第138話 混沌呻く　作：こんにゃく

通「俺のターン！！」
手札5
LP1100


シャウロン「…」
手札1
LP1000


ブローズン・ブル
守備力3000


ブラック・ボックス
攻撃力1500


ガローテ
攻撃力1000


通「身勝手な思想の為に他者を犠牲にするお前を俺は許さない！」

シャウロン「はっ許さないだと？てめぇだって記憶が無かったからファラリスの為にデキレストを潰そうとしてたじゃねぇか」

通「っ」

シャウロン「結局人間っていうのはなぁ？自分の為に動いてんだよ！それを正当化してるだけにすぎねぇ！」

通「…いいやお前のそれは正当化ですらねぇ…！」

シャウロン「…そりゃそうだな」ﾆﾔｯ

通「それだけで十分お前を倒す理由になる！！」

シャウロン「ゴタゴタ言ってねぇでかかってきな！」

通「俺はスケール3の『戦刃 ツクヨミノツルギ』とスケール6の『戦刃 スサノオノヒトタチ』をセッティング！」


戦刃 ツクヨミノツルギ
レベル4/炎属性/ドラゴン族/スケール3
攻撃力0/守備力400


戦刃 スサノオノヒトタチ
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール6
攻撃力1900/守備力500


通「行くぜ！ペンデュラム召喚！エクストラデッキからレベル5！アマテラアシュラブレード！」


龍刃 アマテラアシュラブレード
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール8
攻撃力2200/守備力1500


通「手札からレベル5『戦刃 センジュブレード』！！」

センジュブレード
レベル5/炎属性/ドラゴン族/スケール3
攻撃力2000/守備力1500


シャウロン「レベル5のモンスターを2体並べた…ってぇことは…」

通「レベル5のアマテラアシュラブレードとセンジュブレードでオーバーレイ！！」

通「六点の門をくぐり抜け！！数多の戦場に降り立つ龍の王！！今降臨せよ！エクシーズ召喚！！出陣！！ランク5『龍刃武将・ノブナガ』！！」


ノブナガ
ランク5/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力2600/守備力2000


通「そしてアマテラアシュラブレードのペンデュラム効果発動！ 『自分フィールドの龍刃武将1体をランクの1つ高い龍刃武将モンスターにランクアップさせる！』」

シャウロン「そう都合がよく行くと思ってんのかよ！！ブラック・ボックスの効果発動！『フィールドのこのカードをリリースする事で相手が発動するマジック・トラップの効果を無効にし破壊する！！』」

通「なっ！？」

ブラック・ボックスが自爆しそこから破片が飛び散る

そしてペンデュラムゾーンのアマテラアシュラブレードが粉砕される

シャウロン「甘ぇなレグリス…さっきのデュエルのように上手く行くことはねぇ…！」

通「っ…！！俺はノブナガの効果発動！『オーバーレイユニットを1つ使い墓地から龍刃武将1体選択しそのモンスターを装備する』」

通「俺は龍刃武将 覇龍王 ヒデヨシをノブナガに装備する事でヒデヨシの攻撃力分ノブナガの攻撃力を上げる！」


ノブナガ
攻撃力2600➡5600


ｺﾞｫﾝｯ!! ヒデヨシの鎧そして太刀をノブナガが受け継ぐ

通「それだけじゃねぇ！手札から龍刃 魔王黒刀をノブナガに装備する！」

通「これで更にノブナガの攻撃力が1000アップ！！」

ノブナガの左手に黒刀が装備される


ノブナガ
攻撃力5600➡6600


通「バトルだ！！」

シャウロン「おっと待ちな！！永続トラップ発動！『拷問悪魔の罠部屋(トーチャーズ・デーモン トラップルーム)！！』」

シャウロン「『自分フィールドの拷問悪魔(トーチャーズ・デーモン)モンスター1体を選択しそのモンスターはこのカードが存在する限り戦闘、効果で破壊されねぇ！』」

シャウロン「俺はブローズン・ブルを選択！！」

通「なら…魔王黒刀の効果発動！『１ターンに１度、このカード以外の自分フィールドの装備魔法を破壊することで相手が発動するカードの効果を無効にする！』」


ノブナガ
攻撃力6600➡3600


シャウロン「はっ！！やっちまったなぁ！レグリス！！」

通「なに！？」

シャウロン「拷問悪魔の罠部屋(トーチャーズ・デーモン トラップルーム)が『相手のカードの効果により破壊され墓地に送られた時！相手モンスター1体を破壊し！その攻撃力分のダメージを相手に与える！』」

通「なっ！？」

シャウロン「読み通りだぜレグリス！！てめぇの行動が手に取るように分かる！！」

通「っ！！ツクヨミノツルギのペンデュラム効果発動！『このカードを破壊し！フィールドの龍刃武将モンスターの戦闘、効果による破壊を無効にする！』」

ｷﾞｭｧｧｯ!!

次々と攻め上げる攻撃をツクヨミノツルギが盾となりノブナガを守る

シャウロン「…っち！」

通「まだだ！！俺の攻撃は終わっちゃいねぇ！！ノブナガ！！ガローテを攻撃！！」

シャウロン「はっ！！勝ちに焦ったなレグリス！！ブローズン・ブルが『表側表示で存在する限り！！俺への戦闘、効果によるダメージを0にする！！』」

通「なっ！？」


ノブナガ
攻撃力2600

⬇

ガローテ
攻撃力2000


シャウロン「破壊されたとしても俺へのダメージは0！！」

通「くっ…焦っちまった…だが！！オーバーレイユニットとなっているセンジュブレードの効果発動！『戦闘で相手モンスターを破壊した時！続けて相手モンスターに攻撃できる！』」

通「お前のフィールドに何も残らせない！！ノブナガ！！続けてブローズン・ブルを攻撃だ！！」

通「英雄の血潮！！クラッシュ・ブレイド！！」

ﾌﾞｯﾋﾟｶﾞﾝｯ!!

ノブナガ
攻撃力3600

⬇

ブローズン・ブル
守備力3000


シャウロン「っ…」ﾊﾞｼｭｳｯ!!

通「…俺は…カードを１枚セットして…ターンエンド」
手札0

シャウロン「ふん…残念だったなぁ…このターンでけりをつけようとしていた見てぇだが…」

通「…今はこれでいい」

シャウロン「今はだとぉ？はっ！その余裕でてめぇは敗北すんだよ！！」

シャウロン「今から泣いて喚いても遅いぜレグリス！！俺がこのターンで始末してやるよ！！」

通「…」


…

一騎「エナ…ありがとう…それじゃあ俺アビスを…」

その時だった一騎の体の点滅が始まる

一騎「…これは…」

エナ「一騎…体がもう…」

一騎「っ…俺はクロスピース…この現象は…」

トウセン「そうだ…俺達は戦わなければならない」

一騎「っ！？お前はっ」

エナ「お父…さん…」

トウセン「…そうか…お前…エナ…だな」

エナ「…分かるの？」

トウセン「娘の顔を間違える親などいない」

エナ「でも…私あの時は赤ん坊だった…」

トウセン「…関係ないよ…それに…」

遊姫「一騎！！」

一騎「遊姫っ！？どうしてトウセンと！？」

遊姫「途中で会ったの…それで」

トウセン「…姉妹の再会だな」

遊姫「え…あっ…」

遊姫はエナと目が合う

エナ「貴方が…」

遊姫「懐かしい…感じがする」

一騎「トウセン…俺は…」

トウセン「お前もうすうす分かっているのだろう…俺達には時間がないと言うことを」

一騎「…俺達が戦えばどうなるか…お前は分かっているのかっ！？」

トウセン「さぁな…だが…俺はここで消えるわけにはいかない！！」

一騎「っ！！」

一騎(俺達が戦えば…今度こそアビスが甦る…いや…だからこそか…！！)

一騎「だったら俺も負けるわけにはいかない！！復活したとしても俺がアビスを止めてやる！！」

一騎そしてトウセン…瓜二つの二人が互いに構える

遊姫「一騎…」

エナ「お父さん…」

一騎・トウセン「デュエル！！！」
LP4000


…


このは「さぁ！！こっちへ！」

このはが人々をコスモアイズとなったジェイドの背中に乗せていく

その間このはは迫り来る闇をアルフレドの力と組み合わせた短刀で弾いていく

ジェイド『このは！これで全員だ！早く戻ってこい！！』

このは「はいなのです！」ｼｭﾊﾞｯ!

このは「それにしても…ジェイド…貴方さっきよりも大きくなっていませんか？」

コスモアイズの大きさはこのはと出会った時の10倍近く…

大きさにすれば全長100メートルは越えている

ジェイド『コスモアイズは光の竜…本体である俺はお前と会った時のままだ…ただ』

このは「ただ？」

ジェイド『光を操りそしてそれをコスモアイズの形として形成すればこうやって巨大化することも可能だ』

このは「つまりこの姿は光の集合体ということですか」

ジェイド『そうなるな』

このは「…それを聞いたら少し怖くなってきましたね…」

ジェイド『それよりもさっさと人々を届けるぞ』

このは「は、はい」

…


シャウロン「俺様のターン！」
手札2

シャウロン「ケハッ来たぜ来たぜぇ！？てめぇを葬るためのカードが！！」

通「…何？」

シャウロン「俺様は『拷問悪魔の融合(トーチャーズ・デーモンフュージョン)』発動！」

シャウロン「『墓地の拷問悪魔(トーチャーズ・デーモン)儀式モンスターを除外する事でエクストラデッキから拷問悪魔(トーチャーズ・デーモン)モンスターを融合召喚する！』」

シャウロン「俺は墓地のヘッドクラッシャーそしてブローズン・ブルを除外する！」

シャウロン「死を司る電流よ、数多の血肉を焦がす、罪人を裁く悪魔となれ！！融合召喚！『拷問悪魔(トーチャーズ・デーモン) エクス・デス・ボルト』！！」


エクス・デス・ボルト
レベル8/闇属性/悪魔族/融合
攻撃力2700/守備力1500


ﾊﾞﾊﾞﾊﾞｯ!!! 鋼鉄の手枷状の部分が電撃で発光した悪魔が出現

通「融合まで…！！」

シャウロン「エクス・デス・ボルトの効果発動！『このカードが融合召喚に成功した時墓地からレベル8以下の儀式モンスター1体を特殊召喚する！』」

シャウロン「来るがいい！ディストピア・プレッサー！！」


ディストピア・プレッサー
攻撃力3000


シャウロン「俺はここで手札から拷問悪魔(トーチャーズ・デーモン)の降誕製作を発動しフィールドのエクス・デス・ボルトとディストピア・プレッサーをリリースする！！」

シャウロン「絶望を糧に生き血を啜る悪魔よ！！魂さえも喰らいて生物さえも超越せよ！！！儀式召喚！！レベル12！！『拷問悪魔（トーチャーズ・デーモン） サタン・トーチャー』！！」


サタン・トーチャー
レベル12/闇属性/悪魔族/儀式
攻撃力4000/守備力2500


通「上級のモンスターをリリースした儀式モンスター…！！」

シャウロン「てめぇはこれで終わるんだよ…何もかも全てなぁ！！？」

通「何だと？」

シャウロン「サタン・トーチャーが『儀式召喚に成功した時！相手フィールドのモンスター全てを破壊する！！』」

シャウロン「全てを消しされぇ！！」

通「そうは…行くかよ！！装備されている魔王黒刀の効果により『このカードを破壊することでこのターン装備モンスターの破壊を無効にする！！』」

ノブナガが黒刀でサタン・トーチャーからの攻撃を切り裂くが黒刀が無惨にも砕けちる


ノブナガ
攻撃力3600➡2600


シャウロン「だがこれで…攻撃力は下がった…」

通「っ」

シャウロン「やれ！！サタン・トーチャー！！ノブナガをぶっ壊しちまいなぁ！！！」

シャウロン「ひれ伏せ！！レグリス！！！てめぇの夢は！希望は！！ここで！！潰える！！」


サタン・トーチャー
攻撃力4000

⬇

ノブナガ
攻撃力2600


通「いいや！！終わらない！トラップ発動！『龍刃緊急出陣』！！」

通「『自分フィールドに龍刃武将モンスターが存在する時！デッキから龍刃または戦刃装備魔法１枚をそのモンスターに装備できる！！』」

シャウロン「今さら装備魔法をつけたところでおせぇんだよ！！」

通「俺はデッキから『龍刃 コンゴウノサスマタ』をノブナガに装備する！！」

通「そして！コンゴウノサスマタの効果発動！『このカードが表側表示で存在する時に自分に発生するダメージを半分にしてそのダメージを相手にも与える！！』」

シャウロン「なに！？」

通「ぐぁぁっ！！？」
LP1100➡500

シャウロン「うぐぁぁぁっ！？」
LP1000➡400

通そしてシャウロンがお互いの攻撃の余波により吹き飛ばされる

シャウロン「な…て、てめぇ…」

通「俺は…こんな所で負けるわけには…いかねぇ…！！」

通「それは！！裏切っても信用してくれた！キルヴィスや一騎の為にも！！負けるわけにはいかねぇんだ！！！」

シャウロン「っ！！てめぇに今さら何ができる！！サタン・トーチャーが召喚された時点でてめぇに勝ち目はねぇ！！！」

通「それはやってみなきゃわかんねぇだろ！！」

シャウロン「無駄な足掻きを…今のてめぇにはそのちんけなノブナガしか残ってねぇ！！無駄なんだよ！！」

通「無駄かどうかは俺が決める！！」

通(頼む…みんな…俺に…)

通「俺の…タァーン！！！」
手札1

通「…ここで決めなきゃ男じゃねぇ！！俺は手札から『RUM(ランクアップマジック) 黒天龍紋陣』発動！」

シャウロン「ここで…ランクアップマジックだと！？」

通「『自分フィールドのノブナガと名の付くモンスター1体を選択し！ランクの1つ高い龍刃武将モンスターにランクアップさせる！』」

ｶﾞｯｶﾞｯｶﾞｯ!

次々と装備が真っ赤に輝き変化していく

通「龍の上に立ち、我が魂の雄叫び響かせ、英雄の血潮を受け継ぐ龍の王…紅蓮の炎を巻き上げ現れよ！ランクアップエクシーズチェンジ！！『龍刃武将 第六点覇王龍 ノブナガ』！！」


龍刃武将 第六点覇王龍 ノブナガ
ランク6/炎属性/ドラゴン族/エクシーズ
攻撃力3000/守備力2500


シャウロン「出せると思ってんのかぁ！？サタン・トーチャーは『１ターンに１度！相手の召喚、特殊召喚を無効にしてそのカードを除外できる！！』」

ｷﾞｭｧｧｯ!!

サタン・トーチャーがノブナガに向かって闇のオーラを発射する

シャウロン「終わりだぁ！！レグリス！！切り札を出しても無駄だったようだなぁ！？」

通「いいや無駄なんかじゃねぇ！黒天龍紋陣での『ランクアップ召喚は無効にする事はできない！！』」

シャウロン「何！？」

ｸﾞﾙﾙﾙｯ!! ノブナガは高速回転をしてサタン・トーチャーの闇のオーラを切り裂く

シャウロン「な…くっ！！だが！！所詮は攻撃力3000！！俺様のサタン・トーチャーの敵じゃねぇ！！」

通「黒天龍紋陣はランクアップマジックでありながら装備魔法！！よってノブナガに装備される！！」

シャウロン「なっ！？」

通「つまり！！ノブナガの効果発動！！！『１ターンに1度！ノブナガに装備されているカードの枚数だけ相手フィールドのカードを破壊する！！』」

ｸﾞｧｧﾝｯ!! 炎を纏う剣がサタン・トーチャーを粉々に粉砕する

シャウロン「な…てめぇっ」

通「お前の敗けだシャウロン！！」

通「ノブナガ！！シャウロンにダイレクトアタックだ！！」

シャウロン「お、俺様が…負けるのか…？」

シャウロン「ファラリス4人の力を吸収したこの俺が…？」

通「英雄の血潮！！クラッシュ・オブ・ブレイド！！」

シャウロン「2度もレグリスごときにぃぃ！！！」

ｽﾞﾊﾞｧﾝｯ!!

シャウロン「ぐぁぁっ！！？」
LP400➡0

シャウロンが吹き飛んでいく

シャウロン「ふ…ふざけんな…ふざけるんじゃあねぇえぇ！！」ｼｭﾊﾞｯ!

吹き飛ぶシャウロンから闇の腕が伸びていく

通「なっ！？」ｶﾞｼｯ

それは通の腕を掴む

そして吹き飛んだシャウロンは時空の崖へと落ちていく

シャウロン「お、俺様が消えるのならてめぇも道連れだぁ！！レグリス！！！」

闇の腕に捕まれた通もまた同じように崖から落ちていく

シャウロン「ひゃっひゃっひゃ！！ただでは消えねぇ！！惜しかったなぁ！！てめぇも一緒に地獄に付き合ってもらうぜぇ！！」

通「…お前がそう来ることはわかっていた」

通は落ちながらシャウロンに言う

シャウロン「…なに？」

ﾊﾞｼｭﾝｯ!!

その時だった一陣の光が通とシャウロンを繋いでいた闇を引き裂いた

シャウロン「なっ！？」

そしてシャウロンの視界から通が消えていた

通「…お前が敗北した時俺を道連れにすることは分かっていたさ…だから」

ｺﾞｧｧｯ!!

通は既にある『ドラゴン』に乗っていた

それは『水晶』に輝く星を宿す竜

シャウロン「て、てめぇは！！？」

コレット「間一髪だったな通」

通「コレットに頼んでおいたのさ」

…

コレット『私はただ…』

レグリス『分かってる…分かってるよ…』

コレット『…通』

レグリス『…コレット…』

レグリス『お前のお陰で記憶を取り戻すことができた…この後俺はシャウロンと戦う…』

コレット『…！』

レグリス『だがヤツは敗北しても俺を道連れにする可能性がある…だからコレット…お前は隠れて俺を助けてくれ』

レグリス『これはお前にしか頼めない』

コレット『ふふ…分かった…』

レグリス『…ありがとう』
…


シャウロン「な…ふざけんな…なんでだっ！！」

通「言っただろうコレットの一撃で記憶が戻ってたってあの瞬間から俺はコレを想定していたんだ！」

通「記憶が戻った俺がコレットを消すわけないだろう」

シャウロン「っ！！！レグリスゥゥゥ！！！」

通「…言っただろ…地獄に落ちるのはお前だけだシャウロン」

シャウロン「うぉぉぉおぉぉぉおぉぉ…」

シャウロンは落ちていくどこまでも続いていく時空の裂け目に

コレット「通…」

通「助かったコレット…お前のお陰だ」

コレット「いや何…他でもないお前の頼みだ…聞き入れない訳がないだろう」

通「コレット…」

しばしお互いに見つめ合いそして地面に降り立つ

通「コレット…お前はもう戻ってくれ…デキレストに」

コレット「な、何故だ！？私もお前と一緒に！！」

通「俺はもう少しだけやることがある…お前はデキレストを守ってほしい…」

コレット「…だから私も」

通「…ここからは本当に危険だ…お前に傷ついて欲しくない…」

コレット「…私に出来ることはないのか？」

通「…」

「あ！待つのです！あれを！！」

その時だった一陣の風と共に光る竜が2人の前に降り立つ

コレット「こ、これはっ！？」

通「このはか？」

このは「はいなのです！」

通「その竜…コスモアイズか…」

ジェイド『ああ』

そしてジェイドが光る竜の姿から人の状態へと戻る

コレット「ジェイド！？どうして…」

ジェイド「その言葉はもう聞きあきたのでな話をするなら後だ」

このは「それよりも通は元に…？」

通「ああ…コレットのおかげでな」

ジェイド「…そうか」

通「そしてシャウロンを倒した」

このは「なんと！」

通「奴の中にはアビスも居たようだが…これで」

このは「万事解決なのですよ！！」

ジェイド「…果たしてそうかな…」

ジェイドは眉を潜め怪訝そうにそう言った

ジェイド「奴がそう簡単にくたばるとは思えない…が」



…


続く


次回


遊姫「一騎…」

一騎「自分に勝たなくちゃ…本当の自分に…！」

トウセン「偽物は偽物らしく消えてもらおうかっ！！一騎！！」

一騎「ここで消えたらアビスは誰が止めるんだ！！俺が必ず止めてやる！！」

一騎「次回『表裏一体』一気に駆け上がれ！！」