第６９話：忍び寄る罠　作：チュウ

ユウキ：ＬＰ８０００

ツカサ：ＬＰ８０００


　「先攻は司からでいいぜ。罠デッキは先攻からがいいんだろ？」

　「どういうつもりだ遊輝？」

　「どうもこうもない。俺は全力でお前を倒したいんだ。前に俺が負けた事忘れてないか？今回のデュエルは俺にとってリベンジマッチなんだよ。だからお前に先攻を取ってもらうんだよ」

　負けたままなんて悔しいからな。しかも、それが身近な友達なら尚更だ。

　「いいだろう、後悔するなよ？……俺のターン！手札から《魔界発現世行きデスガイド》を召喚！」

《魔界発現世行きデスガイド》
効果モンスター
星３/闇属性/悪魔族/攻１０００/守６００

　「《魔界発現世行きデスガイド》の召喚時の効果で、デッキからレベル３の悪魔族モンスター１体を特殊召喚する！俺は《悪魔嬢リリス》を特殊召喚！」

《悪魔嬢リリス》
効果モンスター
星３/闇属性/悪魔族/攻２０００/守０

　「続けて手札からフィールド魔法《闇黒世界－シャドウ・ディストピア－》を発動！」

《悪魔嬢リリス》に《闇黒世界－シャドウ・ディストピア－》……司のキーカードが揃い踏みって訳か。前回はあれに苦しめられたからな。

　「《悪魔嬢リリス》の効果を《魔界発現世行きデスガイド》をリリースして発動！デッキから通常罠カード３枚を相手に見せ、相手はランダムに１枚を選んでそのカードを俺のフィールドにセットし、残りのカードはデッキに戻す。俺が選ぶカードは《強制脱出装置》３枚だ」

　げっ！全部同じカードかよ……そういえば、イアンにもやられたっけか。

　「選ぶまでもないから進めるぞ。俺は《強制脱出装置》をセットし、残りをデッキに戻す。そして、カードを２枚セットしてターンエンド……この瞬間《闇黒世界－シャドウ・ディストピア－》の効果により、このターン闇属性モンスターがリリースされた事で、リリースされたモンスターのコントローラーのフィールドに《シャドウトークン》をリリースされたモンスターの数まで守備表示で生成する」

《シャドウトークン》
トークン・通常モンスター
星３/闇属性/悪魔族/攻１０００/守１０００

　「なら、俺のターンだ、ドロー！《スターブライト・シスター》を召喚するぜ！」

《スターブライト・シスター》
効果モンスター
星４/光属性/魔法使い族/攻７００/守１９００
このカード名の②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードが召喚した場合に発動できる。このカードを守備表示にし、自分は７００ＬＰ回復する。
②：このカードが守備表示で存在する場合に発動できる。デッキから「スターブライト」のカード名が記された魔法・罠カード１枚を手札に加える。
③：このカードが光属性ＳモンスターのＳ素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地から「スターブライト・シスター」以外の「スターブライト」モンスター１体を特殊召喚する。

　「《スターブライト・シスター》の①の効果で、このカードを守備表示にして７００ライフ回復する」

ユウキ：ＬＰ８０００→ＬＰ８７００

　「更に《スターブライト・シスター》の②の効果でデッキから魔法カード《輝く七芒星》（スターブライト・へプタグラム）を手札に加え、そのまま発動！」

輝く七芒星（スターブライト・へプタグラム）
通常魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：デッキから「スターブライト」モンスター１体を手札に加える。
②：墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地・除外状態から光属性Ｓモンスター及び「スターブライト」モンスターを合計２体までデッキに戻し、自分はそのカードの数×７００ＬＰを回復する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

　「デッキから新たな仲間！《スターブライト・エルセミア》を手札に加える！」

《スターブライト・エルセミア》
効果モンスター
星１/光属性/植物族/攻５００/守２００
このカード名の①②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードがドロー以外の方法で手札に加わった場合に発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果の発動後、自分はＥＸデッキから「スターブライト」モンスター及び光属性Ｓモンスターしか特殊召喚できない。
②：自分フィールドのこのカードを含むモンスター２体を対象として発動できる。そのモンスターは種族が植物族になり、レベルを４・８にする。
③：このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地から「スターブライト・エルセミア」以外の「スターブライト」モンスター１体を手札に加えるか特殊召喚する。

　「《スターブライト・エルセミア》がドロー以外の方法で手札に加わった事で①の効果を発動！このカードを特殊召喚する！」

　フレイミアがフレアにちょっと似てたから予想はしてたが、こっちはエルミアにちょっと似てる様な気がするな。フレイミアと同じで小っちゃい妖精みたいだ。
　変に耽ってないでこれで準備は整ったしやるか！

　「俺は《スターブライト・エルセミア》の②の効果を自身と《スターブライト・シスター》を対象に発動！対象のモンスターのレベルを４か８に変更できる。俺は２体のモンスターのレベルを４にする！」

　まぁ、シスターは元々レベル４だから変わらないが、エルセミアの方はこれで４になったぞ。

　「行くぞ！俺はレベル４の《スターブライト・エルセミア》と《スターブライト・シスター》でエクシーズ召喚！」

　「何！？遊輝のデッキはシンクロと儀式だけじゃないのか！」

　「何驚いてんだよ司！俺だって強くなり続けてるんだ。あの時のままなんてあり得るかよ！」

　確かに俺のデッキはシンクロ主体のデッキだ。エクシーズは難しいってシャイニーも最初言ってたしな。だけど、ここまでの戦いや色んな人との関わりで俺もちょっとは成長した。それが、儀式召喚を可能にし、今はエクシーズ召喚を可能にしようとしている……って感傷に浸ってる場合じゃないな！

　「来い！ランク４《スターブライト・ヘデブラウニー》！」

《スターブライト・ヘデブラウニー》
エクシーズ・効果モンスター
ランク４/風属性/植物族/攻１５００/守２０００
レベル４モンスター×２
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードがＸ召喚した場合、フィールド・墓地のカード１枚を対象として発動できる。対象のカードを持ち主のデッキの一番上または一番下に戻す。その後、自分のデッキの上からカードを１枚めくる。そのカードが植物族モンスターの場合、手札に加えるか特殊召喚できる。残りのカードは墓地へ送るかデッキの一番下に戻す。
②：このカードのＸ素材を１つ取り除いて発動できる。ＥＸデッキからランク８以上の植物族Ｘモンスター１体をこのカードの上に重ねてＸ召喚する。

　「《スターブライト・ヘデブラウニー》の①の効果を発動！司の場にいる《悪魔嬢リリス》をデッキボトムに戻すぜ！」

　「なら、《悪魔嬢リリス》の効果を《闇黒世界－シャドウ・ディストピア－》の効果によって闇属性になっている《スターブライト・ヘデブラウニー》をリリースして発動！」

チェーン１：《スターブライト・ヘデブラウニー》
チェーン２：《悪魔嬢リリス》

　「俺はデッキから《強制脱出装置》《静寂に響く子守唄》《天龍雪獄》の３枚を選ぶ！ランダムに１枚選べ！」

　今回は全部違うカードか。

　「真ん中のカードだ！」

　「なら、選ばれたカードをセットし、残りはデッキに戻す」

　「今度はこっちの番だ！《スターブライト・ヘデブラウニー》はリリースされたが、効果はそのまま適用されるぜ！《悪魔嬢リリス》にはデッキボトムに戻ってもらうぜ！そして、追加効果でデッキトップをめくる！」

　このカードは！なら、次の手は決まったな。

　「俺がめくったカードは《幻想の光霊シャイニー》だ！植物族モンスターではないためこのカードは墓地へ送る」

　《スターブライト・ヘデブラウニー》のもうひとつの効果は使えなかったか……だが、前回厄介だった《悪魔嬢リリス》はいなくなった。

　「《スターブライト・ヘデブラウニー》が墓地へ送られた事でそのエクシーズ素材も墓地へ送られた……この瞬間素材だった《スターブライト・エルセミア》の③の効果を発動！墓地から甦れ！《幻想の光霊シャイニー》！」

《幻想の光霊シャイニー》
チューナー・効果モンスター
星１/光属性/天使族/攻０/守０
このカード名はルール上「スターブライト」カードとして扱う。このカード名の、①の効果を使用するターン、自分はＥＸデッキから「スターブライト」モンスター及び光属性Ｓモンスターしか特殊召喚できない。
①：光属性ＳモンスターをＳ召喚する場合、手札のこのカードもＳ素材にできる。
②：このカードをレベル８以下の光属性Ｓモンスター及び「スターブライト」ＳモンスターのＳ素材とする場合、このカードのレベルを２～４として扱う事ができる。

　「俺は手札からこのカードを特殊召喚する！来い！《スターブライト・ブレイダー
》！」

《スターブライト・ブレイダー》
効果モンスター
星４/光属性/戦士族/攻１８００/守１７００
このカード名の①②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：自分フィールドに「スターブライト」モンスターまたは光属性Ｓモンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②：このカードが攻撃表示の場合、７００ＬＰ払って相手フィールドのカード１枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。その後、このカードを守備表示にする。
③：このカードが光属性ＳモンスターのＳ素材として墓地へ送られた場合に発動できる。自分の墓地から「スターブライト・ブレイダー」以外の「スターブライト」モンスター１体を手札に加える。

　「俺は７００ライフを払い、《スターブライト・ブレイダー》の②の効果を前のターンにセットされたカードの１枚を対象に発動！」

ユウキ：ＬＰ８７００→ＬＰ８０００

　「対象のカードを破壊するぜ！」

　「残念だったな、遊輝が破壊したのは通常罠カード《やぶ蛇》だ」

　《やぶ蛇》？どんなカードなんだ？そもそももう破壊したから発動とかできなくないか？

　「わぁあぁ！！？何でそんなカード入っているんですか！」

　なんだなんだ！？シャイニーが大慌てなんだが？

　「シャイニーの驚く顔が見れて満足なのよ！これは一発ネタなのよ！前にツカサと戦った時に嫌というほど罠カードの恐ろしさを教えたから絶対にセットカードを破壊してくると思ったの！まさか本当に破壊してくれるとは思わなかったけど……」

　「なんだよ！《やぶ蛇》ってヤバいのか？」

　「ヤバいと言えばヤバいですが……でも、大丈夫な筈です。クロリムは闇属性を扱う精霊です。あのカードで出て来るモンスターで一番厄介な《異星の最終戦士》や《ナチュル・エクストリオ》は出て来ない筈です……」

　「待ってくれシャイニー！《やぶ蛇》が何なのか俺はよく分かってないんだが？」

　「今から実演してやる！相手の効果によってセットされた《やぶ蛇》がフィールドを離れた場合、その効果を発動できる！ＥＸデッキからモンスター１体を特殊召喚する！」

　何だその発動条件は！？てか、もしかして何でも出て来れるのか？

　「来い！《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》！」

《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》
融合・効果モンスター
星８/闇属性/魔法使い族/攻３０００/守２５００

　「はぁあぁあぁ！！？何でそんなカード入っているんですかぁ！」

　「むふー……シャイニーの驚く顔がまた見れて大満足なのよ！これも一発ネタなのよ！闇属性で使いやすく強いモンスターを探してたらコイツに辿り着いたのよ！」

　見るからに強そうなモンスターだな……

　「ま、まぁ確かに強いですが、よく考えたら融合召喚されてないから破壊効果は使えないじゃないですか。それでも、無効効果に破壊耐性と対象耐性はありますが……やっぱりどんな形でも出されると結構強いですね……」

　いや、普通に強くないか？何その欲張りセットみたいな効果……

　「どうするんだ遊輝？お前のターンだぞ？」

　そうだった。まだ俺のターンだった……だが、効果を無効にして破壊してくるんだろ？どうやって突破したもんか……なら、まずはその効果を使って貰うしかないな。

　「俺は手札から魔法カード《篝火》を発動！デッキからレベル４以下の炎族モンスターを手札に加える……俺は《スターブライト・フレイミア》を手札に加える！」

《スターブライト・フレイミア》
効果モンスター
星１/光属性/炎族/攻５００/守２００
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：デッキから「スターブライト」のカード名が記された魔法・罠カード１枚を墓地へ送って発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。この効果の発動後、自分はＥＸデッキから「スターブライト」モンスター及び光属性Ｓモンスターしか特殊召喚できない。
②：このカードがＳ・儀式の素材として墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「スターブライト・フレイミア」以外の「スターブライト」モンスター１体を手札に加える。

　「《スターブライト・フレイミア》の①の効果をデッキから儀式魔法《七芒星の儀式》（へプタグラム・リチューアル）を墓地へ送って発動！このカードを守備表示で特殊召喚する。そして、そのまま墓地へ送った《七芒星の儀式》（へプタグラム・リチューアル）の②の効果を発動！」

《七芒星の儀式》（へプタグラム・リチューアル）
儀式魔法
このカード名の②③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、自分の手札・フィールドのモンスターをリリースし、自分の手札・墓地・除外状態から「スターブライト」儀式モンスター１体を儀式召喚する。この時、リリースするモンスターが「スターブライト・フレイミア」の場合、そのモンスター１枚で儀式召喚に必要な分のリリースとして使用できる。
②：このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合に発動できる。自分の手札・デッキから「スターブライト」儀式モンスター１体を墓地へ送る。
③：このカードが墓地に存在する場合、自分の墓地の「スターブライト」モンスター１体を除外して発動できる。このカードを手札に加える。

　「このカードが手札・デッキから墓地へ送られた場合、デッキから儀式モンスター……《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》を墓地へ送る。続いて、《七芒星の儀式》（へプタグラム・リチューアル）の③の効果を発動！墓地の《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》を除外してこのカードを手札に加える」

　これで儀式の準備が整った！

　「行くぞ！手札から儀式魔法《七芒星の儀式》（へプタグラム・リチューアル）を発動！俺の場の《スターブライト・フレイミア》をリリースし、除外状態より来い！《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》！」

《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》
儀式・効果モンスター
星１０/炎属性/ドラゴン族/攻３０００/守２５００
「七芒星の儀式」により降臨。
このカード名の①③の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードが儀式召喚した場合に発動できる。お互いの墓地からカードを７枚まで除外する。この効果でカード７枚を除外した場合、さらに相手フィールドのカード１枚を破壊できる。
②：このカードの攻撃力はお互いの除外状態のカードの数×１００アップする。
③：このカードが相手によって墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。自分の墓地からこのカードのレベル以下のドラゴン族・光属性Ｓモンスター１体を特殊召喚する。

　「《スターブライト・フレイミア》が素材として墓地へ送られたため、墓地の《スターブライト・シスター》を手札に加える！そして、儀式召喚した《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》の①の効果を発動！互いの墓地からカードを７枚まで除外するぜ！」

　これでカードを除外すれば攻撃力が上昇してあのモンスターを戦闘破壊できる！

　「成程、そのモンスターは前に見たな……となると、これは使わざるを得ないな。《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》の効果を手札を１枚捨てて発動！捨てるのは……《幻想の闇霊クロリム》だ」

チェーン１：《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》
チェーン２：《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》

　「《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》の効果を無効にして破壊する！」

　クソ！やっぱり破壊されたか！

　「この瞬間、手札から墓地へ送られた《幻想の闇霊クロリム》の効果を発動！このカードを手札に加える」

《幻想の闇霊クロリム》
効果モンスター
星１/闇属性/天使族/攻０/守０
このカード名の①の効果は１ターンに１度しか使用できない。
①：手札のこのカードを相手に見せて発動できる。自分のデッキ・墓地から「深界神殿アビスリウム」１枚を自分フィールドゾーンに表側表示で置く。自分フィールドゾーンに「深界神殿アビスリウム」が存在する場合、代わりにデッキから１枚ドローする事ができる。
②：手札・フィールドのこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札に加える。その後、自分フィールドゾーンの「深界神殿アビスリウム」にクロリムカウンターを１つ置く事ができる。このターン、自分はＥＸデッキから「深界神殿アビスリウム」のカード名が記されたモンスター及び闇属性の融合モンスターしか特殊召喚できない。

　《幻想の闇霊クロリム》？名前的にあのクロリムの事だよな……やっぱりシャイニーみたいにカードにもなっているのか？一瞬だったからよく分からなかったが……

　「……いや考えるのは後だ！行くぜ今度はシンクロ召喚をする！フレアの力借りるぜ！」

　「えぇ！やっちゃってユウキ！」

　「俺はレベル４《スターブライト・ブレイダー》にレベル４扱いの《幻想の光霊シャイニー》をチューニング！シンクロ召喚！輝き舞え！《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》！」

《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》
シンクロ・効果モンスター
星８/炎属性/昆虫族/攻２５００守２５００
チューナー＋チューナー以外のモンスター１体以上
このカード名はルール上「スターブライト」カードとして扱う。
このカード名の①②の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
①：このカードがＳ召喚した場合に発動できる。自分の墓地・除外状態から炎属性の儀式モンスターまたは昆虫族・炎属性モンスター１体を召喚条件を無視して特殊召喚する。その後、自分フィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、特殊召喚したモンスターのレベル×２００アップする。
②：相手フィールドのカード効果が発動した時、自分の墓地の光・炎属性モンスター１体を除外して発動できる。その効果を無効にして破壊する。

　「……あれフレアが使ってた奴。何で？」

　フィオラさんの言う事は最もだが、簡単な話しだ。

　「私が渡しておいたんです。ユウキのデッキなら問題なく使えるので」

　「……成程」

　説明ありがとうフレア。

　「よし！シンクロ召喚した《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》の①の効果をチェーン１、シンクロ素材として墓地へ送られた《スターブライト・ブレイダー》の効果をチェーン２で発動！」

チェーン１：《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》
チェーン２：《スターブライト・ブレイダー》

　「《スターブライト・ブレイダー》の効果で墓地の《幻想の光霊シャイニー》を手札に加え、《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》の効果で墓地から甦れ！《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》！」

　「やるな遊輝……」

　「まだまだ！《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》の追加効果で俺の場のモンスターはターン終了時まで《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》のレベル×２００アップする！」

《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》
攻２５００→攻４５００

《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》
攻３０００→攻５０００

　「バトルだ！《スターブライト・ブレイズ・ドラゴン》で《超魔導竜騎士－ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を攻撃！」

ツカサ：ＬＰ８０００→ＬＰ６０００

　「《星炎麗蝶ヴァーミリオン・バタフライ》で《シャドウトークン》を攻撃！」

　ダメージはまぁまぁだな。

　「俺はカードを１枚セットしてターンエンド！この瞬間、俺の場のモンスターの攻撃力は元に戻る」

　「ならば、このエンドフェイズに《闇黒世界－シャドウ・ディストピア－》の効果で遊輝のフィールドに《シャドウトークン》１体を守備表示で特殊召喚する」

《シャドウトークン》
トークン・通常モンスター
星３/闇属性/悪魔族/攻１０００/守１０００

　司の手札は１枚だ。これは勝負あったんじゃないか？

　「ユウキちょっと勝利を確信しているところ悪いですが、そう簡単にはいかないかもしれませんよ？」

　「うぐっ……顔に出てたか？」

　「それはいつもの事なのでどうでもいいです。まだ分かりませんが、着実に何か罠を仕込んでいるかもしれません」

　司の罠には散々苦しめられたからな……何か仕込んでいても不思議じゃないが……用心するに越した事はないか。