第21話　部活と日常と。　作：風鼠

私達の体験入部が始まってから約1時間。私達はアザミ先輩による厳しい練習メニューをひとつずつこなしていく。

アザミ「いったん休憩時間入るぞ～」

桃「皆～飲み物持ってきたわよぉ～」

私達は休憩時間の間、桃先輩から配られた飲み物を飲み、壁際に集まる。

葵「百合ちゃんも体力あるね～♪」

由里「…ふん。当然ですわ。ワタクシは貴女になんか負けませんわ。」

葵「むぅ～私も負けないぞ～」

百合ちゃんは私に向かって自慢げに笑顔を浮かべる

瑞樹「カンナちゃん、大丈夫？」

カンナ「は、はい。私は大丈夫なんですが…椿ちゃんが…」

椿「疲れたでぇす…」

杏奈「椿ちゃん。肩貸すよ。」

椿「ありがとでぇす…」

椿ちゃんは杏奈ちゃんに肩を貸されて、壁際まで歩いた後壁を背にして座る。

蘭花「ふむ、今年の新人も中々の逸材そうじゃの。桃よ。」

桃「はい、そうですね～♪部長♪」

蘭花部長は桃先輩の膝の上に座り少し高級そうな湯呑でお茶を飲む。

アザミ「部長も練習してくださいよ…」

蘭花「ふむ、妾に鍛錬しろ、というか？」

アザミ「新人たちの模範にもなりますし…」

蘭花「嫌じゃ」(ぷくー)

アザミ「はぁ…だと思いました。」

蘭花部長が頬を膨らませて嫌がる。

アザミ先輩は分かっていた様に少し呆れたように溜息を吐いた後、冷静に答える

桃「部長、私からも頼みます。あとで美味しいお菓子あげますので♪」

蘭花「ほ、ホントか!桃！」(キラキラ…)

桃「ホントですよ～」

桃先輩の言葉に部長は目を輝かせ、無邪気な笑顔を浮かべ、桃先輩はやさしく部長の頭を撫でる。

蘭花「アザミ!妾もやるぞ!」

アザミ「そうですか。(桃…ナイスだ)」

桃「(いえいえ～)」

蘭花「むむむ…」

アザミ「部長は、最初からですからね。」

蘭花「ううぅ…辛いよぉ…」

大多数が休憩している中部長はアザミ先輩の元、腕立て伏せを始める。

葵＆カンナ＆瑞樹＆椿「(可愛い…)」

杏奈「(なんだか、癒されるなぁ)」

その姿を見ている私達は、おもわず頬を緩めてしまう。

蘭花「もう…むりぃ…」

アザミ「部長!」

十数回の腕立て伏せで、部長は倒れこむ

蘭花「ばたんきゅぅ～…」

桃「部長にはきつかったですかね～」

アザミ「はぁ…仕方ないな…。桃、私は部長を保健室に連れて行くから、部活の方、頼んだぞ。」

桃「ええ、分かったわ。」

アザミ先輩は、そう言って部長を背負い、体育館をアトにする。

桃「今日の部活動の終了時刻でぇ～す♪お疲れ様です～♪」

部活終了の鐘がなり桃先輩が終了を告げ、私達は帰宅の準備を始める。

葵「ゆ～りちゃん♪」

由里「ひゃあ?!…きゅ、急に抱きつかないでくださる?!」

葵「えへへ～♪百合ちゃん、薔薇の匂いだぁ～♪」

私は、帰ろうとする百合ちゃんの背中から思いっきり抱き付き、匂いを嗅ぐ

由里「ちょ?!匂いを嗅ぐなんて失礼ですわ!」

葵「♪～」

由里「まったく、このワタクシに一体何の用ですの!」

葵「百合ちゃん、一緒に帰ろ♪」

私は一旦百合ちゃんから抱き付くのを辞め、百合ちゃんの手を握る。

由里「な!…帰るのはワタクシは一人で十分ですわ。」

葵「そんなこと言わずに、一緒に帰ろうよぉ～」

カンナ「その…一緒の部活になった事ですし…」

杏奈「僕も、由里ちゃんの話し、色々聞きたいな。」

椿「大勢で帰った方が楽しいのでぇす!」

由里「…そ、そこまでい、言うのなら、し、仕方ありませんわね。」

私達に押された百合ちゃんは少し嬉しそうな表情ながらも、一緒に帰る事を承諾する。

葵「きっまり～♪帰ろ帰ろ♪」

由里「あ、こら!そんなに腕引っ張っちゃ駄目ですわよ!」

私はそう言って百合ちゃんの手を引っ張り、体育館を後にする。

瑞樹「(最初はどうなるか、気になったけど…気が合ってよかったわ。)」

葵「瑞樹～置いてっちゃうよぉ～」

瑞樹「…あ、待ってよ、葵!カバン、置いてってるわよ!」

葵「あわわ…」

私ははっと思い出し、自分のカバンを体育館に取りに戻る。

杏奈「あはは、葵ちゃんらしいなぁ。」

カンナ「ですね～♪」

由里「(馬鹿ですわね…)」

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楓の日常01

楓「カンナちゃんのパンツは、かぶるものだ!」

カンナ「かぶらないで下さい～」(///)

楓「いい匂い～♪」(クンカクンカ…)

カンナ「嗅いじゃ駄目です～!」(///)

楓「そして抱き付く♪」

カンナ「ひゃあ?!抱き付いちゃ駄目です～」(///)

楓「あぁ～♪今日も良い感触なんじゃ～♪」

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由里の日常01

葵「でね～カンナちゃんがね～♪」

由里「(この子…話し出すと長いですわね…)」

葵「?百合ちゃん、ちゃんと聞いてる？」

由里「き、聞いてますわよ。」

葵「よかった～♪でね～…クリ〇ゾン・メサイアがね♪グ〇ナダ・ベガールと戦うんだよ♪」

由里「!?(何言ってるのこの子…)」

瑞樹「(最初はついてけないのよね…この子の話には。)」

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スイレンの日常01

スイレン「…」(なでなで…)
猫1「にゃー♪」
猫2「にゃ～♪」
猫3「にゃーにゃー」

スイレン「にゃ～…ふふ♪」

楓「スイレン～もう2時間も撫でてるよぉ～もう帰ろうよぉ～」

スイレン「…にゃ～…」

楓「うう…聞いてない…」

スイレン「(猫ちゃん…可愛い…)」