64話 歪んだ正義感　作：紅瑠璃

蜜柑「鈴菜！鈴菜ぁ！」
倒れた鈴菜にかけより声をかける蜜柑。まさか…と思ったが目を覚ました…
鈴菜「悪い…貧血だ…くらくらする…加奈人君チュッチュしたい…」
ショタコンな鈴菜らしい一言だ。にしても加奈人君は本当は嫌がってるのではないか？優しいから言わないだけで…絶対に嫌がってる、トラウマだろうと考えていると突然鈴菜が蜜柑を突き飛ばした。
鈴菜「なにか…いる…ちゃんとは見えないけど…黒くて…！？」
鈴菜に見えなければ突然黄蜂、蜜柑、ネア、伊月たちにも見えない。
鈴菜「皆！伏せ！」
唯一一人だけ感じるのならそれに従うのが普通だ。
黄蜂「皆に攻撃しているのかしら？ならこの中じゃない…いや、自作自演…待てよ！？」
伊月「なんかわかったのか？」
黄蜂「犯人はまだ減ってない…可能性もある。」
伊月「なんだって！？とにかくその黒くやつ…捕まえられないのかよ？」
鈴菜「無理よ。そこにあってそこにない。見えないけど感じるもの…言わば霊体よ」
鈴菜がナイフを投げてみるが当たったような漢字はしない。霊体…そんな言葉を聞いて反応したのが蜜柑だ。蜜柑はお化け、霊体が苦手で見たり、聞いたりすると…当然倒れる。黄蜂が倒れてる仲間がいる所に走る。残されたのは鈴菜、伊月、ネア。
鈴菜「二人とも私の言うことを聞いてくれる？」
ネア「了解」
伊月「あぁ。」

～瞑想にて～
No.65、No.45が閻魔の座についた。それからスムーズに裁いて地獄に送った…天国には？こんなやつらが送るわけがない送るとしてもほんの一握り。
ヴァルゴ「…せいっ…」
閻魔「な！？な、なぜ鎖がほどける！？」
ヴァルゴ「金霊聖杖スピカを使用しました。安心してください。ほどきますので…それとネメシスさんに援軍を頼みますね。」
閻魔「さて、どうするか」
ヴァルゴ「とりあえず外に出てみましょう…にしても部下とかいないのですか？」
閻魔「人件費が…」
ヴァルゴ「なるほど。捕まってくださいね。飛びます！」
ヴァルゴの背中から翼が生える。白く美しい翼が…閻魔を連れて、外まで飛んでいく。そして外に出てきた。出てきたとこには魂がたくさん。No.65、No.45がいた。
No.65「お前の席はないぞ…閻魔ぁ…」
閻魔「なぜこのようなことをする！」
No.65「今はぁ…おしえらんねぇなぁ！」
そのときだ。荒々しい風と共に一人の女が現れる。青く、美しい髮。赤い眼鏡。大きな鎌…ネメシスだ。
No.45「ふん。いまさら3人になったとこで私たちに勝てない。」
ネメシス「ヴァルゴ…お前後で裏こいよ」
ヴァルゴ「まさか…お仕置きですか？」
ネメシス「ドM…まぁ勝つ勝てないよりも…一人より二人がいいさ。二人より…三人がいいって言うだろ？…おっと前置きが長かったね」

～黄蜂サイド～
黄蜂「…やはりあなたね…朱音、優衣をやったのは…」
千聖「あれれ…おっかしいな…ゲームでは負けたことないのにな。なんでわかったの？」
黄蜂「よくよく思い出すとこのようなこと前にもあったなって…だけど被害者はみーんな犯罪者で２度と外には出れないような人たちだったから皆触れなかったけど…あんたは違った…と言ってもこう言うことがあってさ…どう思う？みたいな感じだったけど…貧困状態の小さい村が一気にやられたときもあんたはその話題を持ちかけてきたよね？」
千聖「そうだね…けどそれだけじゃ…」
黄蜂「私も最初は千聖の性格の良さかと思ったけど…違う。あなたは…世の中から悪人だけが消えれば良いのかなって言ったよね…あなたのその乱れた正義感…それとあなたの本当の性格…まぁ扉あけたらあなたが立ってるもの…貧血持ちではないあなたが立ってたらそいつが犯人ってことでしょ。」
千聖「爪が甘かったかな。」
黄蜂「そしてなんで私たちを狙ったの？」
千聖「正義のための生け贄ってやつよ。それに一見正しそうな奴もよくよく見ると死んでもいいやつだからよ！とくに黄蜂…あんたは死んでもいいのよ♪」
黄蜂「やはりあなたの正義感…歪んでる」
行動不能にさせるのが目的なので実弾を頭ではなく、足にかする程度 の位置目掛け撃つ。もちろん好き、千聖は立てなくなる。
千聖「私が…このゲームで…？きぃばちぃぃ！」
千聖が突然気を失った…と思うとNo.48が現れた。確かに黒くて霊体のようだ。そして逃げていった。もちろん逃がすわけなく、追うのだがそこは人間…と言っても黄蜂は亜人だが。黄蜂はスタミナ切れで走れなくなってしまった。
黄蜂「あ、操られてたの…かな？こ、怖かったー。」
No.48「ふふふのふ…まいたまいた。さぁて次は誰を狩るか…ん？瞑想にいるはずのやつからだ…っち…呼ばれた。」
瞑想にはネメシス、ヴァルゴ、閻魔…No.65、No.45、そしてこれから来るNo.48が集まった。