第二十七話　異世界への旅立ち　作：怪盗七夜月

・クルト達は翔にぃことカケルとアトラス総合管理局に向かっている⋯⋯

「翔にぃ、『アダンの塔』ってどこ？」
クルトが聞く。
「すぐ近くだよ」
カケルは言う。
「なんでそんなことを聞くんだ？」
カケルは聞く。クルトは果たし状の事を話した。
「そういう事があったのか⋯」
カケルは言った。
「大きいこと⋯」
イリアが言った時、すぐ目の前にアトラス王国が見えた。
「アトラス王国には総合管理局までのバスが走ってるんだ。」
カケルが言う。バスはちょうど止まっていた。
「乗ろう！」
ルカナは言った。みんなは賛成し、バスに乗った。
そこから10分。総合管理局のロータリーに付いた。
「ご利用ありがとうございました」
バスのアナウンスが言った。すぐ近くに受付があった。
「こんにちわ。何か御用ですか？」
受付の人が言った。カケルが何か話している。
「みんなこっちおいで！」
そう言うと皆寄ってきた。
「みなさんこんにちは。『アトラス王国アトラス総合管理局』へようこそ！ここではいくつか説明をさせていただきます」
そういわれると、茶色と黒の冊子を1冊づつ渡された。
「ここから異世界へと旅立つことへとなりますが皆さんご存知でしょうか？」
受付の人が言うとカケルは指で合図をした。
「この冊子はこの先、必然なものとなります。この冊子が手元にないことが発覚した場合、永久追放処分となりますので予めご了承ください。この冊子はパスポートとなっており、後で裏に個人情報を設定してもらいます。この冊子は日没になると自動で現在地を記録し、テントを設置するシステムとなっております。又、デュエルの状況もここに記録されます。」
そういうと次にある物を渡された。
「こちらのディスクはカードをソディットビジョンによって実体化し、衝撃をよりリアルに表現するよう設定してあります。しかし、生命に関わる事はありませんのでご安心下さい。又、これにはセキュリティシステムを内蔵しており、本人の意思以外で他人が振れると電流が流れる仕組みとなっております。さらに、通話機能を備えており、会話をすることも可能です。」
と言った。
「電流!?」
クルトは言った。
「最後に、所持品等の説明をさせていただきます。この先、通貨は『ゼル』です。ご注意ください。又、自然、人体に危険を及ぼすものの持ち込みはお断りさせていただきます。」
と言った。
「では、身体検査等をさせていただきます」
と言った。一人づつ、丹念に調べられた。主な内容は
持ち物、性別、デッキの確認などだ。
そして、パスポート作成。写真を撮り、必要事項を記入した。
「それでは皆さん検査がお済みになりましたので⋯⋯」
と言った。ゲートが少しづつ開いていく。
「それでは行ってらっしゃいませ♪」
と言って、手を振った。もう一人の人がレバーひいた瞬間、床が下がり、下に落ちてゆく。
「とうとうだな⋯！」
クルトは興奮状態。ルカナは拗ねている。
「皆、気を付けろよ⋯デッキを奪われたら⋯⋯」
カケルが言う。皆は頷いた。
「待ってろよ⋯ルシアス⋯」
クルトは心の中で思った。


第二十八話へ続く