第31話 想いの強さ　作：こんにゃく

一騎「…っ！！」

ライト「当たりを引いたようだな…さらに私は手札の『月夜の強奪(ムーンナイト ロブリー)』を発動！」

ライト「このカードはライフを1000ポイント払い」
ライフ4000➡3000

ライト「『相手の手札のカードをランダムで1枚奪い取る』！！」

一騎「なっ！？」

ライト「ただしこのターン、私は通常召喚出来ないくなってしまうが…」

ライト「私は真ん中のカードを選択！！！」

一騎「っつぅ！！」
手札2

またしても一騎のカードが奪われる

一騎「くそっ！！」

ライト「ほう…これは」
手札4

一騎(くっ…まさかあの２枚を持っていかれるなんて…)

ライト「なら行かせてもらおうか！！私は手札のスケール1の『我鎖の魔術師』とスケール8の『我麗の魔術師』でペンデュラムスケールをセッティング！！これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能！！！ペンデュラム召喚！！！」

ライト「手札から現れよ！！レベル4『月夜の怪盗(ムーンナイトシーフ) ワイルドキャット』！そして同じレベル4『月夜の怪盗(ムーンナイトシーフ)ブラックキャット』！！」

ワイルドキャット
レベル4/闇属性/獣族/
攻撃力1300

ブラックキャット
レベル4/闇属性/獣族/
攻撃力1400

一騎「っく！ペンデュラム召喚…！！」

ライト「まさか…このカードが私の手元に来るとは…運が私に向いていると言った所か…」

一騎「まさか…ペンデュラムモンスターを取られるなんて…！」

ライト「私には怪盗としての意地がある…ここは一歩も引くことはできない！！私はルパンでハーデストアイズを攻撃！この瞬間！！ブラックキャットの効果発動！！」

ライト「『１ターンに１度特殊召喚したブラックキャットをリリースすることでフィールドの『月夜の怪盗(ムーンナイトシーフ)』モンスター全ての攻撃力を1400ポイントアップする』！！」

一騎「なんだと！？」

ワイルドキャット
攻撃力1300➡2700

ルパン
攻撃力2500➡3900

ライト「行け！！ルパン！！ワイルドキャット！！」

一騎「っ！！『黒の魔術師』のペンデュラム効果発動！！『ペンデュラムモンスターの破壊を１度だけ無効にする！！』」

ライト「だが！ダメージは受けてもらう！！」

一騎「っうっぐぁぁぁ！！！」ﾋﾞｭｱｯ!!ｶﾞｯﾄﾞｯ
ライフ3500➡3300

ライト「そして！ルパンでも攻撃だ！！！」

ルパン「タァ！！」

ハーデストアイズ「ゴァァァ！！」

ﾌﾞｯﾋﾟｶﾞﾝ！！


一騎「うっあぁぁぁ！！」ﾄﾞｯｻｧｧｧ
ライフ3300➡1900

ライト「私はこれでターンエンドだ」
手札0

一騎「くっ…」

ライト「…」

…

ライト『…』

子供Ａ『…に…いちゃ…』

ライト『…すまない本当にすまない…』

子供Ｂ『…お腹減ったよぉ…』

ライト『…皆…』

…

ライト「シンクリスは上部ではこの素晴らしい大都会が広がっている…しかしいざ下をみれば飢餓で苦しむ子供達がいる」

ライト「だから私はやらなければない…この怪盗というもの…！」

一騎「…だからって人の物を取っていい理由にはならないぜ…」

ライト「それは…！…それは綺麗事さ…明日いきることさえ難しい私達にはこうするしかないではないか！！」

一騎「自分達で何とかする前に誰かに頼れよ！」

ライト「っ！？…え？」

一騎「…人間なんて誰しも誰かを頼らなくちゃ生きていけねぇんだよ…シンクリスの四王女がダメだったらその下の人間それもダメだったら市民の人間…ってとことん人に頼るんだよ！」

一騎「そうやって怪盗とかになるくらいなら必死になって働いて…誰かのためになった方がいいに決まってる！！…どうしよもねぇ状況になったら抱え込むんじゃなくて人に頼るんだよ！」

ライト「君は…」

一騎「俺もそうだった…そのペンダントは俺の幼馴染みとの思い出の物なんだよ…」

…

一騎『…』7歳くらい

一騎父『…どうした遊びにいかないのかい？』

一騎『…』

一騎父『…』

一騎親子の目の前には子供達が公園で遊んでいる

一騎『いかない…帰る』

？？？『ねぇ！待ってよ！』

一騎『？』

？？？『私、遊姫！こっちは通！』

通『…よろしく』７歳くらい

遊姫『一緒に遊ぼうよ！…ね！！』同じく７歳くらい

一騎『！』

それから一騎はこの二人と遊ぶことが多くなった。

一騎『これをこうしてとう！』

通『出たなブラックマジシャン！！なら俺はブルーアイズで向かいうつぜ！！』

遊姫『何してるの？』

一騎『遊戯王っていうカードゲームだよ』

通『モンスターを召喚して攻撃するやつなんだよ』

一騎『俺もEHERO欲しいなぁ…でもお金無いしなぁ』

遊姫『もう！カードにばっかりお金使っちゃダメ！！』

一騎『えぇ！！？』


年は流れて一騎が10歳になる頃

一騎『つぅ…』ボロボロ

遊姫『大丈夫…一騎ぃ…』ﾒｿﾒｿ

一騎『…っ！泣くんじゃねぇよ！』

遊姫『…だってぇ…』

通『まったく…俺が来なかったら一騎も遊姫も無事じゃすまなかったぞ？』

一騎『だってよぉ…あいつら遊姫を…！！』

通『分かってる…だけど人には得意、不得意がある…お前一人じゃこう言うことは向いてねぇ…だったら俺を頼れ』

一騎『！』

通『人は頼り、頼られて生きていくもんだ…何でもは一人で出来ねぇよ…』

一騎『通…』

通『というわけで今回のパックを奢ってやるのは無しぃ！』

一騎『なっ！？なんで！？』



遊姫『ジャジャーン♪』

一騎『…何これ？』

遊姫『むっ！お揃いのペンダント！…これお母さんが買ってくれたの』

通『…へぇ…ん…？若干形が違う…？』

遊姫『えへへ…こうして３つを合わせると…』

それは３つを合わせて初めて形を成すペンダントだった

遊姫『どう？』

一騎『おぉ！すげぇ！ユニオンだよ！！これ！！』

遊姫『ゆに？』

通『でもいいんじゃないのか？こう言うのも』

遊姫『これがあれば私達は離れていてもずっと一緒！』

一騎『離れていても一緒…』

…

一騎「…そうだ…俺達はずっと一緒なんだ…離れていてもずっと」

一騎「…だからここで退くにはいかねぇ！一人で頑張ってるお前を見捨てるわけにはいかねぇ！！」

ライト「…私はけして止めない…子供達に笑顔が戻るその時までは！！」

一騎「俺のターン！！ドロォォ！！」
手札3

一騎「俺は再びペンデュラム召喚をする！！ペンデュラム召喚！！現れろ！！ハーデストアイズ！！」

ハーデストアイズ
攻撃力2500

一騎「そして！ハーデストアイズは手札の枚数×500ポイント攻撃力をアップさせる！！」

ハーデストアイズ
攻撃力4000

一騎「俺は…俺は二人との思い出を信じる！！誰にも頼らないで自分一人で何かをしようとするだけじゃダメなんだ！！」

ライト「それでも！！私は成し遂げなければならない！！皆を幸せにしなければならない！！」

一騎「だけどそれが…どっちかが悲しむ結果になっちゃ駄目だろうが！！」

ライト「っ！」

一騎「盗まれちまった方は悲しいんだよ…思い出が詰まってる人だって居るんだよ！片方だけが幸せになるだけの結果なんて俺は許さねぇ！！」

一騎「俺はハーデストアイズでワイルドキャットを攻撃！！！召雷のストライク・バーストォォォ！！！」

ライト「むっぐぅぅぅ！！！」ｽﾞｶﾞｧｧｧﾝ

ライフ3000➡1700

一騎「そして！ハーデストアイズの効果で戦闘ダメージを2倍にする！！」

ライト「うぐぅぅ…」
ライフ1700➡400

一騎「俺はカードを１枚セット！ターンエンドこの瞬間ハーデストアイズの攻撃力は元の数値へと戻る」
手札2

一騎「うっぐぁぁぁ！！」ﾊﾞﾘﾊﾞﾘﾊﾞﾘ
ライフ1900➡1400

一騎「そして俺は手札の『月夜の舞台(ムーンナイトワルツ)』の効果でダメージをうける…」

ライト「…私は…私の信念を貫くために私は君を倒す！！私のターン！！」
手札1

ライト「この瞬間！私のブラックキャットの効果は切れ攻撃力が元に戻る」

ルパン
攻撃力3900➡2500

ライト「だが…私が引いたカードは君を倒すように神が言っているようだ…私は装備魔法！！『強奪の瞳(ロブアイズ)』を発動！」

ライト「これを装備した『モンスターの攻撃力はレベルの数だけ攻撃力が200ポイントアップする』ルパンはレベルが7！！よって1400ポイントアップ！！」

ルパン
攻撃力2500➡3900

一騎「また攻撃力が3900に…！！」

ライト「そして君のライフは残り1400！！この攻撃が通れば君の敗北だ！！私はルパンでハーデストアイズに攻撃！！」

一騎「っ！！」

ライト「ゆけぇぇ！！ルパン！！」

…

一騎『ん？』

遊姫『一騎これ』

一騎『何これ？…写真？』

遊姫『この前皆で写真とったでしょ？それを…ちっちゃくしてね…ここに入れるの』

一騎『へぇ…このペンダントってこういうことも出来るんだな』

遊姫『うん！私達の大切な思い出…！』

…

一騎「…」

ｺﾞｫｫｫ！！！

一騎「罠カード！！『ハーフアンブレイク』！！このカードは『モンスターの破壊を無効にし受けるダメージを半分にする』！！」
ライフ1400➡700

ライト「何！？」

一騎「このカードは…俺がこの世界に来る前から使っていたカードの１つだ…変わってないカードはきっと…俺に使えって主人公達が言ってるんだ…」

一騎「だから…俺はこうやって今！戦えているんだ！！」

ライト「…っ！！私は！！私はルパンの効果を発動！！」

一騎「なっ！！？」

ライト「１ターンに１度『相手の手札に私が送ったカードがある時、相手の手札のカードをランダムで１枚奪い取る！！』」

一騎「なんで今その効果を…！！」

ライト「そして装備魔法『強奪の瞳(ロブアイズ)』の効果を発動！『ルパンの効果で相手のカードを奪った場合！相手に1000ポイントのダメージを与える！！』」

一騎「なに！？」

ライト「ただし！！『そのカードが自分の送ったカードの場合相手はダメージを受けずカードを１枚ドローする』」

一騎「俺の手札は2枚…そして片方はライトが送ってきたカード…まさに賭け」

ライト「…そうだ…ここからは賭けだ…！！どちらの想いが…！！信念が強いか！！はっきりさせなければならない！！」

一騎「…俺は必ず取り返す！！ペンダントを…そしてあんたを止めてみせる！！！」

ライト「私は止まらない！！皆の…子供達の為に止まるわけには行かんのだ！！」

…

子供Ａ『お…にぃ…』

子供Ｂ『お腹減ったよぉ』

子供Ｃ『うぇーん…』

…

ライト(私は救うと決めたのだ…ここで負けてはいけない！！私の怪盗としての目は…まだ死んでいない！！)

ライトの目はしっかりと一騎の手札を見据えるそして…

ライト「私は…っ！！」

そしてライトは気づく一騎の真っ直ぐな目を…その目はライトの心を貫くには十分だった。

ライト「…っ！私は左のカードを選択する」

そして…

一騎「…」
手札1

ライト「…私はターンエンドだ」
手札1

ライト「私が引いたカードは『月夜の舞台(ムーンナイトワルツ)』…よって私は500ポイントのダメージだ」

一騎「ライト…」

ライト「想いの強さは…どうやら…君の方が上だったようだ…」

ライト「っぐっうぁぁぁ！！！」ﾋﾞｭｫｫｫｯ!!!

ｶﾞｯﾄﾞｯﾄﾞｻｧｧ

ライト「…」ﾋﾟｰ
ライフ400➡0

WIN IKKI

そして一騎の手元にソロモンズが回収される

一騎「ライ…！？」ｶﾞｺﾞﾝ

突然止まった無人車両に一騎は思わず転けてしまう

一騎「いてっ…な…なんだ？」

ポリス「ここは完全に包囲されているぅ！！すぐに降りてこい！！ライトォォ！！」

一騎「うげっ…めちゃくちゃいるし…！！」

ライト「君…たしか一騎と言ったね」

一騎「っ！ライト…」

ライト「私は間違っていたと思わない…だが人に頼る…ということは私にとって必要だったのかもしれない」

一騎「ライト…ってライトお前！？なにを！？」

ライトは一騎の前に出てポリス達の前に飛びでる

ポリス「どうやら…観念したようだなぁ」

ライト「私にはどうやら友人と呼べる人間が出来た…」

一騎「ライト！！…でもどうすんだよ！！子供達は…」

ライト「ふふっ…そうだな…」

ポリス「では…ライト…事情は署で…」

ボフンッ！！と白い煙が吹き荒れる

ポリス「な…なんだ！？」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

ライト「アッハッハ！！残念だが捕まるわけにはいかない！！」

一騎「っ！ライト！！？」

ライトはすでに遠くのビルの上にいた

ライト「一騎！！」

一騎「？」

ライト「ありがとう…それとそいつは返すぜ」

一騎「ん？」

一騎の後ろにはペンダントとそして手紙が

一騎

私にはまだこのやり方以外で子供達を救う方法は見つからない…だけど人に頼るとするならば…君に頼りたい…私達が信じた彼女達…シンクリス四王女に何があったのか…それを君に調べてほしい…それが今の私の願いだ

それと…君と一緒にいた女の子にいいアイテムをありがとうと言っておいてね

一騎「いいアイテム？」

…

このは「にゃぁぁぁ！？煙玉がないでござる！！？まさか…あの時…あのコソドロォォ！！」

ユキ「ア…アハハ…」

…

そして一騎とライトは静かに目を合わせる

ライト「…フッ頼んだよ一騎…」ﾎﾞｿｯ

一騎「…がんばれよ怪盗…」ﾎﾞｿｯ

ライト「では皆の衆！さらばだ！！アディオス☆」バッ

ポリス「こんのぉ…まてぇぇ！！ライトォォ！！」

ｳｩｩｩ

一騎「いったか…で…俺はどうやって帰ればいいんだ…？」

…


続く

次回

一騎「大会１日目を終えたダイヤ…様々な思惑を抱えているとそこにはエクサスの人間が！！ダイヤはエクサスの人間を次々と倒していくなかである男が現れる…」

一騎「次回『破壊の王 ヴァイス始動』一気に駆け上がれ！！」


このは、ユキ、一騎のビジュアルが完成致しました。ピクシブで挙げたいと思いますのでそれは次回、詳細を載っけますので興味がある人は…よろしくお願いしますです