第120話 黒騎士の意地　作：こんにゃく

アイヴィス『兄さん』

キルヴィス『ん？』

アイヴィス『俺は必ず兄さんより強くなる』

キルヴィス『ふん…そうだな…その時を楽しみにしてるよ』

…

アイヴィス「俺は強くなった…兄さんを憧れることは止めた…」

アイヴィス「貴様は通過点だファラリス…俺の手で必ず越えるぞ」

シリウス「ほう…俺は通過点か…言うなアイヴィス…だが無意味だと言っておこう…貴様のその態度すら俺の策略の内だ」

アイヴィス「言ってろ…俺は貴様の計画の上を行く！俺のターン！！」

手札5

アイヴィス「俺は手札から『BB(バーサク・ブレイダー)ハンニバル・ヘンリー』を召喚！！」


ハンニバル・ヘンリー
レベル1/闇属性/悪魔族
攻撃力0/守備力0


アイヴィス「ハンニバル・ヘンリーの効果発動！『自分フィールドにこのモンスターのみの場合、１ターンに１度相手に500ポイントのダメージを与える！』」

アイヴィス「やれ！！ハンニバル！！」

ﾄﾞｽﾞﾝｯ!! 空間を切り裂く炎のような斬撃がシリウスに直撃する

シリウス「むぅっ！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ!!
LP4000➡3500

アイヴィス「更にマジックカード『殺戮の嘲笑』を発動し『手札のBB(バーサク・ブレイダー)１体を墓地におくり、デッキから墓地に送ったモンスターと同じ種族、同じレベルのモンスター１体を特殊召喚する』」

アイヴィス「俺は手札の『BB(バーサク・ブレイダー) ハット・グリッカー』を墓地へ…そしてデッキから『BB(バーサク・ブレイダー) イーター・ダーマ』を特殊召喚！！」


イーター・ダーマ
レベル4/闇属性/悪魔族
攻撃力1000/守備力1800


シリウス「…ほう」

アイヴィス「ハンニバルの更なる効果を発動し！『このカードとフィールドのBB(バーサク・ブレイダー)モンスター1体を破壊し！デッキから破壊したモンスターの合計のレベルとなるBB(バーサク・ブレイダー)1体を特殊召喚する！』」

アイヴィス「ハンニバルとイーター・ダーマのレベルの合計は5！！よってデッキから『BB(バーサク・ブレイダー) アンサンブル・ストーカー』を特殊召喚！！」


アンサンブル・ストーカー
レベル5/闇属性/戦士族
攻撃力1300/守備力1000


アイヴィス「まだだ！！！カードの効果により墓地に送られたイーター・ダーマの効果発動！『墓地に送られたこのモンスターとBB(バーサク・ブレイダー)1体を除外し！そのレベルの合計以下となるBB(バーサク・ブレイダー)1体を手札から特殊召喚する！！』」

アイヴィス「現れろ！！『BB(バーサク・ブレイダー) レッドリッパー・アンドレイ』！！」


レッドリッパー・アンドレイ
レベル5/闇属性/戦士族
攻撃力1800/守備力1500


シリウス「レベル5のモンスターが2体…か」

アイヴィス「沸き上がる衝動、血の快楽に溺れ！！悶え苦しめ！！エクシーズ召喚！！ランク５！！『ＢＢ(バーサク・ブレイダー)クラウン・ゲイシー』！！」


クラウン・ゲイシー
ランク5 /闇属性/悪魔族 
攻撃力2700/守備力2400


アイヴィス「俺はカードを１枚セット！これでターンエンド」

手札0

シリウス「最初から全力…いや…手を尽くすほどの手を出すとはな…」

アイヴィス「当たり前だ、それが俺のデュエルだ」

シリウス「知っているぞ…お前の手の内はな…」

アイヴィス「…」

シリウス「見せてやろう…俺のデュエルを…俺のターン！」

手札6

シリウス「俺は手札から『凡骨の采配』を発動し『手札の通常モンスター1体を墓地へ送りデッキからカードを１枚ドローするそしてドローしたカードが通常モンスターの場合もう１枚続けてドローできる』」

シリウス「俺は手札の『ダイナロイド・マインラプトル』を墓地へ送りデッキからカードを１枚ドロー…ドローしたカードは『ダイナロイド・ドレッドトリケラ』…通常モンスターよって１枚ドローする」

手札6

シリウス「俺は『ダイナロイド・カノンプテラ』を召喚…そして『このモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時、墓地から恐竜族通常モンスター1体をチューナー扱いで特殊召喚する』来い！マインラプトル！」



カノンプテラ
レベル3/地属性/恐竜族
攻撃力1500/守備力1200


マインラプトル
レベル3/地属性/恐竜族
攻撃力1800/守備力1500


アイヴィス「チューナー扱い…と言うことは来るか…！」

シリウス「俺はレベル3のカノンプテラに同じくレベル3のマインラプトルをチューニング！」

シリウス「地を駆け疾走する機械仕掛けの獣の王よ、その研ぎ澄まされし爪を挙げ、我が声に答えよ！シンクロ召喚！現れよ！レベル6！『ダイナロイド・バイヨネットライガー』！！」


バイヨネットライガー
レベル6/地属性/獣族/シンクロ
攻撃力1900/守備力2000


シリウス「バイヨネットライガーが『シンクロ召喚に成功した時、相手フィールドのモンスターすべての攻撃力を500ポイントダウンさせる』」


クラウン・ゲイシー
攻撃力2700➡2200


アイヴィス「攻撃力を下げられたか…だがまだクラウン・ゲイシーの攻撃力には及ばない！！」

シリウス「それはどうか…試してみるか？」

アイヴィス「なんだと！？」

シリウス「バイヨネットライガーの2つ目の効果！『１ターンに１度、墓地、手札、フィールドの恐竜族モンスター１体を選択し装備カード扱いでこのカードに装備し、装備カード１枚につきこのモンスターは500ポイント攻撃力をアップさせこのモンスターの種族を恐竜族とする』」

シリウス「俺は手札のダイナロイド・ドレッドトリケラをバイヨネットライガーに装備カードとして装備する」
手札4


バイヨネットライガー
攻撃力1900➡2400


アイヴィス「攻撃力がクラウン・ゲイシーを上回ったっ！！？」

シリウス「ダメ押しと行こうかフィールド魔法『ジュラシックワールドネオ』を発動！」

ﾄﾞｫｳﾝ!!フィールドが太古の密林へと変貌する

シリウス「これで『フィールドの恐竜族モンスター全ての攻撃力、守備力が500ポイントアップする』」


バイヨネットライガー
攻撃力2400➡2900


シリウス「バトルだ、バイヨネットライガーでクラウン・ゲイシーを攻撃！」

シリウス「スリーフ・ブレイズ！！」


バイヨネットライガー
攻撃力2900

⬇

クラウン・ゲイシー
攻撃力2200


ｽﾞﾄﾞﾝｯ!!

アイヴィス「うぐぅぅっ！！」
LP4000➡3300


シリウス「ジュラシックワールドネオの効果発動！『自分フィールドの恐竜族モンスターが相手モンスターと戦闘を行いダメージを与えた時、デッキから与えたダメージ以下の攻撃力を持つ恐竜族モンスターを効果を無効にして特殊召喚する』」


シリウス「俺が与えたダメージは700…よって攻撃力700以下の恐竜族を加える」

シリウス「俺がデッキから特殊召喚するのは『ダイナロイド・ガトリングジュラフ』」


ガトリングジュラフ
レベル2/地属性/恐竜族/チューナー
攻撃力500/守備力200


シリウス「俺はメインフェイズ2でレベル6のダイナロイド・バイヨネットライガーにレベル2のガトリングジュラフをチューニング！」

シリウス「岩をも砕くその顎と大地を砕くその脚で数多の生物の頂点に立つ太古の猛者よ！今ここに現れよ！シンクロ召喚！レベル8！！『ダイナロイド・デストロイスピノス』！！」


デストロイスピノス
レベル8/地属性/恐竜族/シンクロ
攻撃力2700/守備力2500


ﾄﾞｼﾝｯ! 背中に巨大なノコギリ状の背ビレ 巨大な爪を持つ殺戮の竜が出現する

シリウス「ジュラシックワールドネオの効果により攻撃力が500ポイントアップする」


デストロイスピノス
攻撃力2700➡3200


アイヴィス「２度目のシンクロ召喚…！！」

シリウス「それだけではない…ガトリングジュラフの効果発動！『このモンスターがシンクロ素材となった時、フィールドのシンクロモンスター1体を選択しそのレベル×200ポイントのダメージを与える』」

アイヴィス「なっ！？」

シリウス「俺は勿論デストロイスピノスを選択…1600のダメージをアイヴィス…貴様に与える」

ｽﾞｶﾞｶﾞｯ!!

アイヴィス「ぐぁぁっ！！！」
LP3300➡1700

シリウス「ふん…いきなり大ダメージだなアイヴィス」

アイヴィス「そんな…ことは…ないさ」

シリウス「なに？」

アイヴィス「トラップ発動！『狂奏乱舞』！！『自分フィールドのBB(バーサク・ブレイダー)が破壊された時、デッキから破壊されたモンスター以外のBB(バーサク・ブレイダー)1体をフィールドに特殊召喚する』」

アイヴィス「俺はデッキから『BB(バーサク・ブレイダー) ガントレット・アレソン』を特殊召喚！」


ガントレット・アレソン
レベル1/闇属性/悪魔族
攻撃力100/守備力300


アイヴィス「更に『特殊召喚したモンスターがレベル4以下の場合、俺はデッキからカードを１枚ドローする』」
手札1

シリウス「…アイヴィスそれは読んでいたぞ」

アイヴィス「なんだと？」

シリウス「貴様がトラップを使い…後のケアをする…それを読んでいたと言っている…デストロイスピノスのモンスター効果発動！『１ターンに１度相手モンスター1体を破壊し、自分墓地から恐竜族通常モンスター1体をフィールドに特殊召喚する』」

ｽﾞｶﾞﾝ!!

デストロイスピノスの背中のノコギリがガントレット・アレソンを破壊する

アイヴィス「くっ！！」

シリウス「そして俺は墓地からドレッドトリケラを特殊召喚！」


ドレッドトリケラ
レベル7/地属性/恐竜族
攻撃力2500/守備力1900


シリウス「ジュラシックワールドネオの効果により攻撃力が500ポイントアップ」


ドレッドトリケラ
攻撃力2500➡3000


アイヴィス「分かっていないようだな…軍神」

シリウス「何？」

アイヴィス「このモンスターも破壊されることは想定済みだ！！ガントレット・アレソンの効果発動！『このモンスターが破壊された時、デッキからBB（バーサクブレイダー）１体を攻撃力、守備力を0にして特殊召喚する！！』」

アイヴィス「現れろ！！『BB(バーサク・ブレイダー)デス・ロード』！！」


デス・ロード
レベル5/闇属性/悪魔族
攻撃力1900➡0/守備力2200➡0


シリウス「…俺はカードを１枚セット…ターンエンドだ」
手札2


アイヴィス「どうだシリウス！貴様の計算を上回ったぞ！！」

シリウス「…果たしてそうかな」

アイヴィス「…強がりを…なら見せてやる…俺のターン！！」

手札2

アイヴィス「俺は！手札の『BB(バーサク・ブレイダー)デカンド・マイク』の効果発動！『フィールドのBB(バーサク・ブレイダー)1体を破壊し！このモンスターを特殊召喚する！！』」

アイヴィス「デス・ロードを破壊し！デカンド・マイクを特殊召喚！！」


デカンド・マイク
レベル８/闇属性/悪魔族
攻撃力1800/守備力1400


アイヴィス「破壊されたデス・ロードの効果発動！『デス・ロードが効果で破壊された時、墓地のデス・ロードをフィールドに特殊召喚する！』」


デス・ロード
攻撃力1900


アイヴィス「そして！デカンド・マイクは『この効果で特殊召喚したターン、フィールドのBB(バーサク・ブレイダー)全てのレベルを8にできる！』」


デス・ロード
レベル5➡8


シリウス「…レベル8」

アイヴィス「俺は！レベル8のデカンド・マイクとデス・ロードでオーバレイ！！血に飢えし忘却の王よ、涌き出る混沌、静寂を食い破り、生み出し、自壊せよ！！エクシーズ！現れろ！！『GD．40ＢＢ（バーサクブレイダー）・ダスクドラウム』！！」


ダスクドラウム 
ランク8/闇属性/悪魔族
攻撃力3000/守備力2500


シリウス「そのソロモンズを俺の前に出し…戦う事が俺の計算の上を行くことか？」

アイヴィス「ああ、その通りだ…俺はダスクドラウムの効果発動！
『オーバレイユニットを１つ使い墓地のBB（バーサクブレイダー）１体を選択しそのカードの持つ破壊されて発動する効果を発動条件を無視して発動する』！」

アイヴィス「オーバレイユニットを2つ使い墓地のデス・ロードとレッドリッパー・アンドレイの効果を発動する！」

シリウス「む？」

アイヴィス「デス・ロードの効果により墓地のデス・ロードを特殊召喚し…レッドリッパー・アンドレイの効果により『デッキからレッドリッパー・アンドレイを1体特殊召喚する』！！」


デス・ロード
攻撃力1900


レッドリッパー・アンドレイ
攻撃力1800


シリウス「ダスクドラウムの効果を使えばダスクドラウム自体を強化する事も可能だった…だがそれをせずにモンスターの召喚…」

アイヴィス「俺は！レベル5のデス・ロードとレッドリッパー・アンドレイでオーバレイ！！破滅の道に続く未来を他が人に託すため血の道へと突き進め！！エクシーズ召喚！！ランク5！『BB(バーサク・ブレイダー) ブラッド・ピリオド』！！」


ブラッド・ピリオド
ランク5/闇属性/悪魔族/エクシーズ
攻撃力2600/守備力1900


シリウス「新たなエクシーズを出したか…それが俺を倒す算段…面白いやってみろ」

アイヴィス「ブラッド・ピリオドの効果発動！『オーバレイユニットを１つ使い、１ターンに１度デッキからBB(バーサク・ブレイダー)1体を墓地に送る…そして墓地に送ったモンスターは破壊されて送られた事となる！』」

アイヴィス「デッキから『BB(バーサク・ブレイダー)スカラベ・マッドナイト』を墓地へ送り効果発動！『このモンスターが破壊され墓地に送られた時！エンドフェイズまでフィールドのBB(バーサク・ブレイダー)の攻撃力を1000ポイントアップさせる！』」


ダスクドラウム
攻撃力3000➡4000


ブラッド・ピリオド
攻撃力2600➡3700


アイヴィス「これで準備は整ったぞ！シリウス！！」

シリウス「貴様は強くなることが目的だったな」

アイヴィス「…ああその通りだ、俺は強くなる…兄キルヴィスを…いやそれだけではない、操られていたとは言え俺を破ったジェイド…それらを越えるため俺は負けられない！」

シリウス「負けられない…か」

アイヴィス「シリウス…貴様が過去にどれだけ凄い男だったかは知らないが…俺は越える…越えなくてはならない！」

シリウス「個人のためか…面白い…」

アイヴィス「俺は貴様達ファラリスに恐れをなした…恐れそしてベクトさんやメーアさん見捨てた…」

アイヴィス「そんな俺が許せない！！貴様を越えた時初めて俺は俺自身を取り戻すことができる！！」

アイヴィス「バトルだ！ブラッド・ピリオドでデストロイスピノスを攻撃！！」

アイヴィス「デッドリー・ブラッド・サイズ！！」

血の鎌がデストロイスピノスを刈り取る

ブラッド・ピリオド
攻撃力3700

⬇

デストロイスピノス
攻撃力3200


シリウス「うぐぅぅ！！」
LP4000➡3500

アイヴィス「まだだ！ダスクドラウムでドレッドトリケラを攻撃！！」

アイヴィス「忘却のレクイエム！！」


ダスクドラウム
攻撃力4000

⬇

ドレッドトリケラ
攻撃力3000


シリウス「ぐぁぁっ！！」
LP3500➡2500

シリウス「この瞬間！トラップ発動！『セメタリーシンクロ』！！」

シリウス「このカードは『自分の墓地に存在するシンクロモンスター1体とシンクロモンスターと同じ属性、同じ種族のチューナーモンスター1体を除外しシンクロ召喚を行う！』」

シリウス「俺は墓地のレベル8のデストロイスピノスとレベル2のガトリングジュラフを除外する！」

シリウス「太古に響く咆哮、大地を踏みしめる巨大な爪痕がその大いなる力を示す！シンクロ召喚！大地を砕け！レベル10『ダイナロイド・バイオティラノ』！！」


バイオティラノ
レベル10/地属性/恐竜族/シンクロ
攻撃力3000➡3500/守備力3000➡3500


ｽﾞｽﾞﾝ!!

アイヴィス「それが貴様のエースモンスターか…だが甘い！！俺はその上をいかせてもらうぞシリウス！！」

アイヴィス「俺は速攻魔法『RUM(ランクアップマジック) ブラックナイト・スピリット』発動！」

アイヴィス「『自分フィールドのエクシーズモンスター1体を同じ種族のランクの１つ高いモンスターにランクアップさせる』」

アイヴィス「俺はダスクドラウムを対象に発動！！血に飢えし忘却の王よ、災厄を呼ぶ混沌、愚民を食い破り、生み出し、自壊せよ！！エクシーズ！現れろ！！『GD．40 BB（バーサクブレイダー）・アルフロントラウム』！！」


アルフロントラウム
ランク9/闇属性/悪魔族
攻撃力3600/守備力2200


アイヴィス「『この効果が発動した時、そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで攻撃力を500ポイントアップさせ、相手フィールドのモンスター1体の効果を無効にする！』よってバイオティラノの効果は無効だ！！」

シリウス「バイオティラノはシンクロ素材となったモンスターに通常モンスターを使用した時に効果を発揮する…今のこの状態では効果は元々発動できない」

アイヴィス「だったら好都合だ！アルフロントラウムの効果発動！『１ターンに１度墓地に存在するBB(バーサク・ブレイダー)1体を選択しそのモンスターの破壊されて発動する効果を発動条件を無視して発動させる！』」

アイヴィス「俺はクラウン・ゲイシーの効果発動！『フィールドのBB(バーサク・ブレイダー)1体を選択し！そのモンスターはこのターン2回攻撃ができる』！！」

アイヴィス「これで終わりだ！！軍神シリウス！！！アルフロントラウムでバイオティラノを攻撃！！」

アイヴィス「忘却のヘル・レクイエム！！！」

ｸﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ!!幻影の腕がバイオティラノを殴りとばす


アルフロントラウム
攻撃力4100

⬇

バイオティラノ
攻撃力3500


シリウス「俺は墓地のセメタリーシンクロを除外し効果発動！『このターン自分フィールドのシンクロモンスターの戦闘、効果による破壊を１度だけ無効にする…くっ！』」ﾄﾞｼｭｳｩ!!
LP2500➡1900

アイヴィス「だがアルフロントラウムの攻撃は残っている！！そのモンスターには消えてもらうぞ！！」

ｽﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞｯ!!再び幻影の腕がバイオティラノを襲い今度は破壊する

シリウス「むぅっ！！」
LP1900➡1300

アイヴィス「俺はこれでターンエンド…そして！この瞬間！！エクシーズ素材として墓地へ送られたデカンド・マイクの効果発動！『そのターンのエンドフェイズ時相手プレイヤーのライフを半分にする！！』」

ｽﾞｷﾞｬｧｧ!! 音波のような物がシリウスを突き飛ばす

シリウス「ぐおっ！！！？」ｽﾞｶﾞﾝｯ!!
LP1300➡650

アイヴィス「これで俺のフィールドのモンスターの攻撃力は元の数値へと戻る」


アルフロントラウム
攻撃力3600


ブラッド・ピリオド
攻撃力2700


アイヴィス「…どうだ、これでも貴様は計算の内だと言うのか？」

シリウス「く…う…」ﾌﾗｯ

アイヴィス「…」

シリウス「あ…ああ…その通りだ…アイヴィス」

アイヴィス「…なんだと？」

シリウス「貴様の強さは知っている…認めよう…貴様は強い…」

シリウス「幾多の戦いを経て更に技術が磨かれた…だからこそ…俺は相手を知る事が戦いにおいて一番必要なことだと思うのだ」

シリウス「相手の強さ…性格…それらを全て把握し戦いの一手として取り込み！それを戦略に盛り込む！！それこそがシリウスのデュエルだ！！！」

シリウス「俺のターン！！！」
手札3

シリウス「手札から『ダイナソーリボーン』発動！『墓地の恐竜族1体を特殊召喚する』」

シリウス「特殊召喚するのはバイオティラノ」


バイオティラノ
攻撃力3000➡3500


アイヴィス「そのモンスターを再び召喚した所で何になる！そのモンスターは通常モンスターを素材としてなければ効果は発動できないのだろう！！」

シリウス「俺の切り札がバイオティラノと言った覚えはないぞ」

アイヴィス「な…に？」

シリウス「手札から『ダイナロイド・フップフェンステゴ』を召喚！」


フップフェンステゴ
レベル1/地属性/恐竜族/チューナー
攻撃力200➡700/守備力1000➡1500


シリウス「フップフェンステゴは『自分フィールドに恐竜族シンクロモンスターが存在する時墓地から通常モンスター1体を選択しそのモンスターのレベル1のチューナーモンスターとして特殊召喚する』」

シリウス「現れろ！！マインラプトル！！」


マインラプトル
レベル3➡1
攻撃力1800➡2300


シリウス「この効果を使用したターン自分は恐竜族モンスターしか特殊召喚できない…だが…俺のデッキには恐竜族しかいない！よって！関係はない！！」

シリウス「俺はレベル10のバイオティラノにレベル1のフップフェンステゴとマインラプトルをダブルチューニング！！」

シリウス「古代を統べる王より以前に君臨せし竜よ、紅蓮の炎に捲れ歯向かう者共を引き潰す絶対王者！今ここに現れよ！！シンクロ召喚！レベル12！！『ダイナロイド・パンツァースナッチ』！！」


パンツァースナッチ
レベル12/地属性/恐竜族/シンクロ
攻撃力4500➡5000/守備力4000➡4500


ｶﾞｺﾝｯ 巨大な主砲にバイオティラノよりも２回りも大きな体をもつ竜

アイヴィス「な…にぃ…！！」

シリウス「切り札…奥の手と言うものは最後まで取っておくべきものだ…勝利を確信しこの一手で決まると言う確信があるまでは切り札というものは出さないものなのだよアイヴィス！」

アイヴィス「くっ！！」

アイヴィス(だがまだ俺のライフは1700…このモンスターが攻撃してきたとしても耐えられる…！！)

アイヴィス(それだけじゃない…俺のフィールドのブラッド・ピリオドにはフィールドのBB(バーサク・ブレイダー)1体を破壊することで相手の攻撃を１度だけ無効に出来る効果がある…そしてアルフロントラウムは自身が発動したマジック・トラップ・モンスター効果で破壊された時墓地から特殊召喚できる…！！このターンを凌ぎきって見せる！！)

シリウス「ふん…アイヴィス…貴様このターンを凌ぎきってやると思っているな？」

アイヴィス「っ！！」

シリウス「無駄だ…そう思っている時点で詰みだアイヴィス！！パンツァースナッチの効果発動！『墓地から恐竜族モンスターを１体選択し特殊召喚する！！』」

シリウス「俺が特殊召喚するのはドレッドトリケラ！！」


ドレッドトリケラ
攻撃力2500➡3000


シリウス「そして墓地のダイナソーリボーンの効果発動！『墓地のこのカードを除外しシンクロモンスター以外の恐竜族モンスター1体を特殊召喚する』」

シリウス「来い！カノンプテラ！！」


カノンプテラ
攻撃力1500➡2000


シリウス「カノンプテラが召喚、特殊召喚に成功した時墓地から恐竜族通常モンスターをチューナー扱いで特殊召喚する！！マインラプトル！！」


マインラプトル
攻撃力1800➡2300

シリウス「俺はレベル7のドレッドトリケラにレベル3のマインラプトルをチューニング！シンクロ召喚！！ダイナロイド・バイオティラノ！！！」


バイオティラノ
攻撃力3000➡3500


シリウス「バイオティラノの効果発動！『通常モンスターをシンクロ素材としている場合、１ターンに１度相手モンスター1体を破壊し破壊したモンスターの効果を無効にしてバイオティラノ扱いでフィールドに特殊召喚する！』」

シリウス「対象はブラッド・ピリオド！！」

ｽﾞｶﾞﾝｯ!!

バイオティラノの管がブラッド・ピリオドを取り込む

アイヴィス「なっ！！？だ…だが！！！シリウス！甘いぞ！！！その効果は『破壊する』効果だ！！ブラッド・ピリオドの効果発動！」

アイヴィス「『ブラッド・ピリオドが破壊された時！相手モンスター1体と自分フィールドのカードを１枚を破壊する！！』」

シリウス「ふん…言っただろう切り札は勝ちを確信した時に呼び出すもの…つまり俺は今！確信している！！パンツァースナッチの更なる効果を発動！『自分フィールドのこのカード以外の恐竜族モンスターの数だけこのターン相手が発動するマジック、トラップ、モンスター効果の発動を無効にできる！！』」

アイヴィス「なっ！？」

シリウス「俺のフィールドにはバイオティラノとカノンプテラの2体！よってこのターン俺は2度の効果を無効に出来る！！」

シリウス「ブラッド・ピリオドを破壊し！バイオティラノに変更！！」


ブラッド・ピリオド➡バイオティラノ
攻撃力3000➡3500


シリウス「残るはアルフロントラウムのみだな…アイヴィス」

アイヴィス「っ！！」

シリウス「貴様は何一つ乗り越えることはできなかった…しかし誇っていいぞ…この俺をここまでやったのだからな…」

シリウス「バトルだ！！パンツァースナッチでアルフロントラウムを攻撃！」

シリウス「ラスト・パンツァー！！」

ｽﾞﾄﾞﾝｯ!!


パンツァースナッチ
攻撃力5000

⬇

アルフロントラウム
攻撃力3600


アイヴィス「うぐぁぁぁっ！！」ｽﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ!!
LP1700➡500


アイヴィス「う…ぐ…ハッ！！？」

バイオティラノ「ｸﾞﾙﾙ…」ﾄﾞﾝｯ!

シリウス「残るバイオティラノとカノンプテラでダイレクトアタック…」

ｷﾞｭｲｲﾝｯ…

アイヴィス「ぐぁぁぁっ！！！」ﾌﾞﾜｯ
LP500➡0

シリウス「…」ｻｯ

シリウスがアイヴィスに近寄る

アイヴィス「悔いは…ない…訳ではない…」

シリウス「…」

アイヴィス「勝ちたかった…ただそれだけだ…」

シリウス「それだけか？」

アイヴィス「…俺は勝たなければならなかった…この世界を守るために…俺は…」

シリウス「…見事だアイヴィス…黒騎士と呼ばれし男よ…」

アイヴィスの体が淡く光る

アイヴィス(兄さん…俺は強くなったのだろうか…)

アイヴィス(この敗北で一騎やジェイド達の力になれたのだろうか…)

アイヴィス(マイアス王…俺はこれで世界のためになったのでしょうか…)


シリウス「安らかに眠れ…そして運が良ければファラリスに転生するといい…その時は俺の右腕にしてやる」

…


シャウロン「成る程…アイツらファラリス七賢者を別れさせそれぞれデュエルで足止めか…いい考えじゃねぇか…」

シャウロン「両者共に疲弊してくれれば俺様も動きやすくなる…ケケケッ」

シャウロン「少しばかり俺様は見学させてもらうぜ…このデュエルをよぉ…」


…


続く

次回


アルフレド「ムカつくなぁ…君達兄妹は揃いも揃って誰かのためってかい？」

サーニャ「サーニャは自分の為に戦っています…ガイの思いや一騎の思いを背負って」

アルフレド「それがムカつくって言っているんだよ！！」

一騎「次回『誰かのために』一気に駆け上がれ！！」





ダイナロイド・パンツァースナッチ
レベル12/地属性/恐竜族/シンクロ
攻撃力4500/守備力4000


恐竜族チューナー2体+恐竜族モンスター1体以上

①自分または相手メインフェイズ時に１度、墓地からX、Ｓ、融合以外の恐竜族モンスター1体を特殊召喚する。
②自分のターンに発生する魔法、罠、モンスター効果の発動を自分フィールドのこのモンスター以外の恐竜族モンスターの数だけこのターンの間無効にする事が出来る。
③このカードが相手ターンにカードの効果の対象となった時、自分フィールドの通常恐竜族モンスター1体をリリースすることでその発動を無効にし破壊する。