45話 悪食の奮迅　作：紅瑠璃

鈴菜「結局、あの男はなんだったのか…。蜜柑。知ってる？」
あの男。それはカグラの事だ。皆の協力もあり、加奈人を無事助け出した。不思議な事と言えば…蜜柑をすんなりと元に戻したこと。目的とほとんどが理解できなかった。タカミネ…。そういえばその人は真保の連絡によって来たが、真保とタカミネの関係性もわからない。真保に聞いてみると。２回ぐらいお茶しただけ。と言われたが、見た目が30後半の男と中学生の女の子がお茶するなんて…。回りから何て見られてたか、いや、何を話したのか…それしか蜜柑の頭には出てこなかった。
蜜柑「わからにゃいよ。んにゃ？」
ふと、横を向くと物陰に隠れてこそこそしてる見るからに怪しい人物。ちょうど蜜柑の頭の中で考えてた人物がいた。
鈴菜「…。はぁ。なーにやっt…。」
藤崎「にししっ♪かかったな！これがゼリービーム！」
駄菓子屋からスティックゼリーのゼリーを勢いよく射出してきた。藤崎。もちろん鈴菜に裏につれてかれた。そのあと馬乗りにしてタコ殴りにしたと言う。して、一人になった蜜柑は真保に訪ねた。
真保「い、今…空ちゃんを監視してるの…。デ、デートなんだって…。」
怪しい。行動が怪しい。宮野 空のデートを監視。いくら…妹とは言え、人のデートを監視する人は…
蜜柑「ちょっと…にゃいわー。」
真保「ちょっ！だって空は大食いで相手に引かれたらどうすんの！」
確かにあの大食いは引く。てか、吐いた。とあるあげもの定食屋では最高記録が28枚のカツタワーがあり、カツを追加できるメニューがある。空はそのカツを56枚食べた。というよりそこで止めさせた。さすがに店が潰れるからだ。カツタワー一回の挑戦で1200円。さすがに店の中にいた人皆が驚いてた。またあるときは5人分のラーメンを30分いないに食べきる等すごい記録を叩き出した。しかし、太らない。どんなに食べても太らない。体型が変わらない。
蜜柑「えっと…ネットで知り合った飛真って子だっけ？」
真保「そうよ。1～2回は私も付き添いで…あ、向こうも付き添いね。そして、3回目からはあぁして…。てか、蜜柑さんも彼氏、いるよね」
蜜柑「あ、あれは…///その…///ち、違う…///」
真保「なんで！なんでなんでなんで！なんで私にはできないのよ！」
蜜柑「き、きっとこれからできるよ♪」
これしか言うことができなかった…気の毒だ。正直、可哀想な人だ。
真保「はっ！出てきた…」
空「と、飛真君！プ、プリクラ…撮ろ？」
飛真「う、うん！良いよ。」
真保「プ、プ～リ～ク～ラぁ～！？わ、わたしは…私は一度も入ったことないのよぉ！しかも、ゲーセンかぁい！」
蜜柑「私は…シユたちと♪ほら！」
そこには蜜柑、鈴菜、朱音のいつもの三人の写真といつもの三人+ネア、千聖、夢月の写真があった 。さらにはいつもの三人+ネア、千聖、夢月でゲーセン。ゲームセンターに言ったことがあると言う話までした。
蜜柑「プリクラってたくさん人が入るんだね～♪あと、ゲームセンターのにゃか、目がチカチカして、音が大きくて怖かったよ…。」
そのとき気がついた。真保からの冷たい視線。目で悲しみを、怒りを写していた。
真保「あ、出てきた…。本当にプリクラだけなんだ…。…！？」
いきなりの地響き。崩壊するビル。正直、何が起きたかわからなかった。１つわかるのは逃げること。
しかし空は逃げない。空の目にはあいつが映っていた。復讐の相手。
マプタエ「やっほー。空ちゃん。」
マプタエ・ベルゼの姿が。復讐の相手。マプタエは空から奪った。何を？友達、家族、心の安らぎ。家族…。では宮野 真保とはどんな関係か…。確かに家族だ。しかし、本当の家族ではない。空の本当の名前は十六夜 空。ある日、友達と遊び終え、家に帰ると両親がバラバラになっていた。怖くて、さっきまで一緒に遊んでいた子の家に向かうと、その子もバラバラに…いや、数ヶ所食べられていた。それから知り合いの家に訪ねては食べかけの人間を見た。怖くなった。悲しかった。そのときにマプタエ・ベルゼを見かけた。彼女はチェーンソーを抱え、誰かの手首を 満面の笑みで食べていた。自分もあぁなる！そう思うと逃げたかった。でも恐怖で動けなかった。彼女は自分の目の前に来たが、なぜか頭を抱えていた。ようやく動けるようになり空はその町から逃げた。内心、復讐しか出てこなかった。しかし、両親の言葉が頭の中を巡る。復讐と親の言葉がまるで無限ループのように巡り空の心は二つに裂けた。二重人格になった。空の体は疲れ果てていた。そこに真保と出会った。十六夜 空は二つに裂けたもう片方の記憶を全て十六夜が持ち、真っ白の記憶の方を宮野 空と名付ける変わりに住ませて欲しい。と頼んだ。だから空には十六夜 空と、宮野 空が存在する。宮野 空は自分が本当は存在しない人格だとは知らない。しかし、今は…目の前に敵がいる。飛真は気が弱いため気絶している。
空「よぉ。マプタエ」
マプタエ「今は…宮野空…じゃなくて、十六夜 空だったわね。そして、嫉妬の悪魔の契約者。猫山 蜜柑もいるなんてね。」
蜜柑「…真保、あの子を安全な所に…」
真保「う、うん！」
空「お前、なんでここに来た。悪食の悪魔の契約者。」
マプタエ「そうそう！私…。あなたと遊びたくて♪」
空「お互いの命をかけてか？」
マプタエ「んーちゃうちゃう。カードと言うのかしら。それで…」
空「ふざけんなよ？人の命を消して、カード等下らないこと言ってんじゃねぇ！」
空には親の形見のストラップをベルトにつけている。十六夜 空はそのストラップを武器に変え、攻撃をする。が、頭を押さえつけられ地面に叩きつけられた。
マプタエ「あなた。若いくせにこんなのをやってないのね。そこの猫は？」
蜜柑「はにゃ！？わ、わたしは…し、してます。」
マプタエ「よしきた。…空は当分動けないわ。」
お互いのカードが光り、デュエルディスクを作り出す。
蜜柑「わ、わたしのターン。私は成金忍者を召喚。」
マプタエ「あら、聞いてたのと違う…確か、クロスのはず…。」
蜜柑「い、いや…忍者を作りたいにゃ～♪って」
マプタエ「あんたはニンニンと言うよりニャンニャンの方が似合ってるわ。」
蜜柑「う、うるさいにゃぁ…成金忍者の効果、罠を捨ててデッキから忍者を特殊召喚。機甲忍者アクア。エクシーズ。No.39…希望皇ホープ。ターン終了。」
マプタエ「ドロー。おっと…私は相手のホープにエクシーズ・パワーを装備。」
蜜柑「ホ、ホープに！？」
マプタエ「安心なさい。ホープの攻撃力をエクシーズ素材の数×500あげるだけ。」
蜜柑「いや、装備モンスターが攻撃するとき、相手はカードの効果を使えにゃい。」
マプタエ「そうね。さてと、自分フィールドに表側の魔法があるとき、イーティング・ナイフを特殊召喚。ナイフの効果で自分のデッキの上のカード１枚を攻守0、レベル4、線士族扱いで相手フィールドに守備で特殊召喚。イーティング・スプーンを召喚。効果で、相手フィールドにさっきの奴を守備で特殊召喚する。」
蜜柑「良いの？エクシーズしちゃうよ？」
マプタエ「あっそ。スプーンの効果でデッキからイーティングモンスターを手札に加える。イーティング・グラス。グラスはフィールドのモンスターの数が4体以下の時特殊召喚できる。ナイフの効果発動。フィールドのモンスターを選択し、そのモンスターの攻撃力を自分フィールドのイーティングモンスターの数×５００あげる。ホープを指定する。ホープの攻撃力が5000か。エクシーズ。No.57奮迅竜トレストラグーン。トレストラグーンの攻撃力は5100。また、私のフィールドの数が少ないため、効果を使うわ。三回ね。全て相手の魔法、罠ゾーンを選択。さらに、手札からエクシーズ・ジャスティス発動。私のフィールドのカード１枚を破壊し、自分のエクシーズモンスター１体を指定する。その後、このターン指定したモンスターから取り除かれたエクシーズ素材になっていたモンスター全てを指定したモンスターのしたに重ねてエクシーズ素材とする。バトル。私は攻守0扱いの私のカードに攻撃。メイン2また、トレストラグーンの効果を三回発動。今度はあなたのモンスターゾーン三ヶ所を封じさせてもらった。エンド。さぁーて、どうあがくのか見てみようかしら。」