第五十一話　3人への試練～ルカナ編～　作：怪盗七夜月

・デュエルアカデミア到着後、ヨハンが出した試練を受ける咲夜、イリア、ルカナ。1回戦目はイリア態α(仮)
だったが、直接攻撃を跳ね返させられ、0対1000で負けてしまった⋯⋯⋯


α「⋯⋯」
　イリアの方に歩み寄る少年。

α「お疲れさま」
　そう言ってイリアの手を引っ張ろうと手を差し伸べた。

イ「ありがとうございました！」
　そう言って少年の手をとる。そして観客席をの方へ来た。

ル「次だから、行ってくる！」
　そう言っ出ていくルカナ。デッキをもらおうとヨハンの所へ行く。するとヨハンの口から

ヨ「ルカナと言ったかな？君は自分のデッキで戦ってもらう事にするよ。期待してるよ」
　そう言われた

ヨ「これから第２回戦⋯⋯始め！」


《決闘！》　(ルカナLP4000VS β LP4000)

ル「私のターン！手札の『月光黒羊』の効果でこのカードを捨て、デッキから『融合』を手札に加える！」

β 「貴方も融合使いなんだ～」

ル「そして『月光白兎』を召喚！効果で『月光黒羊』を蘇生！そして『融合』発動！場の2体を融合！」

β 「月光使いなんだ～」

ル「融合召喚！☆7、月光舞猫姫！」
　
咲「早速出てきた！！」
咲夜はワクワクしている。

ル「効果で『月光黒羊』が素材になった時、融合素材に使ったモンスターを手札に戻せる。これでターンエンド」

β 「私のターン、ドロー！『ワン・フォー・ワン』発動！手札1枚をコストにデッキから
　　☆1モンスターを召喚する！『レベルスティーラー』特殊召喚！そしてを生け贄に捧げ、
　　『地獄詩人ヘルポエマー』を 攻撃表示で召喚！カードを1枚伏せてターンエンド！」

イ「私のターン、バトル！『ヘルポエマー』へ攻撃！この瞬間「舞猫姫」効果で100ダメージを与える！」

β 「キャ⋯⋯」　β LP4000➡3900➡3500)

β 「フフ⋯『詩人は墓地へ眠りし時死の詩を詠む』⋯ってね⋯⋯『ヘルポエマー』破壊時効果発動！
　　このカードは相手のバトルフェイズ終了時毎に相手の手札を1枚づつ削る⋯⋯」

すると相手のディスクから手が伸び、ルカナの手札を墓地へ送る⋯⋯

ル「気持ち悪い～！」

咲「あの不気味な手を毎ターン見ることになるのか⋯⋯気分悪くなりそうだ⋯⋯」

イ「ルカナの気持ち、同情するわ⋯⋯」

亜「ルカナの「月光」は手札補充に掛けたデッキ⋯⋯『ヘルポエマー』はかなり痛手だな⋯⋯」

有「⋯⋯、、、」

「私はカードを1枚伏せてターンエンド」

β 「私のターン！魔法発動！『愚かな埋葬』、効果でもう1体の『ヘルポエマー』を落とす！」

咲「これで毎ターン2枚の手札が⋯⋯」

蓮「いや、1枚のままです。『ヘルポエマー』の効果は戦闘破壊出ないと発動しません」

亜「⋯⋯、、(確か『ヘルポエマー』は墓地からは蘇生できないはず⋯⋯何をする気だ⋯⋯？」

β 「罠、オープン！『絆と怨念』、このカードは同名モンスターが墓地にある時カード1枚を破壊する！」

ル「しまった！」

β 「無論、『月光舞猫姫』を破壊！」
　炎がモンスターを包み込む。悲鳴を上げて消えるモンスター。

β 「ターン終了」

ル「私のターン！手札から『融合回収』を発動し、墓地の融合、「月光黒羊」を手札に戻す！」

β 「また融合？」

ル「⋯⋯ターンエンド」

β 「効果忘れないでね」
　また例の手が伸びてきて、手札を奪う。

β 「融合か⋯⋯本命は羊さんだったんだけどな～ま、いいや！私のターン！魔法カード『無念の手札』発動！
　このカードがある限り互いの手札上限は3枚になる。さらに『イービル・ソーン』召喚。効果で自信を
　生け贄にし、2体の『イービルソーン』を効果を無効化して特殊召喚！さらに『融合』！場の
　『イービル・ソーン』2体で融合召喚！現れよ！スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン！！」

咲「大きい！」
だがしかし、次の瞬間、その龍は風化して消えてゆく。

β 「何で⋯⋯？」

ル「カウンター罠『神の通告』の効果で『融合』の発動そのものを無効にさせて貰ったよ」

蓮「うまいカウンター返しですね」

亜「ほう⋯⋯(ルカナさんか⋯⋯イリアさんより骨がありそうだ⋯⋯　」

β 「私はターンエンド⋯⋯」

ル「私のターン！やったーー！！」
　途端にルカナは大騒ぎ。すると

ル「咲夜～！見ててねー！」

咲「⋯⋯？僕が⋯⋯？」

ル「私はPゾーンに『月光狼』をセッティング！この子の効果は融合なしで融合できる！」

β 「なんですって！？」

咲「素材は除外か⋯⋯」

亜「⋯⋯！！」

有「⋯⋯、、、」

ル「私は手札の『月光虎』と『月光黒羊』で融合！再度現れよ！月光舞猫姫(ATK2400)
　　さらに『月光白兎』を召喚！さらに効果で白兎以外の月光モンスターの数まで相手のバックを
　　バウンスする！」

β 「しまった！(これは『攻撃の無力化』⋯⋯今は発動できないわ⋯⋯！⋯⋯」

咲「でもLPは削り切れない！」

ル「私は「『白兎』をリリースし、「舞猫姫」で直接攻撃！」

β 「キャ⋯⋯！！」　(β LP3500➡1100)

β 「でも貴女のバトルは終了よ！『ヘルポエマー』の能力が発動するわ」
　　しかし、あの手は来ない。

β 「なんで⋯⋯？？」

ル「まだ終了してないから。『舞猫姫』のもう一つの能力⋯⋯場の月光モンスターをリリースし、
　2回攻撃の権利を得る！」

β 「なんですって！？」

イ「すごいわ⋯⋯！」

ル「行け！『舞猫姫』の2回目の攻撃！」

蓮「なんという事でしょう⋯⋯！」

亜「やりやがった⋯⋯」

有「⋯⋯、、」
　　有希も凝視。

β 「⋯⋯私が⋯⋯敗けた⋯⋯？」　(β LP1100➡0)

《勝者　ルカナ》

β 「私が⋯⋯新入生に⋯⋯？」

ル「負けたわよ。でも良いじゃない？それで人は強くなる。『七転び八起き』って言うでしょ？」

β 「⋯⋯まさか敗けた上に励まされるとはね⋯⋯良いデュエルだったわ！」
　そう言って互いに握手をした。


第五十一話へ続く