第41話 ジョーカーの暗躍　作：こんにゃく

ジェイド「先行は貴様にくれてやる」

通「だったらいかせてもらうぜ！！俺のターン！！」
手札5

通「俺は手札から『龍刃知将ハンベイ』を召喚！！」

ハンベイ
レベル4/炎属性/ドラゴン族
攻撃力1000

ジェイド「龍刃武将…キルヴィスさんのデッキか…」

通「さらに！手札から『龍刃知将 カンベイ』を特殊召喚！！」


カンベイ
レベル5/炎属性/ドラゴン族
攻撃力1000

通「カンベイは『フィールドに炎属性ドラゴン族モンスターが存在するとき手札から特殊召喚できる！』」

通「そして…カンベイは龍刃武将モンスターとしても扱う！！」

通「さらに！！ハンベイの効果発動！！『自分フィールドに龍刃武将が存在する時、このモンスターのレベルを1つアップする！！』」

ハンベイ
レベル4➡5

ジェイド「これでレベル5のモンスターが２体…まさか…！？」

通「俺はレベル5のハンベイとカンベイでオーバーレイ！！」

通「六点の門をくぐり抜け、数多の戦場に降り立つ龍の王、今降臨せよ！エクシーズ召喚！現れよ！！ランク5！！『龍刃武将・ノブナガ』！！」

ランク5/炎属性/ドラゴン族 /ORU2
攻撃力2600

ジェイド「エクシーズ召喚だと…？キルヴィスさんのデッキには存在しなかったはずだが…」

通「そして俺はノブナガの効果発動オーバーレイユニットを１つ使い『自分の墓地のモンスターを１体を装備カードとして装備する！！そして装備したモンスターの攻撃力分ノブナガの攻撃力はアップする！！』」

通「俺はオーバーレイユニットだったハンベイをノブナガに装備！！」

ノブナガ
攻撃力2600➡3600

通「さらに！手札から装備魔法『龍刃 幻影マサムネ 』を発動！！」

通「このカードを装備したモンスターは『攻撃力が400ポイントアップ！！」

ノブナガ
攻撃力3600➡4000

通「俺はこれでターンエンドだ！」
手札2

ジェイド「ほう…中々やるではないか」

通「…」

ジェイド「では…俺のターン！！」
手札6

ジェイド「俺は自分フィールドにモンスターが存在しない時『空間(スペース) バタフライ』を特殊召喚！！」

バタフライ
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力1300

ジェイド「さらにフィールドに空間(スペース)モンスターが存在するとき手札より『空間(スペース)マンティスを特殊召喚！！』」

マンティス
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力1400

ジェイド「そしてレベル4の空間(スペース)バタフライとマンティスでオーバーレイ！」

ジェイド「天命を穿つその牙を震わせ、敵を圧倒し殲滅せよ！！エクシーズ召喚！！ランク4！『越空間昆虫(テラスペースビートル)・アッシェント・ギラファス』！！」

アッシェント・ギラファス
ランク4/光属性 /昆虫 /エクシーズ
攻撃力2000

通「っくそのモンスターは…！！」

ジェイド「さらに…俺はギラファスのオーバーレイユニットを１つ使い『デッキからコスモアイズを手札に加える』」

ギラファス
ORU1

ジェイド「そしてギラファスの残るオーバーレイユニットを使い手札から『空間(スペース)ガタック』を特殊召喚！！」

ガタック
レベル4/光属性 /昆虫
攻撃力1800

ジェイド「さらに俺は『空間(スペース) スパイダー』を通常召喚！」

スパイダー
レベル3/光属性 /昆虫 /チューナー
攻撃力1200

ジェイド「俺はレベル4の空間(スペース)ガタックにレベル3のスパイダーをチューニング！！」

4+3=7

ジェイド「空間を統べる偽害の昆虫よ、その王たる翼を羽ばたかせ舞い降りよ！シンクロ召喚！！レベル7『越空間昆虫(テラスペースビートル)・ヘルヘラクレス』！」

レベル7/光属性 /昆虫 /シンクロ
攻撃力2500

ジェイド「そしてヘルヘラクレスの効果発動『１ターンに１度相手フィールドのカードを１枚破壊する』俺はノブナガを破壊する！！空間振動波！！」

通「っ！！させるか！！装備カードマサムネの効果発動！『１ターンに１度装備したモンスターの破壊を無効にする！』」

ジェイド「ほう…ならば墓地の空間(スペース)スパイダーの効果発動『このカードがシンクロ素材として墓地に送られている時、そのシンクロモンスターは生け贄に必要な２体分の素材として扱う』」

ジェイド「俺は２体分となったレベル7のヘルヘラクレスをリリースし…手札から『宇宙眼の煌角竜(コスモアイズ・グリッター・ドラゴン)』を特殊召喚できる！！」

ジェイド「閃光を貫く一筋の誓い！！今現れろ！！」

コスモアイズ
レベル8/光属性 /ドラゴン族 /
攻撃力3000

通「コスモ…アイズ…！！」

ジェイド「さらにコスモアイズに装備魔法『宇宙瞳の翼(コスモ・ウィング)』を装備！」

通「っ！そのカードは…！！」

ジェイド「そうだ…このカードを装備したコスモアイズは効果を無効にする度に攻撃力が1000ポイントアップする…」

ジェイド「バトルだ！！！俺はコスモアイズでノブナガを攻撃！！この瞬間！！コスモアイズの効果で貴様のノブナガの効果は無効！！そしてコスモ・ウィングの効果で攻撃力が1000ポイントアップ！！」

コスモアイズ
攻撃力3000➡4000

ジェイド「そして！コスモアイズはエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターとの戦闘では破壊されない！！」

通「このままじゃ…俺のノブナガが破壊されちまう…」

通「だったら…！！俺は手札の『龍刃武将 玄武のヨシムネ』を特殊召喚する！！」

ヨシムネ
レベル4/炎属性 /ドラゴン族
守備力1500


通「このカードは相手の攻撃宣言時、『手札から特殊召喚しその攻撃を無効にする！！』」

ジェイド「ほう…無効にすることで俺のコスモアイズの効果を無効化したか」

通「これでお前の攻撃は無効となったぜ！」

ジェイド「だが…ギラファスで貴様のヨシムネを攻撃する！！エンペラー・ギロチン！！」

ギラファス
攻撃力2000
⬇
ヨシムネ
守備力1500

ジェイド「ぐっ！…」

ジェイド「俺はカードを１枚セットしてターンエンド…この瞬間コスモ・ウィングの効果は終了し攻撃力はもとに戻る」
手札0

通「…ジェイド…お前はスペードと本気で戦えるんだな」

ジェイド「…」

通「俺は今…ダイヤと戦えって言われたら少し複雑だ」

通「だけどよ…ダイヤと俺との出会いなんてまだ数ヶ月…お前とスペードは違うだろ？」

通(そうだ…俺で言うなら…遊姫や一騎と本気で戦えって言われてるようなもんだ…例えそこにどんな理由があってもだ)

ジェイド「…貴様は自分の信念を持っているか？」

通「え？」

ジェイド「俺は必ずレイナを救うと決めたあの日から俺はどんな相手だろうと障害があるのなら越えると決めた」

ジェイド「その信念を変えることはない」

通「…スペードの事は何とも思わないのか」

ジェイド「…そんなわけがないだろう」

通「！」

ジェイド「俺にとってアイツは…かけがえのない存在だった…昔からレイナを良くしてくれた」

ジェイド「だとしても…彼女がやっていることを正しいと言えるか？」

通「…それは」

ジェイド「そして俺達の仲だからこそ分かることもある…お互いにやるべき事を成し遂げるということを…それをけして諦めないということを…！」

通「っ！」

通「はっ…ははっなるほどな…聞いたぜ？ジェイド…お前は一騎に勝ったらしいな」

通「なるほど…一騎に勝った理由が分かったよ…お前は強ぇ…デュエルだけじゃなく心も」

ジェイド「…」

通「あぁ…そうだよな…俺もダイヤと向き合っていくんだったら相手を理解しなくちゃねぇよな…」

通「どんな理由であれアイツ等は人の命を利用しようとしてる…！だったらアイツに直接聞いて…もしそうだったら止めてやらなくちゃな！」

ジェイド「ふっ…アイツにもいい理解者が出来たではないか…キルヴィスさん」

通「ありがとよジェイド…お前のおかげで…アイツと…ダイヤと腹をわって話すことができそうだぜ！！」

ジェイド「…そうか…ならばその思いを俺にぶつけてみろ！！」

…

メーア「…なぁベクト」

ベクト「あ？」

メーア「ジョーカー様の事をどう思う」

ベクト「…別にどうも思っちゃいねぇよ…俺はただ従うだけだ」

メーア「私はこの２年間…あの家族を見てきた…もうあの頃のように笑顔のたえない家族に戻るのだろうか…」

ベクト「…そのために今俺達が動いてるんだろ」

メーア「…そうか…」

ベクト「なんにせよ…この二人を始末してよ…ソロモンズを奪うのが俺達の仕事だ」

メーア「ああ…このパッドに奴らの今いる場所が分かる」

ベクト「それじゃあさっさとやっちまおうぜ」

メーア「ああ」

…

通「行くぜ！！俺のターン！！」
手札1

通「俺は手札から『龍刃武将 霧狸 タケチヨ』の効果発動！」

通「タケチヨは『フィールドの龍刃武将に装備することができる！』」

通「さらに！ノブナガの効果発動！！『オーバーレイユニットを１つ使い墓地のモンスターを装備カードとして装備する！！』俺は…カンベイを装備！！龍刃武装！！」

ノブナガ
攻撃力4000➡6400

ジェイド「なに…？攻撃力6400だと…！？」

通「それだけじゃない！！タケチヨの効果は『装備モンスターは相手モンスターに2回攻撃することができる！』」

ジェイド「なんだと！？」

通「俺は…ノブナガで越空間昆虫(テラスペースビートル)・アッシェント・ギラファスと宇宙眼の煌角竜(コスモアイズ・グリッター・ドラゴン)を攻撃！！」

ノブナガ
攻撃力6400
⬇
ギラファス
攻撃力2000

ジェイド「罠カード！『スペース・フェイドアウト』！！」

ジェイド「このカードは『空間(スペース)と名のつくモンスターを除外することで相手モンスターの攻撃を無効にする』！！」

ジェイド「俺はギラファスを除外し！無効にする！！」

通「だが！ノブナガはもう一度攻撃できる！！」

ジェイド「…っ！だがコスモアイズはエクストラデッキから特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う時、そのモンスターの効果を無効にする！」

ジェイド「そして装備されているコスモ・ウィングの効果により効果を無効にした時攻撃力を1000ポイントアップする！！」

コスモアイズ
攻撃力3000➡4000

通「だけど…無意味だぜ！！いけ！！ノブナガ！！タケチヨ・ブレイド！！！」

ブッピガン！！！

ジェイド「くっ…うぁぁぁ！！」ﾌﾞﾜｯ

ジェイド「ぐっはっ…！」ﾄﾞｻｯ
ライフ4000➡1600

通「俺はこれでターンエンド」
手札0

ジェイド「っく…流石に今のは効いた…」

通「どんなもんだ！！」

ジェイド「ふっ…認めてやろう…貴様はデュエリストとして一流であるということを…だが」

ジェイド「俺はそれを越えている！！」

ジェイド「俺はスペース・フェイドアウトの更なる効果を発動！！『この効果で除外したモンスターをエンドフェイズにフィールドに特殊召喚する』！！」

ジェイド「舞い戻れ！！ギラファス！！！」

ギラファス
攻撃力2000

ジェイド「さらに！！手札から速攻魔法『アゲインスト・スペース』発動！！」

ジェイド「このカードは『自分フィールドに除外されていたモンスター１体が特殊召喚された時発動する！！』」

通「カードの効果に対して発動する効果か…！」

ジェイド「『このカードはライフを半分支払い特殊召喚されたモンスターよりも攻撃力の低いモンスターを墓地から効果を無効にして可能な限り特殊召喚する』！！」
ライフ1600➡800

通「なんだと！？」

ジェイド「現れよ！空間(スペース)バタフライ、マンティス、ガタック、スパイダーを特殊召喚！！」

通「モンスターを一気にこんなに…！！」

ジェイド「そして…俺のターンだ！！」
手札1

ジェイド「そして俺は…再びエクシーズ・シンクロ召喚を行う！！」

ジェイド「レベル4のマンティス、バタフライでエクシーズ召喚！！！現れよ！ギラファス！！」

ジェイド「そして！レベル4のガタックとレベル3のスパイダーでシンクロ召喚！！現れよ！！ヘルヘラクレス！！」

ギラファス
攻撃力2000

ヘルヘラクレス
攻撃力2500

ジェイド「そしてギラファスの効果発動！！『デッキから光属性のモンスターを１体手札に加える！！』」
手札2

ジェイド「そして手札から再び空間(スペース)モンスターがフィールドに存在する時マンティスの効果で特殊召喚し…手札からスパイダーを通常召喚する」

ジェイド「そして…！この２体でシンクロ召喚！！！3体目のヘルヘラクレス！！！」

ヘルヘラクレス
攻撃力2500

通「なっ…なんだと…！！？」

ジェイド「…」

通「はっ…はは…流石に一筋縄で行けると思ってなかったけど…マジでやべぇ…」

ジェイド「ふっ…」

…

一騎「さて…」

アイリス「もういくの？」

一騎「アイリスさんも次の戦いが…」

アイリス「流石にないよ～」

一騎「え？」

一騎は周りを見ると夕方になっていた。

一騎「そうか…もうこんな時間…」

アイリス「うん、だからどちらかと言えば帰る時間じゃないかな」

一騎「そうだな…それじ」

ベクト「おっと…それは待ってもらうぜ」

一騎「っ！？」

一騎の前に身長が180センチ以上の大柄の男が立っていた…

目には蛇の刻印

アイリス「お…おしり…あい？」

ベクト「…ふっ」

一騎「…」

アイリス「じゃ…なさそうだね…」

一騎「お前は？」

ベクト「俺の名前はベクト…シンクリス四王女のお目付け役にしてホワイトティラーのリーダーを勤めている」

アイリス「ぇっ！？それってすごい人ってこと！？」

一騎「そんな人間が俺に用があるのか？」

ベクト「まぁ…なんだ…お前のソロモンズを渡してもらおうか」

一騎「っ！！」

アイリス「えっ？ソロモンズってさっき私が…ってあれ！？私のデッキからなくなってるぅ！！？」

一騎「…どういうことだ」

ベクト「そのままの意味だ…渡してもらおうか…そうすれば痛い目に合わなくてすむぞ？」

一騎「断るといったら？」

アイリス「やだ…かっこいい」

ベクト「ふっ…おもしれぇ…いやなに…俺はそっちのほうが好きだぜ！！」ｶﾞｼｬﾝ

一騎「っ！！」ｶﾞｼｬﾝ

ベクト・一騎「デュエル！！」

…

ジェイド「ん？…そこにいるのは誰だ」

メーア「…」ｽｯ

通「あん？誰だアイツは…」

通とジェイドの前には大人びた女性が一人立っていた

ジェイド「貴様はメーアか」

メーア「久しぶりだなジェイド」

通「なんだよ…知り合いか？」

ジェイド「…貴様が今更俺に何のようだ」

メーア「スペードをやったというのは本当か？」

ジェイド「ああ」

メーア「なぜ…！」

ジェイド「奴は俺の敵だからだ」

メーア「敵…だと？」

ジェイド「レイナを救うための障害だ」

メーア「…くっ」

通「お…おいおい…どういうことだよ」

ジェイド「…」ｽｯ

ジェイドのモンスター達が消える

通「おっおい！俺とのデュエルは！？」

ジェイド「お前の勝ちでいい…どうやら奴は俺に用があるようだ」

通「なっ…ぐぅ～なんかしまらねぇぞ！！」

ジェイド「お前の目的は俺だろう」

メーア「ああ」

ジェイド「おおよそ…ジョーカーが俺を排除しろとでも言ったのだろう」

通「なっ！？」

メーア「その通りだ」

ジェイド「ソロモンズは渡さん」ｶﾞｼｬﾝ

メーア「なら無理にでも奪ってやる…！！」ｶﾞｼｬﾝ

ジェイド・メーア「デュエル！！」

…

ジョーカー「ああ…来てくれたねクローバー」

クローバー「うちに何のようなの？」

ジョーカー「君にはもしもの為の保険を賭けておこうと思ってね」

クローバー「保険？」

ジョーカー「君には色々と不憫な思いをさせてしまったね」ｽｯ

クローバー「くっ…！？」

クローバーは目に痛みを感じる

クローバー「な…なに？」

ジョーカー「君にも力を与えなくては…ねもっと強力な力を…」

クローバー「うぅぅ…うぁぁぁ！！！」バリバリバリ

ジョーカー「くっふふふ…」

クローバー「うぅ…」ﾄﾞｻｯ

ジョーカー「さてと…クローバー…君にもソロモンズの力を与えよう…」

ジョーカー「これからの君の仕事のために…ね」

ジョーカー「さぁ…見せてもらおうか…ベクト…メーア」

ジョーカーの目の前にはモニターがあり、ベクトそしてメーアの姿が映っている

続く

次回

一騎「俺…そしてジェイドの前に現れたジョーカーの刺客ベクト、メーア…メーアはジェイドに対してシンクリス四王女の思いをぶつける」

一騎「次回『時空間（タイムスペース）使いメーアの思い』一気に駆けあがれ！！」