第22話:遊亜翔 アクセラレーション？　作：ドクダミ2号

遊星「………なんだって？」
翔「頼む！！この通りだ！！俺にライディングデュエルを教えてくれ！！」
翔は今、遊星に頼み事をしていた。上記の通り、ライディングデュエルを教えてくれと言う内容なのだが……
遊星「な、何も土下座する必要は……。」
そう、土下座をしていた。恥をすて、土下座を。………こう言っては何だが、土下座をする必要は皆無である。
ナナリア「はぁ………何であいつはこうも悪い意味で真っ直ぐなんだ？」
アキ「それよりどうして急にライディングデュエルを？」
気になるのはそこだ。何故このタイミングで教えを受けようと言っているのか。
翔「………あいつら……リミットチェッカーズは、もともとDホイールの暴走族だ。つまりはライディングデュエルも仕掛けてくるだろう。そうなった時にも対応出来るように………。」
遊星「なるほどな。確かに言えている。」
翔「って言うのは建前で。」
ナナリア「……はい！？」
翔「本当はちゃんとライセンスが欲しいだけだったり………。」
アキ「無駄に正直ね………。」
クロウ「まぁいいんじゃねーか？減るもんじゃないだろ？」
ナナリア「いや、時間が減る。」
ジャック「こいつがライディングデュエルを覚えたら、俺達の戦力にもなる。悪いとは思わん。遊星、どうするんだ？」
遊星「……わかった。教えてやろう。」
翔「ぃやったぅ！」
ナナリア「何その、ゴ◻︎リ見たいな喜び方………。」


とあるコースにやって来た。ここは以前、アキがライセンスを取得する為の練習に使用したコースだ。
遊星「……で、お前のDホイールは？」
翔「これだ。」ババーン！
クロウ「デケェ！重そうだな！」
翔「パワー、スピード、加速……どれを取っても一級品だが、重くてな、ハンドリングが弱い。」
ナナリア「どこかで見たデザイン………。」
翔「そして名前は、フェンリルだ！」
ナナリア「どこかで聞いた名前だ………。確かFF7ACだったか？クラウドが乗っていたあのバイクと似ている。」
翔「だって、それが素なんだもの。しょうがないじゃないくぁ。」
ナナリア「………ムカつき。」


ブロロォォ！
遊星「確かに早いな。だが次のコーナー、それで曲がれるのか？」
翔(ちぃ！少しやばいか？いや、行ける！！)ぐいっ！！
キキキィィ！！
クロウ「うお！すげぇ！！」
アキ「才能じゃ私以上ね………。」
ジャック「だが、あれではいつか転ぶな。」
翔「グギギ！！うわ！！」キュルキュル！！ドゴーン！！
ナナリア「きゃ！大丈夫か！？」
翔「イッテー………。」
遊星「……これならもう少し練習するだけで済みそうだな。」


翔「ふぅ。ヘルメットがキツイ。外したい。」
ナナリア「無茶言うな！！それで転んだりしたら大変だぞ！！」
翔「とは言っても、個人的にはない方が集中出来るんだよなぁ………ゴーグルだけあれば十分だよ………。」
ナナリア「怪我しても知らんぞ？」
翔「にしても上手く行かないな。スポーツなら一瞬でできるのに。もう、あれだ。サッカーでジェクトシュートできるよ俺。」
ナナリア「二段目がヘディングじゃない限りあれはハンドになるぞ？」
翔「してますー！！ヘディングですー！！パンチとかしないですー！！ってかむしろジェクトシュート2も出来るわ！！」
ナナリア「キックからオーバーヘッド、ヘディング、ボレーシュートか。本当お前の身体能力はイかれてるな。」
翔「ふふん。」
遊星「………休憩は終わりだ。そろそろ続きを始めよう。」
翔「おうよ。」



翔「さっきここで転んだ。だから……スピードに気を付けて………とう。」
ぶぅぅん！
翔「よっしゃ！」
遊星「もう、攻略したのか？………逸材だな。」
クロウ「はぁ、あぁも才能のある奴を見てると、羨ましくなってくるよ。」
翔「………そう思わない方がいい。」
クロウ「？」
翔「才能は確かにあるかもしれない。だがなその分、伸び代がない。成長が無いんだ。俺はそれが嫌いなんだ。何をやっても成長を感じられなくてさ………。」
クロウ「なるほど………。」
ジャック「それより、どうするんだ？」
遊星「明日………牛尾を連れてこよう。試験を行ってみよう。」
翔「げ、もう？まぁ良いけどさ………。」


そしてついに試験の時がやって来た。
牛尾「お前か………まぁバイクの運転できるんなら、Dホイールの運転も出来るよな。」
翔「っけ！言ってろ！！」
牛尾「おぉし！じゃぁ行くぞ！！」
スピードワールド2セット！
オートパイロットスタンバイ！
デュエルモードオン！
牛尾・翔「ライディングデュエル！アクセラレーション！！」
次回に続く