72話 2番目の色欲　作：紅瑠璃

夢月とヴァルゴは家に戻ってきて遊戯王のやり方を学んでいた。カードは蕪木が用意してくれたようだ。

夢月「とりあえずゲームが出来るほどには理解した。うむ。デッキと言う物が欲しくなるな」
ヴァルゴ「そうですね…どんな物が良いですか？」
夢月「うむ。和風な物か、猫ちゃんモンスターがあるデッキが良いな。そして、簡単なものをお願いしたい」
ヴァルゴ「…なら月光か妖仙獣のどちらか…でしょう！簡単ですし！」

そのデッキがたまたま簡単が持っているカードの中で完成できた。

夢月「うむ。猫ちゃんも可愛いのだが…なんだろう…このダ、ダイバカゼ？こやつも中々カッコいい。」
ヴァルゴ「むっちゃん…悩むと決められない？」
夢月「うむ。その通りだ！…ん？」
ヴァルゴ「むっちゃん？…聞こえる…」
夢月「あぁ…。」

夢月とヴァルゴは遠くに聞こえた音に反応した。そしてこの声は…鈴菜。夢月は２つのデッキの内どちらか１つを手に一目散に駆けてった。もしかしたらみんなの言うリアルNo. かもしれないと感じたからだ。そして鈴菜はいた。回りに数人の男がいる。この状況…。

夢月「藍野殿！」
鈴菜「私は…私は寂しい。一人は…寂しい。」
夢月「藍野殿！？その男たちは？」
鈴菜「みーんな私に恋をしたの…愛を！私は欲しかった…愛が欲しい！」
ヴァルゴ「これは…色欲…？」
夢月「もしかしたら私と同じようにカードに…」
鈴菜(No.102)「愛が…愛が…私を愛して！お父さん……お母さん…。」

鈴菜の回りにいた男達が夢月に襲ってきた。もちろん一般人相手に刀は抜けない。怪我をさせるわけにもいかない。

夢月「くっ…キリがない。」
ヴァルゴ「むっちゃん！ここは私が…超新星！」

ヴァルゴの超新星…ドレスのような服に身を包み、辺りに羽が舞う。ヴァルゴの体が羽になると男たちにまとわりつき、羽で閉じ込める。

夢月「ありがとうヴァルル…。さぁ正体を見せよ！」
鈴菜(No.102)「私は…」

デュエルディスクを作り、デュエルを申し込んできた。しかし夢月は今リアルNo.持ってきてないのを今気がついた。

ヴァルゴ「むっちゃん！私のカードを使って！」
夢月「！？ありがとう！…これはNo.87…。デュエルをはじめよう。」
ヴァルゴ「大丈夫ですか？やはり私が…」
夢月「助太刀無用。」
鈴菜(No.102)「私は…バッドセブン・ベルゼブル召喚。エンド。」
夢月「ドロー。気づかず持ってきたがこれは妖仙獣なのか…。うむ。やはりわからぬな…。修験の妖社発動。鎌壱太刀を召喚。カード一枚セット…。バトル！」
鈴菜(No.102)「私は手札からバッドセブン・ベルフェゴールを特殊召喚し、バトルフェイズを終了させる。」
夢月「うむ。エンド…鎌壱太刀は手札に戻る」
鈴菜(No.102)「ドロー。バッドセブン・ルシファーを召喚し、手札からバッドセブン・アスモデウスを特殊召喚。アスモデウスの効果…自分フィールドのバッドセブンカードを墓地に送り、相手フィールドのモンスターをエンドフェイズまでコントロールを得るか、相手フィールドに発動、セットされている魔法、罠を自分フィールドにセットさせる。私はあなたのセットされた魔法、罠を１枚自分フィールドにセットする。…ほぉエア・フォースだったのね。さらにバッドセブン・ベルゼブルが墓地に送られたとき相手のライフに1000ダメージを与えることが出来る…。さて、アスモデウスが存在する限りフィールドのモンスター全ての属性は光となる。アスモデウス、ベルフェゴール、ルシファーでエクシーズ！色欲の弓を放て！No.102光天使グローリアス・ヘイロー！バトル！」
夢月「んぐ…。」
・夢月:ライフ4500
・鈴菜:ライフ8000
夢月「終わりか…ドロー。もう一度鎌壱太刀を召喚し、エンド…手札に戻す。」
鈴菜(No.102)「ドロー。バトル行け」
夢月「手札の速攻のかかしを墓地に送り、バトルフェイズを終了させる！」
鈴菜(No.102)「姑息な真似を…エンド」
夢月「ドローくっ…だが、ここからだ。待ってろ藍野殿…」