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第7話:vs野盗 作:チュウ
野盗:LP8000
手札:5枚
ユウキ:LP8000
手札:5枚
「ケッケッケッ!俺のターン!」
先攻は変な笑い方をする如何にも賊の様な出立の男だ。髪はボサボサで髭も生え放題、服も薄汚れているし、どんな生活を送っているのか想像もできない……
ともあれ、いったいどんなカードを使ってくるのか……まずはお手並み拝見だな。
「俺はモンスターをセットしてターンエンドだ」
モンスター1体だけか……何をセットしたのかだが……確かめない事には始まらないか。
「行くぜ!俺のターン、ドロー!」
「そうですね……相手がどんな手を使ってくるのかが不明ですし、様子見でこのカードで攻撃してみてください」
シャイニーの指示で俺は1枚のカードに手を伸ばした。
「分かった!俺は手札から《ライトロード・パラディン ジェイン》を召喚!」
《ライトロード・パラディン ジェイン》
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1800/守1200
「バトルだ!ジェインで裏守備モンスターに攻撃!」
攻撃した瞬間、セットされたモンスターが顕になった。
《黄泉ガエル》
効果モンスター
星1水属性/水族/攻100/守100
「ケッケッケッ!やられちまったぜぇ」
全然痛くもないって感じだな。煽られている風にも感じる。
「成程……《黄泉ガエル》ですか」
「強いのか?シャイニー」
「いえ、あのカード自体が強い訳ではないのです。あのカードの不死性が強いモンスターを止めどなく出せるようにするのがとても厄介なんですよ」
不死性……字面的に蘇生効果でも持ってるのか?
「因みにあのカードもかなり古いのでユウキの偏った知識なら知っていても不思議ではないんですけどね」
んー、知らないんだよな。結構有名なカードなのか?
「仕方ない、俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」
「そういえば、ライトロードの特徴的な効果はまだ使った事がなかったですね」
効果?なんだそれ?急にシャイニーが説明をしだした。
「ジェインを含むライトロードはみな、エンドフェイズにデッキトップを墓地へ送る効果を持ってます。これは強制効果なので必ず発動してくださいね」
シャイニーがそう言うと、デッキの上から2枚のカードが墓地へ送られた。
「なぁ、まだ使ってもないカードが墓地に行くの勿体なくないか?」
「墓地に送る事で効果を発揮するカードも沢山ありますので、敢えて墓地へ送る事をしたりするのは珍しい事ではないです。それに、先の《黄泉ガエル》もそのひとつ……墓地へ送る事の有用性をこれから実演されますよ」
墓地の有用性か……まだピンとこないが、相手の動きを見てみるか。
「なら俺のターンだな、ドロー!そしてこのスタンバイフェイズに墓地の《黄泉ガエル》の効果を発動!」
早速来たか!
「自分の魔法・罠ゾーンにカードがない場合、コイツは復活できる!《黄泉ガエル》を墓地から守備表示で特殊召喚!」
《黄泉ガエル》
効果モンスター
星1水属性/水族/攻100/守100
もしかして、この効果って毎ターン発動できるのか?そしたらキリがないぞ。
「そして俺は《黄泉ガエル》をリリース!手札から《雷帝ザボルグ》をアドバンス召喚!」
《雷帝ザボルグ》
効果モンスター
星5/光属性/雷族/攻2400/守1000
これって帝モンスターの1体だったよな。確か結構強かった記憶があるんだが……
「ザボルグを召喚した場合、モンスター1体を破壊する効果が使えるんだぜぇ!」
ザボルグの雷によって俺の場のジェインが破壊された。
「更にザボルグで小僧にダイレクトアタック!」
「があぁ!!」
ユウキ:LP8000→LP5400
このモンスターが実体化して戦うの慣れない……痛くないのに痛みを感じそうになるんだよな……
「ターンエンドだ!小僧のターンだぜ?」
クソッ、腹立つな〜アイツ。
「俺のターン!」
とにかく《雷帝ザボルグ》をなんとかしないと……今引いたカードは……!?
「やっと引いてくれましたね、では私の力をお見せしましょう!」
俺が引いたカードはなんとシャイニーの名前が書かれたモンスターカードだった。まさかシャイニー自身も戦うって事なのか?
《幻想の光霊シャイニー》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻0/守0
このカード名はルール上「スターブライト」カードとして扱う。このカード名の、①の効果を使用するターン、自分はEXデッキから「スターブライト」モンスター及び光属性Sモンスターしか特殊召喚できない。
①:光属性SモンスターをS召喚する場合、手札のこのカードもS素材にできる。
②:このカードをレベル8以下の光属性Sモンスター及び「スターブライト」SモンスターのS素材とする場合、このカードのレベルを2~4として扱う事ができる。
「行きますよユウキ!まずはこのモンスターを召喚してください!」
「おう!俺は手札から《セグメンタル・ドラゴン》をリリースなしで召喚する!」
《セグメンタル・ドラゴン》
効果モンスター
星7/光属性/サイバース族/攻2600/守2400
「この効果で召喚された《セグメンタル・ドラゴン》の攻撃力・守備力は半分になる」
《セグメンタル・ドラゴン》
攻2600/守2400→攻1300/守1200
「さあ!行きますよユウキ!」
「おう!俺は場のレベル7《セグメンタル・ドラゴン》に手札のレベル1《幻想の光霊シャイニー》をチューニング!シンクロ召喚!来い《閃珖竜 スターダスト》」
《閃珖竜 スターダスト》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
「手札からシンクロ召喚するだとぉ!」
野盗の男が困惑している。
確かにシンクロ召喚ってフィールドにモンスターを揃えないとできない筈だ。それをシャイニーは手札からできるようにするという荒業をしやがったんだ、驚いて当然だろう。俺なんかは知識がないからとにかく凄いみたいな感想しかでてこないが、少しでも知ってるならその効果の強さに気付くんだろうな。
そしてシンクロ召喚の後にシャイニーの姿が消えると直ぐに俺の隣にふわっと現れた。
「どうです!私の力は!」
「いいのかよ……手札からシンクロ素材供給って。知識浅い俺でも強いって分かるぞ?」
「実際にできるモンスターがいるんで問題ないです!」
いんのかよ……ならいいのか?
「……いえ、結構洒落にならない効果をしているように見えますわ」
急に話しかけてきたのは先程まで野盗に襲われていた赤いドレスがよく似合うお姫様だ。
「私の知っている手札からシンクロ召喚できるカードは1ターンに1度しか使用できない制約がありますが、《幻想の光霊シャイニー》には召喚制限はあるものの、1ターンの制約はありません。要するに使いまわして素材1つ分を常に供給できる……かもしれない能力を秘めています。それに、レベル調整もできるみたいですので、光属性のシンクロモンスターはだいたい《幻想の光霊シャイニー》がいれば出せるようになる……まさに光シンクロの万能カードとも言えますね」
な、成程……確かに幾つかのカードには1ターンに1度しか使用できない……みたいな文言が書かれてるもんな。あれって再利用をできないようにストッパーをかけてるって事か。
それにお姫様の言う通り、レベル8以下ならレベル調整もできるみたいだし、なんでも出せるって思ってもいいんじゃないかってスペックだな……
「シャイニー……お前の効果不味いんじゃないか?」
「はて?私自身には再利用できるような効果は搭載されてませんよ?それにその手札シンクロができるカードの方が墓地から蘇生してくる効果も持ってるので私の方が控え目だと思うんですよ?変な事言わないでくださいよ?私は無実です!」
なんとなくだが、白々しいんだよな……
これはなにかあるな……
「とにかく!デュエルを続けますよ!ユウキ!」
そうだな、折角強いカードを使わせて貰ってるんだから有効活用しないとな!
「行くぞ!バトル!《閃珖竜 スターダスト》で《雷帝ザボルグ》を攻撃!」
野盗:LP8000→LP7900
「この程度なら痒くもないぜぇ!」
100ぽっちじゃダメージとしては足りないよな……だが!
「今ですユウキ!セットカードを!」
「おう!これは俺でも分かる追撃方法だぜ!リバースカードオープン!《リビングデッドの呼び声》発動!俺の墓地の《セグメンタル・ドラゴン》を攻撃表示で特殊召喚する!」
《セグメンタル・ドラゴン》
効果モンスター
星7/光属性/サイバース族/攻2600/守2400
「今回は妥協召喚じゃないから攻撃力半減はないぜ!行け《セグメンタル・ドラゴン》!」
野盗:LP7900→LP5300
「ぐわぁぁぁあ!!」
おいおい……野盗の男が凄く痛がって吹っ飛んだぞ……
「成程……どうやら訳ありデュエリストというところですかね」
「どういう事だシャイニー!なんであんなに痛がってるんだ?」
闇の尖兵と戦ってた時や今回俺がダメージを受けた時も痛いって感じなかったが……
「ユウキみたいに精霊とちゃんと契約していれば、あんなに痛がりませんよ。というか本来は契約していないと本当の命のやり取りになってしまうのが、この世界でのデュエルなんです。違法な手段を使ってたり精霊に協力して貰えなければあんな風になってしまいます」
この世界のデュエルってそんなに危険なものだったのか……
俺はシャイニーに守ってもらってるが、あの男はそうではないって事なんだな。
「ケッケッケッ……そんな事は承知の上なんだよぉ……この世界はなぁ、魔力を持ってない奴や精霊と碌に契約できない奴に満足な生活や安全な生活なんてできやしねぇんだよ!どんな事をしてでも生き抜く貪欲さが必要なのさ!例え貴族を襲ったり精霊に嫌われてもなぁ!!」
なんだよそれ……この世界ってそんなにシビアな世界なのか……
「シャイニー……アイツの言ってる事って……」
「事実です……この世界の女神様の使いとして1つ弁明させてください……」
いつにも増して、真剣な表情になったシャイニーが野盗に言葉を放った。
「先に我々精霊を裏切った人間風情が……被害者ぶるな。この世界の安全と安定のため、今のルールが敷かれているんだ……恨むなら貴様のご先祖様にでも言う事ね」
その言葉と声は冷淡という表現は生易しいくらいに冷たいものだった。いつもの快活で礼儀正しいシャイニーとはまるで別人のようにも感じる。それくらい突き放すような話し方だった。
「シャイニー……どうしたんだ……」
「ん?ユウキは大丈夫ですよ?必ず私が守ってみせます……この世界の人間のように見捨てたりしませんから」
そう言ったシャイニーの言葉は温かい言葉の筈なのに、何処か寒さを感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※今回オリカとして《幻想の光霊シャイニー》を出しました。既存のカードのテキストは省略しますが、オリカの方はテキストを記載していきます。
既存のカードのテキストは記載しない代わりにセリフで重要な部分を喋っていく形にしていきたいと考えています。
手札:5枚
ユウキ:LP8000
手札:5枚
「ケッケッケッ!俺のターン!」
先攻は変な笑い方をする如何にも賊の様な出立の男だ。髪はボサボサで髭も生え放題、服も薄汚れているし、どんな生活を送っているのか想像もできない……
ともあれ、いったいどんなカードを使ってくるのか……まずはお手並み拝見だな。
「俺はモンスターをセットしてターンエンドだ」
モンスター1体だけか……何をセットしたのかだが……確かめない事には始まらないか。
「行くぜ!俺のターン、ドロー!」
「そうですね……相手がどんな手を使ってくるのかが不明ですし、様子見でこのカードで攻撃してみてください」
シャイニーの指示で俺は1枚のカードに手を伸ばした。
「分かった!俺は手札から《ライトロード・パラディン ジェイン》を召喚!」
《ライトロード・パラディン ジェイン》
効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻1800/守1200
「バトルだ!ジェインで裏守備モンスターに攻撃!」
攻撃した瞬間、セットされたモンスターが顕になった。
《黄泉ガエル》
効果モンスター
星1水属性/水族/攻100/守100
「ケッケッケッ!やられちまったぜぇ」
全然痛くもないって感じだな。煽られている風にも感じる。
「成程……《黄泉ガエル》ですか」
「強いのか?シャイニー」
「いえ、あのカード自体が強い訳ではないのです。あのカードの不死性が強いモンスターを止めどなく出せるようにするのがとても厄介なんですよ」
不死性……字面的に蘇生効果でも持ってるのか?
「因みにあのカードもかなり古いのでユウキの偏った知識なら知っていても不思議ではないんですけどね」
んー、知らないんだよな。結構有名なカードなのか?
「仕方ない、俺はカードを1枚セットしてターンエンドだ」
「そういえば、ライトロードの特徴的な効果はまだ使った事がなかったですね」
効果?なんだそれ?急にシャイニーが説明をしだした。
「ジェインを含むライトロードはみな、エンドフェイズにデッキトップを墓地へ送る効果を持ってます。これは強制効果なので必ず発動してくださいね」
シャイニーがそう言うと、デッキの上から2枚のカードが墓地へ送られた。
「なぁ、まだ使ってもないカードが墓地に行くの勿体なくないか?」
「墓地に送る事で効果を発揮するカードも沢山ありますので、敢えて墓地へ送る事をしたりするのは珍しい事ではないです。それに、先の《黄泉ガエル》もそのひとつ……墓地へ送る事の有用性をこれから実演されますよ」
墓地の有用性か……まだピンとこないが、相手の動きを見てみるか。
「なら俺のターンだな、ドロー!そしてこのスタンバイフェイズに墓地の《黄泉ガエル》の効果を発動!」
早速来たか!
「自分の魔法・罠ゾーンにカードがない場合、コイツは復活できる!《黄泉ガエル》を墓地から守備表示で特殊召喚!」
《黄泉ガエル》
効果モンスター
星1水属性/水族/攻100/守100
もしかして、この効果って毎ターン発動できるのか?そしたらキリがないぞ。
「そして俺は《黄泉ガエル》をリリース!手札から《雷帝ザボルグ》をアドバンス召喚!」
《雷帝ザボルグ》
効果モンスター
星5/光属性/雷族/攻2400/守1000
これって帝モンスターの1体だったよな。確か結構強かった記憶があるんだが……
「ザボルグを召喚した場合、モンスター1体を破壊する効果が使えるんだぜぇ!」
ザボルグの雷によって俺の場のジェインが破壊された。
「更にザボルグで小僧にダイレクトアタック!」
「があぁ!!」
ユウキ:LP8000→LP5400
このモンスターが実体化して戦うの慣れない……痛くないのに痛みを感じそうになるんだよな……
「ターンエンドだ!小僧のターンだぜ?」
クソッ、腹立つな〜アイツ。
「俺のターン!」
とにかく《雷帝ザボルグ》をなんとかしないと……今引いたカードは……!?
「やっと引いてくれましたね、では私の力をお見せしましょう!」
俺が引いたカードはなんとシャイニーの名前が書かれたモンスターカードだった。まさかシャイニー自身も戦うって事なのか?
《幻想の光霊シャイニー》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/天使族/攻0/守0
このカード名はルール上「スターブライト」カードとして扱う。このカード名の、①の効果を使用するターン、自分はEXデッキから「スターブライト」モンスター及び光属性Sモンスターしか特殊召喚できない。
①:光属性SモンスターをS召喚する場合、手札のこのカードもS素材にできる。
②:このカードをレベル8以下の光属性Sモンスター及び「スターブライト」SモンスターのS素材とする場合、このカードのレベルを2~4として扱う事ができる。
「行きますよユウキ!まずはこのモンスターを召喚してください!」
「おう!俺は手札から《セグメンタル・ドラゴン》をリリースなしで召喚する!」
《セグメンタル・ドラゴン》
効果モンスター
星7/光属性/サイバース族/攻2600/守2400
「この効果で召喚された《セグメンタル・ドラゴン》の攻撃力・守備力は半分になる」
《セグメンタル・ドラゴン》
攻2600/守2400→攻1300/守1200
「さあ!行きますよユウキ!」
「おう!俺は場のレベル7《セグメンタル・ドラゴン》に手札のレベル1《幻想の光霊シャイニー》をチューニング!シンクロ召喚!来い《閃珖竜 スターダスト》」
《閃珖竜 スターダスト》
シンクロ・効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
「手札からシンクロ召喚するだとぉ!」
野盗の男が困惑している。
確かにシンクロ召喚ってフィールドにモンスターを揃えないとできない筈だ。それをシャイニーは手札からできるようにするという荒業をしやがったんだ、驚いて当然だろう。俺なんかは知識がないからとにかく凄いみたいな感想しかでてこないが、少しでも知ってるならその効果の強さに気付くんだろうな。
そしてシンクロ召喚の後にシャイニーの姿が消えると直ぐに俺の隣にふわっと現れた。
「どうです!私の力は!」
「いいのかよ……手札からシンクロ素材供給って。知識浅い俺でも強いって分かるぞ?」
「実際にできるモンスターがいるんで問題ないです!」
いんのかよ……ならいいのか?
「……いえ、結構洒落にならない効果をしているように見えますわ」
急に話しかけてきたのは先程まで野盗に襲われていた赤いドレスがよく似合うお姫様だ。
「私の知っている手札からシンクロ召喚できるカードは1ターンに1度しか使用できない制約がありますが、《幻想の光霊シャイニー》には召喚制限はあるものの、1ターンの制約はありません。要するに使いまわして素材1つ分を常に供給できる……かもしれない能力を秘めています。それに、レベル調整もできるみたいですので、光属性のシンクロモンスターはだいたい《幻想の光霊シャイニー》がいれば出せるようになる……まさに光シンクロの万能カードとも言えますね」
な、成程……確かに幾つかのカードには1ターンに1度しか使用できない……みたいな文言が書かれてるもんな。あれって再利用をできないようにストッパーをかけてるって事か。
それにお姫様の言う通り、レベル8以下ならレベル調整もできるみたいだし、なんでも出せるって思ってもいいんじゃないかってスペックだな……
「シャイニー……お前の効果不味いんじゃないか?」
「はて?私自身には再利用できるような効果は搭載されてませんよ?それにその手札シンクロができるカードの方が墓地から蘇生してくる効果も持ってるので私の方が控え目だと思うんですよ?変な事言わないでくださいよ?私は無実です!」
なんとなくだが、白々しいんだよな……
これはなにかあるな……
「とにかく!デュエルを続けますよ!ユウキ!」
そうだな、折角強いカードを使わせて貰ってるんだから有効活用しないとな!
「行くぞ!バトル!《閃珖竜 スターダスト》で《雷帝ザボルグ》を攻撃!」
野盗:LP8000→LP7900
「この程度なら痒くもないぜぇ!」
100ぽっちじゃダメージとしては足りないよな……だが!
「今ですユウキ!セットカードを!」
「おう!これは俺でも分かる追撃方法だぜ!リバースカードオープン!《リビングデッドの呼び声》発動!俺の墓地の《セグメンタル・ドラゴン》を攻撃表示で特殊召喚する!」
《セグメンタル・ドラゴン》
効果モンスター
星7/光属性/サイバース族/攻2600/守2400
「今回は妥協召喚じゃないから攻撃力半減はないぜ!行け《セグメンタル・ドラゴン》!」
野盗:LP7900→LP5300
「ぐわぁぁぁあ!!」
おいおい……野盗の男が凄く痛がって吹っ飛んだぞ……
「成程……どうやら訳ありデュエリストというところですかね」
「どういう事だシャイニー!なんであんなに痛がってるんだ?」
闇の尖兵と戦ってた時や今回俺がダメージを受けた時も痛いって感じなかったが……
「ユウキみたいに精霊とちゃんと契約していれば、あんなに痛がりませんよ。というか本来は契約していないと本当の命のやり取りになってしまうのが、この世界でのデュエルなんです。違法な手段を使ってたり精霊に協力して貰えなければあんな風になってしまいます」
この世界のデュエルってそんなに危険なものだったのか……
俺はシャイニーに守ってもらってるが、あの男はそうではないって事なんだな。
「ケッケッケッ……そんな事は承知の上なんだよぉ……この世界はなぁ、魔力を持ってない奴や精霊と碌に契約できない奴に満足な生活や安全な生活なんてできやしねぇんだよ!どんな事をしてでも生き抜く貪欲さが必要なのさ!例え貴族を襲ったり精霊に嫌われてもなぁ!!」
なんだよそれ……この世界ってそんなにシビアな世界なのか……
「シャイニー……アイツの言ってる事って……」
「事実です……この世界の女神様の使いとして1つ弁明させてください……」
いつにも増して、真剣な表情になったシャイニーが野盗に言葉を放った。
「先に我々精霊を裏切った人間風情が……被害者ぶるな。この世界の安全と安定のため、今のルールが敷かれているんだ……恨むなら貴様のご先祖様にでも言う事ね」
その言葉と声は冷淡という表現は生易しいくらいに冷たいものだった。いつもの快活で礼儀正しいシャイニーとはまるで別人のようにも感じる。それくらい突き放すような話し方だった。
「シャイニー……どうしたんだ……」
「ん?ユウキは大丈夫ですよ?必ず私が守ってみせます……この世界の人間のように見捨てたりしませんから」
そう言ったシャイニーの言葉は温かい言葉の筈なのに、何処か寒さを感じた。
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※今回オリカとして《幻想の光霊シャイニー》を出しました。既存のカードのテキストは省略しますが、オリカの方はテキストを記載していきます。
既存のカードのテキストは記載しない代わりにセリフで重要な部分を喋っていく形にしていきたいと考えています。
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