第６７話：吹き荒ぶ星の風　作：チュウ

※エルミア視点継続


エルミア：ＬＰ７００
【手札】２枚　※公開情報《ローンファイア・ブロッサム》

【フィールド】
●モンスター
守備表示：《森羅の神芽 スプラウト》

●フィールドゾーン
なし

●魔法・罠
なし

【墓地】
《ローンファイア・ブロッサム》《神樹獣ハイペリュトン》《森羅の栄華 ユキユリ》×２《森羅の実張り ピース》《森羅の姫芽御前 スプラウト》《森羅の番人 オーク》×２《ハーフ・シャット》《森羅の神幼樹 コニファー》《森羅の霊峰》《森羅の姫芽神 スプラウト》《森羅の施し》《サイクロン》《超栄養太陽》《ガード・ブロック》《光の王マルデル》《森羅の姫芽君 スプラウト》《森羅の陽光》《和睦の使者》

【除外】
《森羅の彩葉》《薔薇恋人》

シャルル：ＬP８０００
【手札】１枚

【フィールド】
●モンスター
攻撃表示：《星風狼ウォルフライエ》※攻３１００
　　　　　《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》

●フィールドゾーン
なし

●魔法・罠
なし

【墓地】
《禽神王バルバロス・アレクトール》《機神王バルバロス・ウル》《千変万化》《千変の狐姫》《深界の月狐ルナ・シャルトルーズ》《キーマウス》《おろかな埋葬》

【除外】
《神獣の轟咆》×２《機神王バルバロス・ウル》×２《神獣の贄》《神獣王バルバロス》


　「私のターン、ドロー！私は場の《森羅の神芽 スプラウト》１体でリンク召喚！《森羅の神幼樹 コニファー》！」

《森羅の神幼樹 コニファー》
リンク・効果モンスター
リンク１/地属性/植物族/攻５００
【リンクマーカー：左下】
Ｌモンスター以外の「森羅」モンスター１体
このカード名の①②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードがＬ召喚した場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「森羅の霊峰」１枚を自分のフィールドゾーンに表側表示で置く。
②：フィールドのこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを永続魔法カード扱いで自分の魔法＆罠ゾーンに表側表示で置く。
③：このカードが永続魔法カード扱いの場合に発動できる。自分のデッキの上からカードを３枚めくる。その中に植物族モンスターがあった場合、その内の１体を手札に加えるか特殊召喚できる。残りのカードは墓地へ送る。

　「《森羅の神幼樹 コニファー》の①の効果を発動！私の墓地から《森羅の霊峰》をフィールドゾーンに表側表示で置くよ！」

　「ならば、モンスター効果が発動したので《星風狼ウォルフライエ》の攻撃力が３００アップじゃ」

《星風狼ウォルフライエ》
攻３１００→攻３３００

　「《森羅の霊峰》の効果を《森羅の神幼樹 コニファー》をリリースして発動！デッキから《森羅の栄華 ユキユリ》をデッキトップに置くよ。そして、墓地へ送られた《森羅の神幼樹 コニファー》の②の効果を発動！このカードを永続魔法カード扱いで魔法＆罠ゾーンに置くよ！」

《星風狼ウォルフライエ》
攻３３００→攻３６００

　「永続魔法カード扱いの《森羅の神幼樹 コニファー》の③の効果を発動！デッキトップ３枚をめくり、植物族モンスター１体を手札に加えるか特殊召喚できる！めくれたのは、《森羅の栄華 ユキユリ》《森羅の水先 リーフ》《死者蘇生》の３枚……」

　《森羅の水先 リーフ》のめくれた時の効果ならこの状況を打開できそう！《森羅の栄華 ユキユリ》も墓地へ落としたいし……ここは特殊召喚をしないのも手だね！

　「私はめくったカードを全部墓地へ送る……そして墓地へ送られた《森羅の栄華 ユキユリ》と《森羅の水先 リーフ》の効果を発動！」

チェーン１：《森羅の栄華 ユキユリ》
チェーン２：《森羅の水先 リーフ》

　「《森羅の水先 リーフ》の効果でシャルルの場のモンスター１体を選択して破壊するよ！破壊するのは《星風狼ウォルフライエ》！」

　「なぬ！？これじゃ《星風狼ウォルフライエ》の効果を発動できん……なら、妾は墓地の《千変の狐姫》の効果を《星風狼ウォルフライエ》を対象に発動じゃ！」

チェーン３：《千変の狐姫》

　「《星風狼ウォルフライエ》をリリースして墓地から《千変の狐姫》を守備表示で特殊召喚じゃ！」

《千変の狐姫》
効果モンスター
星３/地属性/獣族/攻１２００/守３００
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードが召喚・特殊召喚した場合に発動できる。自分のデッキ・墓地から「千変万化」１枚を手札に加える。
②：自分・相手ターンに、このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのモンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターをリリースしてこのカードを特殊召喚する。

　「選択対象がいなくなったから、《森羅の水先 リーフ》の効果は不発になるよ。でも、《森羅の栄華 ユキユリ》の効果でデッキから２枚目の《森羅の彩葉》を手札に加えるよ」

　「なら、特殊召喚された《千変の狐姫》の効果で妾の墓地の《千変万化》を手札に加えるぞ」

　これで、《星風狼ウォルフライエ》の妨害効果は消えたね。

　「私は手札から速攻魔法《森羅の彩葉》を発動！」

《森羅の彩葉》
速攻魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：デッキから「森羅」モンスター１体を特殊召喚する。
②：墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の手札・墓地から「森羅」モンスター１体をデッキの一番上に戻す。

　「デッキから《森羅の姫芽御前 スプラウト》を手札に加えるよ」

《森羅の姫芽御前 スプラウト》
効果モンスター
星１/光属性/植物族/攻５００/守１００
このカード名の①の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①：手札のこのカードを相手に見せて発動できる。このカードを特殊召喚し、自分のデッキの上からカードを３枚めくる。その中に植物族モンスターがあった場合、その内の１体を特殊召喚できる。残りのカードは墓地へ送る。この効果の発動後、自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。
②：デッキのこのカードが効果でめくられて墓地へ送られた場合に発動できる。自分の手札・墓地から「森羅」モンスターを２体まで特殊召喚する（同名カードは１枚まで）。その後、自分フィールドのモンスター２体のレベルを１〜９にできる。この効果で特殊召喚されたモンスターはこのターン攻撃できない。この効果の発動後、自分は植物族モンスターしか特殊召喚できない。

　「更に、墓地の《森羅の彩葉》を除外してその②の効果を発動！墓地の《森羅の姫芽御前 スプラウト》をデッキトップに置く。そして、手札の《森羅の姫芽御前 スプラウト》を見せて①の効果を発動。このカードを特殊召喚し、デッキトップ３枚めくって植物族モンスター１体を特殊召喚できる！めくれたのは、《森羅の姫芽御前 スプラウト》《森羅の実張り ピース》《森羅の滝滑り》の３枚。特殊召喚はせずに、全部墓地へ送るよ！」

　「な、なんじゃ？さっきから出せるのに出さぬのか？訳が分からんぞ？」

　「墓地へ送った方が強いからだよ！《森羅の姫芽御前 スプラウト》と《森羅の実張り ピース》の効果を発動！」

チェーン１：《森羅の姫芽御前 スプラウト》
チェーン２：《森羅の実張り ピース》

　「《森羅の実張り ピース》の効果で墓地からレベル４以下の植物族モンスター１体を特殊召喚！私は《ローンファイア・ブロッサム》を特殊召喚！」

《ローンファイア・ブロッサム》
効果モンスター
星３/炎属性/植物族/攻５００/守１４００

　「次に《森羅の姫芽御前 スプラウト》の効果で《森羅の番人 オーク》と《森羅の姫芽君 スプラウト》をレベル８にして特殊召喚！」

《森羅の姫芽君 スプラウト》※レベル８
効果モンスター
星１/光属性/植物族/攻１００/守１００

《森羅の番人 オーク》※レベル８
効果モンスター
星６/地属性/植物族/攻２４００/守１５００

　「更に《ローンファイア・ブロッサム》の効果を自身をリリースして発動！」

　「ど、何処で妨害していいのか全く分からんのじゃ……わらわらと湧き過ぎなのじゃ！今使っても、モンスターが残ってしまうのじゃ……」

　私のモンスター達の効果は墓地に行ってから発動する事が多いから効果発動時にはフィールドにモンスターがいない事が多い。それはつまり、バルバロスモンスター達の全破壊効果を掻い潜りやすいって事。綱渡りな戦法だけど、シャルルはどうする？何処に効果を打ってくる？……

　「ダメじゃ……今効果を使ってもリソースが足りんぞ。また、植物を並べられては妾の残ったカードだけでは太刀打ちできん……」

　迷っているなら、今が畳み掛ける時だよね！

　「効果にチェーンしないなら、そのまま続けちゃうよ？私はデッキから《森羅の神芽 スプラウト》を特殊召喚！」

《森羅の神芽 スプラウト》
効果モンスター
星１/光属性/植物族/攻１００/守１００

　「レベル１の《森羅の神芽 スプラウト》と《森羅の姫芽御前 スプラウト》の２体でエクシーズ召喚！ランク１《森羅の姫芽宮》！」

《森羅の姫芽宮》
エクシーズ・効果モンスター
ランク１/光属性/植物族/攻１８００/守１００

　「更に！《森羅の姫芽宮》１体でエクシーズチェンジ！来て！《森羅の姫芽神 スプラウト》！」

《森羅の姫芽神 スプラウト》
エクシーズ・効果モンスター
ランク２/光属性/植物族/攻２５００/守２５００
レベル２モンスター×３
「森羅の姫芽神 スプラウト」は１ターンに１度、自分フィールドの「森羅の姫芽宮」の上に重ねてＸ召喚する事もできる。このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：相手がモンスター効果を発動した時、このカードのＸ素材を１つ取り除いて発動できる。その効果を無効にしてそのカードを持ち主のデッキに戻す。その後、自分のデッキの上からカードを３枚めくる。その中に植物族モンスターがあった場合、その内の１体を特殊召喚できる。残りのカードは墓地へ送る。
②：このカードが相手によってフィールドを離れた場合に発動できる。自分の墓地からレベル８以下の「森羅」モンスターを含む植物族モンスターを２体まで特殊召喚する。このターン、自分は植物族モンスターでしか攻撃できない。

　「続けて、レベル８の《森羅の姫芽君 スプラウト》と《森羅の番人 オーク》でエクシーズ召喚！吹き荒ぶ星の風よ来たれ！ランク８《星風の華姫 スターチェリー》！」

《星風の華姫 スターチェリー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク８/風属性/植物族/攻２９００/守２０００
植物族・レベル８モンスター×２
このカード名はルール上「スターブライト」カードとして扱う。
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：自分・相手ターンに、このカードのＸ素材を１つ取り除いて発動できる。フィールド・墓地からモンスター１体を持ち主のデッキに戻す。その後、このカードの攻撃力はターン終了時まで、戻したモンスターの攻撃力分アップする。この効果で自分のカードをデッキに戻す場合、デッキの一番上または一番下に戻す事ができる。
②：このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地・除外状態から植物族モンスター１体を手札に加える。

　「あれってスターブライトモンスター！？エルミアもフレアと同じで使える様になってたのか！」

　「そうですよ。フレアの使ってたカードを含めてユウキは知りませんでしたね。エルミアもフレアも契約できた時は、とても喜んでましたね」

　「恥ずかしいから、そういうのは言わないでくれるかなシャイニー先生……」

　まぁ、シャイニー先生の言ってること自体は事実だから反論はできないんだけどね……

　「私は恥ずかしくなんてないわ！ユウキと同じカードを使えて嬉しいって思ってるから……」

　「フレアってアピールは欠かさないよね～」

　「何か言いましたエルミア？」

　「ナンデモナイデスヨ」

　「……また惚気話し？私もツカサと……」

　「フィオラは喋るななの！ツカサの話しになったら長いのよ！」

　「……むぅ」

　私から話して何だけど、騒がしくしちゃったかな？

　「何じゃかえらく騒がしくなってきたの～早う進めてくれないかの？」

　「ごめんねシャルル？今続けるから！」

　えーっと、《星風の華姫 スターチェリー》を出したところで終わってたね。

　「行くよ！私は《星風の華姫 スターチェリー》のエクシーズ素材を１つ取り除いてその効果を発動！フィールド・墓地のモンスターをデッキバウンスするよ！」

　「それはダメじゃ！絶対に妾のバルバロスを狙っておるじゃろ！《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》の効果を《千変の狐姫》を墓地へ送って発動じゃ！エルミアの場のモンスターを全て破壊する！これで痛みわけじゃ！」

　「なら、モンスター効果が発動した事で《森羅の姫芽神 スプラウト》の効果をエクシーズ素材を１つ取り除いて発動！」

チェーン１：《星風の華姫 スターチェリー》
チェーン２：《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》
チェーン３：《森羅の姫芽神 スプラウト》

　「《森羅の姫芽神 スプラウト》の効果で《神獣轟王バルバロス・ダイナミス》の効果を無効にしてデッキバウンスするよ！」

　「ぐぬぬ……結局退かされてしまったぞ」

　「じゃあ、《星風の華姫 スターチェリー》の効果を適用するよ！シャルルの墓地にいる《神獣王バルバロス》をデッキに戻して、このカードの攻撃力を《神獣王バルバロス》の攻撃力分アップする！」

《星風の華姫 スターチェリー》
攻２９００→攻５９００

　「バトルよ！《星風の華姫 スターチェリー》と《森羅の姫芽神 スプラウト》でダイレクトアタック！」

シャルル：ＬＰ８０００→ＬＰ０

　「負けじゃな……」

　勝てたぁ……今回のデュエルは長かったな～～……