第22話 シンクリス山の激闘！　作：こんにゃく

一騎「ここは…」

ユキ「ここはシンクラットとシンクリスを結ぶシンクリス一大きな山シンクリス山、昔から鉱山として今も堀続けられている有名な山だよ」

一騎「それはすげぇな…んでここを抜けるのか？」

このは「ここが一番近道でござるよ」

ユキ「それにここにはトロッコがあってね、アトラクション感覚でシンクリスへ向かうことも出来る観光スポットとしても有名なんだ」

一騎「マジか？だったら行くしかねぇよな！よーし行くぞぉ！シンクリス山」

…

一騎「…」

そこには立て札が１つ

『進入禁止』

一騎「…おぉい！！どうなってんだよ！！」

このは「なにかあったでござろうか？」

ユキ「うぅん…シンクラットでも落石があったとかそういう情報は無かった気がするけど…」

一騎「どうやらその様だな」

一騎達の目の前には一騎達と同じように入れなかった観光客数人がいた。

ユキ「あのぉ…」

観光客「ん？」

ユキ「何かあったんですか？」

観光客「ああ、何でも密鉱が合ったらしくてね」

ユキ「密鉱？」

観光客「詳しくは分からないけど、何でも数日前男二人組が勝手にシンクリス山に入ったらしい…被害が出たかまでは知らないけどねぇ」

このは「なるほど…それでこの様に…」

一騎「どうするよ？ここ以外からシンクリス向かうか？」

ユキ「そうなると…一応徒歩で2日かかる道のりがあるけど…僕達通行証がないし…それ以外で行くとなると…最低でも1週間は…」

一騎「１週間！？…マジかよ…」

落胆する一騎の目の前に巨大なピッケルをもった大男達がやって来た。

？？？「ワッハッハッハ！私がここの鉱山の炭鉱長！エラルド！！」

エラルド「今回来てもらった人達には悪いがここを通すわけにはいかんのだ！」

一騎「そこんところを何とかならないんですか？」

エラルド「んー？」

エラルドはジロジロと一騎を見る


エラルド「ほう…ならば私とデュエルをして勝つことが出来たのならばここを通すことを許可しよう！！」

炭鉱夫「え！？エラルドさん！！？」

一騎「それでいいんですか！？」

エラルド「構わん！」

観光客「ぇ！？我々はどうなるんですか！？」

一騎「…それじゃあ、俺が勝ったらここにいる人たち全員をトロッコに乗せてくれると言うのはどうですか？」

エラルド「ワッハッハッハ構わん構わん！！」

このは「いっき…」

一騎「あぁ任せろ！！」

エラルド「では私についてこい！」

エラルドについていく一騎達、暗い鉱山の中、そこには

ユキ「えっ！？これってトロッコ！？」

そこには２台のトロッコ。

エラルド「今から我々はこのトロッコに乗りデュエルを行う！！」

このは「トロッコに乗りながらデュエル！？」

エラルド「なーに簡単さ！さぁ乗りたまえ！」

一騎達は片方のトロッコに乗るのだが。

一騎「くっ…せ…狭いな」

3人が入るには少し小さいトロッコであった。

ユキ「う///ご…ごめんね一騎君//」

ユキは一騎の後ろにいるのだが胸がどうしても一騎の背中に当たってしまう。

一騎「い…いや///大丈夫だぜ//(役得だな)」

このは「…ほら集中するでござるよエロザル」

一騎「エロ！？」

エラルド「ワッハッハッハでは！行くぞぉ！」
ｶﾞｼｬﾝ

その音と同時に急発進する。

一騎「うおっ！？」

このは「ほぁ！？」

ユキ「きやぁぁ！！？」ﾑﾆｭ

一騎「うぉぉ…」ﾆﾔﾆﾔ

このは「…」(無言の腹パン)

一騎「ｸﾞﾊｯ」

トロッコのスピードは80キロほど出ておりちょっとしたジェットコースター。さらにレールは鉱山の複雑な地形に合わせて入り組んでおりより一層怖さを引き立てる。

特に…

ユキ「いやぁぁ！！！やだぁぁ」涙目
ｷﾞｭﾑｩｩ

ユキは一騎に一生懸命しがみつく。

一騎「む//そういや…ユキはこういうのが苦手なんだっけか…」

このは「そ…それにしても確かに速いでござるな」

エラルド「どうだ！！爽快だろう！！」

一騎「こんなに速くする必要はないですよね！！？」
ｺﾞｫｫｫ


エラルド「ワッハッハッハ！良いではないか！！さぁ始めようぞ！」

一騎「このは！ユキ！！俺にしっかり掴まってろよ！」

ユキ「う…うん」ｷﾞｭﾑｩｩ

このは「分かったでござる！」

一騎・エラルド「デュエル！！」


一騎「先行はもらうぜ！俺のターン！」
手札5

一騎「俺は『Ｃ・俊足の戦士ソニック』を召喚！！」

俊足の戦士ソニック
レベル２/風属性/戦士族/攻1000

一騎「俺はカードを１枚伏せてターンエンドだ！」
手札3


一騎(なんつーかこの感じ…まるでライディングデュエルだ…熱くなってきたぜ！)

エラルド「私のターン！！」
手札6

エラルド「私は『ダイナマイト・ストーン』を召喚！」

ダイナマイト・ストーン
レベル4/地属性/岩石族/攻撃力0

エラルド「さらにフィールドに岩石族モンスターが存在する時手札から『爆裂炭鉱夫・ホルダー』を召喚！」

爆裂炭鉱夫・ホルダー
レベル4/地属性/岩石族/攻撃力1600

このは「レベル4のモンスターが２体…」

ユキ「う…うぅ…」涙目

エラルド「私はレベル4のダイナマイト・ストーンと爆裂炭鉱夫・ホルダーでオーバレイ！！掘って掘って掘り進め！！何でもかんでも爆破せよ！！ダークネスエクシーズ召喚！！現れよ！！『GD，23！岩爆炭鉱アイム・ストーン』！！」

アイムストーン
ランク4/地属性/岩石族/守備力3000 /エクシーズ /ORU2

一騎「なっ！！？」

このは「そ…ソロモンズ！！？」

ユキ「うにゅぅ…」ｸﾗｸﾗ

一騎「な…なんであのおっさんがソロモンズを！？」

このは「しかしあまり操られてるようには…」

エラルド「ワッハッハッハ！！」猛スピード

このは「…いやあれはあれで…」

一騎「とにかく！あのおっさんからソロモンズを…！！」

このは「そうでござるな！！」

エラルド「私はアイム・ストーンの効果を発動！！『オーバレイユニットを１つ使い！相手に1500ポイントのダメージを与える！！』」

アイム・ストーン
ORU1

一騎「なっ！！？」

このは「なんと！！？」

アイム・ストーンが一騎達のトロッコへと近づき…

エラルド「爆砕！！！」

キュイーン…

チュドーーン！！

一騎「うごぁぁ！！」

このは「ふみゅぅぅ！！」

ユキ「あぁ…」ﾋﾟﾖﾋﾟﾖﾋﾟ

一騎「っく」
ライフ4000➡2500

煙の中を走るトロッコ、そして煙が晴れると…

一騎「なに！？」

そこにはエラルドの姿がなかった

グワンと一気に右へと曲がるトロッコ、その遠心力で投げ出されそうになる3人

一騎「一体何が…？」

このは「いっき！！あっちに！」

このはの指を指す方向に目をやると遠くにエラルドの姿が見えた。

このは「どうやら二手に別れたようなのです」

一騎「…まぁ鉱山だからルートが違うのは仕方ねぇのか…」

ユキ「…うぅ…う？…って二人共前！前！！」

一騎・このは「え？」

一騎とこのはが前を向くとそこにはレールが無かった。正確には途切れていた

一騎「ファァ！？」

一騎とこのはそしてユキはお互いに抱き合いながら

一騎・このは・ユキ「うわぁぁぁ！！！？」

どんどん加速していき、途切れた場所へと近づくそして

一騎「お…」

このは「おち…」

ユキ「落ちるぅぅぅ！！！」

ガッという音と共に一騎達は…飛んだ

一騎「うぉぉぉ！！？」

そしてキィンという音と衝撃と共にレールに着地する。そして勢いを保ったままトロッコは先に進んだ。

一騎「…っう…このは、ユキ大丈夫か？」

このは「なんとか…」

ユキ「…」ﾁｰﾝ

一騎「このは…ユキを頼む」

このは「分かったでござるよ」

そしてまたもう１つのレールが見え、エラルドと合流する

エラルド「ワッハッハッハ！どうだった少年たちよ！楽しいだろう！！」

一騎「ど・こ・が・だ！！こっちは死にかけたんだけど！？」

エラルド「ワッハッハッハ！私はカードを１枚伏せてターンエンドだ」
手札3

一騎「野郎…だけどここから盛り返させてもらうぜ！俺のターンドロー！！」
手札4

一騎「俺は『我鎖の魔術師』を召喚！！」

我鎖の魔術師
レベル4/闇属性/魔法使い族/攻撃力1500/ペンデュラム

一騎「我鎖の魔術師のモンスター効果を発動！！『自分フィールドのモンスター１体のレベルをこのモンスターと同じにする』！！」

俊足の戦士ソニック
レベル2➡4

このは「行くでござるかいっき！」

一騎「おうともよ！俺はレベル4の俊足のソニックと我鎖の魔術師でオーバレイネットワークを構築！！エクシーズ召喚！！その瞳に映すのは希望、数多の次元を超え今現れよ！！光切り裂け！！ランク4！！『ホープアイズ・ブレイブ・ドラゴン』！！！」

ホープアイズ・ブレイブ・ドラゴン
ランク4/光属性/ドラゴン族/攻撃力2500/エクシーズ
ORU2

一騎「ホープアイズのモンスター効果を発動！！『フィールドの全てのオーバレイユニットはホープアイズに吸収される』！！オーバレイ・チャージ！！」

ホープアイズ
ORU2➡3

アイム・ストーン
ORU1➡0

一騎「本来なら相手のモンスターは取り除かれたオーバレイユニット１つにつき500ポイントダウンするが守備表示のアイム・ストーンには関係がない…だがオーバレイユニットを１つ使い！『ホープアイズの攻撃力は今あるオーバレイユニット1つにつき500ポイントアップ』！！」

ホープアイズ
ORU2
攻撃力2500➡3500

このは「よし！これでアイム・ストーンの守備力を超えたでござるよ！！」

一騎「さらに俺は伏せていた装備魔法『ホープ・ウィング』を発動！！『自分フィールドのホープと名のつくモンスターは攻撃力が500ポイントアップしその攻撃力が守備力を上回っていればその数値分のダメージを相手に与える』！！」

一騎「行けぇ！！ホープアイズ！！ホープ・ブレイド・バーストォォ！！」

エラルド「ふふん！！私は罠カード『巨岩の盾』！『自分フィールドの岩石族モンスターは破壊されない』！！」

一騎「だがホープ・ウィングの効果によりダメージは受けてもらう！！」

エラルド「ぬわぁぁぁ！！！」
ライフ4000➡3000

エラルドは爆風で一気に前へと押し出されるも体勢を立て直す。

エラルド「くぅ…良い一撃だぁ！！」

一騎「俺はカードを１枚伏せてターンエンド」
手札1

このは「くっソロモンズを破壊することが出来なかったのです…！！」

一騎「いや…俺の本来の目的はそこじゃない」

このは「え？」

一騎「俺はホープアイズの効果でアイム・ストーンのオーバレイユニットを奪うことが目的だったんだ」

このは「どういう？」

ユキ「うぅ…アイム・ストーンは毎ターン僕達に1500のダメージを与えてくるカード…だけどオーバレイユニットが無くなれば」

このは「ユキ！？大丈夫なのです！？」

ユキ「う…うん」

一騎「アイム・ストーンは効果を発動出来ない」


エラルド「ふ…ふ…ワッハッハッハ！！では行くぞぉ！私のターン！！」
手札4

エラルド「私はアイム・ストーンのモンスター効果を発動『このモンスターのオーバレイユニットがない場合、墓地から岩石族モンスター1体を素材とする』！！私は墓地のダイナマイト・ストーンを素材とする！」

一騎「なに！！？」

エラルド「爆薬ぅぅ注入ぅぅ！！！」

アイム・ストーン
ORU1

このは「またオーバレイユニットが復活した！！？」

エラルド「ワッハッハッハ！ワッハッハッハ！！！」

続く

一騎「鉱山でのトロッコデュエルは激しさを増していた！毎ターン大ダメージを受けピンチに陥る俺達…」

一騎「次回『トロッコ決戦！疾走する鉱山！！』一気に駆け上がれ！」

・GD，23！岩爆炭鉱アイム・ストーン
毎ターン1500ポイントの大ダメージを与える強力なモンスター！！守備力も高い！