第13話 女帝が支配する国 シンクリス！　作：こんにゃく

遊姫「ねぇ…ねぇってば！」

クローバー「ん？なーにぃ？」

遊姫「私全っ然ワケわかんないだけど！」

クローバー「うーんうちもよく分かんないんだよねぇ」

遊姫「えぇ！！？そうなの！？」

クローバー「そうなの」

遊姫「そんなぁ…」

クローバー「大丈夫だよ！うち達が今からいく場所にね？スペードっていう不思議な人がいるから！」

遊姫「それって大丈夫って言えるの？」

クローバー「うむ！大丈夫大丈夫♪」

遊姫はこのワケわからない子に不信感を持ちつつも今のこの状況では付いていくことしかないため仕方なく付いていった

遊姫「それにしても…すっごい…」

辺りは高いビルが立ち並びまさに未来の世界に来たようだった。車や何やらは空を飛んでいるようだ。

遊姫「それなのに…この子は鎧着てるし…」

クローバー「ん？あぁこれ？場違いに見えるって？いいのいいのこれ何となく来てるだけだから」

遊姫「何となく！？」

クローバー「うん、本来は別に着ても着なくてもいいんだよねぇ…うちは罰として今日は着せられてるけど」

遊姫「そ…そうなんだ…」

クローバー「ねぇ君って名前は？」

遊姫「え？」

クローバー「名前だよな・ま・え」

遊姫「えぇと…遊姫」

クローバー「おぉ！遊姫！よろしくね！うちはクローバーだよ！」

遊姫「クローバー…？」

遊姫（そういえばさっきの人達もハートとかダイヤ…それに今から会いに行く人はスペード…トランプ？）

クローバー「ん…ほら見てごらん遊姫！あそこだよ」

遊姫「えっ？ってえぇぇ！？」

クローバー「えへへ…驚いた？」

遊姫の目の前に一際巨大なビル…上を見上げると首が痛くなりそうな位巨大な物だった

遊姫「本当にここ？」

クローバー「うんそうだよ、ここはうち達の家でもあるしね」

遊姫「え…家？…もしかしてクローバーって偉い人？」

クローバー「うん♪うち達四人はこの国の王女をやっているんだよ！」

遊姫「王女…王女！！？」

クローバー「アッハハ♪遊姫って面白い反応するよねぇ…見てて飽きないや」

…

遊姫「うわぁぁ…」

遊姫は最上階へと向かうためのエレベーターに乗っているのだが外の景色が見えるため

遊姫「た…高い」

クローバー「そうだねぇ…でも景色はいいでしょ？」

遊姫「そうだけどぉ…」

クローバー「ほら！見てみて！あそこの山！シンクリス山って言ってシンクリスを代表とする一番大きな山だよ！」

遊姫「そ…そう」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

ｳｨｰﾝ

クローバー「さぁて着いたよ！スペードいるでしょ？」

遊姫「ここが…」

その部屋は月や星などのさまざまなクッションなど意外とファンタチックな内装となっていた。

そしてその部屋の中心に髪の毛は金髪ロールでいかにも育ちが良いであろう美少女が腰を掛けていた


スペード「お待ちしておりましたわ、精霊さん」

遊姫「え？わ…私のこと！？」

スペード「えぇ…そうですわあなたのこと」

遊姫「精霊ってどういう…」

トラクリボー「クリクリー」

遊姫「えっ？」ﾁﾗｯ

スペード「ｸｽｯやはりあなたは精霊さんですわ」

遊姫「えっ！？あなたこれが見えるの！？」

トラクリボー「クリ～」ｷﾞｭﾑｰ⬅ほっぺをつねられている

スペード「カードの精霊は本来人間には見ることは出来ないのですだから貴方は精霊さん」

遊姫「クローバー…貴方見えないの？」

クローバー「全っ然見えない」

遊姫「って貴方も見えるってことは貴方もじゃない！」

スペード「私の場合は違いますわ…特別なこの目を持っていますので」

するとスペードの片方の目が青から紫に変わる

スペード「それはそうとして貴方には少しお話が有りまして…」

遊姫「あっ！そうよ！！ねぇ貴方私のこと何か知ってるの！？ていうかここは何処なの！！？」

スペード「ウフ…そうですわねぇそのことも全てお話しさせていただきたいですの」

クローバー「ほぉうらね？遊姫！うちの言った通りスペードは何でも知ってるのだ！」エッヘン

遊姫「…それでここは何処なの？」

スペード「ここはシンクリス…科学と発展の国ですわ」

遊姫「科学と発展…？」

スペード「そしてこの世界はデキレストと呼ばれている世界…あなたの世界とは別の世界ですわ」

遊姫「っ！？」

クローバー「えぇ！？遊姫は別の世界の人ってこと！？すっごーい！」

スペード「私は先日夢を見ましたの…３つの魂がこの世界に落ちる夢を…それが貴方達の事でしょう」

遊姫「貴方達…？…私と通は確か一緒にいたわけで…もしかして通も？…それに３つってことは一騎も！！？」

スペード「ｸｽｯ安心してくださいないずれ３人は会えますの…信じる強さが強ければ」

遊姫「そ…そうなんだぁ…よかったぁ一騎もいるんだぁ」

クローバー「アハッ☆なんだか安心して腰が抜けちゃった？」

遊姫「ちょ…ちょっとね」

スペード「そこで私からの話というのが…」

？？？『君の力を貸してほしいんだ』

そこにホログラフィックで映し出される姿

それは見た目は遊姫と同い年くらいに見えるだろうか透き通るような蒼い髪をした女の子が映る

スペード「母様…」

遊姫「ぇ！？あれお母さん！？」

？？？『どうも私はこの子達の母親をしている…ジョーカー…』

遊姫「母親って…そういえばここってこの街でも一番大きい建物だし…もしかして偉い人？」

ジョーカー『そうだねぇ私はこの国で一応王…女王っていうのかな？やらせてもらっているよ』

遊姫「えぇ！！？王様！？」

ジョーカー『アハハ！君は面白い反応をする子だねぇ気に入った』

遊姫「クローバーの言ってたこと本当だったんだ…」

クローバー「えぇ！？うちのこと信じてなかったの！？ショックだなぁ」

遊姫「ご…ごめん！なんか信用できなくて」

ジョーカー『それはそれでおいといて…君にお願いがあるんだ』

遊姫「お…お願い？」

ジョーカー『君にしか出来ないことだ…私達は今隣の国エクサスと戦争をしていてね』

ジョーカー『今は色々と策を貼っているから冷戦状態なんだけど…いずれ大規模になってしまう』

遊姫「ま…まさか！私をそれに参加しろと！？」

ジョーカー『ノンノンノン…まさかぁ今も言ったけれど冷戦状態だから安全さ…でもここで相手を出し抜かなければならない』

遊姫「…」

ジョーカー『戦っている相手はエクサス…奴等はソロモンズというカードを集めている』

遊姫「ソロモンズ？」

ジョーカー『これはとても危険な代物でね？人を狂気に堕とす魔のカード…それを君に集めてほしいんだ』

遊姫「…ってちょっとまってよ！！それじゃあ私が危険じゃない！！」

スペード「そこで私と貴方ですわ」

遊姫「え？」

ジョーカー『精霊と心を通わせることの出きる貴方ならソロモンズを浄化することができる…スペードも力をもってはいるんだけれどそれは力のごく一分…スペードの負担が大きすぎるんだよ…』

スペード「情けない話ですが私では力不足なのですわ」

遊姫「でも…戦争とか…カードとか…」

ジョーカー『でも…これをしてくれれば会えるかもよ？君が会いたい人達に…ね』

遊姫「会いたい人…一騎…」

ジョーカー『近々この国であるイベントをやろうと思うんだ！…きっと君の力が必要になる…頼んだよ』ｳﾞｩﾝ

遊姫「…そんなこといわれても…私」

スペード「大丈夫ですわ私達がいるんですもの…しかし」

遊姫「？」

スペード「ソロモンズを回収するというのは一筋縄ではいきませんの、まずはデュエルで勝つことができなければ」

遊姫「えっ！？デュエル！？デュエルってあのカードゲームの！？」

遊姫はポケットにいれていたデッキを取り出す

スペード「デュエルで負ければ下手をすれば命に関わってしまうんですのだから貴方は強くなければありませんの」

遊姫「命に関わる！？えっ！？意味がよくわかんない！！？」

クローバー「アッハッハ！本当に遊姫は面白いなぁ」

スペード「コホン…この世界ではデュエルが全て、勿論命がけの場合もあるんですの」

遊姫「そ…そんなぁ」

スペード「しかしそれは勝てばいいだけの話、勝つことさえ出来れば貴方が相手を生かすも殺すも貴方次第ですの」

遊姫「うぅ…なんだか大変なことに」

スペード「いいんですか？貴方の大切な…そう一騎という方もきっと今頃戦っておられるかもしれませんのよ？」

遊姫「一騎が…」

スペード「それでは…手始めに私とデュエルをしましょう」

遊姫「えぇ！！！ ？でも私デュエルなんてしたことないよ！！？」

スペード「ｸｽｯ」

？？？『安心して』ｼｭﾝ

遊姫「！？？って貴方誰！！？」

？？？『私は貴方のカードの精霊…トラクリボーよ』

遊姫「トラクリボーって…えぇ！？さっきのモジャモジャの！？」

トラクリボー『モジャモジャって…まぁ良いけどいつもはあまり力を使えないからあの状態なの』

遊姫「そうなの！？」

トラクリボーは人間状態になると茶髪の幼女のような見た目で髪の大きなリボンが特徴そして虎模様の髪の毛をしている

トラクリボー『…デュエルするんでしょ？』

遊姫「あっうん…」

スペード「？？？…(私の目でも視認しにくい…あれは…) 」

遊姫(この感じ一騎と一緒に見たアニメでこんなのがあったような…うーん)

トラクリボー『何ボサッとしているの？いくわよ！！』

遊姫「えっ！？あっ！！うん！！」

瞬間、遊姫の腕にデュエルディスクが出現する

遊姫「へ！？わっ！？なに！！？」

トラクリボー『私の力で出したデュエルディスクよ、貴方用よ☆』

花型のデュエルディスクを身につけ遊姫は立ち向かう

クローバー「すごーいマジシャンみたいなことできるんだね遊姫は！」

スペード「それではいきましてよ！」ガシャン

遊姫・スペード「デュエル！！！」
ライフ4000

スペード「まずは私から、私のターン！！私は手札からフィールド魔法『星剣の丘』を発動」

すると辺りは部屋から平原へと変わり、満点の星空の下その平原に様々な剣が突き刺さっている

遊姫「なっ…なに！？これ現実！？周りが一瞬で！！？」

トラクリボー『焦らないで…くるよ！』

スペード「私はさらに手札から『星剣(アステル・エスパーダ)・クリス』を召喚」

クリス レベル3 光 天使族
攻撃力1000

スペード「この瞬間フィールド魔法 星剣の丘の効果を発動ですわ！『フィールドに星剣モンスターが召喚に成功した時、手札からそのレベル以下の星剣モンスターを１体特殊召喚できますわ』！！」

スペード「現れよ！『星剣・ダガー』！！」

ダガー レベル2 光 天使族 チューナー
攻撃力300

トラクリボー『チューナーモンスター…来るわよ！遊姫！！』

遊姫「えっ？へ？来るって何が！？」

スペード「私はレベル3の星剣・クリスにレベル2のダガーをチューニング！！」

スペード「天駆ける星達の光よ、天より降り注ぎなさい！！シンクロ召喚！！『星剣・ファルシオン』！！」

ファルシオン レベル5 光 天使族 シンクロ
攻撃力2300

スペード「私はターンエンドですわ」
手札2

トラクリボー『１ターン目からシンクロ召喚…やるわね』

遊姫「なに？シンクロ召喚って？」

トラクリボー『シンクロ召喚っていうのはね？チューナーモンスターとそうじゃないモンスターのレベルを足したレベルのモンスターをエクストラデッキから召喚する召喚方々…一分例外があったり様々な条件があったりするけど今はいいわ』

遊姫「？？？」

トラクリボー『それよりいくわよ！まずは手札のキュアリー・グレムリンをだしなさい』

遊姫「えっと…これかな？」

グレムリン 光 悪魔族 レベル3
攻撃力300

トラクリボー『そして効果を発動！！』

遊姫「ええっと…効果を発動！！」

トラクリボー『このカードは召喚に成功した時、自分のライフを500ポイント回復する！』

遊姫「…だそうです」

スペード「？」

トラクリボー『ちょっとあんたもいうの！』

遊姫「え！！？もしかしてトラちゃんのこと見えてないの？」

トラクリボー『トラちゃん！？…まぁいいわどうやらそのようね』

遊姫「さっきまでスペードさんも見えていた筈なのに…まぁいいわ」

遊姫「私はグレムリンの効果を発動！！『このカードが召喚に成功した時、自分のライフを500ポイント回復する』！！」
ライフ4500

トラクリボー『まだよ！手札のキュアリー・ライトペガサスの効果！！』

遊姫「えぇと手札のキュアリー・ライトペガサスの効果！！『自分のライフが回復した時手札からこのカードを特殊召喚できる』！！」

ライトペガサス レベル4 光 獣
攻撃力1700

トラクリボー『遊姫！それを使いなさい！』

遊姫「これのこと？」

トラクリボー『そうよ！』

遊姫「私は魔法カード『融合』発動！！」

スペード「融合…」

クローバー「ほへ～融合かぁ」

遊姫・トラクリボー『「私はフィールドのグレムリンとライトペガサスを融合！！」』

遊姫・トラクリボー『「いたずら好きの小悪魔よ光の翼を持つ精霊と混じりて天を貫く角となれ！！融合召喚！！」』

遊姫・トラクリボー『「キュアリー・トライフォースユニコーン！！！」』

トライフォースユニコーン レベル7 光 獣 融合
攻撃力2600

遊姫・トラクリボー『「さらにトライフォースユニコーンのモンスター効果発動よ！！自分のライフが相手よりも高い場合１ターンに１度相手フィールドのモンスターの攻撃力を上回ってる分だけ下げるわ！！」』

クローバー「つまり遊姫のライフは4500だから」

スペード「500ポイントですわね」

ファルシオン
攻撃力1800

トラクリボー『バトルよ！遊姫！！』

遊姫「う…うん！！私はトライフォースユニコーンでファルシオンを攻撃！！トライフォースホーン！！」

スペード「うっぐぅ…」
ライフ3200

トラクリボー『何ですって！！？』

遊姫「えっ？なになに？」

ファルシオン
攻撃力2500

トラクリボー『なぜ…？』

遊姫「あっ！モンスターが破壊されてないよ！？」

スペード「フフッ…ファルシオンは『戦闘で破壊され墓地に送られた時、攻撃力を200ポイントアップして墓地から特殊召喚するんですの』」

遊姫「ってことは今ので復活したってこと！？」

トラクリボー『そうなるわね』

クローバー「ちっちっち遊姫！！うちのお姉ちゃんはそんなに甘くないよ！！」

トラクリボー『どうやらそのようね…』

スペード「…ｸｽｯ」

次回
遊姫「次々と現れるシンクロモンスター…よくわからないうちに私のライフは削られていく！！うぅ…一騎ぃ助けてぇ！！」

遊姫「次回『猛攻！！星剣の連撃！！』一気に駆け上がれ♪♪」

※次回はキャラが増えてきたためキャラ紹介でございます。
細かい設定などが見たいかたは見てやってください 明日には投稿


・キュアリー・トライフォースユニコーン
ライフの変動で相手のモンスターを弱体化させるカードだ！！