第10話 激震の獅子舞い ライオナイト 　作：こんにゃく

一騎「くっ…」
ライフ1325

・Ｃ・豪傑の巨人
攻撃力1800

エイリアス「ふん」
ライフ3400
・ブレイクサブナックライオ
攻撃力3100

シュルト「エイリアスさん…どうして」

ユキ「どうしてって？」

シュルト「エイリアスさんは確かに２年前のあの日から人間を嫌ってはいましたしかしここまで排他的ではなかったです」

ユキ「…それはあのソロモンズっていうカードのせいなんだよ」

シュルト「ソロモンズ？」

ユキ「あのカードはね手にすると自分の嫌な部分が増幅してとても好戦的になるんだ…僕もあのカードに囚われたことがあるから…」

シュルト「それではエイリアスさんは正気ではないということですか！？」

このは「そういうことでござるな…でも大丈夫でござる…いっきならきっと…」

一騎「俺のターン！！ドロー！！」
手札2

一騎「俺はセッティング済みのペンデュラムスケールでペンデュラム召喚を行う！！再び舞い戻れ！！ハーデストアイズスカイドラゴン！！」

このは「うまいでござる！！ハーデストアイズは手札の枚数で攻撃力がアップするでござる！いっきの手札は2枚それに獣族の決闘の効果で…！！」

エイリアス「だが効果を発動すればストレングスでダメージを受けるぞ！！」

一騎「そうはいくかよ！！速攻魔法『サイクロン』を発動！！」

一騎「『このカードの効果によりお前のストレングスは破壊させてもらう』！！」

このは「よし！これで効果は使い放題でござるよ！！」

一騎「バトルだ！ハーデストアイズでブレイク・サブナック・ライオを攻撃！！召雷のストライクバースト！！」
ハーデストアイズ
攻撃力3300

エイリアス「罠カード発動！『獣の破咆哮（ハウンド・ブレイク）』」

エイリアス「『自分フィールドの獣族または獣戦士族が攻撃の対象となった時、攻撃をしてきたモンスターを破壊する』！！」

このは「なんと！！？」

一騎「まだだ！！俺は黒麗の魔術師のペンデュラム効果を発動！！」

一騎「『１ターンに１度だけ自分フィールドのペンデュラムモンスター１体を破壊する魔法、罠カードの効果を無効にする』！！」

ユキ「ハーデストアイズを守った！！」

一騎「いっけえぇぇ！！ハーデストアイズ！！」

エイリアス「ぬぅぅぅ！！！」
ライフ3200

一騎「さらに！！ハーデストアイズの効果により戦闘ダメージは２倍！！リアクション・フォース！！」

エイリアス「ぐおぉぉぉ！！！」
ライフ3000

一騎「まだ終わらねぇ！！豪傑の巨人でダイレクトアタックだ！！」

エイリアス「そうはいかぬ！！罠カード『ソロモンズ・リボーン』を発動」

エイリアス「『このカードは墓地のソロモンズモンスター１体をフィールドに特殊召喚する』」

一騎「なに！！？」

エイリアス「再び舞い戻れ！！ブレイク・サブナック・ライオ！！」

ライオ

攻撃力3100

このは「また戻ってきたでござるよ…！！」

エイリアス「それだけではないソロモンズ
・リボーンで蘇生したモンスターは『ランク分のレベルを与える』効果をもつ」

ユキ「なんだって！？それじゃあランク６のサブナック・ライオは」

一騎「レベル6ってことかよ…！」

このは「ランクをレベルに…！？一体何を…！！」

エイリアス「貴様のバトルは終了した、さぁターンを終了しろ！」

一騎「くっ俺はカードを１枚伏せてターンエンド…この瞬間ハーデストアイズの攻撃力はもとに戻る」

ハーデストアイズ
攻撃力2500

エイリアス「ふっ！！私のターン！！私は手札からチーターズハンターを召喚！！」

チーターズハンター
攻撃力1700

一騎「またか…！！」

エイリアス「そしてチーターズハンターの効果！フィールドの反骨獣人を２体まで選択しそのレベルを2つ上げる！私はチーターズハンターのレベルを2つ上げる！！」

チーターズハンター
レベル4➡6

このは「レベル6のモンスターが2体！！？まさかこれを狙ってエクシーズをレベルに変えたでござるか！！？」

エイリアス「その通りだ！！私はレベル6となったチーターズハンター、ブレイク・サブナック・ライオで闇のオーバレイ！！」

エイリアス「宇宙開拓の上位者の叡知をその身に宿し混濁の真意を解き明かせ！！ダークネスエクシーズ召喚！！！現れろぉ！！！ランク6！！『GD，52 反骨獅神 アロケル・ソフィア』！！」

アロケル 地属性 獣戦士族 ランク6
攻撃力2700

その姿はまさに騎士、しかしそこには聡明で威厳のある姿だった

ユキ「新しいソロモンズモンスター！？」

このは「２枚も持っていたのでござるか！！？」

シュルト「何ですか！？あれは…！？」

ユキ「えっ？どういうこと？」

シュルト「いえ…ブレイク・サブナック・ライオは元々この村にあったカードですので使用した人はいませんでしたがこの村に祀られていたカードで間違いないですしかし…」

エイリアス「私は反骨獅神アロケル・ソフィアのモンスター効果を発動！！『このカードはフィールドに表側表示で存在する限り、このカード以外のフィールドの表側表示のカードの効果は全て無効となる』！！聡明なる叡知！！」

一騎「何ぃ！！？」

エイリアス「バトルだ！！アロケル・ソフィアで豪傑の巨人を攻撃！！スターダスト・ダンス！！！」

一騎「うっぐぁぁ！！！」
ライフ425

エイリアス「まだだ！！アロケル・ソフィアはオーバレイユニットを１つ使うことで『モンスターを破壊した時もう一度続けて攻撃できる！！』」

このは「そんな！！？いっきぃぃぃ！！」

エイリアス「ハーデストアイズを焼き払え！！スターダスト・ダンス！！！」

一騎「うぁぁぁ！！！」ドサッ
ライフ225

エイリアス「私はこれでターンエンド」
手札0

一騎「う…うぅ…」

このは「いっき！！立つのです！！ここで負けてはいけないのですよぉ！！」

ユキ「そうだよ！！一騎君！！」

シュルト「エイリアスさん…」

…
１０年ほど前

シュルト『エイリアスさん！！』

エイリアス『シュルトか…私達はここの村を…いやこの精霊達を守らなければならない』

シュルト『ここを…？』

エイリアス『あぁそうだ、その為にも外の人間との交流はしていかなければならない』

シュルト『はい！！』

？？？『エイリアス殿！！』

エイリアス『む？おぉこれはこれは黒霧殿』

黒霧『今日も精霊達は元気でございますなぁ！』

エイリアス『えぇ…ん？そこにいる子供は？』

黒霧『ん？ああこいつらは私の娘と息子の８歳のこのはと5歳のもみじだ』

このはは元気よく精霊達と戯れ逆にもみじは父親の黒霧の後ろに隠れている

エイリアス『あっはっはまさに対極の姉弟だ！』

もみじ『』ビクッ

黒霧『もみじ大丈夫だよこの人はいい人だよ』

エイリアス『…ふむならば少年、私とデュエルをしないか？』

もみじ『デュエル？』

エイリアス『そうだ、デュエルは心をつなぐ、きっとデュエルをすれば私と友達になれる』

このは『なになに！？デュエルでござるか！？私もやるですよぉ！！』

…

シュルト「あの頃のエイリアスさんはとても優しかった…」

このは「…大丈夫でござる」

シュルト「えっ？ 」

このは「いっきの目は諦めていないのですきっと…エイリアス殿はきっとその『あの頃』に戻るでござるよ」

シュルト「このはちゃん…」

エイリアス「ライフは残りたったの225…諦めろ」

一騎「俺は絶対に諦めない！！！俺はこのドローにかける！！」

後半へ続く