第29話:大型連休6日目　作：風鼠

葵「ふあぁ…良く寝たぁ♪やっぱりカンナちゃんの胸枕寝心地いいなぁ♪」

カンナ「(すやすや…)」

葵「ほぇ？カンナちゃんまだ寝てるなぁ…もっと堪能してよぉ～っと♪」

椿「(すやすや…)」

私がカンナちゃんの胸の中で目を覚ますと、カンナちゃんは気持ちよさそうに寝息を立てながら、熟睡している。

私は再びカンナちゃんの胸に顔を埋め、カンナちゃんの匂いや胸の柔らかさを堪能する

カンナ「ふえ…？…あうぅ…葵ちゃぁん…やめてくださいぃ…」

葵「あ、カンナちゃんおはよぉ♪」

カンナ「うぅ…おはようございますぅ」

私が胸に顔を埋めてから少しするとカンナちゃんが目を覚まし、朝の挨拶を交わす。

カンナ「あ、葵ちゃん…お誕生日おめでとうございます。」

葵「えへへ♪ありがと～♪」

椿「(むにゃむにゃ…)」

葵「それにしても～今日の主役が起きないなぁ～つんつん♪」

私は熟睡している椿ちゃんの柔らかい頬を数回指でつつく。

葵母「3人供～朝ごはんできたわよ～！起きなさ～い」

葵「はぁ～い♪いこカンナちゃん♪」

カンナ「は、はいぃ」

葵「椿ちゃんも起きて～♪ご飯できたよ～♪」

椿「ふあぁ…ごはんでぇすか…」

椿ちゃんの体を揺すり起こす

葵「ん～♪今日もお母さんの料理美味しい～♪」

椿「美味しいでぇす♪」

葵母「あら、嬉しい♪どんどん食べて。」

カンナ「はうぅ…こ、こんなに食べれないですぅ…」

喜ぶお母さんは3人の皿に山の様に料理を盛り付ける。

葵「ふはぁ～♪一杯食べたぁ～♪」

椿「うぷ。お腹苦しいでぇす。」

カンナ「(あうぅ…だ、ダイエットしなきゃ)」

私と椿ちゃんは一杯になったお腹を抑える

葵「今日は瑞樹の家で誕生日会だね、椿ちゃん」

椿「楽しみでぇす！」

カンナ「(お昼ご飯た、たべないようにしないと…)」

ピ～ンポ～ン

菫「葵せんぱぁ～い♪」

葵「あ！菫ちゃんだ～♪私が出る～♪」

ベルが鳴り響くと菫ちゃんの元気な声が聞こえ、私は玄関へ向かう

葵「は～い♪」

菫「葵せんぱ～い♪」

葵「ひゃ！えへ～菫ちゃん、今日もすっごく元気だ～♪」

菫「はい♪」

玄関の扉を開けると菫ちゃんが元気よく私に抱き着く。

藍「あうぅ…あ、葵先輩、お、おはようございますぅ」

薺「葵先輩…おはよ…ございます…」

柚子「おはようございますぅ～」

沙月「もう、菫、離れなさい」

菫「あうぅ…わかったよぉ」

葵「皆おはよ～♪」

私が周囲を見渡すといつも通りの年下メンバーの姿があり、沙月ちゃんが菫ちゃんの襟をつまみ、菫ちゃんを私から引き離す。

瑞樹「…あら、菫ちゃん達の方が早かったわね。」

杏奈「や、皆、久しぶり。」

菫「あ、杏奈先輩！」

藍「あ‥瑞樹先輩だぁ…あわわ」

沙月「…藍、なんで私に隠れるの？」

藍「だ、だってぇ…」

瑞樹達が少し遅れて現れると藍ちゃんは顔を真っ赤にして沙月ちゃんの背後に隠れる。

葵「みっずき～♪おはよ～♪」

瑞樹「おはよ、葵。」

葵「おはよ瑞樹♪」

瑞樹「今日も元気そうね」

葵「うん、すっごく元気♪」

私は元気よく瑞樹と会話する

カンナ「あ、瑞樹ちゃん達も来たんですね」

椿「瑞樹ちゃん、杏奈ちゃんおはようでぇす！」

杏奈「や、二人ともおはよう。迎えに来たよ。」

賑やかさを聞き付けたカンナちゃん達が玄関に来ると杏奈ちゃんは爽やかな笑顔を浮かべる

瑞樹「誕生日会の準備もう終わってるわ。」

葵「わ～い♪楽しみだなぁ♪」

瑞樹「もう…はしゃぎすぎ。」

葵「だってすぅ～っごく楽しみなんだもん♪」

瑞樹「はぁ…もうこの子は…」

瑞樹はすこし呆れる様に溜息を吐く。

葵「皆～瑞樹の家にれっつごぉ～♪」

葵母「皆、いってらっしゃい。楽しんで来てね。」

葵「うん♪お母さん、いってきまぁ～す♪」

私達は元気に談笑をしながら瑞樹の家へと向かう

葵「着いた～♪早くはいろ瑞樹～」

瑞樹「もう…仕方ないわね。…いらっしゃい皆。」

瑞樹は玄関の扉を開け、優しい笑顔を浮かべる

葵＆菫＆椿「わ～い♪」

杏奈「あ、3人とも、走って入っちゃ駄目だよ。」

葵＆菫＆椿「は～い♪」

私達は杏奈ちゃんに優しく注意されつつ瑞樹の家に入る

カンナ「お、お邪魔します」

藍「あわわ…瑞樹先輩の家だぁ…お、お邪魔しまぁ～す」

薺「お邪魔…します…」

柚子「お邪魔しま～す。わぁ～広いですね」

沙月「お邪魔します。」

瑞樹母「あら、皆、いらっしゃい。」

葵「お母様おはようございます～♪」

瑞樹母「今日も元気みたいね。楽しんでいきなさい」

葵「はい♪」

私達が部屋に入ると料理中の瑞樹のお母さんが優しい笑顔で出迎える。

菫「瑞樹先輩のお母さん、何を作ってるんですか？」

瑞樹母「それは、晩御飯までのお楽しみよ。楽しみにしておいてね」

菫「はい♪」

カンナ「美味しそうな匂いですね～」

椿「うぅ…もうお腹空いてきたでぇす…」

美味しそうな匂いに釣られ、椿ちゃんのお腹の音がなる

杏奈「…じゃ、晩御飯まで何して遊ぼうか？」

葵「皆と一緒に遊べるのがいいよね～♪」

瑞樹「そうね…。この人数だし…」

菫「じゃ、かくれんぼしましょ～♪」

椿＆葵「さんせ～い♪」

瑞樹＆沙月「もう…この子達は…」

杏奈「かくれんぼか～。しばらくやってないね」

カンナ「こ、ここでやるんですか？」

葵「もっちろん♪いいよね、瑞樹？」

瑞樹「…汚さないならね。」

葵「よぉ～し、がんばるぞ～♪」

その後…

カンナ「あう…わ、私が鬼ですか…」

葵「わ～いカンナちゃんが鬼だ～♪かっくれろ～♪」

カンナちゃんが鬼ということが決まり、それぞれが思いついた場所に隠れる

葵「(えへ♪私は瑞樹の部屋のクローゼットに隠れます♪)」

葵「（ほぇ～…瑞樹、服一杯あるなぁ～…）」

葵「(えへ～♪瑞樹の服いい匂い～♪)」

葵「(瑞樹のパンツ…頭にかぶっても今ならばれない！)」

カンナ「あ、葵ちゃん、みつけましｔ…あわわ」（///）

葵「あ、ばれちゃった♪」

瑞樹のパンツを被ると同時にクローゼットのドアが開かれ、顔を赤くするカンナちゃんに見つかる

カンナ「な、なにやってるんですかぁ～」(///)

葵「いや～今ならばれないかなっと思って…てへ♪」

カンナ「あうぅ…と、とりあえずみつけたので、り、リビングで待っててくださいぃ…」(///)

葵「うん、分かった♪」

菫「あ、葵先輩だ！」

葵「わ～菫ちゃんも見つかったの？」

菫「はい～♪」

葵「一緒に待ってようね♪」

菫「はい♪」

杏奈「はは、早い段階で見つかっちゃったか～」

葵「杏奈ちゃんだ～♪」

菫「杏奈先輩だ～♪」

しばらくすると杏奈ちゃんがすこし照れくさそうな笑顔を浮かべながらリビングに戻ってくる

杏奈「…なんで葵はパンツ頭にかぶってるの？」

葵「いや～これには諸事情がありまして～♪」

その後次々と見つかり…

瑞樹「はぁ…だいぶ後半ね。」

葵「あ、瑞樹だ～♪」

瑞樹「…あ、葵！な、なななんで私のパンツかぶってるのよ！」

葵「いい匂いするから～♪」

瑞樹「もう脱ぎなさい！」

葵「あう！」

瑞樹は顔を真っ赤にし、私がかぶっていた瑞樹のパンツを思いっきり脱がす

瑞樹「もうこの子は…」

葵「あうぅ…今日はちょっと痛かったよぉ…」

カンナ「あとは…椿ちゃんだけでしょうか？」

杏奈「…うん、そうだね。」

瑞樹「あの子、小さいからどこにでも隠れれそうね。」

カンナ「あうぅ…も、もう一回全部の部屋見てきます～」

カンナちゃんは小走りで再びリビングを出て行く

葵「あ…」

椿「(絶対にばれないでぇす)」

そのカンナちゃんの背中にだきつき、にやりと笑う椿ちゃんの姿が

瑞樹「…椿ちゃんすごく軽いから、カンナちゃん気づいてないのね…」

杏奈「あはは…椿ちゃんにしかできない隠れ方だなぁ…」

葵「さ～て、カンナちゃんはいつ気づくかなぁ～」

その後…1時間以上カンナちゃんは椿ちゃんに気付かず、家の中を探し回ったという。

カンナ「あぅ…椿ちゃん…抱き付いちゃ駄目ですよぉ…」

椿「わ、悪かったでぇす…」

カンナちゃんは少し涙目になりながら、椿ちゃんを注意する

瑞樹「またかくれんぼするの？」

葵「もう夕方だもんね～。」

杏奈「人数と広い家だもんね～。」

沙月「この人数で早く遊べる遊びですか…トランプですかね？」

菫「やろやろ～♪」

葵「ぬぐぐぐ…」

椿「ふ…葵ちゃん12連敗でぇすねぇ」

葵「くそうぅ、くそうぅ…」

瑞樹「考えなしにカードだすから…」

瑞樹母「ふふ♪お楽しみの所失礼だけど、ご飯できたわよ」

菫「わ～ご飯だ～」

藍「お腹空きました～」

葵「皆、行こぉ～♪」


葵「よりどりみどりだああぁ♪」

リビングに降りると、テーブルの上にはピザやチーズフォンデュ、唐揚げやサラダ等様々な料理が並べられていた。

椿「今日は一杯食べるでぇす！」

瑞樹「もう二人とも、ケーキもあるってこと忘れないでね。」

葵「分かってるよぉ♪」

椿「もちろんでぇす♪」

杏奈「…分かってないね。きっと」

瑞樹「もう…」

カンナ「おいしそうですね～」

菫「私も一杯食べる～♪」

瑞樹母「お代わりもあるからね」

葵「ふぁかりみゃしたぁ♪」

瑞樹「食べながら喋らないの」

葵「むぐ…(ごっくん)…うん♪」

私は頬に料理に詰めながらしゃべると瑞樹に注意される

椿「どれも美味しいでぇす！ごはんおかわりでぇす！」

杏奈「もう椿ちゃん、ご飯のおかわり何杯目？」

椿「まだ５杯目でぇす！もっと食べるでぇす！」

沙月「(あの体のどこに入ってくのかしら…？)」

杏奈「瑞樹ちゃん、そろそろ頃合いかな？」

瑞樹「…そうね。」

杏奈「じゃあ…えい」

葵「あ、電気消えた～」

杏奈たちが小声でなにかを話すと急に杏奈が部屋の電気を消すと、瑞樹が火がついた蝋燭の誕生日ケーキ2つを持ってくる

瑞樹「誕生日おめでと、葵、椿ちゃん」

杏奈「2人ともおめでとう」

菫「おめでとうございます～♪」

葵「ありがと皆～♪」

カンナ「じゃ、火を吹き消してください♪」

葵「せ～の♪で吹き消そうね椿ちゃん」

椿「そうでぇすね！」

葵＆椿「「せ～の…ふぅ～」」

私と椿ちゃんは息を合わせ蝋燭の火を吹き消す

杏奈「ん…じゃ電気付けたらプレゼントね」

瑞樹「えぇ…」

葵「今年はいっぱいだなぁ♪」

椿「でぇすね♪」

私と椿ちゃんは両手では持ちきれない程の量のプレゼントを受けとる。

瑞樹「2人供、大切にしてね」

葵「うん♪今日はありがと皆♪」

杏奈「よろこんでくれて僕もうれしいよ。」

カンナ「ですね～」

葵「このお礼は皆の誕生日の日に御返しする～♪ね、椿ちゃん♪」

椿「でぇすね。倍返しでぇす！」

瑞樹「ふふ、期待してるわ」

瑞樹は優しい笑顔を浮かべる。

杏奈「瑞樹ちゃん、準備を手伝ったお礼も僕の誕生日にしてね」

瑞樹「もう…分かったわ。期待しててね」

葵「ふあぁ…ん。えへへ…なんだか眠くなってきちゃった。」

椿「でぇすね…」

私と椿ちゃんは大きな欠伸をした後、目をこする

瑞樹「まだ9時前よ…」

杏奈「2人供今日いつも以上に燥いでたもんね。」

葵「みずきぃ…一緒に寝よぉ♪」

瑞樹「もう…仕方ないわね。一緒に寝てあげる」

葵「やったぁ♪今日は椿ちゃんも一緒に…ね♪」

椿「いいんでぇすか？」

瑞樹「えぇ、いいわよ。」

葵「やった～♪今日は瑞樹を抱き枕にして寝ようね椿ちゃん♪」

椿「そ、そうでぇすね」

葵「(むにゃむにゃ…)」

椿「(すやすや…)」

杏奈「2人とも、寝始めちゃったね。」

瑞樹「葵はホント手間のかかる子だわ…」

カンナ「嬉しそうに寝てますね～」

瑞樹は葵を、杏奈は椿をおんぶし、二人を寝かせる為寝室へと向かう。

瑞樹「ふぅ…これで今日はひと段落ね。」

カンナ「あとは…御片付けですね～」

3人は葵と椿を寝かせた後、食器が大量に残されたリビングのテーブルや遊び終え床に散らばっているカードゲームのカードなどを見つめる

杏奈「じゃ。ささっとやろうか。」

瑞樹「皆、片付け始めるわよ～」

菫「はぁ～い」

瑞樹が号令をかけると全員がリビングを手際よく片付け始める

葵「（みずきぃ…すきぃ…）」


・－・－・－・－・－・－・－
スイレンの日常

葵「買い物楽しかったですね～」

スイレン「…うん…」

犬「わん♪」

スイレン「！」

葵「わ！…あ。チワワだ～♪先輩チワワですよ～♪…ってあれ？」

スイレン「…犬…怖い…」

葵「ほえ？先輩、犬苦手なんですか～？」

スイレン「…うん」

犬「わん♪」

スイレン「…ひっ…」

葵「そっか～。チワワ可愛いのに～…」

スイレン「犬怖い…犬怖い…」（うるうる…）

・－・－・－・－・－・－・－
最近出番がない方々の日常１
蘭花「む～暇じゃの～」

アザミ「えぇ。連休中は部活もありませんし…」

桃「のんびりしてていいですけどね～。」

蘭花「そろそろ本編に出たいのじゃ～！」

最近出番がない方々の日常2

中田「1年女子格付け会議を始める」

男子生徒多数「おっす！」

中田「先日行った女子生徒人気投票の結果を5位まで発表する。田中頼む」

田中「おう！まず5位！「一条椿」！」

中田「口リコン好きからの票が集まったいい例だな。次4位」

田中「4位！「神原杏奈」！」

中田「ボーイッシュな所が良い。長身好きからの票が集まったな。」

田中「何故か噂を聞き付けた女子からも投票があったぞ」

中田「…そ、そうか」

田中「3位！「桜木葵」！」

中田「明るい性格にあの笑顔につられ人気が出たな。」

田中「実際、あの笑顔みるとこっちの頬も緩みますからね～」

中田「2位。「兎原カンナ」！」

田中「あの爆弾級の胸と優しい性格が相まって人気が出てますね～」

中田「実際1位とかなり接戦だったからな～」

田中「最後1位！「静原瑞樹」！」

中田「かなり美人だし、スポーツ万能、成績優秀、しかも面倒見の良い性格…そりゃ人気でるわな～…」