第2話 デュエルの世界 後半　作：こんにゃく

一騎が行方不明になってから数日がたった。

遊姫「…一騎」

私は一騎が何処へ行ってしまったのか、無事なのか、とても心配で不安だった

通「いつまでそうしてるつもりだ」

学校でも私は机に突っ伏して居たものだから幼馴染みの通が心配そうに私に話しかけてきた

遊姫「うん…なんだかごめんね」

通「心配なのは分かるがいつまでもそうしていられないだろう？」

遊姫「そうなんだけどさ」

通「…なら今日あたり探してみるか？」

遊姫「えっ？」

通「まぁよ警察が探してさ見つからないのに俺らが探してもあれだけどよ気分はもしかしたら晴れるかも知れねぇぜ？」

遊姫「通…」

通は私を元気付けようとしてくれている…うんそうだよね…

遊姫「分かった、探そう！一騎を」

通「おうよ！」



・デキレスト・

一騎「凄いな、忍者って感じが出てるよ」

このは「忍者って感じとはなんですか？」

一騎「こう…忍んでる感じが…」

このは「？よくわからないのです」

一騎「まぁ雰囲気だよ！雰囲気！大切だろ？そういうの」

このは「？？なんかいっきは面白いのです♪」

一騎「ん？」

おばちゃん「おや？このはちゃんじゃないかい！久し振りだねぇ」

このは「おばちゃん！お久しぶりなのでござるですよ！」

おばちゃん「最近はずっと里を離れていたからねぇ…っとそっちのイケメン君は？もしかしてボーイフレンド？」

このは「なに言ってるでござるか～この人はいっきなのです里を離れている間に出会った放浪人でござるですよ」

おばちゃん「あら～そうだったの…でもこのはちゃんこの事は長老には言わないでおいたほうが…」

「良いのかな？」

おばちゃん「っ！！ちょ…長老！？」

長老「ふむ久方ぶりに茶屋にでも行こうと来てみれば…久方ぶりじゃなこのはよ」

このは「ハッ！お久しぶりでござるです長老様」

長老「して外の様子は」

このは「…荒れに荒れております、5里（2キロ）先の村はほぼ人はおりませんでした…逃げたか…はたまた」

長老「…やはり戦火は広がってきておるか」

一騎「えっと…あの」

長老「む？…そうだったな…お主は何者だ？ここの里の者ではないな？」

一騎「えっと…はい…俺の名前は小鳥遊一騎です」

このは「！あの！！長老様！いっきはけして悪い人ではござらんのです！」

長老「ほう…ではその根拠は」

このは「えっと…その…それは…」

長老「このはよ…わしはお主を信じてはおるじゃがのう今外では戦争が起きとる、危険な存在を里の中に入れることは出来んのじゃ…お主が一番わかっているじゃろうて」

このは「っ！！」

一騎「このは…？」

このは「で…ですが！いっきはエクサスのあの黒いマントを羽織った男と戦っておりました！」

長老「なに？」

このは「それも互角に…そして何よりいっきはペンデュラムを扱うことができるでござるです！」

長老「…そうか…ならばこのはよこの一騎とデュエルをしてみせよ」

一騎「えぇ！？」

長老「この者が本当に黒いマントを羽織った男と互角に戦えるほどの実力を持っているかこの目で確かめさせてもらおうかのぉ」

このは「ですが…」

一騎「俺はいいぜ」

このは「いっき！？」

一騎「まぁ若干ビビったけどよこのはとデュエルがしてみてぇんだ！なんかワクワクする！」

このは「いっき…承知したのでござる！長老…では」

長老「うむ」

一騎「いくぜ！このは」

このは「いくでござるですよ！」

一騎・このは「デュエル！！」

このは「先行は私！このはがいかせてもらいますです！」

このは「私は手札から『妖怪忍空・盾ノ塗壁』を召喚！！」

・盾ノ塗壁（たてのぬりかべ）
地属性 レベル４ 岩石族
攻撃力0

このは「盾ノ塗壁は『召喚・特殊召喚に成功した時、守備表示になる』効果を持っているです！」

・盾ノ塗壁
守備力2000

一騎「守備力2000！？」

このは「私はさらに永続魔法『妖怪忍法・逆巻き神』を発動してターンエンドでござるですよ！」

・永続魔法 逆巻き神 （さかまきがみ）

手札3枚

このは「まずは様子見！さぁいっき！何処からでも来るでござるよ！」

一騎「よし！だったらいかせてもらうぜ！俺のターン！！」

一騎（よしいいカードだ！）

一騎「俺は手札のスケール１の『黒の魔術師』とスケール８の『黒麗の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能！ペンデュラム召喚！！」

一騎「まずはレベル４の『Ｃ・閃光の戦士』同じくレベル４『Ｃ・豪傑の巨人』！そしてレベル７『ハーデスト・アイズ・スカイドラゴン』！！」

・閃光の戦士（せんこうのせんし）
光属性 レベル４ 戦士族
攻撃力1600

・豪傑の巨人 （ごうけつのきょじん）
地属性 レベル4 岩石族
攻撃力1800

・ハーデストアイズ
闇属性 レベル7 ドラゴン族 ペンデュラム
攻撃力2500

長老「おお…これがペンデュラム召喚…」

このは（１度影から見ていたとはいえこれがペンデュラム…）

一騎「いくぜ！俺は閃光の戦士の効果を発動だ！『１ターンに１度フィールドのモンスターの表示形式を変更できる』俺は盾ノ塗壁を攻撃表示に変更するぜ！」

このは「なに！？盾ノ塗壁は攻撃力０でござる！これでは」

一騎「あぁその通りだぜ！俺はハーデストアイズで盾ノ塗壁を攻撃！そしてハーデストアイズは『自分の手札の数×500攻撃力がアップし戦闘でのダメージを２倍にする』」

長老「なんと…攻撃力3000の倍…6000じゃと！？」

一騎「いけぇ！！召雷のストライク・バースト！！」

このは「そうはいかないでござるよ！！手札から『妖怪忍空・無雨ノ唐笠』の効果を発動でござるよ！」

・無雨ノ唐笠（むさめのからかさ）
水属性 レベル１ 悪魔族
守備力0

このは「このモンスターを特殊召喚することでその攻撃は無効でござるですよ！」

一騎「だが俺のバトルは終わってねぇ！俺は豪傑の巨人で盾ノ塗壁を攻撃！！」

このは「永続魔法、逆巻き神の効果でござる！フィールドに妖怪忍空が２体以上いるとき１ターンに１度攻撃対象となった妖怪忍空をデッキに戻し攻撃対象を変更させるでござるよ！」

一騎「てことは…仕方ねぇ！豪傑の巨人で唐笠を攻撃！」

このは「くぅぅ！ですがさらに逆巻き神はその後デッキに戻した妖怪忍空と同じレベルの妖怪忍空１体を効果を無効にして特殊召喚するでござるよ！」

このは「こい！『妖怪忍空 風死ノ鎌鼬』！！」

・風死ノ鎌鼬（かぜしにのかまいたち）
風属性 レベル４ 獣族
攻撃力1800

一騎「くっ…攻撃力1800か…俺はこれでターンエンド」

手札1枚

このは「まだまだデュエルはここからなのですよいっき！」


・遊木町・

遊姫「通！！」

通「おっ遊姫やっときたか」

遊姫「おそくなってごめんね、ところで…」

通「おうよ、ここはよくあいつと通ってたデュエルショップよ」

遊姫「こんなところにいるわけ無いじゃない」

通「いやいや分からないぜ？意外と『あっこんなところにレアカードが！』なんて言ってるかもしれねぇしよ」

遊姫「…」

通「おっおい…あんま怖い顔すんなよなぁ」

遊姫「もう…あれ？」

通「どうかしたか？」

遊姫「これ」ヒョイ

通「遊戯王カードじゃねぇか…落とし物か？」

遊姫「さぁ？お店のかしら？」

通「『トラクリボー』…なんだこりゃ？見たこと無いカードだぞ」

遊姫「あれ…なんだろう…」

通「お…おい！どうしたんだよそっちは路地裏だぞ！？」

遊姫「なんだか呼ばれてる気がするの」

通「っておい！！…あー…もう！待てったら！！」タッタッタ


次回
一騎「あーもう！手札とかデッキに行ったり来たり！このはのデッキはなんなんだ！」
このは「これぞ我が忍術でござる敵を翻弄し確実に相手を仕留めるにん♪にん♪」
一騎「絶っっ体に勝ってやるからな！」

次回『妖怪忍空大旋風』