第139話 パワーと回復の決着　作：ヒラーズ

萌音　LP6400
手札0
場
メンタルスフィア・デーモン　ATK2700　☆8
サイコ・ヘルストランサー　ATK2400　☆7

伏せカード4枚
装備『サイコキャノン』

リュウカ　LP3000
手札5
場
青眼の白龍　ATK3000　☆8
レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン　ATK2800　☆10

伏せカード3枚
永続『未来融合－フューチャー・フュージョン』

デュエルは後半、相手はやたらとLPを回復しまくり、心を折らせるような数値に近づいている。
「『未来融合－フューチャー・フュージョン』の効果により、出でよ！レベル12の融合モンスター！F･G･D！」
F･G･D　ATK5000　☆12

「来おったか、まぁ『サイコキャノン』さえ残っておれば平気やで」
「そのむかつく関西弁、すぐに潰すさ！装備魔法『団結の力』をF･G･Dに装備させバトル！ヘルストランサーに攻撃！ファイブゴッドブレス！！」
F･G･D　ATK5000→7400

「そうはさせへんで！罠カード『立ちはだかる強敵』や！お前はメンタルスフィアに……あっ！！」
「今更気づいたところで遅い！！」
強化されたF･G･Dの攻撃がメンタルスフィアに向き、攻撃が直撃する。
萌音　LP6400→1700

「アカン！『サイコキャノン』の効果を逆手に取られてもうた！デッキからマックス・テレポーターを墓地に捨て破壊を無効やで！！」
そう、リュウカはこう考えていた。「破壊を無効にする装備魔法があるなら、攻撃を誘導するカードもあるかも知れない」っと。
「まだだよ！青眼で攻撃！滅びの爆裂疾風弾！！」
萌音　LP1700→1400

「やられたわ……ここまでやりおるか、破壊は認めたるわ」
（破壊を認めた…と言う事はもうモンスターがいないか、少ないかどちらか）

「レッドアイズでヘルストランサーを攻撃！」
レッドアイズの黒炎弾がモンスターに直撃し、萌音のライフにダメージが通っていく。
萌音　LP1400→1000

「くそう…1000ちょっきりになってもうたな」
「バトル終了、罠カード『リビングデットの呼び声』を発動！2体目の青眼を場に特殊召喚し、青眼2体でオーバーレイネットワークを構築！エクシーズ召喚！現れよ！No.107銀河眼の時空竜！」
No.107銀河眼の時空竜　ATK3000　ランク8

「お…おう、殺る気満々やんけ…」
「さらに伏せカード発動！魔法カード『RUM－バリアンズ・フォース』！ランクアップ！カオスエクシーズチェンジ！！現れよCNo.107超銀河眼の時空龍！！」
CNo.107超銀河眼の時空龍　ATK4500　ランク9

リュウカの前に現れたのは黄金に輝くナンバーズ、3つの首が萌音を睨みつけている。
「アカン…オワタになってもうたよ…」
「ターンエンド！！」
「ど…ドローや！！」
萌音
手札0→1

「モンスターをセットしてターンエンドや」
「ボクのターン！」
リュウカ
手札4→5

「F･G･Dで伏せモンスターを攻撃して、超銀河眼でダイレクトアタック！」
黄金のナンバーズモンスターの攻撃を受けた萌音は少し涙目になり、やられた言葉と同時に心の中で叫んだ。
「クッソォォォ！！（すいまへん！やられてもうたぁ！！！）」

萌音　LP1000→－3500

WIN
リュウカ


『決まったぁ！決勝戦の1勝目はリペアラーズが奪いました！！』
「なかなか強かったよ、けど負けは負け、次を楽しみにしているよ」
「クッソォ…初戦を取られてもうた…」


















そして待機室、リュウカは休憩している間、次に出場するメンバーを俺達は考えていた。
「ふきゅ・・・（次は誰と言いたいが、次のルールは決まっているらしいな）」
「はい…次はタッグフォースの片方のプレイヤーはビルドデッキのルールを適応されていますから…」
「俺は別に良いけど…」
皆でそう考えていると。

「じゃあ、ハナコとむきゅちゃんは？」
・・・へ？
「その手は思いつきませんでしたね」
「！（え・・・？）」
「…確かにそれもあり」
「！？（はぁ！？）」
おいおいおい！何勝手に決めているんだ！？
俺はまだ了解も何も・・・。
「じゃあいこっか！むきゅちゃん」
そう言ってハナコは俺の腕を掴み、俺をデュエルフィールドまで引きずっていく。
「・・・（畜生…あいつら後で覚えてろよ）」

『さぁ！やってきました！決勝2戦目！登場するのはリーダーの百騎兵！続いてパートナーは魔女のハナコ！』
「・・・（しゃーない、ハナコ、ビルドは俺に任せろ、お前さんはいつものペースで攻め落とせ）」
「ふふん！言われなくとも」
偉そうに・・・足を引っ張ったら思い切り怒鳴りつけてやろうか？
『続いてはプライムレディーズのリーダー、キュリム！そして魔女のソロネ！』
その名を聞いたハナコは少し震える。
「そ・・・ソロネ！？まさか夜会第1位の最強魔女が2戦目で！？」
ほう・・・魔女の中では最強クラスの奴か、これは楽しめそうだ。
俺達の前に現れたのは、やけにきわどい服装をした女性といかにも軍人ですって思わせる服装をした女性だった。
一人はハナコと同じく魔女帽子を被り、マントを着ているものの中の服装がほぼ水着に近いものを着ている。恐らくコイツがソロネだろう。
そして二人目は迷彩柄のズボンに長靴、上半身は・・・半裸、スカウト兵かよ。でもちゃんと胸を隠すような布は巻いているようだな。
「お前が百騎兵か？我が名はキュリム、お前を倒すものだ」
「クククッ・・・ハナコ、お前まで参加するとは思わなかったぞ。よくここまで勝ち残れたな、だがここまでだ・・・、このデュエルでやられるがいい！」
『両者、気合い十分！さぁ！ビルドデッキを作る方はルールを見た後、お作り下さい！』

ルール
『タッグフォース＆ビルド』
『LP4000戦（合計8000）』
『リンク・ペンデュラムあり』
『禁止制限、解除』

ビルドデッキを作るPL

百騎兵
キュリム・ビッツ

作るデッキは考えてある、だが事が上手く回ればいいのだが・・・。
そう考えて10分後、俺とキュリムがデッキを完成させ、互いにディスクを構える。
『それでは！決勝2戦目！デュエル開始だぁ！！』


「「「デュエル」」」




ハナコ＆百騎兵　LP8000
手札5（ハナコ）
手札5（百騎兵）


ソロネ＆キュリム　LP8000
手札5（ソロネ）
手札5（キュリム）


決勝2戦目は、何かカオスな事になりそうだな・・・。















一方、夜会会場から遠く離れた塔の上にて、ネクロが俺達の戦いを見ていた。
「さて、陸也君・・・いや百騎兵君、私は先に悪党を見つけたけど、君も分かっているんだろう？早くその根源を片付けてくれたまえよ。そいつ・・・黒歴史（アーティファクト）を持っているよ」
そう言ってネクロは背を向け、遠くで戦っている俺に言った、まぁ俺には聞こえないけど。
「ダークテラで会おう、また戦える事を楽しみにしているよ・・・【白き邪神】・・・いや、【伝説の魔神】君・・・」
二流の悪党のような言葉を言い残し、ネクロは姿を消した。





次回、プライドを賭けた戦い
※タイトルが変わる可能性があります。