第８０話 動き始めた世界のお話　作：ハカラメ

シリアス編改め「裁きの龍」編、これにて完結！
ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー



聖域にて...

メイ「・・・」

？？？「うおーい！ メイちゃ～～ん！！！」
メイ「あ、ルミナスさん」
ルミナス「準備できた？」
メイ「あ、はい！」
ルミナス「そっか。じゃあ行こっか！」




ガロス「にしても、急に決まったな。慰安旅行」
ジェイン「まぁ、誰が企画したかは一目瞭然だけどな...」


シャイア「ここ最近、ケルビム様はとてもお疲れのご様子...温泉に行けばきっと癒されるはずだわ...」
シャイア「そして！ あわよくばケルビム様と温泉でイチャイチャパラダイスよウッヘヘィ↑」
ジェニス「この前の下見で隠しカメラその他諸々の準備はしてあるわ...」
シャイア「何か、変な奴らに振り回されちゃったけど...」
ジェニス「これでガロス様の肉体美が撮り放題！ そして混浴でガロス様としっぽりと...」
２人「へへっ、ぐへへヘへ...」


ジェイン「・・・まぁ、予想通りだな」
ライラ「でもいいじゃない。ケルビム様も結構ノリノリだったわよ？」
ガロス「確かに、最近はますます仕事熱心になったからな...疲れも溜まっていたんだろう」
ライラ「ま、私たちも久しぶりの休みなわけだし、楽しまなきゃ損よね～」

ウォルフ「お、どうやら温泉には筋トレ施設もあるらしいぞ。風呂あがりに行ってみるか」
ライデン「はっ、お供させていただきます」
エイリン「夕飯はバイキングか～！ 好きなだけ食べてもいいんだな！？ やったぜ！！！」
フェリス「エイリンちゃん、あんまり食べ過ぎないで欲しいニャ。あたしたちの分が無くなっちゃうニャ...」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ...





メイ「・・・」
ルミナス「どうしたのメイちゃん。何か元気ないみたいだけど...」
メイ「この前、ケルビムさんが突然いなくなりましたよね」
ルミナス「あー、あれはビックリしたよね～。次の日にふらっと帰って来たからよかったけど」
メイ「実は、あの時ケルビムさんは、お母さんに会いに行ったみたいなんです」
ルミナス「えっ、ミネルバ様に！？」
メイ「ケルビムさんは...私は何も心配する必要はない、お母さんも元気でやっていたから...そう言っていました。でも...」
ルミナス「でも？」
メイ「お母さんは、私には何も言ってくれなかった...手紙の返事も、一度も返してくれなかった...」
ルミナス「・・・」
メイ「突然手紙が来なくなって、私、すっごく心配してたのに...お母さんに嫌われちゃったのかなって思って...」
ルミナス「ミネルバ様に限って、そんな事ないよ！ 絶対！」
メイ「でも...」



ﾊﾞｻｯﾊﾞｻｯ

メイ「！？」
ルミナス「あ、あれは...！」

フクロウ「ホー」
メイ「お母さんのフクロウ！？」
ルミナス「あっ、メイちゃん！ 足に手紙が付いてるよ！！」
メイ「！」



その手紙には、お母さんのはっきりとした字で、２行ほどの短い言葉が書かれていた。
それは、いかにもお母さんらしい感じの、私への応援メッセージだった...



メイ「・・・」
ルミナス「・・・よかったね、メイちゃん。やっぱりミネルバ様は、メイちゃんの事が大好きなんだよ！」
メイ「・・・はい..///」ｸﾞｽﾝ


ケルビム「メイ、準備は出来たか？」
メイ「は、はい、もう大丈夫です！」
ケルビム「ルミナス、忘れ物はないか？」
ジェイン「お前はいつも忘れ物するからな～ｗｗｗ」ｸｽｸｽ
ルミナス「こ、今回はちゃんと前の日に確認したから大丈夫！・・・多分」
ジェイン「多分っておい...」


ケルビム「それじゃあ、温泉に向けて...出発！」
全員「おーーー！！！」








～～～






闇の国、国境付近にて...


スカゴブリン「本当に行くんですかい？ この先は六国の中でも一番危険な国、闇の国ですぜ？」
？？？「大丈夫よ。案内ありがとうね」
スカゴブリン「あっしもこの前までは闇の国にいたんですが、耐えきれずに逃げてきちゃいましてね...今の闇の国のヤバさは尋常じゃないですぜ...悪い事は言わねぇから、止めといたほうが...」
？？？「あなた、見かけによらず優しいのね。でも大丈夫よ」


セイントミネルバ「ここには、私の古ーい知り合いがいるから...」


スカゴブリン「そうですか...それじゃあどうかお気をつけて...」ｽﾀｽﾀ...




セイントミネルバ「・・・」


私は、『裁きの龍』。その事実は変わることはない。
でも...私はこの姿になって、「壊す力」じゃない力を...
誰かを「守る力」を手に入れた...


それが今の私、『ライトロード・セイントミネルバ』


だから私は、「今の私」に出来ることを、精一杯頑張ろう！



セイントミネルバ「・・・よし、行くか！」





だからメイ、あなたも向こうで頑張ってね。
あなたなら、絶対に立派なライトロードになれるから...！











～～～











とある異次元の狭間にて...



ミカエル「・・・やはり、何かがおかしい...」

ミカエル「ここ最近の各国における騒動、水の国の儀式術、そして今回のミネルバの件...」




ミカエル「一体この世界で、何が起ころうとしているんだ...」












～～～








水の国、国境付近にて...



？？？「・・・どうだい？ 収穫は」

✖✖✖「えぇ、上々よ」

？？？「これだけのサンプルがあれば、これまで以上に面白くなりそうだね」

✖✖✖「裁きの龍...やはり、期待通りの動きをしてくれたわね」

？？？「で、これからどうするんだい？」

✖✖✖「決まってるわ。早速、儀式の準備に取り掛かるわよ」

？？？「これで僕たちの夢に、また１歩近づくんだね！」

✖✖✖「えぇ、もうすぐ...もう少しの辛抱よ。そうすれば...」




✖✖✖「この世界は、私たちのモノになるのよ！ アハッ、ア ハ ハ ハ ハ ハ ハ！」





？？？「・・・楽しみにしてるよ、ハニー」

✖✖✖「任せてね、ダーリン...ｳﾌﾌｯ♡」


















動き始めた世界のお話、完


Go To The Next Stage...