【エイプリルフール】新企画始動のお知らせ　作：名無しのゴーレム

～～またまた本編とは別の時空にて～～









スター「いぇーい、みんなー！！ 七夕ってるぅ～？」





マッハ「……おい、この流れ前にやったぞ！！」


スター「あれ、そうだったっけ？ ともかく、今年もスターちゃんが降臨したよー！ みんな、拍手拍手ー！」


ユージ（…………？）


プリンセス「相変わらずテンション高いわね……それで、今回は何をするの？」


スター「いきなりそれを聞いちゃう？ 聞いちゃう～？」


プリンセス（何か、いつにも増してハイテンション……ちょっとウザいわね）


マッハ「巻き込まれるのはこっちなんだから、何するかぐらいはとっとと言えよ」


スター「えー、そんなに気になるならしょうがないなぁ……ちょっと早いけど、特別に教えて上げる！」


ユージ「…………ごめん、ちょっと用事が出来たから出掛けるね。すぐ戻るから！」


マッハ「はぁ？ おいユージ……行っちまった。用事ってなんだ？ トイレか？」


プリンセス「それならそう言うでしょ。で、いいから早く教えなさいよ」


スター「ふっふっふ～……今回はなんと、ユージ君が住む異世界にお邪魔しちゃおうと思ってまーす！」


マッハ「……いや、何言ってんのお前？」


スター「分かんないの？ も～、マッハは鈍いなぁ。だから、ユージ君が住んでる異世界に行くって……」


マッハ「いやそれは聞いたっての！！ そんな軽いノリで世界を越えるな！」


プリンセス「……まあ、百歩譲って異世界に行くのはいいとして」


マッハ「いいのか！？」


プリンセス「マッハは黙ってて。行って何をするのよ。観光でもするつもり？」


スター「えぇ～？ そんなので満足するの～？」


プリンセス（やっぱりウザい……）


スター「ただ行くだけなんてつまらない！ もちろん行くからにはデュエル、それも異世界のデュエリストとの最っ高のデュエルをしなきゃ！！」


マッハ「前回もアレだったが、今回はもっとぶっ飛んでやがる……」


スター「七夕の化身の私に出来ないことなんてないよ！ その気になれば異世界にだって行ける！ 気がする！」


マッハ「適当かよ！！」


プリンセス「異世界でデュエル……ちょっと面白そうね。でも行くのは誰なの？ あと異世界のデュエリストに当てはあるの？」


スター「両方とも全く決まってないよ！」


プリンセス「相変わらずのノープランなのね……」


スター「まー、そこはみんなの力を借りれば何とかなるかなって」


マッハ「みんな？」


スター「うん、画面の向こうのみんな！」





























スター「えっと、もしもーし！ 聞こえてるよねー！」


スター「みんなにお願いしたいのは今言った通り！ 前回に引き続いて、キャラクターの提供をお願いしたいの！」


スター「前回と違うのは、ユージ君の世界のデュエリストも用意して欲しいこと！ あっちの世界のデュエリストは私たちみたいにオリカを使ったりしないから、『使用デッキはOCGカードのみ使用する』のが大きな違いになるかな。OCGカテゴリvsオリカ、きっと面白い闘いになるよね！」


スター「人数は前と同じ、各チーム7人ずつ！ こっちの世界からは私、向こうの世界からはユージ君をリーダーにするとして、残り12人必要だね。あ、性別は問わないよ。前の感じからしてユージ君がハーレム状態になっちゃうかもね～？」


スター「さぁって、前もって言わなきゃいけないのはこのくらいかな。みんなのキャラクターを受け付けるのはそういう場所を作るから、そっちでお願いするね。それじゃあみんな、またあとで……」





























ユージ「ちょっ、ちょっと待ったぁ！！」









スター「な、何！？ あ、ユージ君だ。もう、びっくりしたでしょー！」


マッハ「ユージか。用事は終わったのか？」


ユージ「えっと……気になることがあって、確かめるためにある人を連れてきたんだ」


プリンセス「ある人……？」


ユージ「うん。すみませーん、こっちに来てもらえますか！」











爆「おう、久しぶりだなお前ら！」






プリンセス「あ、あなたは……」


マッハ「爆！！」


ユージ「来てくれてありがとうございます、爆さん」


スター「…………爆君、久しぶりだねー。元気だった？」


爆「元気な訳あるか。スターのせいで毎日死にかけてるっての。……ところでよぉ、お前は誰だ？」


マッハ「…………えっ？」


プリンセス「何言ってるのよ爆……どこからどう見てもスターじゃない」


爆「おいおいおいおい、『どこからどう見てもスター』だって？ 笑わせるな。どこからどう見たってコイツは偽者じゃねえかよぉ！！」


プリンセス「偽、者……！？」


マッハ「……スター、本当なのか……？」


スター「…………アハハ、嫌だなぁ爆君。いくら私が日頃爆君にいたずらしてるからって、こんなところで仕返ししなくても……」


爆「いたずら？ それもおかしいなぁ。だってアイツは俺への仕打ちをいたずらなんて思っちゃいねえ。ただ遊んでるだけだと思ってるんだからな！」


ユージ「それに、最初から違和感があった。スターちゃんとマッハが話すと大体マッハに暴行が加えられるはずなのに、全くその気配がない……おかしいと思ったから、僕は爆さんのところへ確認しに行ったんだ」


マッハ「た、確かに……よく考えたら俺が無事だ！これはおかしいぜ！」


爆「そもそもよぉ。スターはまだ俺の家に居座ってるんだぜ？ 久しぶりもクソもねぇよなぁ？」


ユージ「……あなたは誰ですか。スターちゃんの名を騙って、一体何をする気だったんですか？」


スター？「……あーあ、バレちゃったか。もう少しだったんだけどなぁ……」


マッハ「ユージの質問に答えろよ。もし敵なら……容赦しないぜ」


スター？「全く、せっかちだなぁ。こうなったら仕方ない、本当の自己紹介といきますか」















スター？→スピリース「私の名はスピリース。お初にお目にかかります、勇者様御一行？」









ユージ「嘘、急に大人の女の人になった……」


マッハ「変装……というには出来すぎだな。そういう能力を持ってるってわけか」


プリンセス「スピリース……それで、スターの名を騙った目的は？」


スピリース「いえいえ、大した目的などございません。友の思いつきに乗って、あなた方を騙してみようと思いまして」


マッハ「つまり、ただのいたずらだと？」


スピリース「ええ。しかしこうも早く見抜かれるとは思っていませんでした。さすがは勇者様といったところですか。……さて、そろそろお暇しますか」


プリンセス「逃がすと思ってるの？ ただのいたずらにしてはおかしなところだらけ……異世界のことなんて、普通は誰も知らないでしょう。その『友』とやらが何者なのか、教えてもらうわ」


スピリース「申し訳ありませんが、友には口を封じられていますので。こう見えて私、約束は守るんですよ？」


マッハ「言ってろ……取っ捕まえて洗いざらい吐かせてやる！」


スピリース「それは怖い。捕まる前に逃げさせてもらえますね。それでは皆様、またいつか……」






マッハ「……ちくしょう、逃げられた！」


プリンセス「厄介なのに目をつけられたわね。あの変装能力……これからは偽者が紛れ込むことまで考えなきゃいけないなんて」


マッハ「何か対策が必要だな。合言葉みたいな……」


爆「おいお前ら、何勝手に話を進めてるんだ！」


マッハ「あ、爆」


プリンセス「そういえば居たわね」


爆「テメェらなぁ……とにかく、スターの偽者は追い払った。用事も済んだし俺は帰るぜ」


ユージ「はい。爆さん、ありがとうございました」


爆「おう。そんじゃあな」


プリンセス「……爆も帰ったわね」


マッハ「全く、今の時間は一体何だったんだ……？」


ユージ「……とにかく、今は旅を続けましょうか」























～～『テンプレイト』爆の家～～






爆「ただいまっと……ふー、疲れた疲れた」


スター「あ、おかえり爆君！ 何しに行ってたの？」


爆「テメェの偽者が現れたってんで、そいつを追い払いに行ってたんだ」


スター「えっ、私の偽者！？ ……何それ、すっごく面白そう！！ 爆君、なんで私も連れていってくれなかったの！？」


爆「そういうのが分かってたからだっつーの！！ スターが2人も居たら何回爆発しても足りねぇよ」


スター「もう、爆君は大袈裟だな～」


爆「大袈裟じゃねえよ！！ ……なんでも、その偽者はユージの住んでる世界に行ってデュエル大会をするとか言ってたみたいだぜ。全く、世界を越えるなんてそれこそメシアか七夕のお前でもないと無理だろうに……」


スター「ユージ君の世界で、デュエル大会……」


爆君（…………あっ、ミスった）


スター「何それ何それ、すっごく面白そうじゃん！ その発想は無かったよ！」


爆「いややるなよ！？ 絶対やるなよ！？ フリじゃないからな！？」





















エイプリルフール特別短編、これにておしまい…………？




キャラクター紹介

スピリース
モチーフ:【精神片】作者:ギガプラント様
突如ユージたちの元に現れた女性。
骨格レベルでの変装が可能で、今回はスターに変装してみせた。









ということでエイプリルフールの嘘企画でした。久々にスターと爆を出せて満足です。
ギガプラント様、事前の承諾無しでの【精神片】の使用（？）、本当に申し訳ございません。