第45話 覚醒！！絆を刻む瞳　作：こんにゃく

ベクト「…」
ライフ2100

一騎「…」
ライフ2200


ベクト「ぐぅぅ…！！」

ベクトの体に蛇が絡み付く

ベクト「ふ…ぐぅ…！！」
ライフ2100➡1900

ベクト「俺は…ヘヴィ・レインの効果により…更に200ポイントのダメージだ…」

ベクト「更にこいつ…ボアコンストリアクターは『爬虫類族でレベルが5以上のモンスター１体のリリースで召喚ができるモンスターよ』」

アイリス「それでキングコブラ１体のリリースで召喚出来たのね…」

ベクト「それだけじゃねぇ！ボアコンストリアクターの効果発動だ！『自分のライフが減った時！！減ったライフの分だけ相手フィールドのモンスターの攻撃力をダウンさせる！！』」

我流の武士道「むぅぅ…」
攻撃力1900➡1700

一騎「っく我流の武士道…！！」

ベクト「まだまだ！！俺は永続魔法ヘヴィ・レインの効果発動！！『このカードに３つ以上のシュランゲカウンターが乗った時！１ターンに１度！自分のライフを500ポイント支払い！相手フィールドのモンスターの攻撃力を500ポイントダウンさせる！！』」

一騎「何！！？」

アイリス「なっ！？それって！！？」

ベクト「そうだ！！我流の武士道は攻撃力が500ポイントダウンするだけじゃねぇ…！！」

ベクトに更にヘヴィ・レインのオブジェクトから落ちてきた蛇が絡み付く

ベクト「うぐぅぅ！！！」ｷﾞﾘﾘｯ
ライフ1900➡1400

ベクト「ハァ…ハァ…更に！！ボアコンストリアクターの効果により！！ライフが減った分だけ相手フィールドのモンスターの攻撃力をダウンさせる！！ボア・ギフト・シュライフェ！！」

我流の武士道にまで蛇達が絡み付く

我流の武士道「ぬぉぉぉ！！！」ｷﾞﾘﾘｯ
攻撃力1700➡700

一騎「我流の武士道の攻撃力が…！！」

アイリス「自分のライフを削ってまで相手のモンスターの攻撃力を減らすなんて…！！」

ベクト「へ…へへ…これが俺流のデュエルよ…お互いに…やべぇ状況になり…己の限界を越える！！」

一騎「っ！！己の限界を…！！」

ベクト「昔から俺はこんな性格だったんでな…わかり合える奴はいなかった…だがてめぇは違うだろ？一騎！！」

一騎「…通みてぇなことを言いやがる…まったく」

一騎の目はギラギラと光輝いていた

アイリス「あ…」

アイリスは思わず一騎の瞳の闘志に見とれる

アイリス「…ふふっやっぱり男の子っていいわね…お姉さんキュンときちゃった」

一騎「えっ？」

アイリス「ほら！いいから！前向きなさい！くるわよ！」

ベクト「ほら！行くぜ！！俺は！ボアコンストリアクターで我流の武士道を攻撃！！シェリプンド・ボアー！！」

巨大なボアコンストリアクターは我流の武士道を丸のみにする

ボアコンストリアクター「ｺﾞｷｭﾝ」

ボアコンストリアクター「ﾎﾟﾍｯ」ペッ

ボアコンストリアクター
攻撃力3000
⬇
我流の武士道
攻撃力700

ベクト「これで！！一騎！！お前は2300のダメージで終わりだ！！」

一騎「罠カード『ハーフアンブレイク』を発動！！」

一騎「このカードは『モンスターの戦闘破壊を無効にし受けるダメージを半分にする！！』」

ベクト「何！？」

一騎「ぐぅ…」ﾋﾞｭｩｩ!!
ライフ2200➡950

ベクト「この攻撃を耐えただと！？」

アイリス「す…すごいよ！一騎君！！」

一騎「…へへっこれくらいどうってことないですよ…むしろここから…！！」

ベクト「…そうだよなぁ！ここからだ！お前とのデュエルはここからだぜ！！俺はカードを１枚セットしてターンエンド！！」
手札0

一騎「俺のターン！！ドロー！！」
手札4

一騎「！このカードは…」

アイリス「？どうかしたの？」

一騎「い…いえ…なんでも…」

一騎「俺は手札からスケール1の『我流の魔術師』とスケール8の『我麗の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！」

一騎「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能！！異次元の扉を開く時！魂を還す理となれ！！ペンデュラム召喚！！」

一騎「レベル7！！紫煙の眼輝けし竜！！『ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン』！！」

ハーデストアイズ
レベル7/闇属性/ドラゴン族/ペンデュラム
攻撃力2500

ハーデストアイズ「ゴァァ！！！」

アイリス「一騎君の切り札！！ハーデストアイズ！！！」

ベクト「これが…ペンデュラム召喚…」

一騎「お前は…ペンデュラム召喚をしってるのか？」

ベクト「昔ジョーカー様から聞いたことがある…そう…遥か昔」

ベクト「俺達の世界にペンデュラム召喚があった頃の時代…だったか」

一騎「ペンデュラム召喚があった時代…？」

ベクト「まぁな…俺は詳しいことまで知らないんでな…話せる内容なんてねぇよ」

一騎「…俺は我流の武士道の効果発動！！『オーバーレイユニットを１つ使い、相手フィールドとバトルする時、相手モンスターの攻撃力が上回っている場合ダメージ計算を行わずに破壊する！！』」

一騎「一心一刀！！！」

我流の武士道「ハァァ！！！」

ズバァァ！！

ボアコンストリアクター「ｷｼｭｱｧｧｧ!!」

ベクト「ぐぅ！！俺はボアコンストリアクターの更なる効果を発動！！『このカードが破壊された時フィールドにシュランゲカウンターを乗せられるカードが存在する時そのカードにシュランゲカウンターを2つ乗せる』！！」

ヘヴィ・レイン
シュランゲカウンター5

ベクト「ぐぅぅ！！ヘヴィ・レインにシュランゲ・カウンターが乗ったことにより俺は400ポイントのダメージだ…！！」
ライフ1400➡1000

アイリス「自分のライフをまだ…！！」

一騎「だけど…もうベクトのライフは1000！！ハーデストアイズの攻撃を受ければ終わりだ！！」

一騎「俺はハーデストアイズでベクトにダイレクトアタック！！そしてハーデストアイズはバトルするとき手札の枚数×500ポイント攻撃力をアップさせる！！」

ハーデストアイズ
攻撃力2500➡3000

一騎「いけ！！ハーデストアイズ！！召雷のストライク・バーストォォォ！！」

ハーデストアイズ「グルォォォ！！」

ハーデストアイズの口に紫と赤の雷が混ざったエネルギーが集まり発射される

ドォォン！！

ベクト「へぁ…！！いいねぇ…いいじゃねぇか！！お互い１発で決まっちまうような！！燃える熱いデュエルってのはよ！！」

ベクト「俺は罠カード『ファントム・シャランゲ』発動！！」

ベクト「このカードは『ライフが1000以下の時、相手のダイレクトアタックを無効にする事で自分の墓地のレベル4以下の時空間蛇（タイムスペースシュランゲ）の数だけフィールドのシュランゲカウンターを乗せられるカードにシュランゲカウンターを乗せる！！』」

ハーデストアイズの一撃は弾き飛ばされる

一騎「なんだと！？」

ベクト「そして俺の墓地には！！２体の時空間蛇（タイムスペースシュランゲ）モンスター！！よってヘヴィ・レインに2つのシュランゲカウンターを乗せる！！」

ベクト「ぐぉぉ…！！」ｷﾞｬﾘﾘｯ
ライフ1000➡600
ヘヴィ・レイン

シュランゲカウンター7

ベクト「ぐっ…！！」

一騎「っ！！」

アイリス「一騎君の攻撃を防いだ…！！」

ベクト「こんなところで終わっちゃ…つまらねぇよな！！一騎！！」

一騎「…！やってくれるぜ！！俺は！！これでターンエンド！！この瞬間ハーデストアイズの攻撃力はもとに戻る！」
手札1

ベクト「ハハッ！！…一騎！！お前は悔いのねぇように今から祈っておくんだな！！」

ベクト「俺のターン！！！」
手札1

ベクト「へっ！来たぜ！！俺は魔法カード『ブレイストレイド・シュランゲ』発動！！」

ベクト「このカードは『自分フィールドのシュランゲカウンターが乗せられるカードにシュランゲカウンターを1つのせ相手フィールドのモンスターの攻撃力を300ポイントダウンさせる！！』」

我流の武士道
攻撃力700➡400

ハーデストアイズ
攻撃力2500➡2200

ベクト「ぐぅぅ！！」ｷﾞｬﾘﾘｯ
ライフ600➡400

アイリス「あ！？一騎君のモンスターの攻撃力が！！？」

ベクト「俺の狙いはそこじゃねぇぜ！！」

一騎「何！？」

ベクト「俺はヘヴィ・レインの効果発動！！」

ベクト「ヘヴィ・レインに乗った『８つのカウンターを全てを取り除く！！！』」

ゴゴゴッ！！！

一騎「なっ！？なんだ！？」

全ての石像が破壊され周りの蛇達が一ヶ所に集まる

アイリス「うへぇ…なんなのよあれ…」

その光景にアイリスは悪寒が走る

ベクト「そして取り除いたことによりデッキからあるモンスターを特殊召喚できる！！」

ベクト「時空を裂き空間を飲み込み君臨する蛇の王…今こそ現れよぉ！！」

ベクト「こい！！『時空間蛇（タイムスペースシュランゲ）デスヒルドワインダー』！！！」

デスヒルドワインダー
レベル12/光属性/爬虫類
攻撃力3000

一ヶ所に集まった蛇が融合して現れたのはまさに龍

デスヒルドワインダー「グルォォォ！！」

アイリス「う…うそでしょ…」

ベクト「へっ！！驚くのははぇぇ！！俺はデスヒルドワインダーの効果発動！！『自分のライフが1000ポイント以下の時！！自分の墓地の爬虫類族の数だけ攻撃力が1000ポイントアップする』！！」

一騎「なんだと！？」

ベクト「さぁ！！今まで墓地に送られちまった魂よ！！力を与えやがれ！！」

デスヒルドワインダー
攻撃力3000➡8000

デスヒルドワインダーの頭は８つになる

デスヒルドワインダー「グルォォォ！！！」

ベクト「行くぜ！！デスヒルドワインダーでハーデストアイズを攻撃！！」

８つに頭にエネルギーが溜められる

ｷｭｨｨﾝ

アイリス「っ！！一騎君！！」

デスヒルドワインダー「ｺｧｧｧ!!!」

ベクト「楽しかったぜぇ！！一騎！！砕け散れ！！」

チュドン！！

一騎「…！！」

一騎「諦めねぇぞ！！ベクト！！！俺は墓地のＣ・スプロケッターの効果発動！！」

ベクト「なっ！？」

一騎「俺はスプロケッターを除外しフィールドのモンスター１体をリリースする事でモンスターの攻撃を１度無効にする！！俺は我流の武士道をリリース！！」

バキン！！

一騎「ぐぅぅぅ！！！」

アイリス「くぅっ！」

爆風が二人を襲う

ベクト「俺の渾身の一撃が防がれただと…！？」

一騎「っ！…悪いな…俺もソロモンズを渡すことは出来ねぇ…だから！！諦められねぇ！！」

ベクト「その闘志気に入ったぜ！！…へへっ…失敗しちまったらジョーカー様に怒られちまうよな…だが」

ベクト「さぁ！！一騎！！全力でかかってこい！！」

一騎「！！ベクト…お前…」

ベクト「俺はこれでターンエンド！！」
手札0

一騎「俺の…」

一騎「俺のターン！！！」
手札2

ｷｰﾝ

一騎「っ！？」

ｷｰﾝ

一騎の頭の中に新たなイメージが流れ込んでくる。

一騎「この感じは…前にも」

アイリス「一騎君…？」

一騎「俺は手札から魔法カード『明日への希望』を発動！！」

一騎「このカードは『自分フィールドのカードを2枚破壊することでデッキから2枚カードをドローする！！』」

一騎「俺は我流の魔術師と我麗の魔術師を破壊する！！」

ベクト「なんだと！？…いったい何を！？」

一騎「希望は…希望は絆へと繋がれた！！俺はデッキから2枚ドロォォ！！」ｷﾗｰﾝ
手札3

ｼｭﾊﾞｯ

一騎「俺はスケール1の『屑鉄の魔術師』とスケール8の『星屑の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！」

一騎「そして俺は手札からレベル4『Ｃ・（チェンジ）屑鉄の伝道師』を召喚！！」

伝道師
レベル4/闇属性/戦士族/ペンデュラム
攻撃力1200

一騎「そして！伝道師の効果発動！！『このカードが召喚、特殊召喚に成功した時！墓地からレベル4のＣ・（チェンジ）モンスターを１体特殊召喚する』！！」

一騎「俺は墓地からＣ・（チェンジ）サーバントを特殊召喚！！」

サーバント
攻撃力1500

ベクト「どうするつもりだ…！？」

一騎「さらに！屑鉄の魔術師のペンデュラム効果発動！！『１ターンに１度！自分フィールドのペンデュラムモンスター１体をチューナーとして扱う！！』」

一騎「俺は伝道師をチューナーとして扱う！」

アイリス「チューナー…ってことは！！」

ベクト「ま…まさか！？」

一騎「俺はレベル4のＣ・（チェンジ）屑鉄の伝道師にレベル4のサーバントをチューニング！！」
4+4=8

一騎「絆の力は次なる世代へ！聖なる翼を羽ばたかせその瞳で全てを繋げ！！光指す道となれ！！」

一騎「レベル8！！『ボンドアイズ・フェッセンズ・ドラゴン』！！！」

ボンドアイズ
レベル8/光属性/ドラゴン族/シンクロ
攻撃力2500

その姿、神々しくも美しい神秘の竜

瞳には絆を紡ぐ輪の紋様

ボンドアイズ「グルォォォ！！」

ベクト「こ…こいつは…すげぇ」

一騎「…」

アイリス「で…でもデスヒルドワインダーの攻撃力は8000だよ？」

ベクト「それだけじゃねぇ！！デスヒルドワインダーの更なる効果！！『１ターンに１度！相手フィールドにレベル5以上のモンスターが特殊召喚された時！！そのモンスターを破壊し！！相手にその攻撃力分のダメージを与える！！』」

アイリス「そ…そんな！？それじゃあ…一騎君は…！！」

ベクト「お前のモンスターは戦う前に敗北する！！」

ベクト「残念だが今回は俺のかちだ！！！」

一騎「ボンドアイズの効果発動！！『相手がフィールドのカードを破壊する効果を発動した時！このカードをゲームから除外することでその発動を無効にし！！破壊する！！』」

ベクト「なっ！！！なんだと！？」

一騎「いけぇ！！ボンドアイズ！！リフティス・サンクチュアリ！！！」

カァー！！と音速以上の速度で飛ぶボンドアイズは光の速度を越えてその場から消えるそして

デスヒルドワインダー「グルォォォ！！？」

デスヒルドワインダーもまた光に包まれて消えていく…

ベクト「なんだと…！！？」

一騎「まだ終わりじゃねぇ！！」

一騎「俺はハーデストアイズでベクトにダイレクトアタックだ！！」

一騎「召雷のストライク・バーストォォォ！！」

キィィン…ズドオォォン！！！

ベクト「ぐぅ…！！！？」

ベクト「うっ…うぐぁぁぁ！！！」ﾌﾞｧｯ

ベクト「あっがっ！！ガハッ！！」ﾄﾞｻｯ
ライフ400➡0

WIN一騎

…

ジョーカー「…やはりダメだったみたいだね…」

ジョーカー「くふふ…」

…

一騎「…」

一騎の手には新たなカード…

一騎「ボンドアイズ…っと」

一騎「大丈夫か？」

ベクト「…ああ」

一騎「お前はこれから…」

ベクト「よっと……１度戻るさ…一騎…お前が言っていたことあいつらがシンクリスの民を利用しようとしている事が本当か確かめてみるよ」

一騎「お前…そんなことをすれば…！」

ベクト「…どうなるかはわからねぇ…ただ…」

ベクト「俺がアイツに協力したい…助けてぇっていう気持ちは本当だ」

ベクト「だから俺は俺なりに答えを見つけて行動することにする」

ベクト「今度はジョーカー様の命令無しでな」

ベクト「おっそうだ！なぁ！一騎！もし次に戦う事が出来たらよ！また全力で戦おうぜ！」

一騎「ベクト…ああ！またデュエルしようぜ！！」

ベクト「おうよ！さて…とんじゃあ行くわ」ﾎﾞﾛｯ

一騎「がんばれよ」

ベクト「ああ…またな」

ベクトは一騎に背を向けながら手をふり歩いていく

一騎「…」

アイリス「一騎君は大丈夫なの？」

一騎「はい…俺はアイリスさんのお陰で自分が何をするべきなのか分かりました…それに」

一騎「ベクトがやろうとしていることはきっと俺なんかよりずっと重いと思います…それをやろうとしているなら」

一騎「俺も前を向いて進みます」

アイリス「！…よーし今日は最高の日だわ！」

アイリス「私！絶対に有名になってやるんだから！だから一騎君！私を応援してね♪」

一騎「はい！アイリスさんも頑張ってください！」

アイリス「うひひ♪」

そうしてアイリスと一騎は別れた

一騎「…俺のやるべき事…シンクリス四王女を…止める」

グッと拳に力を入れて一騎は誓うのだった。

続く

…

次回

一騎「ついに二日目を終えた俺達…このは、ユキそして俺は夜の街を散策しているとそこでジェイドの妹レイナが俺達の前に現れる」

一騎「次回『突然の来訪者レイナ』一気に駆け上がれ！！」




ユキ「やっと僕の出番があるよ！やったぁ！」
ピョンピョン

ユキ「それにしても45話かぁ…まだ折り返し地点でもないなんて…」

ユキ「それでもシンクリス編は折り返し地点！！」

ユキ「アニメでやっていたとしたらシンクリスに入ってから半年ですね！」

ユキ「む？ということは…１年間もシンクリス編をやると言うことに…な…長いですね…」

ユキ「しかし！ここで一騎君の新たなアイズモンスター！」

ユキ「ボンドアイズ・フェッセンズ・ドラゴンの登場！！」

ユキ「やっとシンクロドラゴンを使いましたね…」

ユキ「効果は今のところスターダスト・ドラゴンに似た効果を持つのみしか分かりませんが…近いうちに全ての効果が判明するかも！」

ユキ「そして次の噺ではデュエル描写がありません！！」

ユキ「うぅ…果たして大丈夫なのでしょうか…一番大事な話と話を繋ぐ部分ですので」

ユキ「うぅ～でも！がんばるしかないよ！」

ユキ「という事で次回もお楽しみに～」