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HOME > 遊戯王SS一覧 > 第112話 星を統べる竜

第112話 星を統べる竜 作:こんにゃく

ジェイド「…どうやらここのようだな」スタッ

ジェイドとアリーシャは七賢者の一人ミラの遺跡へとやって来ていた

アリーシャ「凄く…大きいのですわね…ってちょっと待ってくださいな!」タタタッ

見惚れるアリーシャを尻目にドンドン先へ進んでいくジェイド

ジェイド「ゆっくりしている時間は無いぞアリーシャ、今もファラリスが動いているのだからな」

アリーシャ「わ、分かってますわ」

暗い遺跡の中を進んでいく二人

アリーシャ「ジェイド、足下に気を付けてくださいな…ふぁぁっ!?」ガクッ

スッ、アリーシャが何かに躓き転びそうになった瞬間ジェイドがアリーシャの体を優しく支える

ジェイド「…気を付けるのはお前の方だぞアリーシャ」

アリーシャ「す…すみませんですわ//」

ジェイド「ここは薄暗い…なんなら手でも握っていてやろうか?」

アリーシャ「な///そこまで子供扱いしなくてもいいですわ!!///」

ジェイド「ふっ…ならしっかりと付いてくるんだな」

アリーシャ「…」

アリーシャはピッタリとジェイドの後ろに付いていく

アリーシャ(ジェイド…本当に貴方は逞しくなられましたわね…2年前の貴方は身長だってわたくしに負けていたのに…)

アリーシャ(…今では身長はおろかデュエルや…精神面でもわたくしの上を行く…)

アリーシャ(本当に…)

ジェイド「…」ピタッ

アリーシャ「はうっ!?」

ジェイドが突然立ち止まる、そのせいか真後ろを歩いていたアリーシャがジェイドの背中に鼻からぶつかった

アリーシャ「ーーーっ!……な…なんですの?」

そこは開けた場所、しかし周りには

アリーシャ「…ど…ドラゴン…?」

様々なドラゴンの姿を模した石像が大量にある幻想的な光景だった

ジェイド「…貴様」

そしてジェイドが見つめる先、そこには

ミラ「待っていたぞ、ジェイド…アリーシャ」

ジェイドやアリーシャに比べれば随分幼い容姿だがその漂わせる雰囲気はまるで幾年も生きた長者のような佇まい

薄い蒼の髪に特徴的な尻尾を持つ少女のミラ

ジェイド「待っていた…だと?」

ミラ「そうだ」スッ

アリーシャ「それはっ!!」

ジェイド「始まりのソロモンズ…」

ミラ「その通りだ…本来ここにはエナが用意したこのソロモンズを守る番人がいるようだが…今はいないらしいなぁ」

ジェイド「…そんなことに興味などない、それを渡してもらおうか」

ミラ「ダメダメダメダメダメダメ…だね、渡せるわけないだろう?」

アリーシャ「…貴方はどうしてここでわたくしたちを待っていたのですかっ!? 」

ミラ「いい質問だのアリーシャ、だがそれはこれから話をしようとな」

ジェイド「…」

ミラ「私がこのソロモンズをさっさと回収せずジェイド、アリーシャ…君達を待っていたのには理由がある」

アリーシャ「理由…ですの…?」

ミラ「そうだぞ…あまり時間は無いぞ…手短に…」

ジェイド「…」ガシャン

ジェイドは無言でデュエルディスクを構える

アリーシャ「ジェイドっ!?」

ミラ「…何の真似だ?」

ジェイド「何の真似だと?…貴様はファラリスそして俺達の目的はそのカードの回収だ…ならばやるべきことは1つ」

ジェイド「貴様を倒してそのカードは俺達が貰う!!」

ミラ「…はぁ…全く血の気の多いやつよのぉ…誰に似たのだか…」

やれやれと言った具合にミラもまた巨大な頭の帽子からデュエルディスクを取り出す

ミラ「ついでじゃの、お前達に話をするついでだ…私がどういう『存在』だったかを思い出させてやろう」

アリーシャ「…え?」

ジェイド・ミラ「デュエル!!」

LP4000

ジェイド「アリーシャ!このデュエル!手出しは無用だ!俺がコイツを倒す!」

アリーシャ「ジェイド!あまり無茶は…」

ジェイド「安心しろ、俺は負けん」

アリーシャ「ジェイド…」

ミラ「はっはっは、随分と自信があるじゃないか」

ジェイド「当たり前だ」

ミラ「なら…見せてもらおうかの」

ジェイド「ふん…俺のターン!!」

手札5


ジェイド「俺は『空間(スペース) セントピー』のモンスター効果を発動!『エクストラデッキの光属性、昆虫族モンスター1体を墓地へ送り手札のこのモンスターを特殊召喚する!』」

ジェイド「現れろ!空間(スペース)セントピー!!」


セントピー
レベル5/光属性/昆虫族
攻撃力2000/守備力1500


ジェイド「更に、『空間(スペース)デボレ・ローコスト』を召喚!」


デボレ・ローコスト
レベル4/光属性/昆虫族
攻撃力500/守備力600


ジェイド「俺はデボレ・ローコストの効果により『このカードをリリースし俺自身に500ポイントのダメージを与えることでデッキからカードを1枚ドローする』」
LP4000→3500

手札4

ジェイド「そして『自身にダメージが発生した時、手札から『空間(スペース)ジェネラル・スパイダー』を特殊召喚!』」


ジェネラル・スパイダー
レベル5/光属性/昆虫族
攻撃力2300/守備力1800


ミラ「…ほう…この流れは…」

アリーシャ「いつもの流れですわ!」

ジェイド「俺は『レベル5以上のモンスターをリリースすることで手札から『宇宙眼の煌角竜(コスモアイズ・グリッター・ドラゴン)』を特殊召喚できる!』」

ジェイド「俺は!ジェネラル・スパイダーとセントピーをリリース!閃光を貫く一筋の誓い!!今!!現れろ!!宇宙眼の煌角竜(コスモアイズ・グリッター・ドラゴン)』」


宇宙眼(コスモアイズ)
レベル8/光属性/ ドラゴン族
攻撃力3000/守備力2000


ドンッ!!! 輝く角に蝶のように美しい翼を持つ神秘的な竜

ミラ「コスモアイズ…」

ジェイド「俺はカードを1枚セット!これでターンエンド!」

手札1

ジェイド「貴様はファラリスだろう…貴様の力…この俺が見定めてやる!」

ミラ「フフ…1ターン目からその竜を拝めるとは…流石だね…なら私もそれに答えるとしようか」ザワッ

アリーシャ「っ」ゾッ

アリーシャ(な、なんていう気迫…!)

ミラ「私のターン!」

手札6

ミラ「私は手札の『天体竜 マーキュリアス・ドラグーン』の効果を発動」

ミラ「『このカードは通常召喚できず自分フィールドにドラゴン族モンスターが存在しない時、手札の水属性以外のドラゴン族モンスターを1体墓地に送ることで手札から特殊召喚する』」

手札4


マーキュリアス・ドラグーン
レベル8/水属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力3000/守備力2400


ギュルルルッ!! 逆巻く水を纏いコスモアイズすら凌駕する体を持つ蛇形のドラゴンが出現する

ジェイド「なんだ…このドラゴンは…!」

ミラ「驚くのはまだ早いぞよジェイド、マーキュリアス・ドラグーンがこの効果で特殊召喚に成功した時、『デッキから天体竜1体を召喚条件を無視して特殊召喚する』」

アリーシャ「召喚条件を無視ですって!?」

ミラ「私はデッキから『天体竜 ハーシェル・ドラゴン』を召喚条件を無視し特殊召喚!」


ハーシェル・ドラゴン
レベル7/闇属性/ドラゴン族/特殊召喚
攻撃力2400/守備力2500


腕が6本、そして翼も6つ、目も6つある邪竜が空を舞う

ジェイド「最初のターンから上級のドラゴンを2体も場に揃えるとは…」

ミラ「そして永続マジックカード『偉大なる太陽系(シュステーママグナス)』を発動!」

ギュルゥンッ!!

アリーシャ「い、一瞬で周りが宇宙にっ!!」

ミラ「このカードは『自分フィールドの天体竜モンスターに対する相手が発動したマジック・トラップカードの効果を受け付けなくする』カード」

ジェイド「つまりそのドラゴン共に小細工は一切通じないという訳か」

ミラ「その通りだ」

ジェイド「…ならやってみろ」

ミラ「バトルだ!マーキュリアス・ドラグーンでコスモアイズを攻撃!!」


マーキュリアス・ドラグーン
攻撃力3000



コスモアイズ
攻撃力3000


ミラ「この瞬間マーキュリアス・ドラグーンの更なる効果を発動!『バトルフェイズの間、自分フィールドのこのモンスター以外の天体竜の攻撃力だけこのモンスターの攻撃力をアップさせる!』」


マーキュリアス・ドラグーン
攻撃力3000→5400


アリーシャ「攻撃力5400っ!!?」

巨大な水の球体が空中の水分を吸収し更に巨大になっていく

そして

ドンッ!!!

ジェイド「永続トラップ『宇宙嵐(コスモテンペスト)』!」

ジェイド「このカードは『自分フィールドの宇宙(コスモ)モンスター1体を選択し、そのモンスターはこのカードが存在する限り、相手にダイレクトアタックすることができず戦闘及び効果の対象にすることはできない』」

ギュルンッ!! 黒い重力の嵐がコスモアイズを包む

ジェイド「コスモアイズは対象に出来なくなった…俺のフィールドに他のモンスターが存在しない為この攻撃は無効となりお前のモンスターは攻撃できない」

ミラ「…ほう」

アリーシャ「流石ですの!ジェイド!!」

ミラ「攻撃は中断だな…なら私はこれでターンエンド」

手札4

ジェイド「…ファラリスと聞いたがこの程度…な訳がないだろう?」

ミラ「…お前はどうしてそんなにも強さを求める?」

ジェイド「どういう意味だ」

ミラ「…そのままだが…まぁいい…私は言ったはずだぞ?話をしようと」

ジェイド「話など聞く必要はない」

ミラ「そう言うな、お前に関係のあることだぞ?」

ジェイド「なに?」

ミラ「…この遺跡にはちと面白いものがあったからのぉ…それを使うか」

ジェイド「なっ!?」

アリーシャ「っ!?」

ミラ「…記憶の世界へご案内だ…」

辺りに光が溢れる、視界が真っ白になり見えなくなる





ピヨピヨピヨ…

辺りに鳥の囀りが聞こえる、ここはとある森の中のようだった

ミラ『良い天気だ』

そこに今とは違い巫女のような装束を着たミラの姿があった

ジェイド『ここは…どこだ?』

そこにジェイドの姿があったしかし体は半透明

アリーシャ『な!?なんですの!?なんなんですの!?』

同じくアリーシャも半透明である

その姿はジェイドには見えているようだった

ジェイド『…はぁ…アリーシャ…少し落ち着いたらどうなんだ』

アリーシャ『ジェイド!?と、ということはここは現実…しかし先程までわたくし達は遺跡に!!』

ジェイド『…分からん…だが…少なくとも…ここは現実とは言いがたいぞ』

アリーシャ『そんな…』


ミラ『しかし…』

ミラはキョロキョロと周りを見る

ミラ『精霊達の姿が少ない、やはり精霊界で何かあったか…』

その時だった

グォォォッ… その雄叫びと同時に辺りに風が吹く、そして

一匹の『竜』がこの地に降り立った

ジェイド『っ!!?』

アリーシャ『あ、あれはっ!?』

ミラ『お前もそう思うか…コスモアイズ…』

コスモアイズ『クルァァ…』

ミラがコスモアイズの頭を撫でる

ジェイド『こ…コスモアイズ…だと…』

アリーシャ『どうして…』

ミラ『ふむ…コスモアイズよ…何?トウセンの国で?…よし分かった…共に行くぞ』

そう言うとミラはコスモアイズの背中に乗るそして

バサァッ! コスモアイズが飛翔する

そして遥か彼方の上空へと飛び立った

ジェイド『…どういうことだ…ミラ…奴は一体…っ!?』


そして再び場面が切り替わる、今度は街

当たり障りのないのどかな街だった

そこにミラとコスモアイズが降り立つ

ミラ『…』

民間人『ひぃぃっ!!』

民間人B『うぉらぁ!!』

人が人を襲う、その光景が今目の前で起こっていた

ミラ『やめんかぁ!!!』ドッ!!

民間人B『うげぇぇ!!?』

コスモアイズ『グルァァァッ!!!』ビュッ!!

ベシベシベシッ!!

コスモアイズが自身の尻尾を凪ぎ払い暴徒と化している人間をなぎ倒す

民間人『あ…ありがとうございます!ミラ様!!』

ミラ『うむ、しかし最近は激しさを増しているな…』

ミラ『…しようがないのぉ…トウセンの所へ行くか、コスモアイズ』

そう言うとまたしてもコスモアイズに乗る

バサァッ! 再び飛翔しトウセンが居るとされる、その街の城へと向かっていった


ミラ『コスモアイズはここで待っているんだぞ?』

コスモアイズ『クゥゥン…』

ポンポンとミラがコスモアイズの頭に触れそしてそのまま城の中へと入っていく

そこには

スピカ『ミラさん!』

ミラ『うむ、スピカ…それにトウセンよ』

トウセン『…何しに来たんですか?』

ミラ『…そう邪険にするでないぞ』

スピカ『最近は忙しくトウセンも気が立っているだけです…どうか気になさらずに』

ミラ『ふむぅ…して最近はどう…とは言わん、『精霊憑き』についでだ』

トウセン『…深刻だ、少しずつだが増えてきている』

ミラ『精霊が激減したことによる霊力の衰えで人間に引き起こる現象…まるで獣のように人を襲う事から精霊憑き…精霊が減ったことによる現象というのに精霊憑きとは…皮肉だな』

スピカ『私の『目』でももう数える程しか確認できない…それ程に精霊が減ってしまった』

ミラ『…『彼女』の姿も見えないのかい? 』

スピカ『…ええ、残念ながら』

トウセン『…それに精霊憑きだけではないっスレイブリンクの攻撃も始まっているっ!!』

トウセン『ただでさえ手が回らないと言うのに何処までも問題が!!』

オギァァッ トウセンの声に反応してか赤子の鳴き声が響いた

ミラ『おーよしよし…驚いてしまったのかのぉ』

ミラがすかさずその赤子を抱き上げなだめる

ミラ『えぇと…こっちは…』

トウセン『…エナです』

ミラ『おぉ!そうかそうかエナよ、泣き止むのだぞ…む?』

するとそんなミラをジッーと見つめる者がいた

歳は一歳程度だろうかまだ歩き始めたばかりともあろう幼女の姿があった

ミラ『…ということはお主はリナだな?』

リナ『…』コクッ

トテトテと近づいてくる

ミラ『おお!!自分の名前が分かるのか!偉いぞぉ』ナデナデ

トウセン『…俺達にはこの子達もいる…早くこの問題を片付けなければ…』

スピカ『セン…』

ミラ『それに関しては私も善処している…それに』スッ

ミラがとある石の欠片を差し出した

トウセン『…これは?』

ミラ『私は宇宙と時空を研究していてな…これはコスモアイズと共に見つけたものなのだよ』

ミラ『それには特殊な力がある、欠片ではあるが…この先お前の助けになるやもしれん』

トウセン『…なぜ今、この石を俺に?』

ミラ『さぁの…世が世だからな…いつ私達が会えなくなるやもしれん…今のうちにとな』

スピカ『そんな大切なものを私達なんかに…』

ミラ『いやいや…『お前達』だからこそ渡すのだよ『瞳の一族』のお二人さん』

トウセン『…俺はそんな大層なものじゃ…』

ミラ『それじゃあ私はもういくかの』スッ

ミラがエナとリナをスピカに渡す

ミラ『外でコスモアイズを待たせておる…それに調べるべきことはまだまだあるみたいだからな』

トウセン『…恩に着ますミラさん』

ミラ『…』テヲフリフリ

ミラはそのまま二人に手をふり去っていった


ミラ『コスモアイズよ、飛ぶのだ』

コスモアイズ『クルァ』

ミラは空を飛びそして下を見る

ミラ『…世も末だな…』

下では戦や精霊憑きの暴走により荒れ果てていた

ミラ『…何故このようになったか…早いところ『原因』を突き止めなくてはな…な!コスモアイズよ!』

コスモアイズ『キシャァ!!』

ミラ『私にはスピカのような精霊と会話する力はないトウセンのように瞳の力はない、レグリスのように卓越したカリスマ性もシリウスのように戦術もアルのように技術もシャウロンのように知恵もない…』

ミラ『だが…私にはコスモアイズがいる…それだけで十分だ』

空を駆ける竜と少女。そして

ミラ『ここじゃな』スタッ

ミラが降り立った場所は不思議な場所

そこは地面に穴が開き断片的に大地が『浮いている』よう、そして何よりその地面内部は真っ暗ではなく『光輝く小宇宙』のようになっていた

ミラ『時空の裂け目…遥か太古に空いたとされる空間の裂け目か…』

コスモアイズ『グルァァ』

ミラ『懐かしいかえコスモアイズよ…お前の故郷だからなぁこの裂け目は』

ミラ『…かの『石の欠片』もまたここで発見できたわけだが…この先には一体何があるのか…』

コスモアイズ『クルゥ…』

ミラ『…不安か?』

コスモアイズ『ガァッ!』

ミラ『何?私が心配だと?…はっはっは!私はそんなに弱くないぞ?』

ミラ『宇宙を探求した私にこの『地中に存在する宇宙』などと面白いものがあるのならば行ってみたいと思うのが筋ってものじゃ』

コスモアイズ『ガァ…』

ミラ『よぉしいっちょ気合い入れて行ってみるかのコスモアイズ』

コスモアイズ『グルァァァッ!!!』

バッ!! ミラがコスモアイズの背に乗り一気にその地面の中の宇宙へと入っていく

暗く輝く銀河を進んでいく一人と一匹はあるものに気づく

ミラ『これは…なんだ?…星の1つ1つが…まるで…』

ミラの目には様々な人々の生活が見えては消えて見えては消えてを繰り返した

ミラ『まさか…これは…!いや…確かにそうだ…この人々も…そしてこの人々も…私達とは『違う文明』を持っている!!』

ミラ『…ここは…まさkっ!!?』ガクンッ!!

コスモアイズ『ギャァォッ!?』

ミラ『ど、どうした!!コスモアイズ!!!』

コスモアイズの側面に強い衝撃が走る、すると

ミラ『な…これは…紅い…世界…一体…?』

ブオンッ!! その紅い世界から突如としてこの『宇宙空間』に出てきた『生物』はコスモアイズとミラを攻撃してきたのだ

その姿は紫で美しく機械のように統一されたデザイン、まるで『時空』を司るかのような美しい『竜』だった

ミラ『こ…これは…!!この世界はこのドラゴンの縄張りだったかっ!!コスモアイズ!!引くのだ!!』

コスモアイズ『ガァァッ!!!』

ドラゴン『グルァァァッ!!!』

ガンッ!!ギュァァンッ!!ドンッ!! 激しい攻防が繰り広げられる中でミラとコスモアイズは元来た道筋を戻っていく

ミラ『くっ!!このままではっ!!』

その時だった

ミラ『っ!?』

突如ミラ達の視界が闇に包まれる、するとその闇は追撃をしてきたドラゴンを吹き飛ばした

ドラゴン『…グルルッ!!!』

その攻撃を受けたからかそのドラゴンは追撃をやめ元の紅い世界の方向へと飛翔していった

ミラ『っ!!い…今のは…一体…』

ミラ『…見たこともないよな…闇…だった…真っ暗でそこの見えない…深い闇…あれは…一体…』

ミラ『だが…お陰で助かった…コスモアイズ、では戻ろうか…これ以上の探求は危険だからの…お前の体もボロボロだしな』

コスモアイズ『ギュルァ…』

ミラ『…ん?コスモアイズ…どうした?』

コスモアイズ『グゥゥ…』ボウッ

コスモアイズの体に闇が絡み付き侵食するように入り込む

ミラ『コスモアイズっ!!?』

コスモアイズ『グゥゥ!!!』

しかし数秒もするとその闇は消え、通常の姿へと戻る

ミラ『い…今のは…一体…?コスモアイズ…平気か?』

コスモアイズ『キュルゥ…』

ミラ『なら…良いのだが…この地下宇宙といい先程の闇といい…やはりまだ謎が多いの』


ジェイド『…』

アリーシャ『ジェイド…どうかしましたの?』

ジェイド『…いや…なんだ…この光景に…俺は見覚えがある…?』

アリーシャ『…どういうことですの?』

ジェイド『…いや俺にも分からん…それにコスモアイズ…お前は一体…』


その時、ジェイド達の目の前が再び白く輝くと場面が変わる

再び最初の森の風景に切り替わるとミラとコスモアイズの様子が変わっていた

ミラ『こ…これは…どうしたというんだ!コスモアイズ!!』

コスモアイズ『グルァァァッ!!!』

ドンッ!!! コスモアイズの体に闇が付きまといそしてコスモアイズの外見を闇へと変化させていく

ミラ『ま…まさか…これはあの闇のせいだというのかっ!!こうなってしまったのも私のせい…!』

ジェイド『っ!!』

ジェイドも頭を抱えるようにその場に方膝をつく

アリーシャ『ジェイドっ!?』

ジェイド『こ…この…記憶は…!!』

ミラ『お、落ち着くのだ!!コスモアイズ!!』

コスモアイズ『ガァァッ!!!』バサッ!!

ミラ『うぐぁっ!!』ドサッ

コスモアイズは狂ったように空に飛び出す、そして一瞬のうちに姿を消したのだった

ミラ『コスモアイズ…』



ジェイド「はぁ…はぁ…!!」

するといつの間に元の遺跡へと戻っていた

アリーシャ「い…今のは…ミラ…貴方の記憶ですの!?」

ミラ「ああ、その通りだよ」

アリーシャ「な、何故!わたくし達にそんなものを!!」

ミラ「本来この機能はここにいるはずの番人がする物のようだがここには番人は存在しない…何故だか分かるかい?」

アリーシャ「…どういうことですの?」

ミラ「どうやらこの遺跡は私に関係する物を集めて作られている…この場所も本来は記憶にあった通り『地下宇宙』があった場所さ」

アリーシャ「なんですって!ここが…!!」

ミラ「その上に作られたみたいだけど…それは何故か、本来はこの遺跡に必要だった番人となる物を置くため…しかしその番人は何かしらのイレギュラーで消えてしまった…」

アリーシャ「…その番人…って」

ミラ「…どうやら分かったようだね…そうだよ私の最大の友であり私の愛したドラゴン…コスモアイズが番人となるはずだったのだよそして…」

ミラ「…ジェイド…君は薄々記憶が戻って来ているんじゃないかい?」

ジェイド「はぁ…はぁ…な…なに…?」

ミラ「そう…発生したイレギュラーとは…『転生』…何が起こったのかは知らないがコスモアイズは『転生』したのだよ…ジェイド…君という存在に…ね」

アリーシャ「な…なんです…て…!?」



続く

次回


ジェイド「俺が…コスモアイズ…だと?」

ミラ「そうだ…私の唯一無二の友だった…あの日までは…な」

ジェイド「例え…どの様な過去があろうとも…俺は俺だ!!」

一騎「次回 『竜の記憶』 一気に駆け上がれ!!」














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ギガプラント
俺自身がドラゴンに(ry
これまたとんでもない展開が待っていた。ジェイドもしっかり物語の重要人物だったのですね。
にしても凄いカテゴリ…なんちゅうパワーだ天体竜…。 (2016-10-10 20:06)
こんにゃく
コメントありがとうございます!!

ジェイドがコスモアイズという設定は最初から考えていてやっと解放できて良かったです

天体竜もまた初期から考えていましたカイトとミザエルのようなドラゴン対決がしたかったので (2016-10-13 09:21)

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126 第33話 男と男の熱き戦い!! 1334 4 2016-02-14 -
139 第34話友情タッグ!クローバーと姫 1141 3 2016-02-15 -
82 第35話 友情の形 1027 3 2016-02-17 -
81 第36話 戦慄の道化師 1202 3 2016-02-18 -
141 第37話 邂逅 1195 3 2016-02-19 -
126 第38話 異世界の扉 1091 3 2016-02-20 -
131 第39話 葛藤の中で 1167 3 2016-02-22 -
128 第40話 夢と道 1125 2 2016-02-22 -
159 第41話 ジョーカーの暗躍 1183 3 2016-02-23 -
103 第42話 時空間使い メーア 1167 3 2016-02-24 -
154 第43話 師弟との決別 1167 3 2016-02-25 -
141 第44話 時空間を操る大蛇 1198 3 2016-02-26 -
89 第45話 覚醒!!絆を刻む瞳 1105 3 2016-02-27 -
123 第46話 突然の来訪者レイナ 1183 3 2016-02-28 -
141 第47話 凸凹タッグデュエル!! 1086 3 2016-02-29 -
143 第48話 追憶の記憶 1064 3 2016-03-01 -
138 第49話兄妹の絆 宇宙瞳の超煌角竜 1253 3 2016-03-03 -
134 第50話決勝前夜 それぞれの思い 1141 3 2016-03-04 -
140 第51話 決定戦開幕 1246 3 2016-03-05 -
124 第52話 その思いは速度を越える 1093 3 2016-03-06 -
85 第53話 迷宮への挑戦 1105 3 2016-03-10 -
83 第54話 過去の足枷 1157 3 2016-03-12 -
90 第55話 超越するランクアップ 1144 3 2016-03-15 -
79 第56話 砕いた仮面 1182 3 2016-03-17 -
105 第57話 剣の心 1115 3 2016-03-18 -
159 第58話限界のその先へ 1236 3 2016-03-20 -
91 第59話 大地を生む瞳の竜 1134 3 2016-03-23 -
88 第60話 友への思い 1144 3 2016-03-24 -
80 第61話 天を翔る 1159 4 2016-03-26 -
94 第62話 大切な人 1195 3 2016-03-28 -
81 第63話 戦いの証明 1148 3 2016-04-04 -
147 第64話 進化する力 1206 3 2016-04-06 -
153 第65話 囚われし心 1280 2 2016-04-11 -
117 第66話 解放 1298 2 2016-04-14 -
93 第67話 烙印の決闘 1180 2 2016-04-15 -
92 第68話 絶対王の力 1188 2 2016-04-16 -
84 第69話 決勝の始まり 1147 3 2016-04-17 -
106 第70話 真実 1245 3 2016-04-18 -
63 第71話 諦めない心 1284 3 2016-04-18 -
144 第72話 闇の王 1245 3 2016-04-22 -
83 第73話 深淵より出し者 1079 3 2016-05-01 -
97 第74話 貫く光 1229 3 2016-05-04 -
164 75話 戦いの終わり 1319 3 2016-05-06 -
72 第76話 悪逆のエクサス 1117 3 2016-05-18 -
119 第77話 戦慄の機械人形 1173 3 2016-05-26 -
86 第78話 合体する機械人形 1096 3 2016-05-29 -
92 第79話  完全機械少女 1148 3 2016-06-06 -
96 第80話 爆走する変形車両 1184 3 2016-06-12 -
82 第81話 白銀の剣 1130 2 2016-06-15 -
82 第82話 絡み付く毒 1127 2 2016-06-19 -
98 第83話 停戦協定 1062 3 2016-06-21 -
151 第84話 果たすべき約束 1165 3 2016-06-24 -
146 第85話 戦争 1171 3 2016-06-26 -
88 第86話それぞれの戦場。最高の助っ人 1091 3 2016-06-27 -
84 第87話 電撃コロシアム 1133 2 2016-06-28 -
125 第88話 誇り高き戦士 1142 2 2016-06-30 -
127 第89話 仮面の下の亡霊 1097 3 2016-07-02 -
131 第90話 舞い散る雪 1063 3 2016-07-06 -
93 第91話 白銀の攻防 1142 3 2016-07-11 -
61 第92話 龍刃水晶 1087 3 2016-07-16 -
81 第93話 ジョーカーゲーム 1161 3 2016-07-21 -
86 第94話 覚醒する瞳 1139 3 2016-07-22 -
74 第95話 宇宙に輝く王 2139 3 2016-07-26 -
98 第96話 宇宙眼の暗黒竜 1134 2 2016-07-28 -
205 第97話 ソロモンズの化身 1273 3 2016-08-01 -
130 第98話 切望の記憶 1140 2 2016-08-02 -
132 第99話 再びの扉 1103 3 2016-08-05 -
75 第100話 ファラリス七賢者 1006 3 2016-08-07 -
155 第101話 狙われた考古学 1234 3 2016-08-09 -
108 番外編 夏休みだよ! 1226 2 2016-08-25 -
77 第102話 混沌の嵐 1093 2 2016-08-28 -
134 第103話 儚い希望 1122 2 2016-09-01 -
131 第104話 絵本の世界 1008 2 2016-09-06 -
106 第105話 始まりのソロモンズ 1054 2 2016-09-08 -
141 第106話 処刑王の闇 1110 2 2016-09-10 -
104 第107話 猛け朽ちる龍 1204 2 2016-09-12 -
129 第108話 軍神の戦い 1039 2 2016-09-27 -
108 第109話 消え行く誇り 1000 2 2016-09-28 -
157 第110話 忍者の祖 1119 2 2016-10-02 -
105 第111話 譲れぬ思い 1068 2 2016-10-04 -
156 第112話 星を統べる竜 1098 2 2016-10-10 -
294 第113話 竜の記憶 1411 3 2016-10-13 -
148 第114話 運命の血筋 1016 3 2016-10-16 -
110 第115話 命を懸けたラストデュエ 965 2 2016-10-23 -
102 第116話 偽りの記憶 1142 2 2016-10-24 -
149 第117話 染まる色を 1015 2 2016-10-31 -
116 第118話 英雄の記憶 1217 2 2016-11-03 -
94 第119話 英雄の帰還 1058 2 2016-11-04 -
167 第120話 黒騎士の意地 1328 2 2016-11-08 -
118 第121話 誰かのために 958 2 2016-11-16 -
125 第122話 創造せし竜 951 2 2016-11-20 -
130 第123話 白と黒の竜 1020 2 2016-11-26 -
85 第124話 運命を切り開く剣 976 2 2016-11-30 -
122 番外編 カード紹介と色々! 1140 3 2016-12-07 -
129 第125話 深淵へのカウントダウン 1040 3 2016-12-19 -
148 第126話 受け継がれる瞳 1099 2 2016-12-22 -
140 第127話 進撃する拷問王 1266 2 2016-12-24 -
139 第128話 歪み笑う王 949 2 2016-12-27 -
141 第129話 絶望の化身 1083 2 2016-12-30 -
117 第130話 闇を掴む者 945 2 2017-01-01 -
143 第131話 対極の忍 1103 3 2017-01-06 -
140 第132話 姉弟の絆 1005 2 2017-01-09 -
288 第133話 激突する竜 1482 2 2017-01-10 -
76 第134話 宇宙眼の星芒竜 932 2 2017-01-13 -
134 第135話 龍刃と水晶 1130 3 2017-01-15 -
169 第136話 英雄の復活 1201 3 2017-01-18 -
164 第137話 龍王と罪王 1145 2 2017-01-20 -
150 第138話 混沌呻く 954 3 2017-01-22 -
169 第139話 表裏一体 1031 3 2017-01-25 -
113 第140話 継承する絆 968 3 2017-01-26 -
119 第141話 深淵にすがる者 943 3 2017-01-30 -
91 第142話 伸ばした手 956 4 2017-02-01 -
117 第143話 虚無と深淵 971 3 2017-02-04 -
134 第144話 集いし思い 977 3 2017-02-07 -
140 第145話 終焉と再生 944 2 2017-02-08 -
126 第146話 新たな世界 1040 3 2017-02-10 -
133 最終話 クロスピース 1059 3 2017-02-16 -
170 超時空!!番外編!! 1702 2 2017-02-24 -

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