第10話学校生活開始!そして…　作：風鼠

朝
5時58分

瑞樹「はぁ‥(学校‥か。)」

私は、葵の為に葵の分も学校の支度を整えつつ、少し溜息を吐く

カンナ「あ、瑞樹ちゃんおはようございます～」

瑞樹「ん…えぇ、おはようカンナちゃん」

私は目をこすりながら、起きてきたカンナちゃんに挨拶を返す

カンナ「…？瑞樹ちゃん、葵ちゃんの分も支度してるんですね～」

瑞樹「…あの子、朝弱いから私が用意してあげないと…」

カンナ「ふふ‥瑞樹ちゃん、ホント葵ちゃんの事す」
瑞樹「…それ以上言ったら…お仕置きするわよ」

カンナ「ふぇええ～、分かりましたから頬揉まないでください～」

瑞樹「もう」

…このこき、急にな、何言いだすのよ…まったく

カンナ「はうう(頬が痛いよぉ～)」

葵＆椿「(すやすや‥)」

6時52分

葵「ふみゃあ～‥おはよ～」

瑞樹「おはよ、葵」

カンナ「おはようございます。葵ちゃん」

葵「ん～…あれえ～…支度が済んでる?」

瑞樹「私が代わりにやっといたわよ」

葵「ありがとぉ～瑞樹ぃ～」(ムギュー)

葵は私に倒れ込むように抱き付く。

瑞樹「朝からくっ付かないでよ…早く顔洗って目覚ましなさい」

葵「ふぁあぁ～い」

葵は眠たそうに洗面台に向かう

7時24分

葵「今日もガンバロー♪」

今日も部屋中に葵の元気な声が響く

瑞樹「…もう。朝から大声だして…」

葵「えへへ～♪今日から学校か～♪楽しみだなぁ～♪」

カンナ「葵ちゃん、楽しそうですね～」

葵「もちろん♪皆とおんなじクラスになれればいいなぁ～♪」

瑞樹「…そうね。…勉強も難しくなるでしょうし…」

葵「その時は勉強教えてね、瑞樹ぃ～♪」

葵はそういって明るい笑顔を私に向ける。

瑞樹「まったくこの子は…」

…悪い気はしないからいいけど‥

瑞樹「…椿ちゃん…もうそろそろ起きなさいよ」

椿「むにゃ…もうそんな時間でぇすか…」

眠たそうに眼を開け、体を起こす。

7時36分

葵「ぬぬぬ…スカーフが上手くできない～」

瑞樹「はぁ…ちょっと貸しなさいよ…」

葵「…♪」

瑞樹「…急にどうかしたの?」

葵「ん～♪今日も瑞樹良い匂いがする～♪」

瑞樹「(///)馬鹿葵！」

私は葵の言葉の直後思いっきりスカーフを締める

葵「ひゃう!？うう～痛苦しいよ～瑞樹ぃ～」

杏奈「はは、あの二人はいつも通り仲良いね～」

カンナ「ですね～」

杏奈「さてと‥僕たちも支度しなきゃね」

カンナ「そうですね～」

椿「うう…特注で作ってもらった制服を着る事になるとは…」

瑞樹(まったく…一層賑やかな学校生活になりそうね‥)

杏奈「ん～…やっぱり足がスースーする」

葵＆椿「…」

杏奈「ん？二人とも何僕の事見てるの？な、なにか僕おかしい…かな？」

杏奈ちゃんは、自分の来ている制服を見回す

葵「スカート穿いてる杏奈ちゃん…新鮮だな～って」

椿「いつもズボンだから見慣れてないのでぇす」

瑞樹(…女装してるようにしか見えないわね)

杏奈「うう‥僕だって一応女の子なんだよ」

カンナ「ス、スカートも似合ってますよ～」

杏奈「そ、そうかなぁ～」

瑞樹「もう…」
一座正門前
葵「今日もいい天気だね～♪」

茜「お！みんな来たね～。懐かしいな～中学の制服～」


私たちが学校の支度を終え、正門に行くと彩愛先輩と茜先輩が出迎えていた。

杏奈「あ、茜先輩だ～♪け、稽古で立ち役の練習を…」

茜「うん、いいよ～♪」

杏奈「やった♪」

瑞樹(この子…ホントに茜先輩に憧れてるのね)

彩愛「皆、夕方の稽古に間に合うように帰ってくるのよ」

カンナ「はい、分かりました～」

茜「皆、学校生活も楽しんでらっしゃいよ！」

5人「はい!」

私たちは、支度を整え、十分に学校に間に合うように一座の正門から学校に向けて出発した

葵「今日から皆で一緒に通学できるんだね～♪」

葵は、楽しそうな笑顔を向け私たちの戦闘で後ろ向きで歩きながら話し掛ける

瑞樹「まったく、その内誰かにぶつかるわよ」

葵「大丈夫だいじょうｂ」(ガツン!)

瑞樹「言わんこっちゃない」

葵は、思いっきり電柱に後頭部をぶつける

杏奈「大丈夫?!葵ちゃん？」

カンナ「大丈夫ですか?!」

杏奈ちゃんと、カンナちゃんは心配そうに駆け足で駆け寄る

葵「うう～…ちょっと痛いけど…大丈夫みたい」

瑞樹「もう…気を付けてよね。」

葵「うう分かったよぉ～」

私たちは学校の昇降口に張られた玄関にに大きく張られたクラス名簿を見て自分のクラスを確認する

葵「えへへ…瑞樹と椿ちゃんと一緒のクラスだ～♪」

瑞樹(またか…)

椿「よろしくなのでぇす」

カンナ「私は…あ!杏奈ちゃんと一緒です～♪」

杏奈「うん、よろしく。カンナちゃん」

葵「二人とは隣だけど別のクラスなっちゃたなぁ～」

私たち3人は2組で杏奈ちゃんとカンナちゃんの2人は1組か…


確認後私たちはクラスに向かった

一組前
カンナ「では一旦ここでお別れですね～」

葵「あ、そうだね～」

杏奈「また、放課後に校門前に集合‥だね。葵ちゃん」

葵「うん♪またね～杏奈ちゃんカンナちゃん♪」

私たちはそれぞれ自分のクラスにいく為、昇降口で別れた

2組前

葵「ふはぁ～ついたぁ～！」

瑞樹「まったく…廊下走らないでよ。」

椿「まったくでぇす」

葵「えへへ～…ん？あの子は…」

瑞樹「どうかしたの？」

葵は、教室にいた一人の少女を見つめ、その少女も視線に気づいたのか、教室に入ってきた私たちを見る

由里「げ。貴女は、桜木葵！?」

葵「あー！え～っと…確か…百合ちゃん？」
由里「漢字が違う！」