53話 白と黒。希望と絶望。　作：紅瑠璃

蜜柑。梓は暦の修業場を知らない。また、蕪木の姿はない。…梓のポケットから電話の着信がなる。どうやら小百合とのデッキ交換している時期の終わりが来たから返してほしい。とのことだ。蜜柑は先に行こうとするが梓は方向音痴だ。それに…No.も預けてる。あまり乗り気では無かったが幸いにも歩いてすぐのとこだ…二人は黒羽の家に向かうのだった。
蕪木「夢月…。」
さて、所変わり、蕪木は夢月の所に急ぐのだが、いきなり止まり、抜刀した。…一瞬の事だ夢月の刀と蕪木の刀が交じりあった。相手が蕪木じゃなかったら即しだっただろう。
夢月(No.10)「うむ。この体はまだ若いのぉ～体もぴちぴちで…」
蕪木「…あなたがイルミネーター…ですね。」
夢月(No.10)「いかにも私がイルミネーターだ。」
蕪木は知らないことも知っている。そんなことを言っては知っている。になるのだが…例えば今始めてあった人の名前は当然知らないにも拘らず蕪木は知っている。だからここで攻撃が来ることも、イルミネーターの名前を知っていてなおかつ相手が憑依を使って夢月の体を借りていることも知っていた。いや、イルミネーターと言うのはもしかして…。蕪木は知っている。なぜ夢月がやられたのかを…それは相手が悪かったとも言えるし、自分が悪かったと言える。それは数分前にさかのぼる。
夢月「はぁ…はぁ…本当に強いな。」
No.10「どうだ？」
先程から斬激を受けているがこちらからは与えられてない。
夢月「私の修業不足…だな。いくぞ！」
No.10「さてはて私に勝てるのかのぉ～」
突然鎧に傷が入る。素早い動き、素早い攻撃を繰り出すが動じないイルミネーター。それどころか刀を素手でつかんでしまった。さして、どこからか現れたイルミネーターの馬に蹴られて気絶しそのまま夢月の体にイルミネーターが憑依したのだ。さて、話を今の時間に戻すと…蕪木はイルミネーターと交戦していた…蕪木が圧してるするとイルミネーターの剣が折れてしまった。そのころ蜜柑たちは…
梓「あそこじゃない？」
蜜柑「そうかも！てか、この虫スゴいね！」
RRのデッキを返してもらった梓は蜜柑とデュエルと言い、No.66を召喚した。それもそうだったNo.を持つ者同士のデュエル時にはモンスターは実体化する。なぜそうなるかは知らない…だが、今はこれをするしかない。蜜柑があるものに気づいた。蜜柑はNo.66から降りるとそこにいた男…カグラと会う。
カグラ「やぁ。久しぶりだね」
蜜柑「また、あにゃたの仕業か…。」
カグラ「まぁそうだね」
と言うと蜜柑はNo.39をかざし、デュエルディスクを召喚する。
カグラ「デュエルと言うわけか～まぁ良いや。39を使えるのは君だけじゃないってこと教えるよ！」
カグラもNo.12からディスクを召喚した。デュエルが始まる。一方、梓は夢月を見つけたが夢月はよろめいていた。そしてデュエルディスクを召喚した。回りに蕪木の存在はない。とにかく今は夢月とのデュエルをしなくてはならないだろう。夢月から漂う気は夢月自身の持つ気ではなかったからだ。
梓「私から良いかしら。」
夢月(No.10)「はぁ…はぁ…」
梓「…い、行くよ…。私は…えっ！タ、ターン終了…。」
夢月(No.10)「ドロー…。ライト・ソードマン召喚。攻撃。」
・梓:ライフ6800
・夢月(No.10):ライフ8000
夢月(No.10)「こやつが攻撃して、相手のライフを削ったとき、デッキからソードマンを特殊召喚する。シルク・ソードマンを特殊召喚して、攻撃だ！エンド」
・梓:ライフ5600
・夢月(No.10):ライフ8000
梓「ドロー。バニシング・レイニアス召喚。効果でミミクリーを特殊召喚する。RR－ネストを発動して効果でペイン・レイニアス手札、また、1100のダメージを受けて、今加えたこいつをレベル４扱いで特殊召喚！…バニシングとミミクリーでエクシーズ！フォース・ストリクス！素材１つ取り除いて、ファジーを手札に、また、ミミクリーを除外して、RR－レディネスを。ファジーを特殊召喚して、ペインとエクシーズ！フォース・ストリクス。効果でバニシングを手札にくわえて、ファジーの効果でファジーを手札に。RUM－レイド・フォースをフォース・ストリクスに発動。ブレイズ・ファルコン！効果で相手の特殊召喚されたモンスター全てを破壊して、500のダメージを与える！そして、ライト・ソードマンに攻撃！もちろんダメージは私が受ける…だが！速攻魔法。デス・ダブル・フォースを発動！アルティメット・ファルコン！攻撃。2300のダメージ！１枚伏せてエンド。そして、1000ダメージを受けてね」
・梓:ライフ4500
・夢月(No.10):ライフ4700
夢月(No.10)「ドロー。わしのライフを1000払い、フラッシュ・ソードマンを特殊召喚。こいつは自分の墓地にレベル4、光、戦士族が２体居るときのみ特殊召喚できる。そして！墓地のレベル4、光、戦士のモンスター２体を特殊召喚！さて！エクシーズ！白輝士イルミネーター！ライトとフラッシュ・ソードマンの効果。エクシーズ素材になったとき、攻撃力を1000あげる。２体いることにより2000アップ。」
梓「ここで打つか…RR－レディネス発動！」
夢月(No.10)「そうか…素材１つ取り除いて、ディフェンス・ソードマンを墓地に送り、１枚ドロー。さてとエンドだ」
梓「ドロー…。今は3400…あいつを倒すには…66を出さなきゃ…ネストの効果でトリビュート・レイニアスを手札にバニシング召喚、トリビュート特殊。トリビュートの効果でRR－ウィング・バードを墓地に送り、エクシーズ！No.66。覇鍵甲虫マスター・キー・ビートル。効果でネストを選択。…１枚伏せてエンド。」
夢月(No.10)「もうそろそろか…ドロー。イルミネーターの効果を使って…守備表示にしてエンド。」
梓「ドロー。もう行けるでしょ…。マスター・キー・ビートルで攻撃！」
夢月(No.10)「やはり歳よりの身には堪えたか…」
梓「続け！アルティメット・ファルコン！…エンド。1000ライフを受けなさい。」
梓が勝ったそのときだ。
カグラ「いけ。絶望皇デスペア。」
蜜柑が自分の近くまで吹き飛ばされてきた。どうやらカグラとの勝負は蜜柑の負けらしい。それどころか希望皇が相手フィールドに存在しているではないか。
梓「カグラ…私とデュエルしなさい。」
カグラ「おやおや、これはこれは。久しぶりの顔ぶれだね～。しかしだ僕はそこまでデュエル脳じゃないんだ。それに、誰かにつけられてるしさっ！」
茂みの方に銃を撃ち、カグラは立ち去った。追いかけようとしたが実際はデュエルするのも怖かった。やっとのこと歩いて向かったのは茂みだ。そこには頭を撃たれた体ががあった。それは…
梓「き、黄蜂ちゃん…。」
黄蜂の体だった。悲しみに浸っているとその血まみれの体の隣に黒い物体がいることに気がついた。するとどうだろう黒い物体から肌、等が作られ黄蜂の体が出来てしまった。もちろん腰を抜かした。
梓「黄蜂…ちゃん？」
黄蜂「痛いなぁ～しぬかと思ったよ。まぁしんだけど…」
梓「黄蜂ちゃん？」
黄蜂「にしてもあれだ、あの銃は…ニューナンブM60かな。いやぁ痛かった。」
梓「黄蜂ちゃん！」
黄蜂「ん？何？」
梓「い、生きてる？」
黄蜂「なにそれしにんにしんでる？って聞くみたいにおかしい話なんだけど。何で撃たれたのに生きてるのかって顔してるね。ネタバレすると私、亜人だもの。んで、なぜここにいるかって？優衣に頼まれた。これをしないと私の下着が危ういからね。あー。私が亜人だってこと。あなたの姉とかに言わないで、なんなら誰にも言わないって約束してくれる？してくれないなら頭を撃ち抜くけどさ。」
梓「する！するから撃たないで！」
黄蜂「私がここに延びてる二人を家まで送るからあなたは帰りなさい。非常に厄介なことになった…。詳しい話はまた後日ってことで」
蜜柑は気絶している。蜜柑の頭の中には数秒前の出来事がぐるぐるループしている。
カグラ「ほぉ…ホープか。」
蜜柑「攻撃！」
カグラ「電磁マケットの効果でモンスターの攻撃を止めよう。…ふむ。ドロー。おやおや良いものを見せてあげよう。僕は相手フィールドに存在するホープのコントロールを得て、エクシーズチェンジ！」
蜜柑「んにゃ！？」
カグラ「来い！No.39 絶望皇デスペア！素材となったホープは自分フィールドに特殊召喚される。ふっ！ホープで攻撃！」
蜜柑「ぐにゅっ！」
カグラ「いけ。絶望皇デスペア。」
蜜柑が起きるまでその夢はループしていた