第４１話：城への招待　作：チュウ

ツカサ：ＬＰ７１００
手札：１枚
フィールド：
●モンスター
《闇黒の魔王ディアボロス》《悪魔嬢リリス》《シャドウトークン》×２
●魔法・罠
《闇黒世界－シャドウ・ディストピア》　セットカード２枚

ゴードルフ：ＬＰ８０００
手札：２枚
《レアメタルフォーゼ・ルビジェット》《重錬装融合》
フィールド：
●モンスター
なし
●魔法・罠
なし
●Ｐゾーン
《レアメタルフォーゼ・ルビジェット》《レアメタルフォーゼ・ビスマギア》
●ＥＸデッキ（表側）
《メタルフォーゼ・ヴォルフレイム》×２《メタルフォーゼ・ゴルドライバー》×２
《メタルフォーゼ・シルバード》《メタルフォーゼ・スティエレン》×２
《パラメタルフォーゼ・サルファイア》


　「俺様のターン、ドロー！……ペンデュラム召喚！手札から《レアメタルフォーゼ・ルビジェット》とＥＸデッキから《パラメタルフォーゼ・サルファイア》を特殊召喚！」

《パラメタルフォーゼ・サルファイア》
ペンデュラム・融合・効果モンスター
星７/炎属性/サイキック族/攻２８００/守２３００
【Ｐスケール：青１/赤１】
このカード名の①のＰ効果は１ターンに１度しか使用できない。
①：Ｐゾーンのこのカードがカード効果の対象になった場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。その後、デッキから「メタルフォーゼ」魔法・罠カード１枚を自分フィールドにセットできる。
【モンスター効果】
「メタルフォーゼ」モンスター＋攻撃力２５００以下のモンスター
このカード名の②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードは相手のカード効果の対象にならない。
②：相手がモンスター効果を発動した時、自分のＥＸデッキ（表側）の「メタルフォーゼ」Ｐモンスター１体をデッキの一番下に戻して発動できる。その効果を無効にして破壊する。その後、自分フィールドの全てのサイキック族モンスターの攻撃力は５００アップする。
③：このカードが破壊された場合に発動できる。自分のＰゾーンにこのカードを置く。

《レアメタルフォーゼ・ルビジェット》
ペンデュラム・効果モンスター
星７/炎属性/サイキック族/攻２３００/守２０００
【Ｐスケール：青１/赤１】
このカード名の①のＰ効果は１ターンに１度しか使用できない。
①：自分のメインフェイズに発動できる。デッキから「レアメタルフォーゼ・ルビジェット」以外の「メタルフォーゼ」Ｐモンスター１体を自分のＰゾーンに置く。
【モンスター効果】
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。デッキから「レアメタルフォーゼ・ルビジェット」以外の「メタルフォーゼ」モンスター１体を手札に加えるか特殊召喚する。
②：このカードがＥＸデッキ（表側）に存在する状態で、自分フィールドの「メタルフォーゼ」カードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札に加える。

　「やはりペンデュラム召喚か……罠カード発動！《奈落の落とし穴》！」

　「なにぃ！！？」

　「これにより攻撃力１５００以上のモンスターを破壊して除外する！今回特殊召喚されたモンスターは２体とも攻撃力１５００以上のため、２体とも破壊だ！」

　「グッ！……やはりあったのか、《奈落の落とし穴》……」

　「散々《悪魔嬢リリス》の効果で見せていましたから警戒はしていたでしょうが、この状況ではペンデュラム召喚をせざるを得ない。だから言ったでしょう、詰みだと」

　これを読んで詰みって言ってたのか司は……前に戦った時も思ったけどやっぱりすげぇよ。

　「ターンエンドだ……」

　「俺のターン、ドロー！魔法カード《死者蘇生》発動！俺の墓地からもう１体の《悪魔嬢リリス》を攻撃表示で特殊召喚！」

《悪魔嬢リリス》
効果モンスター
星３/闇属性/悪魔族/攻２０００/守０

　「《シャドウトークン》２体を攻撃表示に変更し、バトル！《悪魔嬢リリス》２体と《シャドウトークン》２体、《闇黒の魔王ディアボロス》でダイレクトアタック！」

ゴードルフ：ＬＰ８０００→ＬＰ０

　「グウゥゥゥ！！クッソォ！！負けたぁ！！」

　司の勝利だ！最初はどうなるかと思ったが、中盤からは司のペースだったな。ロッソ領主は凄い表情をしながら悔しがっているが……難癖とか付けられないよな？

　「約束通り彼女は俺が買いますが宜しいですね？」

　勝負が終わると司が直ぐにロッソ領主へと詰め寄っていた。

　「あぁ、デュエルの約束は守るさ……だが！」

　やっぱり何か難癖付ける気か！？

　「おめぇ、俺の城に正式に招待するから顔見せに来いよ。ちーとばっかし気に入ったぜ。噂通りの強さだった。だから食事がてら話しがしてぇーのよ。何ならその奴隷の代金は俺様が払うからよ」

　「噂？それにどういうつもりだ？」

　俺も司と同じ意見だ。それに今の今まで敵対していた奴の城に行くなんて危なくないか？

　「まぁ、怪しむのも無理はねーか……ならもう少し腹を見せないとなぁ！お前あれだろ？青の国で罠使いの異名で名が通っている奴だろ？黒い妖精を傍らに置いているといい、風貌が一致している……お前と意見交換がしてぇーのさ、俺様も今後の身の振り方を考えてぇーのさ」

　身の振り方？コイツは何が目的なんだ？

　「あぁ、そこのお前もだ！エルフの奴隷を横に置いてる奴！」

　領主が俺の方を見てそう言った。
　な、なんで俺も？……

　「変装して潜り込んだんだろうが、よくここが分かったなぁ！俺様はお前も要注意人物として数えているんだよ」

　「……俺の事を知っているのか？」

　「あぁ知ってるぜ？フレア様のお気に入りだろ？三流以下とはいえ、貴族達を毎日切ったはったを仕出かした奴だってな。フレア様も何処かにいるんだろ？一緒に今日の夕刻に俺様の城に来い！正式と言っているんだ、何もしやしねぇーよ」

　どんな知られ方をされているんだ……
　とにかくこっちの事は知られてしまっている以上、潜入みたいな真似はもうできない。一度フレアに報告した方がいいよな。

　「……一度帰って検討する」

　「まぁ、いいだろう。おい！そこの司会！俺様がその奴隷の代金を払うから手続きをしろ！」

　ロッソ領主が司会の人に命令すると手続きのためか慌ただしく動き始めた。
　司は奴隷の子……確か黄の国を統治しているお姫様だっけか。その子と話しをしているみたいだ。司に一言かけたいが、何やら揉めているのか話しかけられる雰囲気じゃないな……

　「エルミア、一度帰ろう」

　「その方がいいみたいだね……」

　俺達は奴隷オークション会場を後にした。何だか予想していた展開からはだいぶかけ離れたものになってきだが大丈夫だろうか？とにかくフレアに報告だな。