瓶』

「馬鹿な！こんな奇跡がっ！？」
「再びいくぜ！！」
トウマ
手札8→10

「ここで終わりかぁ・・・っと思ったか！」
『ラーの大司教』
『オシリスの天空竜』

「まずい・・・どんどん手札が増えてきている・・・！」
「ドロー！」
トウマ
手札10→12

「あー・・・ここでストップか・・・」
『邪神アバター』
『貪欲な壺』

トウマのドローコンボが終了し、手札を確認する。
「よし、これなら一人は倒せるな。『無限の手札』を発動し、制限を解除して大司教の効果でデッキからスペルピア送って、特殊召喚して、効果でオシリスを手札に加えるぜ。そして生け贄にして、塚はもうないから手札に加えず、オシリス2体目をアドバンス召喚！」
ちなみに色々とドローしたせいでオシリスの攻撃力は10000を超えていた。
オシリスの天空竜　ATK10000
オシリスの天空竜　ATK10000

「な！？」
「じゃあ覚悟しろよ？テテュスで相手の伏せモンスター1体に攻撃し、崩壊の効果で1枚ドロー・・・って魔法カードか、まぁ打点が11000になっただけだし、問題ないか。オシリスでダイレクトアタック！」
敵兵B　LP8000→0

「ぐわあああ！！」
ライフが0にされた衝撃のせいでもあるのか、ブレーキができず敵兵1人のDホイールがクラッシュする。
（先ず一人、後は次のターンに持ち越すか・・・）

「2体目のオシリスでお前の伏せモンスターに攻撃し、ターンエンド」
「俺の・・・ターン！」
敵兵A
手札4→5

「モンスターをセットしてターンエンド」
「勝ち確だな、ドロー」
トウマ
手札11→12
オシリスの天空竜　ATK11000→12000
オシリスの天空竜　ATK11000→12000

「ドローはしたいが、効果は使わない。とどめだ！テテュスで伏せモンスターを攻撃！」
「くそっ！！人食い虫の効果でテテュスを破壊！」
「オシリスでダイレクトアタック！サンダーフォース！！」
敵兵A　LP8000→0

「ぎゃああああ！！！」




You WIN！
トウマ　Perfect！

You Lose…
敵兵A
敵兵B










「よし！振り切ったぜ！！後は皆の所に戻るだけだ！」
トウマは進路を変更し、港エリアを目指して行った。



次回、時空ヲ渡ル船
※タイトルが変わる可能性があります。