36話：試練発生！風花VSヘイズ　作：ヒラーズ

ヘイズ　LP8000
手札5

風花　LP8000
手札5


「先攻を引く。ドロー…」
ヘイズ
手札5→6

「先ずは魔法カード『竜の霊廟』を発動、デッキから《青眼の白龍》を墓地に捨て、追加で《伝説の白石》を捨てる。《伝説の白石》の効果でデッキから《青眼の白龍》を手札に加える…さらに手札から《正義の味方カイバーマン》を召喚」

次々と墓地やフィールドにモンスターが出されていく中、ヘイズはカイバーマンを召喚など、懐かしいカードを多様に所持していたデッキは恐らくガチ青眼なのだろう。

正義の味方カイバーマン
☆3/光属性/戦士族／効果　ATK200/DEF700
このカードを生け贄に捧げることで、手札から「青眼の白龍」１体を特殊召喚する。

「このカードをリリースする事で手札から《青眼の白龍》を特殊召喚、カードを2枚伏せてターンエンド」
「私のターン、ドローッス！」
風花
手札5→6

引いたカードと持ってる手札を確認し、策戦を練る。
普段は海理と陸也がやっている事だが、いつもより冷静に処理しかかった。
（相手はガチの青眼、何をしてくるかは謎。ここは油断せずに攻めに入って見るッス！）

「手札から水属性モンスター2体を墓地に捨て、手札から《水精鱗－メガロアビス》を表側攻撃表示で特殊召喚するッス！効果により『アビスフィアー』を手札に加え、さらに手札から墓地に送られた2体のモンスターの効果を発動ッス！先ずは《海皇の竜騎隊》の効果でデッキからこのカード以外の海竜族モンスター1体を手札に加えるッスよ！そして2体目に送られた《海皇の重装兵》の効果発動ッス！《青眼の白龍》を破壊ッス！」

風花も負けじとコンボを決め、青眼を除去しつつ優勢へと突入しつつあった。
デッキはたぶん【海皇水精鱗】だろう。

「さらに手札から《深海のティーヴァ》を通常召喚ッス！効果によりデッキから《海皇の重装兵》を特殊召喚し、効果によりもう一度通常召喚を行えるッスよ！出でよ《海皇の狙撃兵》！」

次々と展開される海竜族モンスター達、そしてティーヴァと重装兵がいきなり墓地に送られた。

「まだッス！私の創り出すサーキット！アローヘッド確認ッス！召喚条件は魚族・海竜族・水族モンスター2体！私は場のティーヴァと重装兵をリンクマーカーにセット！サーキットコンバインッス！リンク召喚！！

――――現れよ《水精鱗－サラキアビス》！！――――


水精鱗－サラキアビス
LINK-2/水属性/海竜族／リンク／効果　ATK1600　マーカー：右下／左下
魚族・海竜族・水族モンスター２体
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ１ターンに１度しか使用できない。
(1)：このカードのリンク先のモンスターの攻撃力・守備力は５００アップする。
(2)：相手ターンに手札を１枚墓地へ送って発動できる。デッキから「水精鱗」モンスター１体を手札に加える。
(3)：このカードが相手モンスターの攻撃または相手の効果で破壊された場合、デッキから水属性モンスター１体を墓地へ送り、自分の墓地の水属性モンスター１体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。


「…！【水精鱗】のリンクモンスター！？」
「これが…風花さんの戦術…！」

現環境でも活躍中のリンクモンスターの1体で、召喚もしやすいモンスターとなっている【海皇水精鱗】のリンク、ポセイドラを出すための鍵にもなる性能の高いカードである。さすがにこのカードは予想していなかったのか、ヘイズの表情が若干崩れた。

「やりますね…ですがそれでは倒せない…」
「このターンで倒せるもしないもワンキルをする気は微塵もないッス！効果によってサラキアビスのリンク先に存在するモンスターの打点を上げるッスよ！」

水精鱗－メガロアビス　ATK2400→2900
海皇の狙撃兵　ATK1400→1900

「小手調べッス！サラキでダイレクトアタック！」
ヘイズ　LP8000→6200

「…」
「狙撃兵でダイレクトアタック！」
ヘイズ　LP6200→4300

「効果によりデッキから《海皇の竜騎隊》を特殊召喚ッス！」
海皇の竜騎隊　ATK1800　☆4

「まだッス！竜騎兵でダイレクトアタック！」
「罠カード『刃砕き』、そのモンスターの攻撃力を１０００ダウンさせる」

刃砕き／Original Card
通常罠
相手モンスター１体を選択する。そのモンスターの攻撃力をエンドフェイズまで１０００ダウンさせる。

海皇の竜騎兵　ATK1800→800
ヘイズ　LP4300→3500

「……」
（反撃してこない…何かを隠してるんッスかね？まぁ好機だから良いッスけど）
「メガロアビスでダイレクトアタック！」
ヘイズ　LP3500→600

「カードを2枚伏せてターンエンドッス！」
「そう…その程度ならあなたはもう負けに等しい。ドロー」
ヘイズ
手札2→3

「魔法カード『トレード・イン』、手札からレベル８のモンスターを捨てて2枚ドロー。手札の《青眼の白龍》を相手に見せ、《青眼の亜白龍》を特殊召喚。そして『古のルール』を発動…手札から3体目の《青眼の白龍》を特殊召喚して『天よりの宝札』を発動、お互いのプレイヤーは手札が6枚になるようにデッキからカードを引く」

風花
手札1→6

ヘイズ
手札0→6

「さらに手札から『龍の鏡』を発動、場と墓地の3体の【青眼】を除外する…

――――“青き瞳の龍よ、亜種の力を取り込み――――


――――さらなる力で敵をねじ伏せよ！”――――


――――融合召喚…――――


――――《青眼の究極亜竜》！！――――


ヘイズの前に現れたのは3つ首の青眼、ただの究極竜ではない…。
だがそれと同時に何か特殊な兆しが風花に近づこうとしていた。



ヘイズ　LP600
手札5
場
青眼の白龍
青眼の究極亜竜
伏せカード2枚

風花　LP8000
手札6
場
水精鱗－サラキアビス
水精鱗－メガロアビス
海皇の狙撃兵
海皇の竜騎隊
伏せカード2枚