第3話　妖怪忍空大旋風　後半　作：こんにゃく

一騎「…俺のターン！！」

一騎「相手の場には攻撃力が3000の大型モンスター…だけどやるしかねぇ！」

一騎「俺のターン！俺は再びペンデュラム召喚を行う！ペンデュラム召喚！手札から『C・ファントム・ビースト』そしてエクストラデッキからハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン！！」

『ファントム・ビースト』
地属性　レベル4　獣族
攻撃力1500

『ハーデストアイズ』
攻撃力2500

一騎（ここはダメージ優先！一気に決めるぜ！）

一騎「バトルだ！俺はハーデストアイズで妖怪忍空・風死ノ鎌鼬を攻撃！！」

一騎「さらにハーデストアイズは手札の数だけ攻撃力が500ポイントアップするそしてファントム・ビーストの効果『Pモンスターがバトルするとき攻撃力を300アップさせる』！」

鎌鼬攻撃力1800←ハーデストアイズ攻撃力3300

このは「ダメージ優先でござるか！しかし故に悪手でござるよ！罠カード『妖怪忍法・大旋風』」

このは「このカード『妖怪忍空が攻撃対象になった時、対象のモンスターをデッキに戻すことでバトルフェイズを終了させるのです』」

一騎「何！？」

このは「そして『戻したモンスターのもともとの攻撃力分のダメージをお互いのプレイヤーに与えるので』ござるよ」

このはライフ1200

一騎「くぅぅ…俺はカードを１枚伏せてターンエンドこの瞬間ハーデストアイズの攻撃力は元に戻る」

一騎ライフ300
手札0

このは「これが私の戦術…妖怪忍法大旋風…モンスターを自由自在にあやつり相手を翻弄するデュエルなのです」

一騎「さすがは…頭領というだけはあるな…」

このは「ではこのターンで終わらせるのです！！」

手札2枚

このは「これはいいカードなのです！私は手札の『妖怪忍空・大鎌鼬』の効果を発動」

このは「『手札の妖怪忍空を墓地に送ることで手札から特殊召喚できる』のです、私は手札の餓者髑髏を墓地に送り特殊召喚」

『大鎌鼬』
風属性　レベル５　獣族
攻撃力1900

このは「さらに大鎌鼬は『墓地に送ったモンスターのレベルの数×200ポイント攻撃力がアップする』墓地に送った餓者髑髏はレベル8よって1600アップするのです！」

大鎌鼬　攻撃力3500

一騎「攻撃力3500！？」

このは「それだけではないのですよ！五尾ノ狐の残りのオーバーレイユニットを使い効果を使うのです、ライフポイントの差の分…900ポイント攻撃力がアップし私は450ポイント回復するのです」

ライフ1650

五尾ノ狐攻撃力4000

このは「さぁいくでござるよ！私は大鎌鼬でハーデストアイズを攻撃！！」

一騎「くっ俺は罠カード『ペンデュラム・ブレイク・ブースター』を発動！」

一騎「このカードは『自分フィールドにペンデュラムモンスターが２体以上いる時、ペンデュラムモンスター１体を選択しそのモンスターを破壊することでそのモンスターの元々の攻撃力の半分の数値をPモンスターに与える！』」

一騎「俺はファントム・ビーストを破壊し攻撃力1500の半分750をハーデストアイズに与える！」

ハーデストアイズ攻撃力3250

このは「それでも攻撃力はこちらが上でござる！！戦闘は続行！！」

一騎「ぐあぁぁ！！」

ライフ50

このは「続けて五尾ノ…いえやめときましょう」

一騎「！」

このは「なかなかいっきも策士でござるなぁ…ここで五尾ノ狐で攻撃をしたところで罠カードのスケアクロウの効果でモンスターの特殊召喚を許してしまう…破壊できたとしてもおそらくいっきが召喚するのはペンデュラム…だからこそ黒の魔術師のペンデュラム効果を使わずにハーデストアイズを破壊したのですか…」

一騎「バレてたか…」

このは「そうはいかないのですよ！私はこれでターンエンド！さぁいっきこれで最後のターンなのですあなたのライフは50何をされても負けなのです！」

一騎(く…ここでスケアクロウの効果が使えていたらまだ何かできたかもしれなかったのに…だけど)

一騎「行くしかねぇだろ！！俺のターン！！これは！」

手札１

このは「！」

長老「ほう…この状況を打破するカードドローしたのかのぉ」

一騎「このは…この勝負…一気にいかせてもらうぜ！！」

このは「…くるでござるか！！」

一騎「俺は再びペンデュラム召喚を行う！！揺れろ魂のペンデュラム！天空に描け光のアーク！ペンデュラム召喚！！」

一騎「まずは手札から『C・ジャイアント・スコーピオン』！エクストラデッキから『C・ファントム・ビースト』！そして紫煙の眼輝けし竜『ハーデストアイズ・スカイ・ドラゴン』！！」

『ジャイアント・スコーピオン』　
地属性　レベル６　昆虫族
守備力2300

『ファントム・ビースト』
攻撃力1500

『ハーデストアイズ』
攻撃力2500

このは「またしてもペンデュラム…しかしモンスターの攻撃力はこちらが上でござるよ！！」

一騎「ちっちっち甘いぜ！今回の主役はこいつさ！ジャイアント・スコーピオン！」

一騎「こいつのモンスター効果は『ペンデュラム召喚に成功した時フィールドに存在するすべてのモンスターの攻撃力を直線状にいるモンスターと入れ替える』のさ！」

このは「直線状ですと！？」

長老「なんと…」

一騎「つまりこのはの五尾ノ九尾とハーデストアイズそして大鎌鼬とファントム・ビーストの攻撃力を入れ替える！！」

五尾ノ狐　攻撃力4000⇔ハーデスト　攻撃力2500　

大鎌鼬　攻撃力3500⇔ファントム・ビースト　攻撃力1500

このは「そんな…」

一騎「いくぜこのは！！俺はハーデストアイズで五尾ノ狐を攻撃！！」

一騎「召雷のストライクバーストォォォ！！」

このは「うにゃああぁぁぁ」

ライフ0



一騎「いや～すっげぇ楽しかったぜこの…は？」

このは「う～」ムスー

一騎「このは？どうした？」

このは「う～勝ちたかったです勝ちたかったですぅぅぅ」

一騎「！？」

このは「負けたの悔しいのですよぉうわああぁぁん」ジタバタ

一騎（このはってもしかして負けず嫌いなのか？）

長老「ほっほっほ…よくやったぞこのはそして一騎」

一騎「！」

長老「このはも機嫌を損ねるな…して一騎よ」

一騎「は…はい！」

長老「ライフが50という絶対絶命の中でもデッキを信じてこのはを打ち破った…見事だ」

一騎「ありがとうございます！」

長老「お主を里に入れることを許可する！」

一騎「本当ですか！？やったなこのは！」

このは「う～」プイッ

一騎「えぇ…」




・エクサス・

アイヴィス「こいつにチップを入れておけ『暁』」

暁「…」

暁と呼ばれた少年は全身をマントで包み顔に仮面をつけ表情を読み取ることはできない

アイヴィスは先ほど飢餓で倒れていた少年を暁に手渡す

アイヴィス「たのんだぞ」

暁は少年を担ぎそのまま去っていった。それを見送ったアイヴィスはある場所へ向かう、そこは玉座のある王室そこにはある男が鎮座していた

アイヴィス「マイアス様」

マイアス「アイヴィスかぁ…」

アイヴィス「先日確認したペンデュラムを使う少年ですが未だに発見できておりません」

マイアス「…シンクリスとの状況はどうだぁ」

アイヴィス「こちらも我々が劣勢…いつやつらが『フュージニア』と手を組むか…かなり危険な状況であります」

マイアス「そのためにもペンデュラム使いを我が手中にぃ…」

アイヴィス「分かっています…大体やつがどこへ向かったのか検討はついているので必ずや私が」

マイアス「頼んだぞアイヴィスゥ」

アイヴィス「それと」

マイアス「？」

アイヴィス「ネズミが一匹入り込んでいました」


次回
通「開けろぉ！ここから出せ！！っなんで俺がこんなところに」

「ここから出たいか？」

通「！？誰だお前！」

「お前にはここ…エクサスの闇を教えてやる」

次回『エクシーズの国エクサス』