第4話 エクシーズの国エクサス 後半　作：こんにゃく

長老「エクサスの人間は次々と我ら里の人間を襲った」

一騎「どういうことだよ…ここはエクサスの領土なんですよね？」

長老「奴等には…それは関係ない…ここが戦地となったその瞬間我々を含めた人間が全てエクサスの敵になった」

一騎「ちょっとまてよシンクリスってのはあの白い鎧をきた人間だろ？それにエクサスは黒い鎧だし…見分けるのなんて容易いしここにいる人達だって明らか忍者だし」

長老「見分ける必要なんてないのじゃよ」




キルヴィス「なぜなら我々の狙いは殲滅だけではなくカードの奪取だからだ」

通「あ？カードの奪取だぁ？」

キルヴィス「そうだ、敗った相手からカードを奪い取りマイアスに捧げること…それがシンクリスを打倒することに必要だと言われていた…」

通「…そうかよ」

キルヴィス「そしてあの日に俺はエクサスを見限った…」


…


キルヴィス『お前は…』

このは『お前は何者…いやエクサスの！！』

キルヴィス『ま…まて！！私に敵意は無いぞ！』デュエルディスク置き

このは『信用しろと？』

キルヴィス『しなくてもいい…ただ君達にも早くここから逃げてほしい』

このは『初めからそのつもりだ…』

キルヴィス『今のエクサスはおかしい…関係ない人間を巻き込み賊紛いの行動にシンクリスの殲滅などと…我が国は一体…』

このは『そんなもんしらねーよ…私達の大事な故郷にてめぇらの事情を持ち込むんじゃねぇですよ』

キルヴィス『…まったくその通りだな』

このは『ハッ！こんなことをしている場合ではないでござる…さっさともみじと合流を…』

キルヴィス『では私も…』

このは『てめぇは付いてこなくてもいいでござるよ！いつ不意を突かれるのか分からねぇし…』シュバッ

キルヴィス『…』





アイヴィス『…』
ライフ3200

もみじ『くっハァハァ…』
ライフ1200

アイヴィス『どうした？その程度では無いよな？』

もみじ『くっ僕は妖怪忍童 刑部ノ狸でダイレクトアタックだ！！』

アイヴィス『俺は罠カード『血染めの一閃』を発動。このカードの効果により貴様の攻撃は無効となり墓地からBBモンスターを1体を特殊召喚する』

もみじ『ぐっまた！』

アイヴィス『俺は墓地からBBクライン・ゲイシーを特殊召喚する』

もみじ『僕の里は…お前たちなんかに好きにさせない！』

アイヴィス『俺にはなにも関係が無いことだ…』

もみじ『っお前達がこなければ！僕たちの里は平和だったんだ！』

アイヴィス『なら貴様が守ってみせろ…できるのであるのならな』


このは『こんのぉ！！』

エクサス兵『うぐぁぁ！！？』

エクサス兵『なんだこいつ！？やりやがる！！』

シンクリス兵『余所見をしている場合か！』

エクサス兵『くっ！』

このは（いくらなんでも多すぎるのです！くっ早くもみじの元へ…）



キルヴィス『俺に今できることはこれだけか…いや…俺もやらなければ』ザッ

キルヴィス（一番の危険はアイヴィスだ…あいつが目に見えて強行が目立つ…奴を止めなければ）




アイヴィス『ほう…』
ライフ2000

もみじ『ぐぅ…』

ライフ100

アイヴィス『よくここまで耐え抜いたものだ…見上げものだ…だがもうこの１手で決めさせてもらおう』

もみじ（あぁ…もう…駄目…お姉…僕はもうだめみたい…こいつは凄く強い…お姉でも勝てるかどうか…）

アイヴィス『では…終われ』スッ

もみじ（クラクラ…する…目もあんまり見えないや…ん？…あれは…お姉）

このは『！！？もみじ！！』

アイヴィス『やれクラウン』

その一撃はもみじに直撃した。衝撃は回りの木葉を巻き上げ吹き飛び、そしてもみじの小さな体は吸い込まれるように崖に落ちていった。

このは『あっあぁぁあ！！もみじぃぃぃいいいぃぃいぃぃい！！！』

アイヴィス『ん？』

このは『貴様ぁぁぁ！！！』カシュン

直ぐ様デュエルディスクを構えるこのは

アイヴィス『次の相手は貴様か』

このは『てめぇは絶っっ体にぶちのめす！！』

その瞬間このは肩を叩かれる

このは『なんです…うぐっ！？』ズドッ

キルヴィス『すまないな少女よ』

このははお腹に強い衝撃を受け倒れる。その目には確かに宿敵を捉えていた。

キルヴィス『黒霧の民よこの少女を』

黒霧の民達『はい！！このはちゃん…』

キルヴィスからこのはを受けとる。

キルヴィス『ここは私にまかせて君たちはいきたまえ！』

黒霧の民達はこのはを抱え走り去る。その先はキルヴィスにより安全なルートとなっていた。

キルヴィス『…アイヴィス』

アイヴィス『貴様…やっていることがどういうことか分かっているのか？』

キルヴィス『そうだな今のエクサスに反するな』

アイヴィス『ならば…貴様も敵だ』ガシャン

キルヴィス『元よりそのつもりだ』ガシャン

キルヴィス『アイヴィス…貴様を止める！！』

…


アイヴィス『…さすがは我が兄といったところだな』

キルヴィス『ぐぅ…ガハッ』
ライフ0

エクサス兵『アイヴィス様！シンクリスの兵達が撤退していきます！本場でも同じように…』

アイヴィス『そうか…そうだな…兄弟のよしみだ…こいつを地下牢にいれろ』

エクサス兵『えっ？キルヴィス様を？』

アイヴィス『こいつはエクサスに反逆した男だ…だが殺すには惜しい人間だ』

エクサス兵『は…はい』

アイヴィス『…俺は少しここら辺を見て回る先に貴様らは戻っていろ』

キルヴィス『う…ぐ…』




…

キルヴィス「それから俺はこの地下牢に入れられている生き残っているとはいえそろそろ脱出を考えていたんだがな」

通「脱出？」

キルヴィス「お前がいるその部屋は元は俺がいた場所だ、お前がくるまでな…ベッドの下の壁を調べてみろ」

言われた通り、調べてみるすると

通「こいつは…！？」

そこには壁の一部が嵌め込んであり取り外すことができたそこには人一人が屈んで入れる程度の道ができていた。

キルヴィス「２年間で俺が開けた脱出ルートだ…本来は俺が使う予定だったがこんな状況じゃな…お前に使わせてやる」

通「いいのかよ？」

キルヴィス「なぁに元よりこの体力だ見つからずに脱出出来るほど力は残ってない」

通「…そうかよ、だったらありがたく使わせてもらうぜ」

キルヴィス「…待て」

通「？」

キルヴィス「これを持っていけ」

隣の牢屋から手渡されたものそれは

通「カード…？遊戯王のデッキじゃねぇか！？」

キルヴィス「それは俺が使っていたデッキだ、ここに入れられた時デッキだけは奪われずにすんだ」

通「これでどうしろっていうんだ？」

キルヴィス「まずはデュエルディスクを見つけろここから出てすぐにデュエル演習場があるそこで見つからずに行けば放置されたディスクがあるはずだ」

通「まさかデュエルでここから抜け出せって言うのか？」

キルヴィス「当たり前だ…それより頼んだぞ」

通「あぁ…もう訳分けないけど取り合えず行くぜ」

キルヴィス「あぁ、話を聞いてくれてありがとう少年よ」

通「…おう」

そして通は細く長い道を抜けたその先は城の通路のような場所だった人の流れが途切れた瞬間を狙ってそこから脱出した

通「あいつのいった通りに行けばここに演習場が…てっうぇ！？」

通の目に映ったものはモンスターが実体化し激しい戦闘をしている場面だった

通「これってマジかよ…俺はアニメの世界にでも来ちまったっていうのかよ！？」

驚きに戸惑いながらもデュエルディスクを回収する通

通「よし…しかし本当にこんなものが有るとはな…あいつ…大丈夫なのか？」

…

キルヴィス「…」

アイヴィス「なるほどな貴様が逃がしたと言うことか…」

エクサス兵達「我々は逃げた賊を探します！」

アイヴィス「やはり貴様は殺しておくべきだったか？いや…まだ利用価値はあるな…こいつをマイアス様の元へ連れていけ」

キルヴィス（くっ…俺もここまでか…）


…

通「っもう俺を探してんのかよ！…てことはあいつもやべぇんじゃねぇのか？」

通（ってそんなこと言っていられるかよ…せっかく助けてもらった命無駄には出来ねぇ…）

…

アイヴィス「マイアス様」

マイアス「アイヴィスかぁ…そいつはキルヴィスではぁないか？」

キルヴィス「…」

アイヴィス「こいつを地下牢に入れておりましたがネズミを一匹逃がしたようで」

マイアス「なるほどぉそれで私のもとに連れてきたと言うわけか」

アイヴィス「はい」

マイアス「ならばさっそく…」

通「待てよ」

アイヴィス「貴様は…」

キルヴィス「なっ…なぜ君が！？」

マイアス「…」

アイヴィス「…フッ探す手間がはぶけた訳だ丁度いい」

キルヴィス「何故君が！！逃げろといったはずだ！！？」

通「あまり難しいことは無しだぜキルヴィス、俺は自分が正しいと思ったことしかやらないでな」

アイヴィス「ほう…死に急ぐ必要は貴様にとって正しいことだと？」

通「さぁてとキルヴィスを解放してもらうぜ」ガシャン

アイヴィス「？…まさか貴様俺とデュエルをするつもりか？」

マイアス「くっくっくあっはっはっ！良いではないかアイヴィスぅやってやれ」

アイヴィス「！…分かりました、貴様やるからには命の保証はないぞ」

通「！…そう言われるとなぁぁ」小声

アイヴィス・通「デュエル！！」

続く

一騎「アイヴィスと通のデュエルが始まった、実体化して戦うのが初めての通はアイヴィスのデュエルに追い詰められていく！次回『烈火炸裂！龍刃武将！！』」